ジャガーXJのモデルチェンジ

ジャガーXJのモデルチェンジ情報!予定された次期型のEV化は見送り

ジャガーXJのモデルチェンジ時期はいつか、EV化の詳細や現行モデルの基本スペックを解説します。ジャガーXJはFセグメントのフラッグシップサルーンで3.0L V6 340PS スーパーチャージドガソリンエンジンを搭載。

ジャガーXJのモデルチェンジ情報!予定された次期型のEV化は見送り

高級セダン「ジャガーXJ」のエクステリア・インテリアや装備など基本スペック

イギリスの高級車メーカー「ジャガー」が販売するジャガーXJは、ジャガーを代表するFセグメントのフラッグシップサルーンです。

現行のX351系は2009年から販売されており、モデルはスタンダードホイールベースとロングホイールベースが展開。スタンダードホイールベースモデルにはXJ SWB LUXURY・XJ SWB PREMIUM LUXURY・XJ SWB PORTFOLIO・XJ SWB XJ50・XJ SWB R-SPORT・XJ SWB XJR575の6グレードが、ロングホイールベースにはXJ LWB AUTOBIOGRAPHYがラインナップします。

次期型はEV化することが予定されていましたが、EV化計画は見送られました。ここではジャガーXJの現行モデルのスペックのほか、モデルチェンジ情報についても追っていきます!

ジャガーXJの最新プロトタイプがフィンランド北部でスパイショット

フィンランド北部で、雪道をテスト走行中の新型ジャガーXJのプロトタイプが目撃されました。

前回目撃された個体よりもフロントマスクがくっきりと写っており、ウィンカーやヘッドライトの位置も確認できます。また、ポップアップドアハンドルやフレームを取り払ったサッシュレスウィンドウなどを採用していることもわかります。

次期型ジャガーXJの開発車両をカメラが目撃!

雪道でのテスト走行中の次期型ジャガーXJのプロトタイプがカメラに捉えられました。

前から見たジャガーXJ EVジャガーXJ EVのフロントビュー

横から見たジャガーXJ EVジャガーXJ EVのサイドビュー

後ろから見たジャガーXJ EVジャガーXJ EVのリヤビュー

なお、先に目撃情報のあった個体は現行型XJのテストミュールであり、生産型が目撃されたのは今回スパイショットされた個体が初とのことです。

傾斜した大きなルーフラインが目をひく次期型ジャガーXJのプロトタイプ。新プラットフォーム「MLA」を採用し、最大470kmの航続距離に到達する90.2kWhのバッテリーパックを有します。
ドアハンドルはポップアップハンドルで、リアフェンダー上部に充電ポートが設置されています。テールライトは水平基調デザインです。

ワールドプレミアは2021年以降と予想されていて、イギリスのキャッスル ブロムウィッチ工場で生産予定とのこと。ライバルにあたるのはテスラのモデルSやメルセデスベンツEQS、ポルシェ・タイカンなどです。

新型ジャガーXJのプロトタイプがスパイショット!世界初公開は2021年以降?

EVモデルへと切り替わるジャガーXJと思われる開発車両がカメラに捉えられました(2020年3月時点、この車両は現行型XJのテストミュールだったことが判明しています)。

前から見たジャガーXJプロトタイプジャガーXJプロトタイプのフロントビュー

横から見たジャガーXJプロトタイプジャガーXJプロトタイプのサイドビュー

後ろから見たジャガーXJプロトタイプジャガーXJプロトタイプのリヤビュー

今回目撃されたのはキャリアカーで輸送されている個体で、全体のデザインは厚くカモフラージュされています。Dピラーやルーフラインは新設計となっていて、ハイウエストラインやテールライトなども見受けられます。プラットフォームは次世代アーキテクチャー「MLA(Modular Longitudinal Architecture)」、最大292マイル(およそ470km)を航続可能とする90.2kWhのバッテリーパックを備えると予想します。
新型ジャガーXJはキャッスル ブロムウィッチ工場で生産される予定で、ワールドプレミアは2021年以降となる見込みです。

現行ジャガーXJの最後の特別仕様車「XJR575 “V8” FINAL EDITION」が受注をスタート

FINAL EDITIONのジャガーXJXJR575 “V8” FINAL EDITIONのエクステリア

現行型ジャガーXJの最後の特別仕様車となる「XJR575 “V8” FINAL EDITION」が、2019年10月21日より受注予約を開始しました。

  • サントリーニブラック(メタリック)のジャガーXJサントリーニブラック(メタリック)
  • ユーロンホワイト(メタリック)のジャガーXJユーロンホワイト(メタリック)
  • ロワールブルー(メタリック)のジャガーXJロワールブルー(メタリック)
  • インダスシルバー(メタリック)のジャガーXJインダスシルバー(メタリック)
  • ブリティッシュレーシンググリーン(メタリック)のジャガーXJブリティッシュレーシンググリーン(メタリック)

