BMW3シリーズは第7世代(G20)へ~その後の改良と現在地を解説
BMWの基幹モデル「3シリーズ」は、2018年10月のパリモーターショー2018で第7世代(G20)が登場しました。ボディサイズは第6世代より少し大きくなり、ホイールベースも延びて安定性が高まっています。
インテリアにはBMWオペレーティングシステム7.0を搭載し、メーターやインフォメーションディスプレイをフルデジタル化。スマートフォンのように直感的な操作ができるようになりました。
エンジンは新開発の直列4気筒ガソリンとディーゼルを用意し、日本では2019年3月9日に発売。その後、後述するように改良を重ねながら、現在は次世代モデルへの移行期を迎えています。ここでは、この第7世代3シリーズのエクステリアやインテリア、搭載エンジン、そして発売後の歩みを見ていきましょう。
G20/G21は2022年に後期改良(LCI) M3・M3ツーリングも登場済み
第7世代3シリーズは、2022年に大規模な後期改良(LCI)を受けました。日本では同年後半に導入され、メーターとディスプレイを一体化したカーブドディスプレイの採用、シフトをトグル式セレクターに変更、全車アダプティブLEDヘッドライト化(従来オプションのレーザーライトは廃止)などが行われています。さらに2024年10月にも商品改良が実施され、PHEVの330eはバッテリー容量アップでEV走行距離を延ばすなど、熟成が続けられました。
高性能モデルも出そろいました。3シリーズをベースにしたMモデル「M3」(G80)は、直列6気筒3.0Lツインターボを積むコンペティションで510ps級を発揮。さらに歴代3シリーズのMモデルとして初めて、ワゴンボディの「M3ツーリング」(G81)も設定され、日本にも導入されています。M3 CSやM3 CSツーリング、MTファイナルエディションといった特別仕様車も展開されました。
そして3シリーズは、次世代で「ノイエクラッセ」と呼ばれる新世代へと踏み出します。まずEV版の新型「i3」が2026年に登場し、内燃機関モデルも続く見通しです。現行のG20/G21は、その大きな世代交代を前にした最終章にあたります。
BMW 3シリーズと3シリーズ ツーリングに特別仕様車エディションシャドウを設定
BMWは、3シリーズと3シリーズ ツーリングに、ブラックアクセントをまとった特別仕様車Edition Shadow(エディションシャドウ)を設定しました。
価格はBMW 318i M Sportが6,600,000円、BMW 320d xDrive M Sportが6,890,000円、BMW 318i ツーリング M Sportが7,460,000円、BMW 320d ツーリング xDrive M Sportが7,440,000円でした。
エクステリアにはブラックのフロントグリルとテールパイプを特別装備し、通常はオプションのコンフォートパッケージや19インチのBMW Individualホイール793Iを標準装備しています。なお、エディションシャドウはその後も設定され、2026年2月にもラインナップに追加されるなど、人気の特別仕様として定着しています。
ACシュニッツァーがBMWの新型X3M専用カスタマイズプログラムを発表
ドイツを拠点とするBMWのチューナー「ACシュニッツァー」が、X3M向けのカスタマイズプログラムを欧州で発表しました。
エンジンコンピューターを最適化するパフォーマンスアップグレードキットでは、より高性能なX3Mコンペティションをベースとする場合、最大出力600hp、最大トルク71.4kgmまで引き上げられます。
エクステリアには、スポーティな見た目と空力を両立するエアロダイナミックパッケージ、インテリアにはアルミ製アクセサリーやペダルセット、パドルシフトなど多彩なアイテムを用意。スプリングキットや22インチアルミホイールなどもラインナップしています。
BMW3シリーズのPHEV「330e」が米国で発売
2020年3月26日、BMWは3シリーズのPHEV「330e」「330e xDriveセダン」を発表しました。米国では2020年5月から発売され、価格は330eが4万4550ドル、330e xDriveセダンが4万6550ドルでした。
PHEVパワートレインは、最高出力181HP・最大トルク350Nmの直列4気筒2.0Lターボと、最高出力107HP・最大トルク105Nmのモーターで構成され、トランスミッションは8速スポーツステップトロニック。リアシート下に12kWhのリチウムイオンバッテリーを配置します。
330eと330e xDriveセダンのボディサイズは、全長4,717mm、全幅1,827mm、全高1,445mm、ホイールベース2,850mm。BMWインテリジェント パーソナル アシスタントやBMWデジタルキー、駐車支援パッケージなど多彩な装備を用意します。
BMW3シリーズにマイルドハイブリッドモデルを設定
2020年春、BMW3シリーズの48Vマイルドハイブリッド搭載車が欧州で発売されました。
