ダイハツ新型車2017~2025

ダイハツ新型車カレンダー・モデルチェンジ情報2017~2026

ダイハツの次のモデルチェンジはどれか。タントは2026年8月31日に一部改良が見込まれ、次期5代目では軽初のe-SMART HYBRID採用が有力です。トールの改良やコペン後継K-OPENの行方、認証不正で遅れた開発スケジュールの現在地までまとめました。

ダイハツ新型車カレンダー・モデルチェンジ情報2017~2026

ダイハツ新型車・モデルチェンジ最新情報 コペンは2026年8月末で生産終了、初の量産BEVも登場

ダイハツは認証不正問題による全車出荷停止という大きな空白を経て、商品の刷新を再び動かし始めています。2025年6月5日に主力のムーヴが7代目へフルモデルチェンジし、2026年2月2日には同社初の量産バッテリーEVとなる「e-ハイゼット カーゴ」「e-アトレー」が発売されました。一方で軽オープンスポーツのコペンは、現行モデルが2026年8月末で生産を終えます。現在のダイハツは、軽商用車の電動化と主力軽乗用車の刷新を同時に進めながら、次のフルモデルチェンジ対象であるタントの世代交代を控えた段階にあります。

技術面の背景にあるのがDNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャ)です。2019年7月のタントを皮切りに、ロッキー、アトレー/ハイゼット カーゴ、ムーヴ キャンバス、そして新型ムーヴへと展開され、軽量化・高剛性化・低燃費・低価格を同時に狙う設計思想が定着しました。予防安全装備の「スマートアシスト」も世代を重ね、2026年の改良車では横断中の自転車の検知や、交差点右折時の対向車・右左折時の横断歩行者の検知まで対応範囲が広がっています。

2019年にはタントとロッキーが相次いでフルモデルチェンジを受けました。特にロッキーは、2016年まで販売されていたビーゴの実質的な後継として、往年のコンパクトSUV「ロッキー」の車名を国内で復活させたモデルで、大きな話題を集めました。近年のダイハツは、こうした市販モデルの刷新に加え、2025年10月のジャパンモビリティショー2025で軽用ストロングハイブリッドや軽BEVの参考出品車を並べ、次の一手を示しています。

タント 一部改良 2026年8月31日発売見込み 次期型の世代交代も視野に

ダイハツの主力軽スーパーハイトワゴンであるタントは、2026年8月31日に一部改良モデルが発売される見込みです。メーカーからの正式発表は本稿執筆時点ではなく、以下は現時点での見立てとなります。

改良の中身は安全・運転支援装備の底上げが中心とみられます。予防安全機能「スマートアシスト」に横断中の自転車の検知機能、交差点右折時の対向車線の車両検知、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者の検知が加わり、対歩行者の衝突被害軽減ブレーキが作動する最高速度条件は60km/hから80km/hへ引き上げられる見込みです。ACCは先行車の検知距離と精度が改善され、LKCは作動時のふらつきが抑えられる方向とみられます。

あわせて、ターボ搭載グレードには全車速追従機能付ACCやLKC、ETCユニットなどを含む「スマートクルーズパック」が標準装備化されるとみられ、これに伴う価格改定が見込まれます。価格帯は1,496,000円〜2,145,000円で、自然吸気車が+11,000円、ターボ車が+60,500円という改定幅が有力です。内外装のデザイン変更はほとんど行われず、ストロングハイブリッドの追加も今回は見送られる見通しです。

その先の5代目へのフルモデルチェンジについては見方が分かれています。2026年後半、特に12月ごろの登場を有力とする見方がある一方、新型ムーヴが認証不正の影響で約2年遅れた経緯を踏まえ、2027年以降にずれ込むとする見方もあります。いずれの見立てでも共通しているのは、次期型で軽自動車向けe-SMART HYBRIDが初採用される可能性が高いという点です。現行型は2019年7月9日発売で、2022年10月の大幅改良、2024年10月2日の一部仕様変更、2025年7月1日の特別仕様車追加と熟成を重ねてきました。

トール 一部改良 2026年8月末〜9月上旬発売見込み 次期型は2027年以降か

2026年に改良が見込まれるダイハツ・トールトールは2026年内の改良が見込まれています

コンパクトトールワゴンのトールは、2026年8月末から9月上旬にかけて改良モデルが発売される見込みです。トヨタ「ルーミー」、スバル「ジャスティ」の姉妹車も同時期の改良が予想されます。

