オフロード走行時に最強の走破性を発揮するクロカン車おすすめ14台
ジムニーやランドクルーザーなどの国産クロカン車は、リセールバリューが高く、中古車市場においても根強い人気を保ち続けています。
軍用車両をルーツとするクロカン車は、頑丈で壊れにくいボディを特徴として、未舗装の急な坂道であっても走行可能とする最強の走破性を誇ります。ジープ・ラングラー等の世界的に有名なクロカン車の特徴や、SUVとの違いも紹介します。
川渡りなどの本格的なオフロード走行を楽しめる世界のクロカン車おすすめ14選
川渡りなどの本格的なオフロード走行を楽しめる、国産・外国産のクロカン車を14台紹介します。
「ハイラックス」は高剛性フレームとサスペンションでモーグル路の衝撃を受け止め、NGOの支援活動にも使われるクロカン車
レジャーをアクティブに楽しむ20代〜30代の男性を中心顧客とする「ハイラックス」は、国内市場で唯一新車販売されているピックアップトラックです。
デッキ部に最大500kgの荷物を積める積載力、未舗装路の衝撃にも耐える高剛性フレーム構造、路面状況を選ばないパワフルな走りが国際機関やNGOからも評価され、紛争地域などの支援活動でも活用されています。フロントにダブルウィッシュボーン式、リアに車軸式サスペンションを採用し、岩場や雪道でのスリップ時には駆動力を最適配分するアクティブトラクションコントロールがオフロード走行時の安全性を高めます。
| 車種名 | ハイラックス |
|---|---|
| 車両カテゴリ | ピックアップトラック(国内で唯一新車販売) |
| 積載能力 | デッキ部に最大500kgを積載可能 |
| サスペンション | フロント:ダブルウィッシュボーン式 / リア:車軸式 |
| 悪路走破性 | アクティブトラクションコントロールでスリップ時も駆動力を最適配分 |
| 使用事例 | 国際機関やNGOが過酷な環境での支援活動に活用 |
| 全長 | 5,320mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,900mm |
| 全高 | 1,840mm |
| ホイールベース | 3,085mm |
| 最低地上高 | 215mm |
| 車両重量 | 2,110kg |
| 最小回転半径 | 6.4m |
| 最高出力 | 110kW/3,400rpm |
| 最大トルク | 400Nm/1,600〜2,000rpm |
| 総排気量 | 2.393L |
「RAV4」は環状骨格構造で高剛性ボディを実現し、マルチテレインセレクトで岩石路や泥地にも対応できるクロカン兼用SUV
2019年に日本市場へ復活を果たした「RAV4」は、車体接合部の補強と開口部への環状骨格構造採用によってボディの高剛性化を実現しています。
MUD&SAND(泥地・砂地)モードやROCK&DIRT(岩石路・モーグル路)モードを含むマルチテレインセレクトシステムを搭載し、路面状況に応じて駆動力を最大化できるクロカン兼用車です。2022年のマイナーチェンジで追加設定された特別仕様車「Adventurer “OFFROAD package2″」はオールテレーンタイヤとマット調ブラック塗装アルミホイールを装備しており、RAV4の中でも特にオフロード適性が高いグレードです。
| 車種名 | RAV4 |
|---|---|
| 採用構造 | 車体接合部の補強+開口部に環状骨格構造を採用 |
| 走行モード | マルチテレインセレクトでMUD&SAND・ROCK&DIRTなどのモードを選択可能 |
| 特別仕様車 | Adventurer “OFFROAD package2″はオールテレーンタイヤ装備 |
| クロカン適性 | Adventureグレードは4WD専用でクロカン用途に最適 |
| 全長 | 4,610mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,865mm |
| 全高 | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,690mm |
| 最低地上高 | 200mm |
| 車両重量 | 1,630kg |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 最高出力 | 126kW/6,600rpm |
