マツダ新型車2017~2027

マツダの新型車カレンダー・モデルチェンジ情報2017~2027年

マツダ車のフルモデルチェンジとマイナーチェンジを年表形式で網羅。3代目CX-5や3列フラッグシップSUVのCX-80、ロータリーエンジンを発電に使うMX-30 Rotary-EV、ラージ商品群のCX-60、SKYACTIV-Z搭載計画やICONIC SPベースのスポーツカー構想まで、新型車選びの判断材料になる情報を整理しています。

マツダMX-30 新型車 2020年10月 量産型EVとフリースタイルドア

魂動デザインの一歩先をいくエクステリアのマツダMX-30

東京モーターショー2019で初公開されたMX-30は、マツダ初の量産EVとして2020年10月に登場した4ドアクロスオーバーです。最大の個性はピラーレスの観音開きとなる「フリースタイルドア」で、RX-8でも採用された前後ドアの組み合わせをSUV的なスタイルで現代化しました。荷物の積み下ろしや、後席への子どもの乗せ降ろしで使い勝手の良さが目立つ構成です。

エクステリアはデザインコンセプトに「Human Modern(ヒューマンモダン)」を掲げ、魂動デザインの面構成からさらに有機的でやわらかい造形に踏み込んでいます。グロスブラックの専用アルミホイールは、ボディサイドの抑揚を引き立てる役割を担っていて、目の前にすると数値以上のワイド感を与える印象を受けます。

EVモデルは35.5kWhというマツダなりの「使い切れるバッテリー容量」を選んだ思想で、街乗り中心のセカンドカーとして選ばれるケースが多い一方、長距離主用途には航続が物足りない傾向があります。2023年にはこの弱点を補うMX-30 R-EVが追加され、用途に応じた選択肢が広がりました。

MAZDA3(アクセラ)フルモデルチェンジ 2019年5月24日 SKYACTIV-X投入

新型MAZDA3の目玉は新型の次世代エンジンSKYACTIV-X

マツダのCセグメント車「アクセラ」が2018年11月28日にロサンゼルスオートショーでフルモデルチェンジを世界初公開、2019年5月24日に車名を「MAZDA3」へ統一して日本発売されました。エクステリアは2017年の魁CONCEPT(魁コンセプト)にきわめて近い造形のまま市販化され、面のうねりで光を整える「車に光を映す」マツダの面構成が完成形に近づいた一台です。

注目のパワートレインは、火花点火制御圧縮着火(SPCCI)を採用する次世代エンジン「SKYACTIV-X」。ディーゼルの熱効率とガソリンのレスポンスを両立する技術で、当初の発売は1.5L/2.0LガソリンとSKYACTIV-D 1.8ディーゼルが先行し、SKYACTIV-Xは2019年秋に投入されました。後年の改良でSKYACTIV-Xは2.0Lに整理されています。

長期使用で指摘されやすいのは、SKYACTIV-Xの実燃費がカタログ値ほど伸びにくい点と、価格差をどう評価するかという問題です。ガソリン2.0Lと価格差60万円前後を埋められるかどうかは、年間走行距離と使い方で答えが変わります。

CX-30 新型車 2019年10月24日 MAZDA3に次ぐ次世代商品第2弾

CX-30 深化した魂動デザインと書道の筆遣いを意識したエクステリア

CX-30はサイズ感としてCX-3とCX-5の中間に位置する新型クロスオーバーSUVで、全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540mm、ホイールベース2,655mmとCX-3より一回り大きく、ラゲッジ容量は430Lを確保しています。MAZDA3に次ぐ次世代商品群の第2弾として位置付けられ、SKYACTIV-Xも採用しました。

海外での評価も高く、ドイツの「ゴールデンステアリングホイール賞」コンパクトSUV部門を受賞するなど、欧州市場のCセグメントクロスオーバーとして手応えのあるポジションを獲得しています。CX-3との比較では、後席ニースペースとラゲッジ容量がはっきり拡大しているのが大きな違いで、ファミリー用途まで視野に入れた選び方ができるサイズに仕上がっています。

実際のオーナーから一般的に聞かれるのは、視界の取り回しやすさと、立体駐車場(全幅1,800mm制限)を1,795mmでクリアできる絶妙な寸法設計です。週末のキャンプや帰省で荷物を積む用途、毎日の通勤での扱いやすさを両立しやすいサイズになっています。

CX-3 マイナーチェンジ 2018年5月31日 SKYACTIV-D 1.8追加

CX-3は2018年5月31日のマイナーチェンジで、SKYACTIV-Dのディーゼルを1.5Lから1.8L(SH-VPTS型/105kW・270Nm前後)へ排気量アップし、低速トルクと巡航時の余裕を一段と強化しました。これに合わせて「i-ACTIVSENSE」のマツダレーダークルーズコントロールが全車速追従機能付きへアップグレードされ、高速道路の長距離移動で疲れにくい一台に進化しています。

