アルファロメオのジュリエッタはモデルチェンジなく販売終了 2019年1月には特別仕様車発売
アルファロメオのCセグメントハッチバックであるジュリエッタはモデルチェンジの噂がありましたが2021年で販売終了しました。Dセグメントであるジュリアのプラットフォームを採用し、FR駆動のスポーティなコンパクトモデルになると予想しています。
また、2019年1月には一部改良のマイナーチェンジを行い同時に特別仕様車の「ヴェローチェ・カーボン」を限定100台で販売しています。
今回の一部改良マイナーチェンジでは、スーパーやスプリント、スポルティーバなど色々あったグレードをヴェローチェのみに絞ったモノグレード化、搭載エンジンはクアドリフォリオの1.8Lガソリンターボエンジンを標準装備しました。
価格帯は399万円からで、前回のマイナーチェンジモデルであるスーパーの376万円から若干値上がりしていますが、エンジンはパワーアップしているため前モデルのヴェローチェから比べると値下がりが行われているのが分かります。
一部改良のマイナーチェンジが行われヴェローチェのみになったジュリエッタには、どのような改良が施されたのかチェックしてみましょう。
ジュリエッタが2021で生産終了へ 後継車種はミドルサイズSUVのトナーレ
ジュリエッタの後継としてSUVのトナーレを投入
ジュリエッタがイタリア本国でモデルチェンジすることなく、3代目の販売から11年で生産終了に。
日本市場でも2021年に生産終了しています。ジュリエッタは走行性能が評価されているスポーツハッチバックで、モデルチェンジの噂も数多くありましたが、販売台数は伸び悩んでいました。
世界的にハッチバックよりSUVが売れる傾向にあるため、この流れでジュリエッタも生産終了を決定。2022年に発表されたクロスオーバーSUVのトナーレが後継モデルにあたります。
アルファロメオ・ジュリエッタに限定車「ヴェローチェ・マット」が新設定!
ジュリエッタ ヴェローチェ・マットのエクステリア
ジュリエッタ ヴェローチェ・マットの足回り
イエローのインサートがポイント
アルファロメオの小型車ジュリエッタの特別限定モデルとして、「Giulietta Veloce Matt(ヴェローチェ・マット)」が2020年2月29日から発売されます。躍動感のあるボディにハイレベルなダイナミクス性能を表現した一台で、ボディカラーには特別色の「マグネシウムグレー・マット」を採用。
ジュリエッタ ヴェローチェ・マットのインテリア
イエローのフロントグリルインサートがスポーティーです。足元にはブレンボ製のブレーキキャリパーや18インチのアルミホイールが装着されます。価格は4,190,000円、パワートレインは最高出力240PS、最大トルク340Nmを発生する1.8ℓ直列4気筒ターボエンジンを搭載しトランスミッション6速乾式ツインクラッチトランスミッションAlfa TCTを組み合わせます。
また、インテリアはシックなブラックで、どの年代のユーザーにも親しみやすいデザインです。スポーツレザーのステアリングホイールにフロントシートヒーター搭載のレザーシートを標準装備します。
アルファロメオが「ジュリエッタ・ヴェローチS」を世界限定30台で発売!レア車になること間違いなし!