ジャガーXJの20インチホイールXJR575 “V8” FINAL EDITIONが装着する20インチホイール

XJR575 “V8” FINAL EDITIONのベース車両は「XJR575」で、限定20台で販売。ボディカラーは「サントリーニブラック」「ユーロンホワイト」「ロワールブルー」「インダスシルバー」「ブリティッシュレーシンググリーン」など5色がラインナップします。

ジャガーXJの内装XJR575 “V8” FINAL EDITIONのインテリア

パワートレインには最高出力423kW/575PS、最大トルク700Nmを発生させる5.0L V型8気筒スーパーチャージド・エンジンを採用。価格は初代XJが登場した年にちなんで1968万円に設定されています。

ジャガーXJの車載装備XJR575 “V8” FINAL EDITIONの多彩な車載装備

360°サラウンドカメラやセキュアトラッカー、アダプティブLEDヘッドライトなど、フラッグシップモデルらしい特別装備を用意します。

XJR575 “V8” FINAL EDITIONの特別装備

  • セキュアトラッカー
  • スマートフォンパック
  • ロッキングホイールナット(ブラック)
  • ホイールセンターバッジ
  • スタイルバルブキャップ
  • アダプティブLEDヘッドライト
  • デュアルビュータッチスクリーン
  • コネクトプロパック
  • 20インチ”スタイル5044″5スポーク (テクニカルグレイフィニッシュ)
  • 360°サラウンドカメラ
  • ラゲッジコンパートメント プレミアムカーペットマット
  • JAGUAR PREMIUM CARE 5

現行型ジャガーXJのグレード別スペックをチェック!

現行型ジャガーXJ現行型ジャガーXJはスタンダードホイールベースとロングホイールベースの2モデルがラインナップ

ジャガーXJのスタンダードホイールベースとロングホイールベースのモデル間、またグレード間でのスペックの違いをリストにしてまとめました。

現行型ジャガーXJの価格は、ベースモデルにあたるXJ SWB LUXURYの場合は11,490,000円から設定。
搭載エンジンは3.0L V6 340PS スーパーチャージドガソリンエンジンが基本ですが、XJ SWB XJR575には5.0L V8 575スーパーチャージドエンジンが、XJ LWB AUTOBIOGRAPHYには5.0L V8 510 PS スーパーチャージドガソリン エンジンがそれぞれ搭載されています。

現行型ジャガーXJのスタンダードホイールベース(SWB)
グレード XJ SWB LUXURY XJ SWB PREMIUM LUXURY XJ SWB PORTFOLIO XJ SWB XJ50 XJ SWB R-SPORT XJ SWB XJR575
価格 11,490,000円~ 12,530,000円~ 14,030,000円~ 13,210,000円~ 14,340,000円~ 18,870,000 円~
エンジン 3.0リッター V6 340PS スーパーチャージド ガソリンエンジン 5.0リッターV8 575PSスーパーチャージドエンジン
乗車定員 5名
最高速度 250km/h 300km/h
加速性能0-100km/h 5.9秒 4.4秒
燃料消費率(JC08モード) 7.6km/L 6.8km/L
燃料タンク容量 80リッター
総排気量 2,994cc 4,999cc
最高出力 250 kW (340PS)/ 6,500rpm 423kW (575PS)/ 6,250-6,500rpm
最大トルク 450N・m/3,500rpm 700N・m/3,500rpm
トランスミッション 8速オートマチックトランスミッション
車両重量 1,890kg 1,960kg
全高 1,455mm
全長 5,135mm
全幅 1,900mm 1,905mm
ホイールベース 3,030mm
現行型ジャガーXJのロングホイールベース(LWB)
グレード XJ LWB AUTOBIOGRAPHY
価格 20,690,000円~
エンジン 5.0リッター V8 510 PS スーパーチャージドガソリン エンジン
乗車定員 5名
最高速度 250 km/h
加速性能0-100km/h 4.9秒
燃料消費率(JC08モード) 6.8 km/L
燃料タンク容量 80リッター
総排気量 4,999cc
最高出力 375 kW(510 PS) /6,000-6,500 rpm
最大トルク 625N・m /3,500rpm
トランスミッション 8速オートマチックトランスミッション
車両重量 1,970kg
全高 1,455mm
全長 5,260mm
全幅 1,900mm
ホイールベース 3,155mm

