レクサスGXが2026年9月24日に一部改良 “OVERTRAIL+”の走りを磨きセカンドシートベンチレーションを全車標準化
レクサスGXは、トヨタ「ランドクルーザー250(旧ランドクルーザープラド)」と基本骨格を共有する、レクサス版の本格オフローダーです。2代目までは北米を中心とした海外専売でしたが、14年ぶりのフルモデルチェンジで登場した3代目「GX550」から日本市場にも正式導入され、2025年4月3日に国内発売されました。
そして2026年9月24日、レクサスはGXに一部改良を実施。“OVERTRAIL+”の乗り心地とステアリングフィールを煮詰めたうえで、タイヤサイズを拡大し、セカンドシートのシートベンチレーションを全車標準装備としています。ここでは最新の一部改良の内容を軸に、GX550のスペック・価格・内外装をまとめます。
レクサスGXが2026年9月24日に一部改良 “OVERTRAIL+”の乗り味をさらに深化
レクサスは2026年9月24日、本格SUV「GX」の一部改良モデルを全国のレクサス店で発売しました。今回の改良は外観の大幅な刷新ではなく、走りの質と快適性を内側から底上げする中身重視の内容です。
GXは2002年に北米を主戦場としてデビューしたモデルで、ラダーフレーム構造による高い走破性と、レクサスらしい上質な室内空間を両立。現在はおよそ30の国と地域で販売されています。今回の一部改良では、そのキャラクターを崩さないまま、レクサスが掲げる走りの味「Lexus Driving Signature」の熟成が図られました。
AVSとEPSの制御を刷新し、オンロードでの安定感と取り回しを改善
改良の中心となったのは“OVERTRAIL+”です。AVS(減衰力可変サスペンション)の制御を見直すことで、オフロードでの走破力は保ったまま、舗装路を走る際のボディの揺すられ感を抑制。背の高いボディオンフレームSUVにありがちな上下動の収まりの悪さに手を入れた格好です。
あわせてEPS(電動パワーステアリング)の制御も改良され、市街地のような低速域では軽快な操作感を、高速道路やワインディングでは狙ったラインをなぞりやすい正確さを確保。悪路志向のモデルでありながら、日常の使い勝手と長距離移動の快適性を引き上げる方向にチューニングされた点は、GXを街乗り主体で使うユーザーにとってもメリットが大きい部分といえます。
タイヤを265/70R18へサイズアップ 最低地上高は225mmへ
“OVERTRAIL+”のタイヤは、従来の265/65R18から265/70R18 116Hへと変更されました。外径が拡大したぶん最低地上高も215mmから225mmへと10mm引き上げられ、岩場のようなハードなシーンでの走破性が高められています。全高も1,925mmから1,935mmへと変化しました。
さらにタイヤのサイドウォールにはブロックパターンを配し、見た目の力強さも強調。一方で、タイヤ構造とトレッドパターンを最適化することで、舗装路での静粛性を損なわない配慮もなされています。オールテレーン系タイヤはロードノイズが増えがちなだけに、静粛性まで作り込んだのはレクサスらしい着眼点です。ホイールは18×7.5Jのアルミホイール(マットグレー塗装)を組み合わせます。
セカンドシートのシートベンチレーションを全車標準装備
快適装備の面では、セカンドシートにシートベンチレーション機能が追加され、“version L”/“OVERTRAIL+”の全車に標準装備されました。前席だけでなく後席でも座面まわりの蒸れを抑えられるため、真夏の移動やアウトドア帰りの濡れた服装といった場面で効いてくる装備です。
ショーファー的な使い方から家族での長距離ドライブまで、後席の快適性が価値に直結するクラスだけに、オプションではなく標準装備とした点は評価できるポイントでしょう。
一部改良後のレクサスGXの価格は1,240万円から 2グレード構成は継続
一部改良後もラインナップは、オフロード性能を突き詰めた5人乗りの「GX550 OVERTRAIL+」と、3列7人乗りの「GX550 version L」という2グレード構成のままです。
メーカー希望小売価格は、GX550 OVERTRAIL+が12,400,000円、GX550 version Lが13,150,000円。改良前(OVERTRAIL+:11,950,000円/version L:12,700,000円)からはそれぞれ45万円の引き上げとなりますが、走行制御の作り込みとタイヤの刷新、後席ベンチレーションの追加を踏まえれば、内容に見合った改定といえそうです。