| 最大トルク | 207Nm/4,800rpm |
| 総排気量 | 1.986L |
ジープ「Gladiator(グラディエーター)」はスキッドプレートを装備し、水深762mmの渡河もこなすワイルドなクロカン車
日本市場ではRubiconのみが展開されているJeepブランドのピックアップトラック「Gladiator(グラディエーター)」は、ラダーフレーム構造の高剛性ボディに3.6LペンスターV型6気筒DOHCエンジンを搭載し、高いクロスカントリー性能を発揮します。
ボディ各部に防水シールを設置し、エアインテークの位置を高く設定することで水深762mmまでの渡河性能を確保。岩を登る際に1輪が浮いた状態でも他のタイヤで駆動力を維持するアーティキュレーション機能も搭載しており、荷台を活用したキャンプなどのアウトドアにも対応できる実用的なクロカン車です。
| 車種名 | Gladiator(グラディエーター) |
|---|---|
| 市場展開 | 日本ではRubiconグレードのみ展開 |
| エンジン | 3.6L ペンスター V型6気筒 DOHC |
| 渡河性能 | 防水シール+高位置エアインテークで水深762mmまで対応 |
| オフロード機能 | アーティキュレーション機能で1輪浮き状態でも推進力を確保 |
| 全長 | 5,600mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,930mm |
| 全高 | 1,850mm |
| ホイールベース | 3,490mm |
| 車両重量 | 2,280kg |
| 最小回転半径 | 6.9m |
| 最高出力 | 209kW/6,400rpm |
| 最大トルク | 347Nm/4,100rpm |
| 総排気量 | 3.604L |
Jeep「COMMANDER(コマンダー)」は都市部のエレガントさと本格オフロード性能を両立したギャップが魅力のクロカン車
2021年にフルモデルチェンジして登場した2代目Jeep「COMMANDER(コマンダー)」は、グランドチェロキーLの流れをくむ上品なエクステリアを持ちながら、最大トルク350N・mを発揮する2.0Lターボ直列4気筒DOHCディーゼルエンジンを搭載し、渡河を含む本格的なアウトドア走行も可能なクロカン車です。
PTU(電子制御式パワートランスファーユニット)による駆動方式のスムーズな切り替えと、「AUTO」「SAND/MUD」「SNOW」の3つのドライブモードを路面状況に応じて選択できるセレクテレインシステムがクロカン性能を支えています。
| 車種名 | COMMANDER(コマンダー) |
|---|---|
| 登場年 | 2021年にフルモデルチェンジで登場した2代目 |
| エンジン | 2.0Lターボ直列4気筒DOHCディーゼル(最大トルク350N・m) |
| セレクテレインシステム | AUTO・SAND/MUD・SNOWの3モードを選択可能 |
| PTU機能 | 電子制御式パワートランスファーユニットで低速でも駆動方式をスムーズに切り替え |
| 全長 | 4,770mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,860mm |
| 全高 | 1,730mm |
| ホイールベース | 2,780mm |
| 車両重量 | 1,870kg |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| 最高出力 | 125kW/3,750rpm |
| 最大トルク | 350Nm/1,750〜2,500rpm |
| 総排気量 | 1.956L |
ランドローバー「DEFENDER(ディフェンダー)」はモノコック構造に進化しながらも最大渡河水深900mmを誇る世界的知名度のクロカン車
イギリスのランドローバーが開発する「DEFENDER(ディフェンダー)」は、強固なボディによるオフロード走行性能が評価され、各国の軍用車両や消防車両のベース車としても採用されてきたクロカン車です。
日本市場では受注販売となっている2代目「ディフェンダー」は、先代のラダーフレーム構造から高強度素材を用いたモノコック構造へ変更。ハイスペックエンジンの搭載と車高を嵩上げできるシステムの導入により、最大渡河水深はクラストップレベルの900mmを実現しています。
