「地方版図柄入りナンバープレート」とは? 各地の観光資源や名産品などがデザインされたプレートが交付されている地域をチェックしてみよう
東京オリンピックやラグビーワールドカップを機に注目度を高めた図柄入りナンバープレート。運営主体である国土交通省は、地域振興・交通状況を改善させる等の目的で、各地の観光資源や名産品をデザインした「地方版図柄入りナンバープレート」のプロジェクトをスタートさせた。
その第1弾として、仙台 / 成田 / 豊田 / 石川 / 京都 / 愛媛 / 長崎など、計41地域のご当地プレートが2018年に交付され。2020年に実施された第2段では、知床 / 弘前 / 葛飾 / 伊勢志摩 /飛鳥 / 出雲など計17地域が新たに追加された。
国土交通省は2023年5月に、「地方版図柄入りナンバープレート」プロジェクト第3弾を実施して、秋田県や沖縄県など、計10地域を新たに追加して、同年10月23日より交付を開始する事を発表した。
ここでは、地方版図柄入りナンバープレートとは何かについても詳しく紹介しているので、利用を考えている方に役立つ情報が満載です。
国交省が地方版図柄入りナンバープレートの第3のラインナップとして広島市や堺市など10地域を追加して2023年10月23日から交付開始
地方版図柄入りナンバープレート第3弾は沖縄・東北・関東など追加
国土交通省は令和5年8月に、各地のドライバー達から好評を得ている「地方版図柄入りナンバープレート」プロジェクトの第3弾として、都道府県の全域を単位とする図柄としては秋田県や沖縄県を、既存のナンバー名を単位とする図柄としては、岡崎や広島エリアを加えた計10地域を追加して、2023年10月23日より交付を行う事を発表した。
当該地域の観光資源や名産品などを図柄として採用し、移動する広告塔としての役割を担わせる「地方版図柄入りナンバープレート」に第3弾として加わった、いわき地域では、大ヒット映画『フラガール』で知名度が上がったフラシティいわきを、広島エリアでは、地元民以外からの人気も高いプロ野球球団である広島東洋カープをデザインしている。
2023年10月から交付を開始する10地域
- 東北・・・秋田県(親子の秋田犬)・いわき(フラシティいわき)
- 関東・・・宇都宮(とちぎのいちご)・群馬(ぐんまちゃんワールド)・品川(ソメイヨシノと東京タワー)
- 中部・・・岡崎(徳川家康公の兜の変遷)
- 近畿・・・堺(百舌鳥と古墳)
- 中国・・・広島(広島東洋カープ)
- 沖縄・・・沖縄(首里城復興)
国土交通省が新たに17地域の地方版図柄入りナンバープレートを発表 2020年5月11日から交付開始
2019年10月18日、国土交通省が新たな地方版図柄入りナンバープレートの17地域分のデザインを公開しました。今回公開された図柄入りナンバープレートは2020年5月11日から交付をスタートしました。
フルカラーの図柄入りナンバープレートについては従来通り1,000円以上の寄付金を募集し、観光振興や交通改善等に役立てるとのことです。なお、今回追加されたのは以下の17地域です。
2020年5月から交付を開始する17地域
- 北海道・・・知床・苫小牧
- 東北・・・弘前・白川
- 関東・・・松戸・市川・船橋・市原・江東・葛飾・板橋
- 北陸信越・・・上越
- 中部・・・伊勢志摩・四日市
- 近畿・・・飛鳥
- 中国・・・出雲
- 四国・・・高松
地方版図柄入りナンバープレートとは?