内容としては、これまでトール カスタムにのみ標準採用されていた電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドが「Gターボ」「G」にも設定拡大され、SRSサイドエアバッグの全車標準化、コーナーセンサーの4個化、スマートアシストの検知精度向上などが盛り込まれる方向とみられます。価格は1,830,400円〜2,346,300円が有力です。ボディカラーではシャイニングホワイトパールやグレイッシュオリーブなどが加わり、2トーンカラーも新設定される見込みです。

改良の規模については見方が割れています。装備更新中心の一部改良にとどまるとする見方と、e-SMART HYBRIDの追加を含む大幅改良(ビッグマイナーチェンジ)に踏み込むとする見方の双方があり、後者であれば燃費は30km/L前後まで伸びる計算になります。当社としては、ダイハツが軽自動車向けe-SMART HYBRIDの実用化を優先している状況から、2026年内の改良は装備中心にとどまり、ハイブリッド追加を含む刷新は次の段階に持ち越される可能性が高いとみています。

フルモデルチェンジは、現行型が2016年11月発売と設計年次が古いにもかかわらず、認証不正による開発スケジュールの遅れが響き、2027年以降とみる向きが優勢です。次期型ではDNGAの考え方を反映したプラットフォームへの変更と、直列3気筒1.2Lエンジンへの換装が見込まれています。

タフト 一部改良・特別仕様車2種を設定 2026年7月15日

軽クロスオーバーのタフトは、2026年7月15日に一部改良を受けるとともに、レジャー志向を強めた特別仕様車を2種類追加して全国一斉に発売されました。

特別仕様車の「ラギッドベンチャー」は、専用フードガーニッシュとバックドアガーニッシュ、ガンメタリックの内装加飾を採用し、タフで力強い印象と実用性を高めたモデルです。もう一方の「アクティブモード」はアルミホイールを装備し、ブラック基調の専用加飾で存在感を際立たせています。さらにアクティブモードをベースに、オレンジをアクセントとしたサイドデカールなどの専用ディーラーオプションを組み合わせた新スタイル「アクティブモードスタイル」も設定されました。

一部改良では新色「スパークオレンジ」を追加し、ラゲージアンダーボックスの設定と7インチTFT+デジタルスピードメーターの「アクティブマルチインフォメーションメーター」への変更で利便性を高めています。安全面では、スマートアシストに対横断自転車の検知機能、交差点右折時の対向車線の車両と右左折時の横断歩行者の検知機能を追加。対歩行者への最高速度条件は60km/hから80km/hへ拡大され、ACCの挙動もより滑らかになりました。2020年の登場から6年を経て、日常からアウトドアまでカバーする軽クロスオーバーとしての完成度をさらに引き上げた改良といえます。

ハイゼット カーゴ・アトレー/ハイゼット トラック 一部改良 2026年

軽商用車の基幹モデルにも安全装備の更新が入りました。ハイゼット トラックは2026年3月19日、ハイゼット カーゴとアトレーは2026年6月4日にそれぞれ一部改良を受け、安全性が向上しています。

いずれもステレオカメラの性能向上を軸に、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能の検知・認識範囲を広げる方向の改良です。仕事で毎日走らせる商用車ほど、交差点や住宅街での接触リスクにさらされる時間が長くなります。乗用車と同じ水準の予防安全性能を商用グレードにも行き渡らせる流れは、今後もダイハツの改良の主軸になっていくとみられます。

なお、これに先立つ2025年2月25日にはハイゼット トラックの一部仕様変更、2025年6月16日にはグランマックス カーゴの一部仕様変更も実施されています。

e-ハイゼット カーゴ/e-アトレー 2026年2月2日発売 ダイハツ初の量産BEV

ダイハツ・スズキ・トヨタ共同開発の軽商用BEVバンのエクステリア軽商用BEVバンはハイゼット カーゴをベースに開発され、e-ハイゼット カーゴとして市販化

スズキ・トヨタとの共同開発で進められてきた軽商用BEVバンが、ついに市販されました。ダイハツは2026年2月2日、ハイゼット カーゴとアトレーをベースとした同社初の量産バッテリーEV「e-ハイゼット カーゴ」「e-アトレー」を全国一斉に発売しています。2023年のG7広島サミットでプロトタイプが公開されてから、認証不正問題による延期を挟んで約2年半越しの登場となりました。