| 車種名 | DEFENDER(ディフェンダー) |
|---|---|
| 構造の変更点 | 2代目からラダーフレーム構造→モノコック構造へ変更(高強度素材使用) |
| 販売形態(日本) | 受注販売 |
| 渡河性能 | 最大渡河水深900mm(クラストップレベル) |
| 車高調整機能 | 車高を上げられるシステムを装備 |
| 全長 | 5,275mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,995mm |
| 全高 | 1,970mm |
| ホイールベース | 3,020mm |
| 最低地上高 | 290mm |
| 車両重量 | 2,540kg |
| 最小回転半径 | 6.1m |
| 最高出力 | 221kW/4,000rpm |
| 最大トルク | 650Nm/1,500〜2,500rpm |
| 総排気量 | 2.993L |
「DISCOVERY(ディスカバリー)」は最大7人乗りのファミリーカーとしても人気で、HDCなどを備えたクロカン車
日本では限定販売されるケースが多いランドローバーの「DISCOVERY(ディスカバリー)」は、海外市場では豊富な室内収納・スマートフォンへのワイヤレス充電・居心地の良い車内空間が評価され、最大7人乗りのファミリーカーとしても人気を集めています。
草地など滑りやすい路面で全輪のトルクバランスを最適化するAWDや、急な砂利道の下り坂で一定速度を保つHDC(ヒルディセントコントロール)などのサポートシステムを備え、電子制御式エアサスペンションを標準装備して車高も自動調整できます。
| 車種名 | DISCOVERY(ディスカバリー) |
|---|---|
| 乗車定員 | 最大7人乗り |
| サスペンション | 電子制御式エアサスペンションを標準装備(車高自動調整対応) |
| AWD性能 | 滑りやすい路面でも全輪のトルクバランスを最適化 |
| HDC機能 | 急な下り坂で一定速度を維持するヒルディセントコントロールを搭載 |
| 全長 | 4,956mm |
|---|---|
| 全幅 | 2,220mm |
| 全高 | 1,888mm |
| ホイールベース | 2,923mm |
| 最低地上高 | 207mm |
| 車両重量 | 2,470kg |
| 最小回転半径 | 5.9m |
| 最高出力 | 221kW/4,000rpm |
| 最大トルク | 650Nm/1,500〜2,500rpm |
| 総排気量 | 2.993L |
「レガシィアウトバック」はフルインナーフレーム構造と高剛性シャシーでオフロードにも対応するクロカン兼用ワゴン
2020年にフルモデルチェンジした6代目「LEGACY OUTBACK(レガシィアウトバック)」は、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)のもと開発され、フルインナーフレーム構造と特殊接着剤の採用によって軽量化と高剛性化を両立させました。
高剛性シャシーによる快適な乗り心地、ダート地でも安定したシンメトリカルAWDシステム、低回転から最大トルクを発揮する直噴ターボエンジンを組み合わせることで、オフロード走行に必要な推進力と駆動力を確保しています。
| 車種名 | LEGACY OUTBACK(レガシィアウトバック) |
|---|---|
| モデル世代 | 6代目(BT系)・2020年フルモデルチェンジ |
| プラットフォーム | スバルグローバルプラットフォーム(SGP)採用 |
| ボディ構造 | フルインナーフレーム構造+特殊接着剤で高剛性・軽量化を両立 |
| AWD機能 | シンメトリカルAWDでダート地でも安定した走行を実現 |
| エンジン特性 | 低回転から最大トルクを発揮する直噴ターボエンジン搭載 |
| 全長 | 4,870mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,875mm |
| 全高 | 1,245mm |
| ホイールベース | 2,745mm |
| 最低地上高 | 213mm |
| 車両重量 | 1,680kg |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 最高出力 | 130kW/5,200〜5,600rpm |