地方版図柄入りナンバープレートとは、ラグビーW杯や東京オリンピックのナンバープレートのように、白背景だけではなく、その地方ならではのイラストやデザインが入ったナンバープレートです。寄付金制度があり、寄付を行うとナンバープレートがカラーになり、行わないとモノクロで発行されます。
- ジャパンモビリティショー2023年ナンバープレート展
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート
すでに決まっている対象地域では2018年10月から発行されるので、その時期に車を買い替える予定がある、軽自動車の黄色ナンバーから取り換えたい、白い軽自動車ナンバーが増えてきて個性が埋もれてきたので取り換えたい、普通車の白ナンバーから個性を出したいなど、取り換えるメリットはたくさんあります。
2017年11月の時点で導入予定は41地域
すでに導入することが決まっていて、デザインを公募している所はナンバープレートの地域で数えて41地域です。
地方版図柄入りナンバープレート発行地域
- 東北
- 北陸信越
- 関東
- 中部
- 近畿
- 四国
- 中国
- 九州
残念ながら北海道は導入されていませんが、116あるナンバープレートの35%は導入を決定したことになります。中国は全地域をカバー、九州は「福岡・北九州・久留米・筑後・佐賀・奄美」以外の地域で導入しています。
東北地方のデザイン
東北の地方は金色のデザインが鮮やかな平泉など、個性的なご当地ナンバーが揃っています。車種によりナンバープレートの見え方も違いますが、車庫証明にある「仕様の本拠地の位置」に登録してい地域のナンバーでなければ取得できません。
盛岡
盛岡のナンバープレートは、「不来方の風」というデザインが採用されました。左側には盛岡城の石垣があり、右側には橋と欄干、中央には岩手山が見えていて桜吹雪が舞っている華やかなデザインです。
岩手
岩手のナンバープレートは、岩手県出身の詩人・童話作家である宮沢賢治の作品である「銀河鉄道の夜」をイメージしたデザインです。アーチ状のレールを走る鉄道の上にはキラキラと光る星が散りばめられていて、幻想的なナンバープレートです。
平泉
平泉ナンバーのデザインは、平泉町にある中尊寺金色堂をイメージする、金色の豪華なナンバープレートです。黒色のボディカラーの車に似合いそうなデザインで、高級ミニバンや高級セダンに装着すると威厳さが増しそうなデザインです。
仙台
仙台のナンバープレートは、2017年末に3つの候補のデザインの中から最終デザインが決定されました。デザインは仙台の大名「伊達政宗公」をイメージしたデザインです。仙台の日本遺産構成文化財の「仙台七夕」もデザインされています。
どのデザインも主張しすぎないものですので、どんなボディカラーの車にも似合うプレートです。
山形
山形のナンバープレートは、5作品の中から選ばれ、名産の「さくらんぼ」や蔵王の景色をモチーフとしたデザインがあります。さくらんぼを使った可愛らしいデザインが多いので、ピンク色など可愛らしいボディカラーの車に似合うナンバープレートです。
庄内
庄内のナンバープレートは、稲穂をモチーフとしたデザインが多く、5作品の中から選ばれました。山の景色や稲穂が主張しすぎないデザインで、どんなボディカラーの車にも似合うプレートデザインです。
北陸信越地方のデザイン
北陸地方のご当地ナンバープレートは色鮮やかで、美しいデザインが揃っています。絶滅危惧種のトキをモチーフにしていて、ワクワクするデザインが特徴です。
新潟
新潟のナンバープレートは、トキをモチーフとしたデザインで、候補の中には新潟市の花である「チューリップ」をのデザインもありました。トキをモチーフにしたデザインで決定して11月27日(月)に提出されています。華やかなデザインが多く装着することで縁起のいい車になりそうなナンバープレートです。
長岡
長岡のナンバープレートは、花火や錦鯉をモチーフとしたデザインで、新潟ナンバーと同様に11月27日(月)に決定デザインが提出されました。夏らしい涼し気な花火のデザインで、白や水色などの淡色カラーの車に似合いそうなナンバープレートです。
金沢
金沢の地方版図柄入りナンバープレートは、白いナンバーの色を4ケタの番号の上で切り上げて夜の幻想的な雰囲気をまとった1枚です。「金沢」の分類番号の場所には雪まつりの様子がデザインされていて、雪が降る季節にピッタリのナンバープレートです。
富山
富山のナンバープレートは、北アルプスとも呼ばれる飛騨山脈をモチーフとした水色のナンバープレートです。雪が積もった山々とライチョウが描かれていて、SUVなどのガッチリとした大きい車に似合いそうなナンバープレートです。
石川