搭載するのは新開発のBEVシステム「e-SMART ELECTRIC」です。モーター、インバーター、減速機を一体化した「e Axle」を後輪駆動軸上に配置し、床下には36.6kWhの薄型リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を敷き詰めました。これにより一充電走行距離はWLTCモード(国土交通省審査値)で257kmに達し、軽商用BEVバンとしてはトップクラスの数値です。ラストワンマイル配送を想定した約200kmという当初の想定を上回っており、夏季・冬季のエアコン使用時でも実用に耐える余裕が生まれています。

価格は以下のとおりです。

  • e-ハイゼット カーゴ 2シーター(2WD):3,146,000円
  • e-ハイゼット カーゴ 4シーター(2WD):3,146,000円
  • e-アトレー RS(2WD):3,465,000円

最大積載量350kgとベース車同等の荷室空間を維持しながら、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントと非常時給電システム、CHAdeMO規格の急速充電インレットを全車標準装備。急速充電なら電欠ランプ点灯から約50分で充電率80%に達し、V2Hによる住宅への給電にも対応します。生産はダイハツ九州の大分(中津)第1工場で、BEV専用設備を新設せずガソリン車との混流生産を実現した点も特徴です。月間販売目標は2車種合計で300台とされています。

商用軽自動車は台数がまとまるカテゴリーだけに、ここでの電動化は国内BEV普及のペースそのものを動かす可能性があります。スズキ、トヨタもそれぞれのブランドで同系統のモデルを展開しており、配送業を軸に一気に置き換えが進むかどうかが今後の焦点です。

コペン 現行モデルは2026年8月末で生産終了

ダイハツは2025年9月29日、軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」の現行モデル(2代目・LA400K型)を2026年8月末で生産終了すると正式に発表しました。2002年の初代誕生から約24年、2014年発売の現行型としては約12年の歴史に一区切りがつくことになります。

初代コペンは、当時の軽自動車で初となる電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用したモデルでした。2代目では新骨格構造「D-Frame」により操縦安定性と乗り心地を高め、ローブ、エクスプレイ、セロという複数の外観バリエーションを用意する独自の展開でファンを集めてきました。国内で唯一の軽オープンスポーツという立ち位置だっただけに、終了の発表は大きな反響を呼んでいます。

ダイハツは終了にあたり、感謝を込めたスペシャルイベント「Keep it OPEN」を全国で開催しています。第一弾は2026年5月16日に富士スピードウェイで行われた「OPEN DRIVE DAY」、第二弾は6月19日にYouTube Liveで配信された「OPEN BIRTH DAY」、そして第三弾となるファイナルセレモニー「OPEN FUTURE DAY」が2026年8月31日に開催される予定です。

後継については、ダイハツが「再びコペンを世の中に送り出せるよう、様々なスタディを続けている」とコメントしており、完全な打ち切りではありません。ジャパンモビリティショー2025で公開されたFRレイアウトのコンセプト「K-OPEN」がその方向性を示しています。ただし駆動方式を根本から変更する開発規模を考えると、次期型の登場は2027年以降になるとみられます。生産終了を控えた販売現場では受注が増えており、グレードやボディカラーによっては8月を待たずに注文を締め切る可能性が高い状況です。

K-VISION・ミゼットX・K-OPEN ジャパンモビリティショー2025と東京オートサロン2026

ダイハツは2025年10月29日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催された「Japan Mobility Show 2025」に、“わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。”をテーマに出展しました。1957年の初代ミゼットを基点に、小さなクルマの未来像を並べた構成です。

市販への距離が最も近いのが「K-VISION」です。将来の電動化を見据えた次世代DNGAプラットフォームに、ロッキーで実績のあるe-SMART HYBRIDを小型・軽量化して搭載した軽のストロングハイブリッドで、モーターとエンジンを同軸に直結配置し、PCUと機電一体化したトランスアクスルで軽自動車サイズに収めています。100%モーター駆動による走りと、従来のエンジン+CVTに対して約20%以上向上した燃費性能、災害時に約4日分をまかなう外部給電機能を、充電不要のまま実現するという提案です。ボディサイズは3,395×1,475×1,680mm、ホイールベース2,460mmの4人乗り。次期タントをはじめとする軽乗用車の電動化がこの技術で進む可能性が高いとみられます。