| 最大トルク | 300Nm/1,600〜3,600rpm |
| 総排気量 | 1.795L |
誕生から半世紀以上の歴史を持つ「ランドクルーザー」は最強の走破性と豪華な内外装を両立する世界的クロカン車
警察予備隊(現・陸上自衛隊)への納入を目的として開発がスタートしたランドクルーザーは、誕生から半世紀以上の歴史を誇る世界的クロカン車です。
写真は先代200系(2007〜2021年)のモデルです。200系はラダーフレームを採用し、本格オフロード走行に必要なねじり剛性・曲げ剛性を高めていました。フロントにダブルウィッシュボーンサスペンション、リアに車軸式トレーリングリンク式サスペンションを組み合わせ、勾配の急な斜面や起伏の大きな荒れた路面への接地性を実現していました。現行モデルは2021年8月に発売された300系で、新開発のGA-Fプラットフォームにより約200kgの大幅な軽量化を果たしています。
マルチテレインセレクトで4輪への駆動力を最適配分し、最大安定傾斜角44°・登坂能力45°を達成する急傾斜への走破性は300系でもしっかりと受け継がれています。タフで迫力あるボディだけでなく、ラグジュアリーセダンにも匹敵する高品質な内外装もランドクルーザーの大きな魅力です。
| 車種名 | ランドクルーザー |
|---|---|
| 歴史 | 警察予備隊向けに開発され、半世紀以上にわたり世界で高評価 |
| 先代200系 | 2007〜2021年。ラダーフレーム構造でねじり剛性・曲げ剛性を向上 |
| 現行300系 | 2021年8月発売。新開発GA-Fプラットフォームで約200kgの軽量化を実現 |
| 走破性能 | 最大安定傾斜角44°、登坂能力45°で急傾斜地に対応 |
| 駆動制御技術 | マルチテレインセレクトで4輪の駆動力を最適配分 |
| 全長 | 4,950mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,980mm |
| 全高 | 1,880mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 225mm |
| 車両重量 | 2,490kg |
| 最小回転半径 | 5.9m |
| 総排気量 | 4,608cc |
「ランドクルーザープラド」はKDSSなどのトヨタテクノロジーで本格オフロード性能と舗装路の快適走行を両立するクロカン車
ランドクルーザー70系の派生車種として1984年に誕生した「ランドクルーザープラド」は、70系の足回りを軽量化し、日本のクロカン車として初めて4輪コイルリジッドサスペンションを搭載するなどして話題を集めました。
「兄は偉大だ」のキャッチコピーが印象的なプラドは、三菱パジェロを意識して開発がスタートし、ランドクルーザーより一回り小さいボディに縦ラインを基調とするフロントグリルを特徴とします。
150系は、サイドレールとクロスメンバーを結合して剛性を強化したラダーフレームを採用しています。クリーンディーゼルエンジン搭載モデルも設定しており、オンロードではスタビライザーの効力でコーナリング時の傾きを抑える「KDSS」を備えることで、クロカン車の中でも舗装路の快適走行で特に高い評価を受けています。
| 車種名 | ランドクルーザープラド |
|---|---|
| 登場年 | 1984年(ランドクルーザー70系の派生車種として誕生) |
| プラットフォーム | 150系は強化ラダーフレーム構造を採用 |
| エンジン | クリーンディーゼルエンジン搭載モデルを設定 |
| オンロード性能 | KDSSによりコーナリング時の傾きを抑え、快適な舗装路走行を実現 |
| 全長 | 4,825mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,885mm |
| 全高 | 1,835mm |
| ホイールベース | 2,790mm |
| 最低地上高 | 220mm |
| 車両重量 | 2,330kg |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| 総排気量 | 2,754cc |
「ジムニー」は2018年に20年ぶりフルモデルチェンジを果たした軽自動車唯一の本格クロカン車
