リーフのモデルチェンジ

リーフのフルモデルチェンジは2025年頃でハッチバックからクーペSUVに転身か

新型リーフがフルモデルチェンジ、2017年10月2日に販売開始。世界一の販売台数を誇るEV車のリーフの進化に注目が集まります。今回のフルモデルチェンジで航続距離が400kmになり、自動運転技術であるプロパイロットの2.0が搭載され、世界初の技術e-Pedal(e-ペダル)も搭載。

リーフのフルモデルチェンジは2025年頃でハッチバックからクーペSUVに転身か

新型リーフは大幅進化でも価格は引き下げ

新型リーフのフロントビュー

新型リーフは日産の最先端自動運転技術「プロパイロット」や自動パーキングシステム「プロパイロット パーキング」さらに1ペダルで運転ができる世界初の技術「e-Pedal(e-ペダル)」を搭載してデビューしましたが、全グレードで販売価格は引き下げられている点に注目しましょう。
前モデルと新型モデルのリーフをスペックで比較しました。

前モデルのリーフ30の諸元
S X G
バッテリー容量 30kwh 30kwh 30kwh
充電走行距離 280km 280km 280km
急速充電 30分
最高出力 80kW(109PS)/3008~10000rpm
最高トルク 254Nm(25.9kgm)/0~3008rpm
全長 4,445mm
全幅 1,770mm
全高 1,550mm
室内長 2,080mm
室内幅 1,460mm
室内高 1,185mm
ホイールベース 2,700mm
最低地上高 160mm
車両重量 1,450kg 1,460kg 1,480kg
最小回転半径 5.2m 5.2m 5.4m
乗車人数 5名
ボディカラー 12色
価格 3,197,880円~ 3,648,240円~ 4,018,680円~
新型リーフの諸元
S X G
バッテリー容量 40kWh
充電走行距離 400km
普通充電 16時間(3kW)/ 8時間(6kW)
急速充電 40分
最高出力 110kW(150ps)/3283~9795rpm
最高トルク 320Nm(32.6kgm)/0~3283rpm
全長 4,480mm
全幅 1,790mm
全高 1,540mm
ホイールベース 2,700mm
最低地上高 150mm
車両重量 1,490kg~1,520kg
乗車人数 5名
ボディカラー 14色
価格 3,150,360円~ 3,513,240円~ 3,990,600円~

また、最高出力は前モデルの109psから150psへ、最大トルクは25.9kgmから32.6kgmへと引き上げられモーターの加速感がより強く感じられるスポーティーなモデルへと進化しています。

日産の自動運転技術プロパイロットを搭載

2017年9月6日のフルモデルチェンジでは日産の自動運転技術「プロパイロット」の2.0が搭載されたことです。
プロパイロットとは車の自動運転へ繋がる技術です。自動運転には5つの段階がありそれぞれにレベリングされた項目が存在します。

Piloted Drive 1.0

現在の日産車ではセレナや新型エクストレイルで採用されている技術です。高速道路の単一車線に限り

  • 停止と発進
  • 先行車追従クルーズコントロール
  • 車線変更
  • 自動ブレーキを車が自動で判断し運転します。

Piloted Drive 2.0

2017年9月のフルモデルチェンジでリーフに搭載した自動運転技術です。Piloted Drive 1.0に加え危険回避と複数車線の変更も可能になります。新型リーフにはこの機能を装備しています。

Piloted Drive 3.0

市街地での交差点や十字路や信号判断などを車が自動で行ってくれます。高速道路の分岐点や合流点まで判断してくれるので、ドライバーの介入はほぼありません。2020年に登場予定の技術となっています。

Piloted Drive 4.0

障害物や歩行者など複雑な判断をセンサーで判断し、車が自動で運転してくれる技術です。4.0では完全な自動運転が達成されドライバーの介入なしで目的地まで到着します。ホンダは2025年を目途にこの自動運転4.0を搭載した市販車を販売することを目指しています。

このようにドライバーが介入しない完全な自動運転技術が搭載されるまで、あと少しと迫っていることがわかると思います。もはや自動運転は夢の中の話だけではありません。
その一歩を新型リーフが実現しようとしています。

国産車初の「プロパイロット パーキング」を搭載

2017年9月6日に発表された新型リーフの大きな目玉となるのが国産車で初の搭載となる本格的自動駐車システム「プロパイロット パーキング」です。

新型リーフのプロパイロット パーキングシステム

スイッチ操作で機能をONにすると新型リーフが自動で駐車スペースを探し出し、駐車してくれるというものです。

1ペダルで加減速可能な世界初の技術「e-Pedal」を搭載

新型リーフに搭載されるe-Pedal

スイッチをONにすることで、1ペダルで発進、加速、減速、停止を行う「e-Pedal」を世界で初めて新型リーフへ搭載します。

運転の90%をe-Pedalでカバーすることにより渋滞時発進、停止の負担を大幅に軽減してくれます。
日産の新たな技術を市販車である新型リーフに搭載することにより、電気自動車のみならずこれからの自動車開発に革命が起きる可能性もあります。

新型リーフVSテスラモデル3の戦いに注目

リーフ

リーフのフルモデルチェンジは当初2018年と言われていましたが2017年3月9日に日産北米法人が公式ツイッターで2017年9月にデビュー、年末に販売を開始すると突然発表。
その陰には2017年夏に改正されるアメリカのZEV法(EV車などの普及を目指す法律)の対応、そしてテスラ社が販売するEV車「モデル3」へ対抗するためとも言われています。

フルモデルチェンジした新型リーフは2017年10月2日販売開始され、2019年には航続距離をさらに伸ばしたハイパワーモデルの「リーフe+」を追加。
世界のEV市場をけん引する日産リーフとテスラモデル3、果たしてどちらが世界を制するのか注目が集まります。