ほかに、自転車以上・軽自動車未満のジャストサイズを狙った軽BEVの新モビリティ「ミゼットX」(2,200×1,295×1,680mm、1+2の3人乗り)、FRレイアウトの軽オープン「K-OPEN」(3,395×1,475×1,230mm、2人乗り)、自動運転とデータ連携を前提とした新世代軽商用車「KAYOIBAKO-K」、市販予定車として展示された「e-ATRAI STICKER FACTORY」などが並びました。

さらにダイハツは2026年1月9日、東京オートサロン2026で「K-OPENランニングプロト2」を初公開しています。先行スタディである「K-OPENランニングプロト」は、スラントエンジン搭載による低重心化と自社製品を流用したFR化で最適な前後重量配分を狙った実験車で、軽規格のサイズにこだわりながら軽量化と低重心化を突き詰めた内容でした。その第2弾が示されたことは、コペンの系譜を絶やさない意思の表れといえます。

ムーヴ フルモデルチェンジ 2025年6月5日

2025年にフルモデルチェンジしたムーヴのエクステリア2025年のモデルチェンジにより待望のスライドドアを搭載

根強い人気を誇るムーヴが、2025年6月5日に7代目としてフルモデルチェンジしました。先代の6代目は2014年12月発売で、2023年6月下旬に生産を終了しています。新型は当初2023年夏の発売が予定されていましたが、認証手続きに関する不正問題の影響で約2年遅れての登場となりました。先行受注は2025年5月12日から始まっています。

タントと共通のコンポーネンツとDNGAを採用し、車両重量の軽減と車体の高剛性化、操縦安定性の向上を実現。最新世代の予防安全装備スマートアシストにより安全性能も高められています。

最大の変更点は、ムーヴ カスタムを廃止してムーヴ一本のラインアップに整理したこと、そして従来のヒンジドアから後席スライドドアへ全車で切り替えたことです。30年続いたヒンジドアのハイトワゴンという定義を自ら書き換えた格好で、キャンバスやタントとの棲み分けも再編されました。

グレードと価格(消費税込み)は以下のとおりです。

  • L:1,358,500円(2WD)/1,485,000円(4WD)
  • X:1,490,500円(2WD)/1,617,000円(4WD)
  • G:1,716,000円(2WD)/1,842,500円(4WD)
  • RS(ターボ):1,897,500円(2WD)/2,024,000円(4WD)

ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm、ホイールベース2,460mm。室内高1,270mm、スライドドアの開口幅595mm、最小回転半径4.4m(14インチタイヤ装着車)と、扱いやすさを重視した数値でまとめられています。装備面では9インチディスプレイオーディオや10インチナビゲーション、電動パーキングブレーキが用意されました。

市場の反応は非常に良好で、発売から約1か月で累計受注は約30,000台に到達。月間販売目標6,000台のおよそ5倍という滑り出しとなりました。人気のボディカラーはシャイニングホワイトパール、ブラックマイカメタリック、クロムグレーメタリックで、グレードでは上級のRSとGに支持が集まっています。さらに2025年10月16日には2025年度グッドデザイン賞を受賞し、歩行領域モビリティ「e-SNEAKER」とともに評価されました。

なお、新型ムーヴには軽自動車向けe-SMART HYBRIDの搭載を期待する声もありましたが、フルモデルチェンジの時点では採用されず、パワートレインは自然吸気とターボのガソリン仕様のみとなっています。軽用ハイブリッドの投入は、K-VISIONが示した次世代技術の量産化を待つ形です。

タント 特別仕様車“Limited”シリーズ 2025年7月1日 シリーズ累計300万台も達成

ダイハツは2025年7月1日、「タント」「タント カスタム」「タント ファンクロス」に、人気の安全・快適装備を標準化したお買い得な特別仕様車“Limited”シリーズを設定しました。単独オプションで選ぶより装備充実度と価格のバランスに優れる構成で、現行型の商品力を維持する狙いがうかがえます。

これに先立つ2025年6月9日には、タントシリーズの国内累計販売台数が300万台を達成したことが発表されました。2003年の初代登場以来、スーパーハイトワゴンという新しいカテゴリーそのものを切り開いてきた成果が数字に表れた形です。左側のピラーをスライドドアに埋め込んだ「ミラクルオープンドア」による1,490mmの開口幅は、いまなお他社が容易に真似できない独自価値として支持を集めています。

