トヨタがコンセプトカー「LQ」を公表!TMS2019にも出展決定
2019年10月11日、トヨタが「新しい時代の愛車」をテーマとしたコンセプトカー「LQ」を公表しました。
LQは2019年10月24日より開催される東京モーターショー2019に出展され、さらに2020年6月~9月のトヨタYUIプロジェクトTOURS 2020では、AIエージェント「YUI」を搭載するLQの試乗会も行われます。
また、アメリカのラスベガスで開催されるCES2020にも出展が決定。CESは毎年年始に開催されている家電見本市です。
LQは先進AI「YUI」搭載でユーザーに未来の愛車体験コンセプトを提供
コンセプトカー「LQ」のエクステリア
LQは2017International CESで発表されたコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i」をベースに、さらに進化した未来の愛車体験コンセプトを実現。「新しい時代の愛車(Beloved Car)を提案するきっかけ(Q/Cue)」となるよう思いを込め、”LQ”と名付けられました。
トヨタ LQのサイドビュー
トヨタ LQはエクステリアのどこを見ても近未来的なデザインになっている
ドアの下部までがガラス張りとなっていて、先進的なエクステリアデザインのLQ。ラジエーターファンにはオゾンを分解する大気浄化塗料が塗布されており、この塗料はLQだけでなく、その他の一般車両への採用も検討されています。
コンセプトカー「LQ」のインテリア
LQ に搭載されるYUIはTOYOTA Research Instituteとの共同開発で生まれたAIエージェントで、ドライバーの動作・表情から精神や心身の状態を推測。そのデータをもとに車内の空調やイルミネーション等のHMIをコントロールし、走行中に適した状態を維持するサービスです。細かなニーズに対応し、ユーザーにプレミアムな移動体験を提供します。
LQのメーターは、JOLEDとデンソーの共同開発により生み出された車載用フレキシブル有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイに組み込まれます。形状の自由度が高く薄型かつ軽量、ハイコントラストで高速応答を得意とするフレキシブル有機ELディスプレイは、LQが実現する未来を感じさせる空間づくりに相応しい製品です。
また、LQはSAEレベル4相当の自動運転機能を備えるほか、パナソニックと共同開発のヘッドアップディスプレイや無人自動バレーパーキングシステム、トヨタ紡織との共同開発で、世界初採用となる覚醒・リラックス誘導機能付きシートを搭載します。
LQに搭載されるDigital Micromirror Device(デジタルマイクロミラーデバイス)式ヘッドライト
ヘッドランプには、100万個ものミラーを搭載するデジタルマイクロミラーデバイス式ヘッドライトを採用。路面に文字や図形を表示することで、路面状況の把握が容易となります。
全長 | 4,530mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,480mm |
ホイールベース | 2,700mm |
乗車定員 | 4人 |
パワートレーン | EV |
車両重量 | 1,680kg |
航続距離 | 300km程度 |
LQが新型フラッグシップSUVとして登場か?
2018年にデトロイトモーターショーでワールドプレミアされた「Lexus LF-1 Limitless(レクサス LF-1 リミットレス)」の市販化が現実味を帯びてきました。
2018年5月の初旬にレクサスが米国特許商標庁(USPTO)へ「LQ」の商標を登録しました。
車名の先頭に「L」があるのはセダンのLS、クーペのLC、SUVのLXのみで、レクサスの最上級のフラッグシップモデルに与えられるイニシャル「L」になっています。
そのため今回登録された「LQ」はレクサスSUVの頂点に立つモデルとして「LQ」の名前で登場する可能性があるでしょう。レクサスLQと銘打つ可能性がある「LF-1 limitless」の最新情報を紹介します。
LF-1 limitless(リミットレス)とLQの関連性は?
新型LQの市販モデルとみられるLF-1リミットレス スピンドルグリルのデザインも一新されている
全体的に流麗デザインを採用し、スピンドルグリルの延長線がフロントガラスまで伸びているのが特徴的
立体的なテールランプ 左右を繋いだデザインは新型UXにも似ている
レクサスが登録した「LQ」は2018年5月の始めで、LF-1 リミットレスの世界初公開は同年1月14日のアメリカのデトロイトモーターショーでした。
LF-1 リミットレスのコンセプトは
- 新しいラグジュアリーの方向性を提案
- 次世代デザインや先進技術の可能性を提示
このことからフラッグシップモデルと目されるLQにタイミングもコンセプトも一致すると考えられ、自動運転技術を搭載したモデルになります。
そして「LQ」の持つ「L」はレクサスでもフラッグシップモデルに用いられる英文字です。セダンのフラッグシップモデルはLS、クーペのフラッグシップモデルはLC、クロスカントリーのフラッグシップはLX、そして今回のLQはSUVの頂点に立つモデルを示唆しています。
レクサスはLexus LF-1 Limitlessの追加でSUVをフルラインナップ
日本で販売されるレクサスのSUVにはコンパクトサイズのNX、ミドルサイズのRXがあり、本格的なオフロード走行も可能なフルサイズクロスカントリーのLXもあります。
海外ではランドクルーザー プラドをベースにしたGXもありますが、日本では販売されていません。このSUVラインナップの中に、2018年11月27日に日本で発売されたNXよりもコンパクトサイズのUXが追加されています。
パワートレインはガソリンやハイブリッドだけではなく、PHVやEV、FCVなどにも対応すると発表されており、ユーザーのニーズに合わせたモデルとなります。
今回商標登録された新型LQはRXの上位モデルに位置すると予想され、レクサスのSUVラインナップはUX・NX・RX・LQで全てのサイズが揃うフルラインナップになります。
またSUVとは路線の違うクロスカントリー4WD性能を持つGXとLXはそのまま販売を継続すると考えられます。
世界で行われるモーターショーで発表する可能性も
レクサスのフラッグシップSUVとなる新型LQは今後開催する世界中のモーターショーで発表されると考えられます。
中でも日本で開始する東京モーターショーでワールドプレミアされるのが有力とみられているため、注目しましょう。