2018年7月に約20年ぶりのフルモデルチェンジを行ったスズキ「ジムニー」は、軽自動車では唯一の本格クロカン車です。コンパクトボディを活かした取り回しの良さにより、大型クロカン車では道幅が狭くて引き返さなければならない場所でも走行できます。
1970年の初代モデルから伝統的に受け継がれるパートタイム4WDとラダーフレームは、4代目で大きく進化しました。4代目ジムニーが採用する新開発ラダーフレームはXメンバーの設置とフロント・リア部へのクロスバー追加により、ねじり剛性を従来比約1.5倍に向上させています。室内や荷室は狭めですが、豊富な純正アクセサリーを組み合わせることでキャンプなどのアウトドアを充分に楽しめ、世界中の愛好家から支持されています。
| 車種名 | ジムニー |
|---|---|
| モデルチェンジ | 2018年7月、約20年ぶりにフルモデルチェンジ(4代目) |
| 分類 | 軽自動車唯一の本格クロスカントリー車 |
| ボディ構造 | 新開発ラダーフレーム採用、ねじり剛性約1.5倍向上 |
| 駆動方式 | 伝統のパートタイム4WDを継承 |
| 特長 | 狭い道にも対応できるコンパクトサイズ、取り回し良好 |
| 全長 | 3,395mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,725mm |
| ホイールベース | 2,250mm |
| 最低地上高 | 205mm |
| 車両重量 | 1,040kg |
| 最小回転半径 | 4.8m |
| 総排気量 | 658cc |
「ジムニーシエラ」はジムニーよりパワフルな1,460ccエンジンを搭載し、冬季オフロードにも強いクロカン車
ジムニーと同時にフルモデルチェンジした普通車サイズの派生モデル「ジムニーシエラ」は、注文から納車まで半年以上待つほどの人気を誇ります。1998年にジムニーワイドとして登場し、2002年にジムニーシエラへ改名されて以降、マイナーチェンジを重ねながら進化を続けてきた3ドアタイプのクロカン車です。
「ジムニーシエラ」は新開発ラダーフレームを採用し、前輪または後輪が空転してもそのまま駆動力を発揮できる「パートタイム4WD」を搭載しています。ジムニーの658ccに対して新開発のK15B型エンジンにより1,460ccを実現し、タイヤ間のワイドレット化で安定走行性能も向上させています。
降雪地域での利用が多いジムニーシエラは前席シートヒーターを標準装備しており、ウィンターシーズンも本格的なオフロード走行を楽しめます。
| 車種名 | ジムニーシエラ |
|---|---|
| 登場年 | 1998年(ジムニーワイドとして)、2002年にジムニーシエラに改名 |
| 駆動方式 | パートタイム4WD(前後輪空転時も駆動力を確保) |
| エンジン | K15B型エンジン搭載、排気量1,460cc |
| 冬季性能 | 前席シートヒーター標準装備 |
| 人気 | 日本国内だけでなく海外でも支持され、納車まで半年以上待つこともある |
| 全長 | 3,550mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,645mm |
| 全高 | 1,730mm |
| ホイールベース | 2,250mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 車両重量 | 1,070kg |
| 最小回転半径 | 4.9m |
| 総排気量 | 1,460cc |
世界中のクロカン車が意識する「ジープ・ラングラー」はフルタイムオンデマンド4×4システムを全車標準装備
元々は軍用車両として連合国軍に使用されていたジープは、マッスルボディと頑丈なボディ構造を特徴とするクロカン車のルーツともいえる存在です。その軍用ジープの流れをくむジープ・ラングラーは、世界中のクロカン車から常に意識される存在です。
11年ぶりにフルモデルチェンジされ日本では2018年11月23日に発売した4代目ジープ・ラングラーは、2Lターボエンジン搭載の4ドア「Unlimited Sport」、改良型3.6Lエンジン搭載の4ドア「Unlimited Sahara Launch Edition」、受注生産の2ドア「Sport」の3グレード構成です。エクステリアは1955年誕生の民間用ジープ「CJ-5」を意識したデザインで、ヘッドライト内側が7スロットルグリルまで伸びる造形が特徴的です。
