三菱のコンパクトEV「i-MiEV(アイミーブ)」が2018年4月19日に一部改良を実施
三菱自動車は、コンパクトタイプの電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」の一部改良を実施し、2018年4月19日から全国の系列販売会社を通じて販売することを発表しました。
今回の一部改良では、エクステリアのデザイン変更・ボディサイズの拡張・充電時に役立つ新機能が追加されました。ここでは、アイミーブのボディをさらに個性的にアレンジできる新作デザインラッピングについても取り上げます。
一部改良ではロングホールベースにマッチしたスポーティ・スタイルを追求
ロングホイールベースになり安定感が向上
バンパーデザインやフェンダーを変更
アイミーブの特徴は、ロングホイールベースを採用することで、コンパクトな車体なのに高速安定性と優れた直進性を実現させている事です。
今回の一部改良によって、フロントバンパーやリヤバンパーのデザインはロングホイールベースの車体によりマッチするデザインへ変更しました。前後のフェンダーはタイヤを包みこむよう立体構造を採用し、サイドエアダムの重厚感はアップさせて、視覚効果でサイドビューに安定感を与え、エアロ効果で低重心走行をサポートします。
フロントマスクは、フロントバンパーにフォグランプを標準装備して更なる特徴を与えました。その影響を受けて、ボディサイズは見直され、全長は3,395mmから3,480mmへ拡大しました。
モノトーン車では、前後のドアサッシュにブラックアウトテープを貼り付けて、機能性とデザイン性を高めます。
新型アイミーブのボディカラーは2色を新たに設定し2トーンカラーを含む5色展開
今回の一部改良によって、ボディカラーに「スターリングシルバーメタリック」と「スターリングシルバーメタリック/ホワイトパール(2トーンカラー)」の2色が新たに加わって全5色展開となります。
- レッドメタリック
- スターリングシルバーメタリック
- ホワイトソリッド
- ライトニングブルーマイカ
- スターリングシルバーメタリック/ホワイトパール 2トーンカラー(75,600円高)
MiEVデカール付の2トーンカラー「スターリングシルバーメタリック/ホワイトパール」のみオプション設定されていて、75,600円高くなります。EVらしい先進性をアピールするデカールが付いているので個性的な印象になります。
新作デザインラッピングでアイミーブを個性的に
三菱は、アイミーブの一部改良を行うとともに、「MYアイミーブ デザインラッピング」に新デザインを設定しました。その第5段目となる今回は、2トーンスタイルの「マスク」と、ストライプラインの「レーサーストライプ」の2種類のデザインで、アイミーブをアレンジできる5パターンが用意されます。
「MYアイミーブデザインラッピング」によって、スポーティでスタイリッシュなi-MiEVのボディは、さらに個性的になります。
※新作デザインラッピングは、一部改良が行われて誕生したアイミーブだけではなく、現在アイミーブに乗られている方、中古車を購入された方も利用できます。
新型アイミーブに追加された新作デザインラッピングは5タイプ
デザインラッピングの内容はルーフカラーを変更した「ブラックマスク」「ホワイトマスク」、縦のストライプが個性的なレーサーストライプカラーの「ブラック」「ホワイト」「レッド」の5種類です。
ボディカラーと合わせるとブラックマスクが5種類、ホワイトマスクが4種類、ストライプカラーのブラックが5種類、ストライプカラーのホワイトが3種類、ストライプカラーのレッドが4種類、合計で21パターンの新型アイミーブを楽しむことができます。
- ブラックマスク
- ホワイトマスク
- レーサーストライプ(ブラック)
- レーサーストライプ(ホワイト)
- レーサーストライプ(レッド)
コンパクトEVのアイミーブは販売価格2,948,400円~
一部改良後のアイミーブの販売価格とスペック情報を紹介します。
今回の一部改良によって、総電力量10.5kWhのグレードMは廃止され、16.0kWhのグレード「X」のみの設定となりました。車両本体価格は、2,948,400円からです。100%EVとして高い環境性能を誇るアイミーブは、エコカー減税が適用され、自動車取得税と重量税が免税されます。
※アイミーブは、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金制度の対象車です。
グレード | エコカー減税 | 車両本体価格(消費税込) | |
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取得税 | 重量税 | ||
X | 免税(100%減税) | 2,948,400円~ |
全長が100mm近くサイズアップされ軽自動車から普通車に
今回の一部改良によって、アイミーブの全長は3,395mmから、3,480mmへとサイズアップされました。サイズアップが行われた事でアイミーブは普通車サイズになりました。
全長 | 3,480mm |
---|---|
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,610mm |
ホイールベース | 2,550mm |
最低地上高 | 150mm |
車両重量 | 1,100kg |
乗車定員 | 4名 |
最小回転半径 | 4.5m |
駆動方式 | 2WD |
交流電力量消費率 | 118Wh/km |
一充電走行距離 | 164km |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 |
総電圧 | 330V |
総電力量 | 16.0kWh |
原動機型式 | Y51 |
定格出力 | 30kW |
最高出力 | 47kW(64ps) |
最大トルク | 160Nm(16.3kgm) |
充電時に役立つ新機能が追加
一部改良で普通充電給電口ランプを新たに採用
100%電気自動車のアイミーブを動かすためには、充電が必要です。アイミーブは、動力源である電気を蓄えるために、LED照明で充電時の手元を明るく照らす「普通充電給電口ランプ」などの役立つ機能を設けます。
今回の一部改良では、駆動用バッテリー温度が高い状態で、急速充電を行った場合には、充電時間が長くなってしまう事を前もって知らせる「電池高温時お知らせ機能」を新たに追加しました。
アイミーブは、更なる普及を目指してグローバル展開を積極化
三菱のアイミーブは世界初の量産型電気自動車として2009年7月に販売を開始しました。同車は、日本・ヨーロッパ・アメリカ市場を中心に、世界52ヶ国で販売され、累計販売台数は2万台を超える100%EVのパイオニアです。
アイミーブは、グローバル市場での更なる普及を目指して、ジョージア政府やコスタリカ政府に車両の供給、インドネシアやベトナムへの寄贈を実施します。そういった途上国へのプロモーション活動が実を結び、EV化の流れが加速すれば、アイミーブの販売台数は、世界市場で確実に増加します。アイミーブは、2020年頃に、後継車が誕生するとも噂されるため今後も注目される車です。