| グレード | 値段 |
|---|---|
| GX550 OVERTRAIL+ | 12,400,000円~ |
| GX550 version L | 13,150,000円~ |
レクサスGX550のスペック(主要諸元)
パワートレインは改良後も3.5LのV型6気筒ツインターボ「V35A-FTS」+Direct Shift-10ATの組み合わせで、最高出力260kW(353PS)、最大トルク650Nm(66.3kgm)を発生。駆動方式はAWDのみとなります。タイヤ外径の拡大にともない、“OVERTRAIL+”は最低地上高・全高・車両重量の数値が改良前から変更されています。
| 全長 | 4,960mm-4,970mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,980mm-2,000mm |
| 全高 | 1,920mm-1,935mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| トレッド(前/後) | 1,665mm/1,665mm(version L)/1,685mm/1,685mm(OVERTRAIL+) |
| 室内長 | 1,940mm-2,695mm |
| 室内幅 | 1,575mm |
| 室内高 | 1,190mm |
| 車両重量 | 2,490kg-2,520kg |
| 車両総重量 | 2,765kg-2,905kg |
| 最小回転半径 | 6.0m |
| 最低地上高 | 215mm(version L)/225mm(OVERTRAIL+) |
| タイヤサイズ | 265/50R22 109V(version L)/265/70R18 116H(OVERTRAIL+) |
| ホイールサイズ | 22×7½J 切削光輝+ダークグレーメタリック塗装(version L)/18×7.5J マットグレー塗装(OVERTRAIL+) |
| エンジン型式 | V35A-FTS型 V型6気筒インタークーラー付ツインターボ |
| エンジン総排気量 | 3.444L |
| 内径×行程 | 85.5mm×100.0mm |
| エンジン最高出力 | 260kW(353PS)/4,800rpm-5,200rpm |
| エンジン最大トルク | 650Nm(66.3kgm)/2,000rpm-3,600rpm |
| トランスミッション | Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック) |
| 駆動方式 | 4輪駆動(AWD) |
| サスペンション(前/後) | ダブルウイッシュボーン/トレーリングリンク車軸(ともにスタビライザー付) |
| 乗車定員 | 5名/7名 |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
| タンク容量 | 80L |
| WLTCモード燃費 | 7.8km/L(version L)/7.9km/L(OVERTRAIL+) |
レクサスGXのエクステリア・インテリア
力強さと機能性を押し出したエクステリア
エクステリアは、直線を基調としたスクエアなキャビンと厚みのあるフェンダーで、悪路を走り切る道具としての機能性を前面に打ち出したデザイン。リヤコンビネーションランプは左右を水平につなぐ一文字タイプで、押し出し感と同時にワイド感も演出しています。
“version L”は22インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)とソリッド型ルーフレール、“OVERTRAIL+”は18インチアルミホイール(マットグレー塗装)とブリッジ型ルーフレール、専用のアンダーガードやセンタープロテクションを装着し、同じボディでもキャラクターの描き分けが明確です。
上質さと視認性を両立したインテリア
室内は14インチのタッチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusをセンターに配し、空調やドライブモードなど使用頻度の高い操作系は物理スイッチとして残す構成。オフロード走行中でも手探りで扱えるレイアウトは、GXの性格を踏まえた実用的な判断といえます。