搭載するのは最大出力190hpの直噴2.0L直列4気筒ターボディーゼルで、「320d」系の各ボディに48Vスタータージェネレーターと二次電池を組み合わせた48Vマイルドハイブリッドを導入しています。
11hpの追加パワーを生む48Vスタータージェネレーターは、エンジンの停止・始動をスムーズにするメリットがあります。燃費は320dセダンで25km/L、320d xDriveセダンで23.3km/L、320dツーリングで23.8km/L、320d xDriveツーリングで22.2km/Lでした(いずれも欧州の当時値)。
新型3シリーズ ツーリングが日本発売 価格は494万円~1,010万円
2019年9月26日、BMWは新型3シリーズ ツーリングを日本で発売しました。価格は494万円~1,010万円で、納車は2019年11月以降でした。
最新のBMWデザインをまとった3シリーズ ツーリングは、流れるようなボディラインが美しい一台です。
注目はその実用性。最大1,510Lの広い荷室を備え、積載性能は抜群です。テールゲートは大きく低床で、重い荷物の積み下ろしも容易。オートマチック テールゲート オペレーションを標準装備し、足の動作だけで開閉できます。
またBMW初採用として、荷室の荷物の横滑りを防ぐ「アンチ スリップ システム」も搭載しました。
新世代のコックピットを採用し、視認性に優れた大型のコントロールディスプレイとデジタルメーターパネルを備えた先進的な室内です。
先進安全装備としては、高速道路の渋滞時に一定条件下でステアリング操作を支援する「ハンズ オフ機能付き渋滞運転支援機能」や「BMWインテリジェント パーソナル アシスタント」「BMWコネクテッド ドライブ」などを標準装備します。
| グレード | 320i SE Touring (受注生産) |
320i Touring | 320i Touring M Sport | 320d xDrive Touring | 320d xDrive Touring M Sport |
|---|---|---|---|---|---|
| エンジン | 直列4気筒 2.0リッターターボ (184PS/300Nm) |
直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボ (190PS/400Nm) |
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| 変速機 | 8速AT | ||||
| 価格 (消費税率10%適用) |
4,940,000円 | 5,700,000円 | 6,220,000円 | 6,140,000円 | 6,660,000円 |
| グレード | 330i Touring M Sport | M340i xDrive Touring | |||
| エンジン | 直列4気筒 2.0リッターターボ (258PS/400Nm) |
直列6気筒 3.0リッターターボ (387PS/500Nm) |
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| 変速機 | 8速AT | ||||
| 価格 (消費税率10%適用) |
6,730,000円 | 10,100,000円 | |||
3シリーズのPHV「330eセダン」には新型8シリーズ由来のリバースアシストも搭載
新型3シリーズセダンのPHV「330eセダン」については、2019年7月に欧州で発売され、XtraBoostによる走行性能などとあわせて、運転支援システムも充実しました。
「330eセダン」は、高性能3眼カメラや高性能プロセッサー&レーダーによって前走車や道路状況を正確に把握する先進運転支援システム(ADAS)を採用。
特筆すべきは、新型8シリーズから登場したパーキングアシスタント機能「リバースアシスト」です。直前に走行したルートを最大50mまで記録し、同じ道をバックでたどれるため、路地での対向車とのすれ違いなどでも活躍します。
「BMWインテリジェント パーソナル アシスタント」も搭載。AIがドライブを重ねるごとにオーナーの好みを学び、適切なタイミングでサービスを案内する相棒として活躍します。
BMWが新型3シリーズに新開発の2ステージターボを採用
3シリーズの「320d xDrive」に積まれる2.0L直列4気筒ターボディーゼルには、部品メーカーのボルグワーナーが新開発した2ステージターボチャージャー「R2S」が採用されました。
低回転域でのスムーズなレスポンスと加速を実現し、最大出力190hp、最大トルク40.8kgmを発生します。
新開発のターボエンジンによって、扱いやすさと力強さが両立されています。
BMWから新世代のスポーツワゴン 新型「3シリーズ ツーリング」を欧州で発表
BMWは2019年6月12日、欧州で新世代のスポーツワゴン「3シリーズ ツーリング」を発表しました。40年以上の歴史を持つ3シリーズのキドニーグリルやプレスラインといった伝統を受け継ぎつつ、新しいデザインを採り入れています。