アルファロメオが特別限定車「ジュリエッタ・ヴェローチS」を世界限定30台で販売
ジュリエッタはアルファロメオのスポーツハッチバックモデルで、ジュリエッタをベースとした特別仕様車「ジュリエッタ・ヴェローチS」が世界で限定30台のみ、販売すると発表されました。
「ジュリエッタ・ヴェローチS」のボディカラーは「アルファホワイト」「アルファブラック」「ストロンボリグレー」の3色で、レッド系の設定がない代わりに、ボディにレッドのアクセントが施されています。
アルファロメオ特別限定車「ジュリエッタ・ヴェローチS」はスポーティな迫力ある走りを実感できる
エクステリアは、サイドミラーやサイドスカートがカーボンファイバ製を採用し、18インチのアルミホイールはブラックペイント処理でボディの見た目を引き締めています。標準装備として、ブレンボ製フロントブレーキキャリパやインテークサウンドジェネレーター、スポーツサスペンションが装備されています。
アルファロメオ特別限定車「ジュリエッタ・ヴェローチS」はレッドをアクセントに高級感とスポーティ感があふれている
「ジュリエッタ・ヴェローチS」にはMagneti Marelliの「Elaborazioni 191」というエキゾーストシステムをインストールしているので、限定モデルらしいスポーティさと迫力を実感することができるでしょう。販売価格は4,900,000円からとなっています。
パワートレイン | 1.37L 直列4気筒ターボチャージャーエンジン |
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最高出力 | 237hp |
最大トルク | 340Nm |
トランスミッション | 6速DCT |
駆動方式 | FF(前輪駆動) |
ジュリエッタのモデルチェンジの噂 後継モデルはジュリアのプラットフォームを採用し後輪駆動のハッチバックになる可能性があった
アルファロメオのジュリエッタは2022年にモデルチェンジする噂があったが2021年に生産終了
アルファロメオのジュリエッタは、2022年にモデルチェンジすると噂されていましたが後継をSUVのトナーレへ譲り生産終了。廃止されずモデルチェンジした場合は、Dセグメントであるジュリアのプラットフォームを採用し、駆動方式はFRとなりCセグメントのハッチバックながらもスポーティなモデルになると噂されていました。
予想されていた次期ジュリエッタのボディサイズは、全長4,400mm・全幅1,810mm・全高1,450mmのCセグメントサイズにキープしながらも、全長や全幅を少しだけ拡大、全高は落としたワイドローなプロポーションでした。
全長 | 4,400mm |
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全幅 | 1,810mm |
全高 | 1,450mm |
ホイールベース | 2,820mm |
ジュリエッタはCセグメントサイズのカテゴリなため、大幅なボディサイズの拡大は行われないと考えますが、FR駆動となりスポーティな走りをしてくれるでしょう。3代目ジュリエッタが発売したのが欧州で2010年、日本では2012年のことで、欧州では販売より10年近く経過しているためモデルチェンジの時期も近いのではないかと考えます。
ジュリエッタのマイナーチェンジで1.8L・240PSのエンジンを標準装備しグレードはヴェローチェのみに絞った
2019年1月の一部改良マイナーチェンジでグレードはヴェローチェのみの展開になり1.8Lターボを搭載している
アルファロメオのCセグメントハッチバックであるジュリエッタは、2019年1月にマイナーチェンジを行いました!複数あったグレードをヴェローチェのみに設定し、エンジンには1.8Lガソリンターボを搭載、ボディカラーには赤・黒・白の3色をラインナップしています。
ボディサイズは全長4,350mm・全幅1,800mm・全高1,460mmの3ナンバーサイズで、ホイールベースは2,635mmです。搭載エンジンには以前クアドリフォリオに搭載していた1.8Lガソリンターボエンジンで、最高出力は240PSを発揮します。使用燃料はハイオクで燃費は10.8km/Lと、まずまずの記録です。
全長 | 4,350mm |
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全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,460mm |
ホイールベース | 2,635mm |
車両重量 | 1,440kg |
エンジン型式 | 940B2 |
エンジン種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,742cc |