シートは“version L”がセミアニリン本革シート、“OVERTRAIL+”がL tex+ウルトラスエード®シート。今回の一部改良でセカンドシートにもベンチレーション機能が加わり、後席の快適性が一段引き上げられました。
インテリアカラーはグレードごとに2種類を設定
インテリアカラーは、“version L”にブラックとサドルタン、“OVERTRAIL+”にブラックとシャトーを用意。落ち着いた印象のブラックに対し、サドルタンやシャトーはアウトドアギア然としたボディカラーとの相性がよく、2トーンの外装と組み合わせると世界観に統一感が生まれます。
レクサスGXのボディカラーは新規開発色ムーンデザートの2トーンなど全11色設定
レクサスGXにはモノトーンカラー7色、OVERTRAIL+専用色の2トーンカラー4色を設定。
マーキュリーグレーマイカやチタニウムカーバイドグレーなどグレー系のボディカラーが多く、過酷な環境を想定したGXの走破性と相性の良い屈強なカラーラインナップに。
GXの2トーンカラーはOVERTRAIL+専用で、ルーフカラーは全てブラック。
GXのために用意された新規開発色ムーンデザートもOVERTRAIL+グレードの2トーンカラーだけ選択できます。
レクサスGXのボディカラー一覧
- ソニッククォーツ
- マーキュリーグレーマイカ
- ソニックチタニウム
- チタニウムカーバイドグレー
- グラファイトブラックガラスフレーク
- テレーンカーキマイカメタリック
- ディープブルーマイカ
- ソニックチタニウム×ブラック(OVERTRAIL+専用色、77,000円高)
- チタニウムカーバイドグレー×ブラック(OVERTRAIL+専用色、77,000円高)
- ムーンデザート×ブラック(OVERTRAIL+専用色、77,000円高)
- テレーンカーキマイカメタリック×ブラック(OVERTRAIL+専用色、77,000円高)
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ソニッククォーツ -
マーキュリーグレーマイカ -
ソニックチタニウム -
チタニウムカーバイドグレー -
グラファイトブラックガラスフレーク -
テレーンカーキマイカメタリック -
ディープブルーマイカ -
ソニックチタニウム×ブラック(77,000円高) -
チタニウムカーバイドグレー×ブラック(77,000円高) -
ムーンデザート×ブラック(77,000円高) -
テレーンカーキマイカメタリック×ブラック(77,000円高)
レクサスGXの100台限定モデルGX550 OVERTRAIL+は2024年6月17日に先行発売された
カタログモデルの発売に先駆け、限定100台の特別仕様車GX550 OVERTRAIL+(オーバートレイル プラス)が2024年6月17日に先行発売されました。抽選販売の申し込みは2024年4月19日から5月12日にかけて受け付けられ、狭き門となりました。
パワートレインは3.5LのV6ガソリンツインターボで、最高出力353ps・最大トルク650Nmを発揮。265/65R18の肉厚なタイヤを組み合わせ、オフロードでも力強い走破性を発揮します。この先行モデルの価格は12,350,000円でした。
レクサスGXとジャオスのコラボモデルGX550 OVERTRAIL JAOS ver.を東京オートサロン2024に出展
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東京オートサロン2024で展示されたGX550 OVERTRAIL JAOS ver. -
ジャオスのロゴ入りステッカーやマッドガード -
オフローダーの雰囲気たっぷりのフロントバンパーガード -
マットブラック塗装のフェンダーガーニッシュ
のちに日本発売されるGXと、カスタムブランドのジャオスがコラボレーションしたモデルGX550 OVERTRAIL JAOS ver.が、東京オートサロン2024に出展されました。
「自然を理解し、楽しみ、守っていくアウトドア体験を届けたい」という思想から生まれたOVERTRAILの世界観を、GXの性格にマッチする本格オフローダーカスタムとして具現化した一台です。
フロントには軽量・高剛性のスチール風バンパーをABS樹脂で再現。ワイドデザインのフェンダーガーニッシュやサイドシルガードに加え、チューブサイドステップやマッドガード、下回りを守るアルミ製スキッドプレートを備え、オフロード走行をサポートします。
OVERTRAILを超える「オーバーランディング」設定の噂はどうなった?
