I-PACEはジャガーブランド初のEV車(電気自動車)
ジャガーが2019年前半での販売を予定しているEV車「I-PACE」はSUVタイプの自動車で、電気自動車ならではのトルクが魅力の車です。1回の充電で470km以上の走行が可能で、日産リーフ(40kWh)の約2倍にあたる90kwhのリチウムイオン電池を搭載しています。
2018年には欧州での価格を発表し2018年3月に発売され、日本では2018年9月26日に販売開始されました。世界中が注目しているジャガーのSUVタイプのEV(電気自動車)「I-PACE」の、エクステリアやインテリア、装備・パフォーマンス、発売日と価格を紹介します。
ジャガーI-PACEのハイパフォーマンスモデル「SVR」が登場か
ジャガーI-Paceに高性能な「SVR」が登場する可能性があるとの情報を入手しました。SVRは最強モデルにつけられる称号で、ジャガーのEVモデルに設定されるのはI-Paceが初となります。
パワートレインは標準仕様のI-Paceから大幅に向上し、最高出力は600ps、0-100km/h加速時間は3.5秒となるのではないかと推測。世界初公開は2022年頃が見込まれます。
ジャガーI-PACE がIOTA(アイオタ)財団との共同展示を実施
ジャガーI-PACEのエクステリア
非営利組織IOTA(アイオタ)財団が2019年8月30日、ジャガーと提携し、分散型台帳技術(DLT)を使用して電気自動車のバッテリーや使用量情報を追跡する概念実証デモを行っていることを公表しました。
今回のデモではジャガー初のフルEV車「I-PACE」を採用。I-PACEにはグリーン充電が可能なIOTA対応スマートウォレットが内蔵されています。IOTAは仮想通貨のことで、充電サービスや駐車場料金、通行料などの決済に利用可能です。
ジャガーI-PACEのエクステリアはクーペスタイルが美しい流麗なデザイン
ジャガーのI-PACEはSUVタイプのエクステリアで、後方に向かって下がっていくクーペスタイルの車でもあります。ホンダのヴェゼルや、トヨタのC-HR、ハリアーがSUVクーペスタイルを導入していて、世界中でも人気のあるボディタイプです。
乗員定員は5人乗りで、フロントが2名、後部座席が3名のオーソドックスな座席配置です。
ジャガーIペイスのフロントビュー
ジャガーIペイスのサイドビュー
ジャガーIペイスのリアビュー
フロントビュー、サイドビュー、リアビューを見ていくと、スバル車を思い起こすデザインで空気が自然に流れるようなフロントデザインで、サイドにはドアハンドル部分がボディに埋め込まれていてスムージングされています。このデザインにより空力性能に優れ、航続距離470km以上を可能にしています。
ジャガーI-PACEのインテリアはヘアライン加工とグレーのシートが美しい
ジャガーI-PACEのインテリアは、落ち着いたグレーの配色でヘアライン加工がされたシルバー加飾、インナードアハンドルには淡い電球色のインテリアライトが装備されていて、パネルには木目調の加飾が使われていて高級感があります。
ドライバー側のフロントガラスには、ヘッドアップディスプレイが見えていて現在の車速やナビの案内などの情報を表示してくれます。前方から視線を外さずに情報を確認できるので、より安全に運転ができます。
コクピットでは、ドライバーが操作しやすいように運転に必要なスイッチやパネル類が集まっていて、ステアリングハンドルには、クルーズコントロールのスイッチの他、ハンズフリースイッチが備え付けられています。
ドライブレンジは、センターコンソールにあるD・N・Rのスイッチでシフトチェンジする方法で、シルバーリングのダイヤルには左右独立のエアコン温度が表示されています。また、ダイヤル横のディスプレイにはシートが表示されていて、シートヒーターとベンチレーションの温度を設定できます。
後部座席はベンチシートが広がり、大柄な人が乗っても窮屈な思いをすることがありません。センターコンソールに見えていたダイヤルが2つ装備されていて、これはリアクーラーの温度設定ダイヤルだと予想します。トランクルームは、638Lから656Lの容量を確保していて、9.5インチゴルフバッグが4個収納できる容量があります。