ボディサイズは、全長4,709mm、全幅1,827mm、全高1,470mm、ホイールベース2,851mmで、前モデルより若干拡大しています。
これまで2つに分かれていたキドニーグリルを1つのフレームで囲むデザインとし、鋭いヘッドライトと一体化して水平に広がることで、低重心感とアグレッシブさを強めています。ルーフレールも標準装備です。
電動テールゲートやパーティションネット、ガラスハッチ、床下収納を標準装備し、荷室は前モデルより5L拡大。後席を格納すれば最大1,510Lまで広げられます。
インテリアには「BMWオペレーティングシステム7.0」を採用し、必要な情報を最適なタイミングでドライバーに届けることをコンセプトとしています。
デジタルコックピットは最新のものを搭載し、10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルをカスタマイズできます。
タッチ操作対応のコントロールディスプレイは、わかりやすいメニュー表示で機能や設定を扱いやすくしています。
ステアリングのボタンやセンターコンソールの「iDriveコントローラー」、タッチディスプレイ、音声コントロール、ジェスチャーコントロールに対応し、姿勢や視線をほとんど動かさずに情報や設定へアクセスできます。
12.3インチのフルデジタルメーターパネルでは、速度計や回転計の中央にナビゲーションマップの一部を表示することも可能。ヘッドアップディスプレイも改良され、運転中に情報を受け取りやすくなっています。
「BMWインテリジェント パーソナル アシスタント」ではAIが活用され、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習。自然な言葉で話しかけても指示や質問を理解し、望むサービスや機能を起動します。
「OK、BMW」の呼びかけに加え、任意の名前を設定することもできます。
安全面では、新型8シリーズ由来の「パーキングアシスト」「リバースアシスト機能」を採用。最大50m、直前に走行したルートを記憶し、細い道で対向車が来た際などに同じルートで正確に後退できます。
BMW新型「3シリーズ ツーリング」の安全機能と先進運転支援システム
- パーキングアシスト
- ストップ&ゴー付アクティブクルーズコントロール
- レーンチェンジウォーニング
- レーンディパーチャーウォーニング
- ステアリング&レーンコントロールアシスト
- サイドコリジョンプロテクション
- 事故回避ステアリング付 衝突回避・被害軽減ブレーキ
- クロストラフィックウォーニング
「330i」グレードには、改良された直噴2.0L直列4気筒ガソリンターボを搭載し、最大出力258hp、最大トルク40.8kgmを発揮。0-100km/h加速は5.9秒、トランスミッションは8速ステップトロニックです。
BMW新型「3シリーズセダン」のPHV「330eセダン」が2019年7月欧州で発売
BMWは2019年7月、新型「3シリーズセダン」のPHV「330eセダン」を欧州で発売しました。
エンジンは最大出力184hpの2.0L直列4気筒ガソリンターボに、最大出力109hpのモーターを組み合わせます。EVモードでの排ガスゼロ走行にも対応します。
「BMW eドライブ」技術は従来の330eにも搭載されてきましたが、新型では一時的に40hp分をシステム全体で上乗せして292hpとする「エクストラブースト」モードを新採用。0-100km/h加速5.9秒、最高速度230km/hの性能を発揮します。
| エンジン | 2.0L直列4気筒ガソリンターボ |
|---|---|
| 最大出力 | 252hp |
| 最高トルク | 42.8kgm |
| 0~100km/h加速 | 6.1秒 |
| 最高速度/EVモード | 225km/h / 140km/h |
| EVモード航続距離 | 最大66km |
BMW新型「3シリーズ」にクリーンディーゼル「320d xDrive」を追加
BMWは2019年1月発売の新型「3シリーズ」に、クリーンディーゼルの「320d xDrive」「320d xDrive M Sport」を追加し、あわせてプレオーダーの受付も行いました。納車は9月下旬以降でした。
また、全グレードに3眼カメラを搭載して運転支援を最新化・標準化し、2019年夏以降には「ハンズ オフ付き渋滞運転支援機能」を追加しています。
「ハンズ オフ付き渋滞運転支援機能」は、高速道路の渋滞時にドライバーの負担を軽くする運転支援です。常に前方を注視し、すぐにハンドル操作できる状態を保つことを条件に、手放しでの走行を可能にします。
M340i xDriveは直列6気筒エンジンを積み、サーキット走行と一般道の走りを両立するハイパフォーマンスモデルです。「Mスポーツ ディファレンシャル」「Mスポーツ ブレーキ」「アダプティブMサスペンション」などを備えます。
PHVモデルは、先代から約80%容量を拡大した10.3kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターのみでの走行にも対応します。