石川のナンバープレートは、能登のキリコやクロユリ、白山など自然や切子灯籠をモチーフとしたデザインがラインナップしていて、波をモチーフにしたデザインが選ばれました。自然を描いた作品なのでジムニーなどのSUVに似合うデザインです。
関東地方のデザイン
関東地方のナンバープレートはグラデーションカラーなどを使ったセンスの高いデザインが揃っています。花火や山などをモチーフにした風情あるデザインもあります。
土浦
土浦のナンバープレートは、帆引き船と花火をモチーフとしたデザインに決定しました。水色と赤色のカラーがナンバープレートに入っているので、同じ系統の青や赤色のボディカラーに似合うナンバープレートです。
つくば
つくばのナンバープレートは、筑波山をモチーフとしたデザインで、つくばナンバープレートを装着する13自治体を連ねた星が配置されていたり、グラデーションカラーでダイヤモンド筑波を表現していて、どの車種にも似合うナンバープレートです。
前橋
前橋のナンバープレートは、赤城山など自然をモチーフにしたデザインです。緑色や水色のカラーリングが多いので、淡色カラーの車に似合うデザインです。
越谷
越谷のナンバープレートは、越谷特別市民の「ガーヤちゃん」は「南越谷阿波踊り」を踊っているデザインです。通常ナンバープレートの白色を活かしたデザインですので、軽自動車にも普通自動車にも似合うデザインです。
成田
成田ナンバーの図柄入りナンバープレートは、成田国際空港の飛行機から虹がかかっているデザインで、7つの色で空港周辺にある7都市を表しています。スバルのエンブレムと同様に複数の都市が1つになっているデザインはスバルが好きな人なら思わず頷くナンバープレートです。
柏
柏のナンバープレートは、春夏秋冬を表したカラフルなデザインや手賀沼をモチーフとした自然のデザインがラインナップしていました。様々な色を用いたデザインが多く、どのボディカラーの車にも似合うデザインです。
杉並
杉並のナンバープレートは、杉並区のキャラクターである「なみすけ」を登場させたもので、ビルや人・車が描かれた街並みを見守っているデザインです。スライドドアを搭載したミニバンや軽自動車など子育てに使いやすい自動車に似合うナンバープレートです。
世田谷
世田谷のナンバープレートは、多摩川とサギソウをモチーフにしたデザインに決定し、白と水色、黄色などを使ったカラーリングです。図柄も淡い色でデザインされているので主張しすぎず、車の雰囲気を損なわないナンバープレートです。
中部地方のデザイン
中部地方のご当地ナンバープレートは越前ガニや恐竜などをモチーフにしたユニークなデザインを採用しています。カラフルな色合いが多いので女性にも人気がでそうなデザインです。
福井
福井のナンバープレートは、恐竜をモチーフにしています。カラフルで可愛らしいデザインなのでコンパクトカーなど小さい車に似合うナンバープレートです。
春日井
春日井のナンバープレートは、マスコットキャラクターの「道風くん」や、春日井サボテンの「日丸」をモチーフにしたデザインです。可愛らしいデザインですので軽自動車などに似合うナンバープレートです。
豊田
豊田ナンバーの図柄は、豊田市を本拠地とするサッカーチームの名古屋グランパスのマスコットキャラクターや、豊田スタジアムをモチーフとしたデザインです。グランパスファンなら豊田ナンバーの管轄地域に移り住んででも手に入れておきたいナンバープレートデザインとなりました。
富士山
関東地方と中部地方の2つの地域にまたがる富士山ナンバーは、もちろん日本一有名な山である富士山をモチーフとしたデザインです。芝生から見上げる富士山は冠雪していて、ふもとのキャンプ場から眺めているような気持ちになります。
近畿地方のデザイン
近畿地方の図柄入りナンバープレートは、滋賀・京都・奈良の3つがデザインナンバープレートになります。古くから歴史のある地域のナンバープレートはどのようなデザインになっているのでしょうか。
滋賀
滋賀のナンバープレートは、母なる湖である「琵琶湖」をイメージしたデザインです。右上には琵琶湖のシルエットと「Mother Lake」の文字があり、全体的には湖と島が描かれています。
京都
京都ナンバーの図柄は、天橋立や五重塔がシルエットに描かれたデザインです。寄付金ありのフルカラーは花模様が際立って華やかなデザインになっているため、フルカラー版を手に入れておきたいナンバープレートです。
奈良
奈良の図柄入りナンバープレートは、鹿や五重塔・桜をモチーフとしたデザインで、特に鹿がいる中央を見るだけで奈良ナンバーだと気がつけるデザインです。
四国地方のデザイン