ムーヴ キャンバス 価格改定 2025年4月1日

ダイハツは2025年4月1日、ムーヴ キャンバスの価格改定を実施しました。原材料費や物流費の上昇を反映したもので、同時期には他モデルでも同様の見直しが進んでいます。

2代目ムーヴ キャンバスはモノトーンの「セオリー」と2トーンの「ストライプス」という2系統のデザイン展開が特徴で、ターボ搭載車の追加によって走行性能も引き上げられました。認証不正問題では出荷停止の対象となり、2024年4月19日に基準適合が確認されて出荷停止が解除、4月23日に出荷、5月27日に生産が再開されています。

認証不正問題による全車出荷停止と生産再開 2023年〜2024年

2023年から2024年にかけて、ダイハツは商品計画そのものを止めざるを得ない事態に直面しました。2023年4月28日に海外向け車種の側面衝突試験における認証申請の不正が公表され、5月には対象が拡大。2023年12月20日には第三者委員会の調査報告を受けて広範な不正が明らかとなり、翌21日からの国土交通省による立入検査とあわせて、国内全工場の生産と出荷、全国の販売店での新車販売が停止されました。

2024年1月16日には国土交通省から是正命令が出され、1月26日にはグランマックス トラックなど3車種の型式指定が取り消されています。その後は車種ごとに基準適合性の検証が進み、2月28日にロッキー(ガソリン車)などが生産・出荷を再開。3月29日にタフトとコペンの出荷停止が解除され、タフトは5月6日、コペンは5月7日に生産を再開しました。最後まで残っていたムーヴ キャンバス、ロッキーおよびライズのハイブリッド車も2024年4月19日に出荷停止指示が解除され、これをもって現行生産車の出荷停止は全面的に解消しています。ムーヴ キャンバスは4月23日に出荷、5月27日に生産を再開しました。

この間、新型ムーヴの発売は約2年、軽商用BEVバンの導入は約2年半それぞれ後ろ倒しになりました。2025年1月29日にはCJPTおよびCJPT-Asiaへの復帰が発表され、同日にスズキ・トヨタとの3社でBEV商用軽バンの2025年度中導入も決まっています。商品の空白がそのままフルモデルチェンジ計画全体のずれとなって現在まで尾を引いているというのが、ダイハツの新型車を見るうえで欠かせない前提です。

なお、この期間にも通常の商品改良は続けられており、タントは2024年10月2日に一部仕様変更(バックソナーの追加と価格改定)を、トールとジャスティは2024年12月に一部改良を受けています。

ダイハツ主要モデルのモデルチェンジ遍歴

ムーヴキャンバス フルモデルチェンジ 2022年7月5日

2代目になった新型ムーヴキャンバスのエクステリア待望のターボモデルを追加した2代目ムーヴキャンバス

ムーヴキャンバスが2022年7月5日にフルモデルチェンジしました。
ポップでオシャレなエクステリアはそのままに、パワートレインにはターボエンジンを搭載するモデルを追加して走行性能を高めています。

ボディカラーごとに、モノトーンカラーのセオリー、2トーンカラーのストライプスの2種類を設定。
2トーンカラーはオプションになる車種が殆どですが、2代目ムーヴキャンバスはどちらを選んでも価格が変わらないことも嬉しいポイントです。

タント マイナーチェンジ 2022年10月3日

タントは2022年にマイナーチェンジタント ファンクロスを2022年のマイナーチェンジで追加

タント・タントカスタムが2022年10月3日にマイナーチェンジを受けました。
よりアグレッシブなエクステリアで存在感を強めています。このマイナーチェンジで注目を集めたのが、新しく追加されたファンクロスです。

ファンクロスは無塗装樹脂を随所に配置したギア感の強いエクステリアが特徴で、ボディカラーはカーキやベージュなどのアースカラーを設定。防水加工ラゲッジルームやラゲッジのUSBソケットなど、アウトドア用途を意識した装備も備えています。スペーシアギアやタフトといったライバルに対し、スーパーハイトワゴンの室内空間を武器にする立ち位置が明確になりました。

アトレー フルモデルチェンジ 2021年12月20日

16年振りにフルモデルチェンジした新型アトレーのエクステリア商用軽バンでは珍しくカラー展開も豊富な6代目アトレー

アトレーが2021年12月20日に約16年振りのフルモデルチェンジを受けました。
全6色の豊富なカラー展開や両側電動パワースライドドアの搭載など、商用軽バンの枠に収まらない使い勝手の良さで、アウトドアが趣味のユーザーにも訴求しています。
DNGA-FRプラットフォームへ刷新され、乗り心地も格段に向上しました。