その前段となる2017年6月29日の改良では、欧州先行で展開されていた1.5L SKYACTIV-Gガソリン(P5-VPS型)が日本にも追加され、ディーゼル一本だったラインナップが二本立てになっています。短距離通勤中心のユーザーや、ディーゼルのDPF再生サイクルが気になる層にとっては、ガソリンが選べるようになった意味は大きい改良でした。

このマイナーチェンジでマツダを象徴するボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」も追加。間近で対峙すると、深い赤の下にダーク層を仕込んだ多層塗装が陰影を強調し、ハイライト部分とシャドウ部分のコントラストが他のレッド系塗装と明確に違って見えます。

アテンザ マイナーチェンジ 2018年5月31日 メッシュグリルで高級感アップ

マイナーチェンジでエクステリアをリフトアップした新型アテンザ

アテンザは2018年にビッグマイナーチェンジを実施。フロントグリルはライン基調からメッシュタイプへと改められ、ヘッドライトのLED意匠も水平基調に変わって、フラッグシップセダンとしての押し出しが一段強まりました。インテリアには量産車では世界初採用となるウルトラスエードヌーを採用し、ダッシュボード上面の見え方を一新しています。

パワートレインはSKYACTIV-G 2.0/気筒休止技術を備えるSKYACTIV-G 2.5・2.5Tターボに加え、SKYACTIV-D 2.2は最高出力・最大トルクが見直されました。足回りも吸音材を増やすなどNV対策で静粛性が向上し、長距離巡航での快適性は同価格帯の輸入セダンと比較しても十分競争力を持つレベルに磨かれています。アテンザは2019年8月にMAZDA6へ車名統一、2024年6月の生産終了で日本のセダンラインナップから姿を消しました。

デミオ マイナーチェンジ(一部改良)2018年8月30日 SKYACTIV-G 1.5へ集約

パワートレインをSKYACTIV-G 1.5に変更して運動性能を高めた

デミオは2018年8月30日のマイナーチェンジ(一部改良)で、ガソリンエンジンを従来の1.3L SKYACTIV-G 1.3から1.5L SKYACTIV-G 1.5へ統一しました。最高出力・最大トルクとも向上し、街中の信号発進や合流時の余裕が一段と扱いやすくなっています。

内装にはグランリュクスのスエード調素材を採用し、ダッシュボードまわりの質感が上位車種と並ぶ水準に近づきました。上位グレードに360°ビュー対応のパノラマモニターがオプション設定されたほか、特別仕様車「ミストマルーン」もこの改良タイミングで設定。デミオは2019年9月にMAZDA2へ車名統一されています。

CX-5 マイナーチェンジ(一部改良)2018年10月11日 SKYACTIV-G 2.5Tターボ追加

新型CX-5はターボエンジンの高性能モデルを追加

2代目CX-5は2018年10月11日のマイナーチェンジで、北米CX-9で使われていた2.5L直噴ターボ「SKYACTIV-G 2.5T」を日本仕様にも追加しました。最大トルクは420Nmで、SKYACTIV-D 2.2の450Nmに近い余力を持ち、ガソリンならではのレスポンスと併せて「高速合流で本領を発揮する」キャラクターに仕上がっています。ディーゼルにはマニュアル仕様(6MT)が追加され、最上級グレードとして「エクスクルーシブモード」も新設されました。

長期使用で指摘されやすいのは、SKYACTIV-G 2.5Tの実燃費がカタログ値より落ちやすい点と、ハイオク指定であることのランニングコストです。月1,500km走行・通勤主体の使い方では、ディーゼルとの維持費差が年間で目に見えてくるため、グレード選びは年間走行距離との見合いが鍵になります。

CX-8 年次改良 2018年11月29日 SKYACTIV-G 2.5/2.5Tガソリン追加

新型CX-8はガソリンエンジンをラインナップして購入しやすい価格帯を拡大

CX-8は2018年11月29日の年次改良で、それまでディーゼル一本だったパワートレインに2.5LガソリンSKYACTIV-G 2.5と、2.5L直噴ターボSKYACTIV-G 2.5Tを追加しました。エントリー価格が下がったことで、3列シートSUV市場での選択肢が一気に広がった改良です。

外観に大きな変更はないものの、内装ではスイッチ類の質感が向上し、足回りには「G-ベクタリングコントロールプラス」を標準装備。大柄なボディの初期挙動を安定させる効果があり、長距離高速やワインディングでの直進安定性が一段引き上げられました。CX-8は2023年12月25日に生産終了となり、後継は2024年10月10日発売のCX-80が担います。