| 320d xDrive | 330e | M340i xDrive | |
|---|---|---|---|
| エンジン | 2.0L直列4気筒ターボディーゼル | 2.0L直列4気筒ガソリン+モーター | 3.0L直列6気筒ガソリンターボ |
| 最高出力 | 190ps | 系統によりシステム出力252hp級 | 387ps |
| 最大トルク | 400Nm | 420Nm級 | 500Nm |
| 0-100km/h加速 | 7.1秒 | 5.9秒 | 4.4秒 |
価格の一例は、「320d xDrive」が5,890,000円、「320d xDrive M Sport」が6,410,000円、「330e M Sport」が6,670,000円、「M340i xDrive」が9,850,000円でした(いずれも当時)。
BMW3シリーズ グランツーリスモは現行型限りで姿を消した
2013年にデビューした3シリーズ グランツーリスモは、モデルチェンジを経ることなく、1代限りで姿を消しました。BMWグループが決算発表の場で、後継車を設けないとアナウンスしています。
ジュネーブモーターショー2013でワールドプレミアされた3シリーズ グランツーリスモは、ツーリングやセダンよりボディを拡大し、乗り心地と乗降性に優れた一台でした。
短い歴史で幕を閉じたのは寂しいところですが、3シリーズ自体はPHVやMモデルなど話題に事欠かず、これからも注目していきたいシリーズです。
BMW新型3シリーズの日本発売は2019年3月9日 320iと330iで販売価格は4,610,000円から
BMW新型3シリーズは2019年3月9日に発売されました。先代はガソリンとディーゼルに各4グレードの全8グレード展開でしたが、この新型は320iに3グレード、上級の330iに1グレードの全4グレードでスタート。
日本で人気のディーゼルは2019年中に追加され、その後グレードが増えていきました。
| グレード | ミッション | ステアリング位置 | 販売価格 |
|---|---|---|---|
| 320i SE | 8速AT | 右 | 4,610,000円~ |
| 320i スタンダード | 8速AT | 右 | 5,360,000円~ |
| 320i Mスポーツ | 8速スポーツAT | 右 | 6,470,000円~ |
| 330e Mスポーツ | 8速スポーツAT | 右 | 6,670,000円~ |
ベースの320i SEが4,610,000円から。セダン市場が縮小するなかでも、根強い人気を誇る3シリーズが新しい風を吹き込みました。
BMW3シリーズの新型セダンにPHV登場 ジュネーブモーターショー2019でワールドプレミア
2019年3月のジュネーブモーターショー2019で、最新の「BMW eドライブ」を積む3シリーズセダンのPHV「330eセダン」が世界初披露されました。
一時的にシステム全体のパワーを引き上げる「エクストラブースト」モードを採用し、0-100km/h加速5.9秒、最高速度230km/hを実現。EVモードでの走行距離も延び、最高140km/hまで対応します。
新型BMW3シリーズのボディサイズは第6世代のF30よりも大きくなった
新型BMW3シリーズは、フロントの大型キドニーグリルが目を引きます。第6世代より大きくなり、それに伴いボディサイズも拡大しています。
| 新型(第7世代) | F30(第6世代) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,715mm | 4,645mm |
| 全幅 | 1,825mm | 1,800mm |
| 全高 | 1,440mm | 1,440mm |
| ホイールベース | 2,850mm | 2,810mm |
全長は約70mm伸び、全幅も広がりました。全高はほぼ同等で、ホイールベースは約40mm延び、安定性が高まっています。
テールランプは新デザインで、L字型のストップランプと上部のウインカー・バックランプを組み合わせます。トランク付近には小さなリフレクターを備え、マフラーはデュアルタイプです。
ホイールは、第6世代とは異なるスポーティなメッシュデザインを採用しています。
インテリアには次世代のBMWオペレーティングシステム7.0を搭載しフルデジタル化
新型BMW3シリーズは「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載。センタークラスターのディスプレイだけでなくメーターもデジタル化され、スマートフォンのように直感的に操作できます。
センターコンソールのシフトレバー付近は、シルバーとブラックのすっきりとした配色で、各種モードスイッチやコントロールダイヤルが整然と配置されています。
センタークラスターにはワイドなインフォメーションディスプレイやエアコン・ハザードスイッチが並び、横長に整理されて操作しやすい配置です。ボディ拡大により室内空間も広がっています。