最高出力 | 177kW(240PS)/5,750rpm |
最大トルク | 300Nm/1,850rpm |
使用燃料 | ハイオク |
駆動方式 | FF |
燃費 | 10.8km/L |
価格帯は399万円からになり、前回のマイナーチェンジでの最低価格はスーパーの376万円で値上がりしたように思えますが、前モデルのヴェローチェから比べると424万円から25万円値下がりしているのが分かります。
ヘッドライトにはバイキセノンヘッドライト(HID)が装着され、リアフォグランプが装着されているので悪天候時に役立ちます。運転席にはパワーシートや助手席にもシートヒーターが装着され寒い日でも快適で、クルーズコントロールのほかにもスポーティな運転ができるパドルシフト、車速に応じて切れる角度が変わるパワーステアリングなど色々な装備が満載です。
ジュリエッタ・ヴェローチェの主な装備
- カーボン仕上げアダプティブ機能付きバイキセノンヘッドライト
- フロントフォグランプ
- LEDデイランプ
- リアフォグランプ
- パワーシート(前席・運転席メモリー付き)
- シートヒーター(前席)
- レザーシート
- パドルスイッチ
- クルーズコントロール
- アルファロメオD.N.A.システム
- 18インチアルミホイール
- 225/40R18タイヤ
- デュアルゾーンフルオートエアコン
- フロント・サイド・ウインドウエアバッグなど
ジュリエッタに設定されているブラックレザーシート。鮮やかなレッドカラーも用意されていてブラックボディに設定されている。
ボディカラーは、アルファホワイト・アルファレッド・アルファブラックの3色が設定されていて、ブラックレザーシートには白と赤のボディカラーが、レッドレザーシートには黒のボディカラーがラインナップしています。
ブラックシート | レッドシート | |
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アルファホワイト | ● | – |
アルファレッド | ● | – |
アルファブラック | – | ● |
ジュリエッタは2019年1月19日に限定100台で特別仕様車のヴェローチェ・カーボンを設定
特別仕様車のジュリエッタ ヴェローチェ カーボンが限定100台で発売し、ボディカラーにはミザーノブルーが設定された
ジュリエッタに一部改良のマイナーチェンジが入ったと同時に特別仕様車である、ヴェローチェ・カーボンが設定され限定100台で発売しました。
ボディサイズや搭載エンジン、駆動方式などは通常モデルと同様ですが、カーボン仕上げのフロントグリルやドアミラーハウジング、サイドスカートが装着され、ダークなアルミホイールはシルバーに塗装されています。
ジュリエッタ ヴェローチェ カーボンの特別装備
- カーボン仕上げフロントグリル
- カーボン仕上げドアミラーハウジング
- カーボン仕上げサイドスカート
- 18インチアルミホイール(シルバー)
ボディカラーにも特別色が設定されていて、メタリックカラーのミザーノブルーが設定されています。ほかにもソリッドカラーのアルファブラックがあり、シートはレッドカラーのみです。限定100台の内訳はブルーが50台、ブラックが50台の振り分けになっています。
ジュリエッタ ヴェローチェ カーボンのボディカラー
- ミザーノブルー:50台(レッドシート)
- アルファブラック:50台(レッドシート)
価格帯は419万円からで、標準モデルよりも20万円高く設定されています。しかし、前モデルのヴェローチェの価格帯は424万円からなので、それよりも安くとてもお買い得といえるでしょう。
ここでアルファロメオ・ジュリエッタの歴史を振り返ってみよう!3代目の最新モデルは2010年に発売しモデルチェンジ時期に差し掛かっている
アルファロメオの初代ジュリエッタは1954年に発売されたモデルで1965年まで生産された
アルファロメオの初代ジュリエッタは1954年に発売されたモデルで、4ドアセダンやスパイダーのボディタイプが販売されていました。型式は750系・101系と呼ばれていて搭載エンジンは1,290ccですが、最高出力は54PSを発揮しています。マイナーチェンジにより100PSにまでエンジン出力が高められるなど、スポーティな大衆車として成功を収めました。
全長 | 3,980mm |
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全幅 | 1,535mm |
全高 | 1,320mm |
ホイールベース | 2,380mm |