フロントからリアの座席にかけて広がるパノラマサンルーフには、シートバックと同じデザインが施されています。ジャガーらしいデザインを醸し出しているのと同時に、直射日光による車内温度の上昇を抑える効果があると予想します。
ジャガーI-PACEのは0-100km/h加速4.8秒の脅威のパフォーマンス
ジャガーI-PACEは、EV車の特性を活かした走行性能を持っていて、0-100kmの加速は4.8秒、最高出力は400PS、最大トルクにいたっては696Nmを発揮します。ガソリン車とは違い、モーター駆動の足回りなので0kmから100%の駆動力を発揮できます。
ジャガーF-PACEで培ったAWDシステムを装備していて雨で濡れた路面だけではなく、雪が積もった道や凍結路面でも安心して運転することができます。
全長 | 4,682mm |
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全幅 | 2,011mm |
全高 | 1,565mm |
ホイールベース | 2,990mm |
最低地上高 | 142mm |
最小回転半径 | 5.99m |
トランク容量 | 638L-656L |
I-PACEのボディサイズは、全長4,682mm、全幅2,011mm、全高1,565mmで、SUVのE-PACEより全高は低いですがその他のサイズはひと回り大きいサイズです。
EV車(電気自動車)で気になる部分の航続可能距離ですが、コンセプトモデルの段階では500km以上の走行が可能でしたが市販モデルのIペイスでは470kmの航続距離になっています。また、充電も50kwのDC(直流)充電により90分で80%までの充電が可能で、ガソリン車の給油に比べて時間はかかりますが、電気代だけしかかからないのがメリットです。
ジャガーI-PACEの日本発売日は2019年9月26日・販売価格は9,590,000円から
ジャガーI-PACEは2017年の夏にコンセプトモデルが発表され、2018年3月に欧州市場で発売、2018年9月26日に日本市場でも発売されています。日本の販売価格は、F-PACEの640万円より高く9,590,000円からになっています。これはライバルのテスラが販売するモデルSを意識した価格帯でモデルSの9,900,000円よりも310,000円安くなっています。
しかしEV世界一の販売台数を持つ日産リーフの販売価格が3,150,360円からのため日本で普及するのは時間がかかると考えます。
スポーティでインテリアが上質な ジャガー・I-PACEのモデルチェンジ遍歴
I-PACEはイギリスの高級車メーカー、ジャガーが販売するSUVタイプの電気自動車です。スポーティでありながら、上質なインテリアを備えます。
ジャガー・Iペイス 初代/2018年~
2016年11月ロサンゼルス・モーターショーでワールドプレミアされたジャガー・Iペイスは、2018\年3月、市販型EVモデルとしてジュネーブ・モーターショーで発表されました。バッテリーとなるリチウムイオンは90kWhの蓄積量があり、一度の充電で最大480kmの航続距離を誇ります。DC100kWの急速チャージャーで早く40分でバッテリーの80%まで充電可能で、15分の充電でも100km走行できる容量を充電できます。
2018年9月には日本での受注がスタートしました。
ジャガー・Iペイスのモデル | 販売年表 |
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初代 | 2018年~ |
I-PACE(Iペイス)はジャガーの未来を担う電気自動車
イギリスでは2040年を目処にガソリン車とディーゼル車の新規販売を禁止すると発表していて、フランスも禁止措置を発表、ドイツは一部の都市でディーゼル車を対象とすることを検討しています。
今後は、燃費のいいハイブリッド車と、排ガスを出さない電気自動車が主流になっていくことは明らかで、イギリスのメーカーであるジャガーでもI-PACEを皮切りに、EV車やハイブリッド車のラインナップが増えていくと予想します。
ジャガーの未来を担っているといっても過言ではない、I-PACEの市販車モデルは2018年6月26日から日本市場でも販売開始しています。