四国地方のご当地ナンバープレートは大人気のマスコットキャラクター「みきゃん」が登場する可愛いデザインになっています。みきゃん好きの方にはたまらないナンバープレートになっています。
愛媛
愛媛のナンバープレートは、マスコットのみきゃんや瀬戸内海をイメージしたデザインで温かみのあるオレンジなどみかんをイメージするカラーリングや、瀬戸内海の水色がデザインされているので、同系色のボディカラーに似合うナンバープレートです。
徳島
徳島のナンバープレートは、阿波踊り・よさこいを踊っている人のシルエットをモチーフとしたシンプルなデザインです。「徳島といえば、阿波踊りとよさこい!」という地元の人の強い思いが伝わってくるナンバープレートです。
香川
香川のナンバープレートは、「うどん」というイメージがありますが、「オリーブ」と「瀬戸大橋をモチーフとしたデザインが選ばれました。瀬戸内海も描かれており、食だけではない香川の魅力が詰まっています。
高知
高知ナンバーの図柄入りプレートは、「はりまやばしとカツオ」というデザインが選ばれました。高知といえばカツオが有名で、その地方の特産品や橋が描かれているため、ひと目で「高知ナンバーだ!」と分かるデザインになっています。
中国地方のデザイン
中国地方のご当地ナンバープレートには名産の下関フグがさりげなくデザインされています。控え目に登場するフグが愛嬌満点の癒し系ご当地ナンバープレートです。
鳥取
鳥取のナンバープレートは、鳥取砂丘を中心に、梨などをデザインしていて、白色で表現している雲が通常のナンバープレートと同じカラーリングですので、ナンバーの数字も見やすくなっています。主張の強すぎないデザインですので、どんな車にも似合うナンバープレートです。
下関
下関のナンバープレートは、フグや開門橋をモチーフにしたデザインがラインナップしていて、5デザインの中から1選ばれました。水色を使ったデザインが多く、コンパクトカーなどの小さい車に似合いそうなナンバープレートです。
福山
福山のナンバープレートは、地元の野球チームである「広島東洋カープ」をイメージしたデザインです。豊田ナンバーと同じくスポーツチームをモチーフにしたデザインは、カープファンならマツダの赤い車にカープナンバープレートで合わせたくなるデザインです。
山口
山口ナンバーのプレートは、右上に山口県PR本部長の「ちょるる」がいるデザインで、秋吉台や錦帯橋も描かれています。寄付金なしだとモノクロのナンバープレートとなってしまうため、ぜひ寄付金を入れてフルカラーの華やかなプレートにしておきたいデザインです。
九州地方のデザイン
九州地方のご当地ナンバープレートは長崎の伝統を感じられるデザインになっています。港や教会など長崎の特色を生かしたご当地らしいナンバープレートです。
長崎・佐世保
長崎のナンバープレートは、教会や椿をモチーフとしたデザインが6作品ラインナップしていて、この中から1点選ばれました。カラフルなデザインが多く、黒や白のボディカラーに似合うナンバープレートです。
熊本
熊本の図柄入りナンバープレートは、熊本のご当地キャラクターでお馴染みの「くまもん」が右から覗いていて、周りはシンプルに足跡をかたどったデザイン(熊本藩を治めていた加藤家と細川家の家紋とのことです。お知らせ頂いた方ありがとうございました。)です。くまもんを主張しすぎないことにより、「ご当地ナンバーをつけたいけどデザインが恥ずかしい」と思う人にもハードルが下がり導入が進むと感じます。
大分
大分のナンバープレートは、湯布院など有名な温泉郷がある大分県にちなみ、「おんせん県おおいた」のロゴを配したデザインです。てぬぐいのドットが可愛いデザインで、シンプルで分かりやすいナンバープレートです。
宮崎
宮崎のナンバープレートは、「ひなたと海」というデザインに決定しました。日本でも暖かい地域に位置する宮崎県ならではのデザインで、夏にピッタリのナンバープレートです。
鹿児島
鹿児島の図柄入りナンバープレートは、鹿児島の桜島を中央にドーン!と設置したデザインで、とても分かりやすいコンセプトです。噴火の煙が出ている活火山の桜島は、道に迷って途方に暮れた時でも勇気をくれそうなデザインです。
「地方版図柄入りナンバープレート」で愛車をカスタマイズして愛着のある地域を応援していこう
2018年10月に41地域からスタートした「地方版図柄入りナンバープレート」。2023年には品川や堺市など10地域が新たに加えられました。今後も対象地域が増えていく事が予想される同プロジェクトは、国土交通省が、寄付金の一部を観光振興や交通状況の改善に用いて、当該地域を発展させる目的でスタートさせました。
制度の主旨に賛同している方や、デザインを気に入った方は、「地方版図柄入りナンバープレート」を自車に装着して、愛着のある地域を応援していきましょう!