BMWの最多量販車種 BMW 3シリーズのモデルチェンジ遍歴
3シリーズは、ドイツのBMWが手がけるDセグメントのモデルで、BMW2002の系譜を受け継いでいます。米国でも人気が高く、日本でも輸入車の量販モデルとして知られます。
BMW・3シリーズ 初代 E21/1975年~1983年
1975年、直列4気筒エンジンを搭載して登場。曲線を生かしたスタイルで、キャブレター仕様の「316」「318」「320」と、インジェクション仕様の「320i」を用意しました。
1977年には直列6気筒の「320/6」「323i」を追加。1979年のマイナーチェンジでエアスポイラーやサイドミラーの形状を変更し、「315」を加えています。
BMW・3シリーズ 2代目 E30/1982年~1994年
1982年、ボディを拡大し丸みを帯びたスタイルで2代目に。2ドアセダンやカブリオレも加わり、日本でも大きな人気を得ました。
1985年には「323i」に代わり「325i」を設定し、高性能スポーツセダン「M3」も登場。1987年のマイナーチェンジではライト類を変更し、「318i」に新設計エンジンを搭載。1989年にはツーリングと「318is」を追加しました。
BMW・3シリーズ 3代目 E36/1990年~2000年
1990年、ボディを拡大し居住性と安全性を高めて3代目に。「316i」「318i」「320i」「325i」の4ドアセダンでスタートしました。
1992年に2ドアクーペ、2ドアカブリオレを追加。1994年には3ドアハッチバックの「3シリーズ コンパクト」、翌1995年にはツーリングも加わりました。1996年のマイナーチェンジで全車にハイマウントストップランプなどを標準装備しています。
BMW・3シリーズ 4代目 E46/1998年~2006年
1998年に4代目のセダンが登場し、1999年にクーペとコンバーチブル、ツーリングをデビュー。2000年にはハッチバックを加え、エンジンを新世代のM54に刷新しました。2002年以降、セダン/ツーリング、クーペ/カブリオレの順にマイナーチェンジが行われています。
BMW・3シリーズ 5代目 E90/2005年~2012年
2005年、さらにボディを拡大して5代目に。後席が広がり居住性が向上しました。ランフラットタイヤの採用でスペアタイヤは非装備となっています。
BMW・3シリーズ 6代目 F30/2012年~2019年
2012年、6代目が世界同時デリバリー。標準仕様のほか「Sport Line」「Modern Line」「Luxury Line」のデザインラインを設定し、後に「M Sport」も追加。日本仕様は「328i」系でスタートし、後に「320i」「320d」などを加えました。四輪駆動の「xDrive」やディーゼル、ツーリングも順次追加され、2015年にマイナーチェンジを実施しています。
BMW・3シリーズ 7代目 G20/G21(2019年~)
2019年、7代目が登場。日本ではまずセダン(G20)を3月に発売し、9月にツーリング(G21)を追加しました。日本仕様は当初「320i」「330i」を中心に、その後「318i」やディーゼル、PHEV、Mパフォーマンスの「M340i xDrive」などへと拡大。2022年には後期改良(LCI)でカーブドディスプレイなどを採用し、2024年にも商品改良を実施しました。高性能モデルとして「M3」(G80)や、初のワゴン版Mモデル「M3ツーリング」(G81)も登場しています。次世代では、ノイエクラッセに基づくEV版「i3」を皮切りに、大きな世代交代を迎えます。
| BMW3シリーズのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 E21 | 1975年~1983年 |
| 2代目 E30 | 1982年~1994年 |
| 3代目 E36 | 1990年~2000年 |
| 4代目 E46 | 1998年~2006年 |
| 5代目 E90 | 2005年~2012年 |
| 6代目 F30 | 2012年~2019年 |
| 7代目 G20/G21 | 2019年~ |
BMW3シリーズは欧州で先行し、日本仕様は2019年導入~その後も進化を継続
第7世代のBMW3シリーズは、キドニーグリルが大きくなっただけでなく、ボディサイズも拡大しました。全高はほぼ変わらないまま、全長・全幅が広がっています。
テールランプはL字のストップランプを持つ新デザインとなり、インテリアには「BMWオペレーティングシステム7.0」によるフルデジタルのインフォテインメントを採用。直感的に扱える操作系で、初めてでも戸惑いにくい仕上がりです。
その後、2022年の後期改良や2024年の商品改良を経て、M3ツーリングの追加など裾野を広げてきた3シリーズ。次はノイエクラッセに基づく新世代(EV版i3を含む)へと大きく踏み出します。スポーツセダンのベンチマークとして、これからの進化にも注目が集まります。