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GX550 OVERTRAIL(オーバートレイル)北米仕様プロトタイプ -
モーターショーのレクサスブース -
GX550 OVERTRAIL(オーバートレイル)北米仕様プロトタイプの案内 -
GX550 オーバートレイルのサイド -
GX550 オーバートレイル -
GX550のテールランプは左右連結の一文字タイプ -
GX550 オーバートレイル -
GX550のタイヤはトーヨータイヤのオープンカントリーA/Tを装着
発表当初は、北米のタコマなどに設定される「オーバーランディング」的な上位アウトドア仕様が、GXにも大幅リフトアップや20インチ超の大径ホイール、ルーフライトバーとともに追加されるのでは、という見方がありました。
結論として、その後日本市場に導入されたのはOVERTRAIL系の思想を市販化したOVERTRAIL+であり、噂されたような「オーバーランディング」を名乗る独立グレードが国内で設定されることはありませんでした。GXのオフロード志向を象徴するのは、レクサス初採用のE-KDSSや専用オールテレーンタイヤを備えるOVERTRAIL+という位置づけで落ち着いています。
レクサスGXが約14年ぶりにフルモデルチェンジ 3代目GXは2023年6月に世界初公開
レクサスGXは約14年ぶりにフルモデルチェンジを受け、3代目モデルが現地時間2023年6月8日(日本時間6月9日)、米国・テキサス州オースティンで世界初公開されました。
2代目までのGXは海外専売で、ベースはランドクルーザープラドでした。日本導入を望む声が長く続いていましたが、3代目ではベース車がランドクルーザー250へと切り替わったのを機に日本へ正式導入され、2025年4月3日に国内発売が実現しています。
フルモデルチェンジでは、Lexus Safety System+の機能向上に加え、新規開発色のムーンデザート、路面追従性を高めるE-KDSS、専用オールテレーンタイヤなどを備えた本格オフローダー仕様「OVERTRAIL」を設定しました。
パワートレインはグローバルでは3.5L V6ツインターボと、2.4L直4ターボハイブリッド(HEV)の2種類が用意されます。ただし日本仕様は当面3.5L V6ツインターボ(GX550)のみの設定で、ハイブリッドのGX550h(GX500h)は現時点で国内導入されていません。
| 全長 | 4,950mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,980mm |
| 全高 | 1,865mm(初公開時。国内カタログ値は1,920〜1,935mm) |
| ホイールベース | 2,850mm |
| パワートレイン | 3.5L V型6気筒ツインターボ |
| 2.4L 直列4気筒ターボハイブリッドシステム(日本未設定) | |
| タイヤサイズ | 18インチ |
| 20インチ | |
| 22インチ |
レクサスGXのモデルチェンジ遍歴
レクサスGXは、トヨタが高級車ブランド「レクサス」で展開する大型SUVです。2代目まではトヨタ・ランドクルーザープラドと姉妹車で、3代目からはランドクルーザー250がベースとなり、初めて日本市場へ正式導入されました。
レクサスGX 初代 GX470(UZJ120)/2002年~2009年
2002年11月に登場した初代GX。プレミアムブランドのSUVでありながらライトデューティー系オフローダーとしての実力を備え、全グレードに4.7L V型8気筒DOHCエンジンと5速ATを搭載。内装は上質なインテリアでまとめられていました。
レクサスGX 2代目 GX460(URJ150)/2009年~2023年ごろ
2009年11月、2代目GX460が広州モーターショーで世界初公開。ランドクルーザー150をベースに、エンジンは新世代の4.6L 1UR-FE型を採用しました。2013年のフェイスリフトでスピンドルグリルを導入し、その後も年次改良を重ねながら、3代目登場までロングセラーとして販売されました。
レクサスGX 3代目 GX550(VJA250W/VJA252W系)/2023年世界初公開・2025年日本発売
2023年6月に米テキサス州オースティンで世界初公開された3代目。新GA-Fプラットフォームを採用し、3.5L V6ツインターボ「V35A-FTS」+10速ATを搭載。E-KDSSや専用オールテレーンタイヤを備えるOVERTRAIL系を設定し、2024年6月に100台限定のOVERTRAIL+を先行販売、2025年4月3日にカタログモデル(OVERTRAIL+/version L)が国内発売されました。2026年9月24日には一部改良が実施され、走行制御の熟成とタイヤの大径化、セカンドシートベンチレーションの標準装備化が図られています。
| レクサスGXのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 GX470(UZJ120) | 2002年~2009年 |
| 2代目 GX460(URJ150) | 2009年~2023年ごろ |
| 3代目 GX550(VJA250W/VJA252W系) | 2023年世界初公開/2025年日本発売~(2026年9月一部改良) |