4代目ラングラーは「フルタイムオンデマンド4×4システム」を全車に標準装備し、路面状態や天候に合わせた駆動力を前後輪に最適配分することであらゆる路面で安全な走りを実現します。軽量化された脱着式の「ジープフリーダムトップ」は雨漏れ防止機能も強化されています。
| 車種名 | ジープ・ラングラー |
|---|---|
| モデルチェンジ | 11年ぶりにフルモデルチェンジ(4代目)、2018年11月に日本発売 |
| グレード構成 | Unlimited Sport(2Lターボ)、Unlimited Sahara Launch Edition(3.6L)、Sport(受注生産2ドア) |
| 駆動システム | フルタイムオンデマンド4×4システムを全車標準装備 |
| 全長 | 4,870mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,895mm |
| 全高 | 1,845mm |
| ホイールベース | 3,010mm |
| 最低地上高 | 200mm |
| 車両重量 | 1,950kg |
| 最小回転半径 | 6.2m |
| 総排気量 | 1,995cc |
メルセデス・ベンツ「Gクラス」はエクステリアの存在感と走行性能においてもクロカン車の最高レベルに位置する
メルセデス・ベンツ「Gクラス」は、元々軍用車両として使われたゲレンデヴァーゲンの構造的特徴を活かして民生用にアレンジしたモデルです。ドイツ連邦軍等でも今なお使用されており、高級車メーカーとして知られるメルセデス・ベンツが世界トップレベルの軍用車両メーカーとしての側面も持つことを示しています。
2018年に大幅改良が実施された新型W463型は、高張力スチールとアルミニウムの採用でボディを軽量化し、ステアリングを電動機械式ラック&ピニオン式に変更、室内スペースも拡大しました。1979年のデビュー以来伝統的に受け継がれるラダーフレーム構造による直線的な箱型ボディは、さらなる迫力と圧倒的な存在感を発揮します。
フロントのダブルウィッシュボーンサスペンションをラダーフレームに直接設置し独立懸架サスペンションを採用することでオフロードでの走破性とねじり剛性を高め、最大出力430kWを発揮する「4.0L V型8気筒直噴ツインターボエンジン」を搭載する最高レベルのクロカン車です。
| 車種名 | メルセデス・ベンツ Gクラス |
|---|---|
| 構造 | 伝統のラダーフレーム構造による直線的な箱型ボディ |
| モデルチェンジ | 2018年に大幅改良、新型W463型として登場 |
| エンジン性能 | 4.0L V8直噴ツインターボエンジン、最大出力430kW |
| 特徴 | 最高レベルの走破性と迫力あるエクステリア |
| 全長 | 4,817mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,931mm |
| 全高 | 1,969mm |
| ホイールベース | 2,890mm |
| 総排気量 | 3,982cc |
パリダカ総合優勝12回の「パジェロ」(国内販売終了)はラダーフレームビルトインモノコックボディで走破性とハンドリングを高次元で両立したクロカン車
なお、三菱パジェロは2019年8月に国内向け生産・販売を終了しており、現在は新車での購入はできません。現行モデルに相当する4代目(98W型)の中古車が流通しています。
パリダカールラリーで総合優勝12回を達成した三菱パジェロは、その圧倒的なオフロード走行性能が世界で認知されたクロカン車です。
2006年10月にフルモデルチェンジした4代目パジェロの98W型は、シンプル構造のラダーフレーム車と比べてねじり剛性・曲げ剛性を約3倍高めながら、ハンドリング特性・走行安定性・走破性も向上できる「ラダーフレームビルトインモノコックボディ」を採用していました。
起伏の激しい路面での高速走行時も振動を抑える「4輪独立懸架式サスペンション」を搭載し、クロカン車の中でも車体が揺れにくいと高い評価を受けていました。また「スーパーセレクト4WD 2」によって雪道・砂地・泥道など様々な路面で4輪を最適制御でき、後輪駆動(FR)モードによる燃費向上も可能でした。
| 車種名 | 三菱 パジェロ(4代目 98W型) |