ジャガーXJのエクステリアはフラッグシップらしい余裕と堂々たる美しさを備える

ジャガーXJのエクステリアラグジュアリーなデザインを極めたジャガーXJのエクステリア

現行型ジャガーXJのエクステリアは伝統と新しさを融合。頂点に立つフラッグシップカーにふさわしいデザインで、なだらかな曲線を描くルーフラインがスタイリッシュです。
なお、ボディカラーはスタンダードホイールベースに14色、ロングホイールベースには以下の12色設定されています。

ジャガーXJのボディカラー

  • フジホワイト
  • ナルヴィックブラック
  • サントリーニブラック
  • ユーロンホワイト
  • インダスシルバー
  • コリスグレー
  • ロワールブルー
  • フィレンツェレッド
  • ブリティッシュレーシンググリーン
  • ロゼッロレッド
  • カルパチアングレー(+174,000円)
  • ファラロンブラック(+174,000円)
  • サテンコリスグレー(+765,000円/スタンダードホイールベースのみ)
  • ヴェロシティブルー(+765,000円スタンダードホイールベースのみ)

フラッグシップセダンのジャガーXJのインテリアは先進装備が充実!贅をつくした質感高いデザインでドライバーの所有欲を満たす

ジャガーXJのコックピット操作性とデザイン性を両立し、機能美を形にしたジャガーXJのコックピット。スマホとの連携を強化した装備が充実

先進装備が充実し、スイッチ類の操作系のレイアウトにも配慮された現行型ジャガーXJのコックピット。スマートフォンと連携するTouch ProインフォテインメントシステムはジャガーXJの全車に標準装備となっており、車内にWi-Fi環境を作り出したり、スマートフォン経由で車のロックや解錠、エアコン操作などを行うこともできます。

インタラクティブドライバーディスプレイ大型で視認性に優れたインタラクティブドライバーディスプレイ

現行型ジャガーXJには、ハイコントラストで視認性に優れた12.3インチのHD TFTスクリーンインタラクティブドライバーディスプレイを搭載。グラフィックテーマは自分好みにカスタマイズできます。

リアシートに座るゲストのためのオプションも充実リアシートに座るゲストのためのオプションも充実

現行型ジャガーXJのリアシートエンターテインメントはオプションで装備可能。16:9画面の10インチHDスクリーンで映画鑑賞などを楽しむことができ、車内での過ごし方の幅が大きく広がります!

ジャガーXJのインテリア後部座席まで広々としたジャガーXJのインテリア

ゲストをもてなすゆとりあるリアシートも現行型ジャガーXJの魅力のひとつ。レッグルームは1mを越えるので、身体を目いっぱい伸ばしても余裕があり、ドライブ中もリラックスして過ごせます。

現行型ジャガーXJは先進安全装備が充実!誰もが快適かつ安全にドライブが楽しめる

先進システムを装備走行中から駐車操作までドライバーを頼もしく支援する先進システムを装備

現行型ジャガーXJには多彩な先進ドライバーアシスト機能を搭載。フラッグシップモデルにふさわしい安心をドライバーやゲストに提供します。
自動緊急ブレーキや車線逸脱警報のほか、駐車時にステアリング操作をオートで実行するパークアシストなどが完備されています。

現行型ジャガーXJの先進安全装備

  • レーンデパーチャーワーニング2
  • レーンキープアシスト
  • 自動緊急ブレーキ
  • ブラインドスポットアシスト
  • ドライバーコンディションモニター
  • アダプティブクルーズコントロール(キューアシスト付)
  • パークアシスト
  • 360°パーキングエイド
  • サラウンドカメラシステム
  • リバーストラフィックディテクション

これからも高級セダン・ジャガーXJの今後のモデルチェンジ情報から目が離せない!

ジャガーXJ

ジャガーブランドの頂点に君臨するフラッグシップモデル「ジャガーXJ」は、1968年にデビューして以来、多くのドライバーを虜にしてきたアイコン的存在。2009年より販売されている現行型X351系ジャガーXJも、美しいデザインと優れた走行性能、安全性能など多くの魅力が詰め込まれています。

なお、次世代ジャガーXJはEV化されることが明らかとなっていて、キャッスル・ブロムウィッチ工場で生産が行われます。最大航続距離は470km、次世代プラットフォームの「MLA」を採用し、2021年以降に発表予定です。時代にマッチした先進性を携えたジャガーXJがどのような進化を見せてくれるのか、今後の動向に注目が集まります。