福祉車両用のスローパーや車いす用のウインチなど、商用バンらしくオプション装備が豊富です。
アイディア次第でどのような使い方もできるのがアトレーの特徴といえます。2026年2月にはこのアトレーをベースにしたBEV「e-アトレー」も加わりました。

TAFT(タフト) 新型 2020年6月10日

TAFT(タフト)コンセプト東京オートサロン2020に出展した「TAFT(タフト)コンセプト」

東京オートサロン2020に出展されたコンセプトモデル、軽クロスオーバーの「TAFT(タフト)」が2020年6月10日に発売されました。

スズキのハスラーに対抗するタフトは、1974年以降に生産されていたクロスカントリー車の車名を軽クロスオーバーとして復活させたモデルで、ガラスルーフのスカイフィールトップを備え、開放感のある室内空間を実現しています。

バンパーガードとフェンダーは大型でSUVらしさをアピール。足元には15インチのアルミホイールを装備し、軽クロスオーバーにふさわしいエクステリアになっています。2026年7月15日には一部改良と2種類の特別仕様車の追加が行われ、登場から6年を経ても手が入れ続けられているモデルです。

タント フルモデルチェンジ 2019年7月9日

2019年7月9日にフルモデルチェンジしたタント2019年7月9日にフルモデルチェンジした4代目タント

ダイハツの車と言えば真っ先にイメージされるタントは、ファミリー層に人気の軽トールワゴンで、2019年7月9日にフルモデルチェンジが行われました。

4代目タントでは、ダイハツの低燃費技術「e:S(イース)テクノロジー」により、発売当初のJC08モード燃費は2WDで27.2km/Lまで向上しました。なお、2022年10月の改良を経た現行仕様では、自然吸気・FF車でWLTCモード22.7km/L、ターボ・FF車で21.2km/Lとなっています(燃費基準が異なるため単純比較はできません)。

2代目モデルより好評を得ている、左側がピラーレスで大きく開く「ミラクルオープンドア」は4代目でも採用され、お子様の乗り降りや買い物のシーンでスムーズにエスコートしてくれます。前後のドアを両方開いたときの開口幅は1,490mmに達します。

4代目タントは、ダイハツとトヨタが共同で生み出した設計思想「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づいてプラットフォームを新設計した、初めての「DNGA」採用車でもあります。上下曲げ剛性を従来比30%高めた新開発アンダーボディと新開発サスペンションにより、乗り心地の質も引き上げられました。

安全面も充実しており、予防安全機能「スマートアシスト」に加え、軽自動車初の「ADB(アダプティブドライビングビーム)」「標識認識機能(進入禁止)」「スマートパノラマパーキングアシスト」などのシステムを備えています。

ロッキー フルモデルチェンジ 2019年11月5日

22年ぶりに国内で車名が復活 5ドアクロスオーバーSUVとして生まれ変わった「新型ロッキー」22年ぶりに国内で車名が復活 5ドアクロスオーバーSUVとして生まれ変わった「ロッキー」

2016年まで日本で販売されていたビーゴの後継にあたる新型SUVが2019年11月5日に誕生しました。ビーゴ以前の名車コンパクトSUV「ロッキー」の車名を復活させている点もポイントです。

ロッキーは、タントに次ぐ「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」採用車で、全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmの5ナンバーSUVです。
一見するとコンパクトではありますが、クラストップレベルの大容量ラゲージを備えており、実用性も抜群。全17機能の予防安全機能・運転サポート技術「スマートアシスト」「スマートアシストプラス」を搭載しています。

ボディカラーは全8色で2トーンカラーも設定可。他にもエレガントスタイル、パワフルスタイル、スポーティスタイルなどのアクセサリーパーツのオプションも存在します。

その後、2021年11月1日にはダイハツが新開発したシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を搭載したモデルが追加されました。発電専用の直列3気筒1.2Lエンジンで発電し、走行は100%モーターが担う方式で、最大熱効率40%を達成しています。この1.2Lエンジンはガソリン車にも展開されました。e-SMART HYBRIDはその後、軽自動車向けへの小型化が進められ、2025年のコンセプト「K-VISION」でその成果が示されています。海外では2025年7月24日にインドネシア向けロッキーのハイブリッド車も発表されました。