|---|---|
| 販売状況 | 2019年8月に国内販売終了。2021年7月に全世界での生産を終了 |
| 実績 | パリダカールラリー総合優勝12回 |
| ボディ構造 | ラダーフレームビルトインモノコックボディ(ねじり剛性・曲げ剛性を約3倍向上) |
| サスペンション | 4輪独立懸架式で高速走行時も安定性を確保 |
| 駆動システム | スーパーセレクト4WD 2で4輪を最適制御、後輪駆動モードも選択可能 |
| 全長 | 4,900mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,875mm |
| 全高 | 1,870mm |
| ホイールベース | 2,780mm |
| 最低地上高 | 225mm |
| 車両重量 | 2,130kg |
| 最小回転半径 | 5.7m |
| 総排気量 | 2,972cc |
ラダーフレームを採用するクロカン車の特徴とSUVとの違い
クロスカントリーとは、雪山・砂漠・ジャングルなど舗装されていない道を意味します。それら道なき道を走破できる車は「クロスカントリービークル」あるいは「クロカン車」と呼ばれます。
人が歩行するのも困難な岩場などの地形を走破できる車が「クロカン車」です。ゴツゴツした起伏の激しい路面を走行することを前提に設計されたクロカン車は、車体を支える仕組みとしてラダーフレーム構造を採用します。
クロカン車とSUVの最大の違いはラダーフレーム構造を採用しているかどうか
大きな括りで言えばクロカン車はSUVに含まれます。SUV(Sports Utility Vehicle)の定義「運動に適した実用的な乗り物」は広範囲に適用できるため、圧倒的な運動性能を備えるクロカン車もSUVの定義域に含まれます。
クロカン車とSUVの最大の違いは、ラダーフレーム構造を採用しているかどうかです。ジムニーやランドクルーザーが採用するラダーフレーム構造は、はしご状のフレームを基本とし、その上にボディを載せてサスペンションやステアリングを連結させる仕組みです。
ラダーフレーム構造はパーツの一部が破損してもそのまま走行を続けられる、クロカン車に適した仕様です。一方、多くの一般的なSUVが採用するモノコック構造は、ボディとシャシを一体化した卵型の形状で剛性を高めます。モノコック構造はボディの軽量化を実現できる反面、パーツが破損すれば走行不能になりやすいため、本格的なオフロード走行には適しません。
かつてSUVとクロカン車は近い意味で使われていましたが、近年のSUVブームによってSUVはクロスオーバー化が進み、スタイリッシュなエクステリアと街中走行にウェートを置いたモデルが主流になっています。モノコック構造のSUVでもある程度のアウトドア走行は可能ですが、川を渡るなどの本格的なオフロード走行には、より強固なラダーフレーム構造を持つクロカン車が必要です。
| クロカン車の定義 | 岩場・砂漠・雪山など舗装されていない道を走破できる車 |
|---|---|
| クロカン車とSUVの関係 | クロカン車はSUVに含まれる(SUVの一区分) |
| 最大の違い | クロカン車はラダーフレーム構造、SUVの多くはモノコック構造を採用 |
| ラダーフレームの特徴 | はしご状フレームにボディを載せる方式で、部品の一部が破損しても走行可能 |
| モノコック構造の特徴 | ボディとシャシを一体化した卵型形状で軽量化を実現するが、破損すると走行不能になりやすい |
| 適応シーンの違い | クロカン車は川渡りなど本格オフロード向け、SUVは街中走行や軽度アウトドア向け |
趣味やビジネスシーンで大活躍するクロカン車は一度は運転してみたいと思わせる魅力を秘めている
クロカン車は、林業や建設業など未舗装の道路を頻繁に走行する職業のビジネスシーンを支えているだけでなく、道路舗装が進んでいない地域での重要な交通手段として世界中で圧倒的に支持されています。
本格的なオフロード走行を趣味とするオーナーからも支持されるクロカン車は、悪路走行での最強の走破性と、エクステリアで無骨さを追求するという確固たるジャンルを確立しているため、他のカテゴリに比べてフルモデルチェンジの頻度が少ない傾向にあります。
整備されていない自然の道を走破する歓びを与えてくれるクロカン車は、アウトドア好きなら一度は運転してみたいと思わせるほどの魅力を秘めています。