トヨタコンセプト愛iシリーズ

トヨタコンセプト愛iシリーズ ドライバーを理解するAIを搭載した未来の車

トヨタ コンセプト-愛iシリーズが10月25日開催の東京モーターショー2017に出展。人を理解する能力を持った人工知能と、自動運転・エージェント技術とを組み合わせる事で安全性と利便性が高まる車である「i-RIDE」や「i-WALK」など計3台には注目が集まります。

トヨタコンセプト愛iシリーズ ドライバーを理解するAIを搭載した未来の車

ユニバーサル性を重視したトヨタコンセプト-愛i RIDE

コンセプト-愛i RIDEのフロントビュー

コンセプト-愛i RIDEは「人にやさしい都市モビリティ」をコンセプトに開発が進められる、これからの福祉社会を想定したユニバーサル性を重視した車です

フロントフェイスには「HELLO!」などのメッセージが表示され外部とのコミュニケーションも可能となります。コンセプト-愛iよりもシャープなボディながらも、未来社会の福祉車両としての利便性を高めるために全高を高く設定します。

コンセプト-愛i RIDEの内装

室内空間はホワイトとブルーの爽やかで清潔感のある色の組み合わせが印象的です。手足に障害を抱える方も運転が出来るように、ステアリングやアクセル・ブレーキペダルではなくジョイスティックでの操作方式を採用します。

コンセプト-愛i RIDEのシートアレンジ

シートは電動でレイアウトを変える事ができるため、外出時や利用目的に合わせて便利に乗りこなす事が出来ます。

コンセプト-愛i RIDEのドア

車椅子の方も安心して乗車できるように、乗り降りがスムーズになるガルウィングのドア開閉方式を採用します。畳まれた車椅子は後部に設けられているスペースに格納できることで、ユニバーサル性はさらに高まります。

誰でも安心して運転できる車を目指すi RIDEは、自動駐車や自動パレットパーキング機能の運転サポートを可能とします。

トヨタはi RIDEのビジネスモデルとして、個人がワンオーナーで所有するのではなくて、数人程度で共有し合うシェアリングサービス展開も考えています。誰でも利用したい時に気軽に乗車できる車がコンセプト-愛i RIDEです。

Concept-愛i RIDE スペック
全長 2,500mm
全幅 1,300mm
全高 1,500mm
ホイールベース 1,800mm
パワートレーン EV
航続距離 100km~150km程度

立ったまま乗る乗り物のトヨタコンセプト-愛i WALK

コンセプト-愛i WALKのエクステリア

コンセプト-愛i WALKは、3輪タイプで、その日の服装や履物を選ばずに気楽に運転できる乗り物です。

Concept-愛i WALKは立ったまま乗車するタイプの乗り物で、運転方法は体重移動による操作ではなく、ステア操舵機能を採用することで、誰でも簡単に運転出来るスタイルを実現します。

全長は歩幅以下、全幅は肩幅以下とコンパクトボディは、人が歩く際に必要とするスペースと同等のサイズであるため、歩行者と並走していても邪魔になるような事はありません。

「i WALK」の航続距離は最大で20kmで、それなりの距離は確保されていますが、他の乗り物に比べれば十分とはいえません。i WALKは他の交通手段に積載して行楽地などに出かけることで楽しみの幅を広げることが出来ます。

コンセプト-愛i WALKのハンドル

「i WALK」はハンドル部に設けられているセンサーや周囲の人との会話履歴を通じ、ドライバーの個性を読み解きます。得られた個人情報は、運転シーンに合わせて危険を察知した場合に、警告や自動的に回避できるシステムが発動するために有効活用されます。

また、先進のAIやネットワークを活用することで外出先や観光地での周遊をさらに楽しむ事ができて、他の交通機関の連携及び、近距離移動手段の乗り物として未来社会の選択肢が広がります。

Concept-愛i WALK スペック
全長 500mm~700mm
全幅 400mm
全高 1,130mm(140)
回転半径 全長未満
パワートレーン EV
航続距離 10km~20km程度

未来社会の車・コンセプト-愛iシリーズは東京モーターショー2017で公開

コンセプト愛iのイメージ

トヨタはコンセプト-愛iシリーズに、人を理解できる能力を持った人工知能を搭載します。ドライバーの感情や嗜好をAIが読み解きながら、人とクルマがコミュニケーションを図り・協調し合いながら成長するという未来社会の車のあるべき姿を提示します。