エンジン種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,290cc |
最高出力 | 80hp/6,300rpm |
最高速度 | 142km/h |
2代目ジュリエッタは1977年から1985年まで販売していたモデルでNuovaと呼ばれている
4ドアセダンとして1977年に復活した2代目ジュリエッタはNuovaや116系と呼ばれています。駆動方式はFRで、1.3Lや1.6L、1.8Lと2.0Lのエンジンがラインナップしていて、2Lのディーゼルターボもありました。トランスミッションは5速マニュアルのみで、ボディサイズは大幅に拡大されCセグメントサイズとなっています。
全長 | 4,210mm |
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全幅 | 1,650mm |
全高 | 1,400mm |
ホイールベース | 2,510mm |
エンジン種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,357cc |
最高出力 | 95PS/6,000rpm |
最大トルク | 121Nm/4,500rpm |
最高速度 | 165km/h |
長い歴史を持つルファロメオ・ジュリエッタのモデルチェンジ遍歴
ジュリエッタはイタリアのアルファロメオが販売していた乗用車です。途中数年のスパンはあくものの、1954年から2020年まで長きにわたって歴史を紡いできたモデルです。
アルファロメオ・ジュリエッタ初代 750系・101系/1954年~1965年
アルファロメオ・1900で量産メーカーへと転換をはかり、生産規模をさらに拡大すべく開発されたのがジュリエッタです。1954年、最初に登場したのが「ジュリエッタ・スプリント」で2ドアクーペでした。翌1955年、4ドアセダンの「ベルリーナ」「スパイダー」を追加。
1959年にビッグマイナーチェンジを実施し、チューンアップが可能になります。
1960年、スポーツモデルの「SS」「SZ」を追加。1963年には「アルファロメオ・ジュリア」が登場し、「スプリント」と「スパイダー」は1,600ccエンジンを搭載してジュリアとして1965年まで生産され続けます。
アルファロメオ・ジュリエッタ第二世代 116系/1977年~1985年
1977年、ベルリーナ系がアルフェッタをベースとしてモデルチェンジを実施した際、14年ぶりに116系の「ジュリエッタ」の名称が与えられます。内外装は上質で系、軽快なデザインになりました。
1980年にはよりスポーティなモデルとして1,962cc130psが登場。
1982年、ターボ付き172psの「ジュリエッタ・ターボデルタ」を発売しましたが、361台の生産に留まっています。同年、1,955cc、82psディーゼルエンジンモデルも追加されます。
1985年、アルファロメオ・75への世代交代で、ジュリエッタはいったん消滅します。
アルファロメオ・ジュリエッタ第三世代 940系/2011年~2020年
2009年、「アルファロメオ・147」の後継車種として、「ジュリエッタ」の名前が復活することを発表。日本への導入は2012年2月。
2021年12月で販売を終了していますが、日本での最後のグレード群は2014年モデルで、ベーシックグレードの「スプリント」、上級グレードの「スポルティーバ」でした。
アルファロメオ・ジュリエッタのモデル | 販売年表 |
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初代 750系・101系 | 1954年~1965年 |
第二世代 116系 | 1977年~1985年 |
第三世代 940系 | 2011年~2020年 |
ジュリエッタは希少なFR駆動のCセグにモデルチェンジする噂だったが2021年に生産終了
アルファロメオのジュリエッタは1954年に初代モデルが発売され2代目は1977年に、最新モデルの3代目は2010年に販売していて、時代ごとにアルファロメオを支えた車種でもあります。
3代目も1モデル限りと思われていましたが、2022年にはモデルチェンジが行われ続投するとの噂がありました。プラットフォームは上位セグメントのジュリアのものを使い、FR駆動のCセグメントサイズで、FR駆動の車は少ないため貴重な存在となるはずでした。
2019年1月には一部改良のマイナーチェンジを行い、グレードをヴェローチェのみに絞りました。価格帯は399万円からになりましたが、マイナーチェンジ前のヴェローチェと比べると安くなっています。特別仕様車も100台限定で販売され、メタリックカラーのミザーノブルーとソリッドカラーのアルファブラックが50台ずつラインナップしています。