ミラトコット 新型車 2018年6月25日

ミラココアの後継車として登場した新型ミラトコットミラココアの後継車種の新型ミラトコット

ダイハツからミラココアの実質後継車となるミラトコットが2018年6月25日に発売されました。 ミラトコットはシンプルで飽きのこないエクステリアとポップなカラーを揃えた、女性にもおすすめできる軽自動車です。価格が上がり続けている軽自動車の中でも、かなりお求めやすい車両価格に設定されていました。

ブーン マイナーチェンジ 2018年10月10日

2018年10月10日にマイナーチェンジした新型ブーンマイナーチェンジで新たなグレード「スタイル」を新設したブーン

ダイハツ新型車

ダイハツのコンパクトカー「ブーン」がマイナーチェンジを受けました。改良された内容は、グレードに「スタイル」を新設したこと、内外装の品質を向上したことが挙げられます。
また安全装備はスマートアシスト2からスマートアシスト3へグレードアップし、政府の定めた安全基準「サポカーワイド」にも対応しました。

ミライース フルモデルチェンジ 2017年5月9日

2017年5月9日にフルモデルチェンジをしたミライース

ミライースは2011年に発売され、2012年以降は毎年10万台以上の売り上げを誇ったダイハツの軽自動車です。2代目は、2015年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「D-BASE」をベースとして2017年5月9日に登場しました。

2代目ミライースにはDNGAは採用されず、Dモノコック構造の高剛性ボディによって軽量化と剛性向上を実現しています。DNGA採用車の第1号となったのは、2019年のタントでした。

ミライースは「第3のエコカー」をコンセプトとし、低燃費でリーズナブルな価格帯のガソリン車として、ユーザー層を広げていきました。しかし、ライバル車のスズキのアルトに燃費性能や車体重量などで追い抜かれてしまいます。このモデルチェンジではアルトの37km/Lには及ばないものの35.2km/L(JC08モード)の燃費性能を実現し、販売1ヶ月で約20,000台の累計受注を記録し爆発的なヒットとなりました。

新たにダイハツの安全システムであるスマートアシスト3を搭載し、歩行者検知もできるようになり、より安全なミライースへと生まれ変わりました。現在もダイハツの価格帯下限を支えるモデルとして販売が続いています。

ムーヴ ムーヴカスタム マイナーチェンジ 2017年8月1日

2017年8月1日にマイナーチェンジした6代目ムーヴ

セカンドカーとして購入される方も多いムーヴのマイナーチェンジが2017年8月1日に行われました。

ムーヴ、ムーヴカスタムはこのマイナーチェンジによりエクステリアとインテリアが刷新されました。また注目のダイハツ安全運転サポートシステムであるスマートアシスト3を採用しています。スマートアシスト3では、レーザーセンサーとソナーセンサーに加え、新型カメラを搭載することで、前を走る車や歩行者と衝突しそうになった際にブレーキ支援をするなど、安全機能が進化しました。

6代目ムーヴの内装

2017年のマイナーチェンジにより、上から見下ろすようにモニターへ出力するパノラマモニターに対応しました。駐停車が楽になる便利な機能なので、運転が苦手な方には嬉しい追加機能となっています。

6代目ムーヴのシートアレンジ

充実したシートアレンジはラゲージスペースが広がったり、くつろぎスペースが生まれたりする嬉しい機能です。さらにこのマイナーチェンジによりラゲージ側から後席をスライドできるレバーが追加され、さらに便利なムーヴとなりました。なお、この6代目ムーヴは2023年6月下旬に生産を終了し、2025年6月5日にスライドドアを採用した7代目へバトンを渡しています。

ムーヴ キャンバス マイナーチェンジ 2017年9月11日

2017年9月11日にマイナーチェンジをした初代ムーヴ キャンバス

女性に大人気の可愛い軽自動車、ムーヴ キャンバスが2017年9月11日にマイナーチェンジとなりました。
このマイナーチェンジではグレードの見直しと、ダイハツの予防安全システム「スマートアシスト3」の装備が行われています。
より安全な軽自動車として生まれ変わったムーヴ キャンバスは、2トーンカラーを含む全17色展開となりました。この初代は2022年7月5日に2代目へフルモデルチェンジしています。