スイフトスポーツ(ZC33S)が生産終了 次期型は未発表のまま世代交代の時期へ
スイフトスポーツ(スイスポ)は、フルモデルチェンジを迎えることなく生産を終えました。
標準車は2025年2月に生産を終了し、在庫がなくなり次第、販売も終了となります。
スズキのライトスポーツとして世界中で愛されてきたモデルだけに、次期型登場を望む声は根強く、さまざまな噂も飛び交っています。
販売終了の発表にあわせて、期間限定生産の特別仕様車Final Edition(ファイナルエディション)が設定され、有終の美を飾りました。
スイフトスポーツは2026年後半に復活の噂 改良型エンジン+マイルドハイブリッド搭載か
2025年に生産を終えたスイフトスポーツについては、次期型が2026年後半(秋以降)にデビューするのではないか、との見方が広がっています。5代目スイフトをベースにボディをさらに軽量化し、軽快なハンドリングに磨きをかける、といった観測も出ています。
パワートレインは、従来の直列4気筒1.4Lターボの改良型に48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、燃費と環境性能を高めるのではないかとささやかれています。型式は「ZC34S」ではないかと予想する声がある一方、従来と異なる可能性を指摘する見方もあり、まだ定まっていません。いずれも噂の段階で、本稿の時点でスズキからの正式発表はありません。確度の高い情報が出てくれば、あらためて追記します。
スイフトスポーツに最後の特別仕様車ZC33S Final Edition(ファイナルエディション)を設定
スイスポのフィナーレを飾る最終特別仕様車ZC33S Final Edition
スイスポが2025年2月で生産を終えることを受け、最後の特別仕様車としてZC33S Final Edition(ファイナルエディション)が設定されました。
2025年3月19日に発売され、2025年11月までの期間限定生産(受注は最長2026年3月末まで/予定台数に達し次第終了)となっています。
エクステリアはフロントグリル、フォグランプベゼル、17インチアルミホイールなどをグロスブラック化した専用パーツを採用。ブレーキキャリパーをレッドとし、レーシーな雰囲気にまとめています。
インテリアはドアアームレスト・コンソール・インストルメントパネルのオーナメントにヒートグラデーション加飾を施しました。
販売価格は6MT(マニュアル)が2,329,800円、6AT(オートマチック)が2,401,300円です。
スイフトスポーツ特別仕様車ZC33S Final Edition(ファイナルエディション)の装備
- グロスブラック フロントグリル
- LEDフロントフォグランプ
- グロスブラック フォグランプベゼル
- グロスブラック 17インチアルミホイール
- レッド ブレーキキャリパー
- Cピラーデカール
- レッド ブラック エンブレム
- グロスシルバー ステアリングガーニッシュ
- ヒートグラデーション インパネオーナメント
- ヒートグラデーション ドアアームレストオーナメント
- ヒートグラデーション コンソールオーナメント
| グレード | ミッション | 値段 |
|---|---|---|
| スイフトスポーツ | 6MT | 2,164,800円~ |
| 6AT | 2,236,300円~ | |
| スイフトスポーツ 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 |
6MT | 2,217,600円~ |
| 6AT | 2,289,100円~ | |
| スイフトスポーツ ZC33S Final Edition | 6MT | 2,329,800円~ |
| 6AT | 2,401,300円~ | |
| スイフトスポーツ ZC33S Final Edition 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 |
6MT | 2,382,600円~ |
| 6AT | 2,454,100円~ |
スイフトスポーツに一部改良を2023年10月2日実施 法規対応などを反映
スイフトスポーツには、法規対応(リアパーキングセンサーの作動表示灯を追加)などの一部改良が2023年10月2日に実施され、2023年10月16日より発売されました。あわせて2023年10月・11月には6AT車の一部仕様変更や「スズキ セーフティ サポート非装着車」の廃止が行われ、6MT車は一時的に受注を停止して価格も見直されています。
ヨーロッパではスイフトスポーツの48Vマイルドハイブリッド搭載車が2020年春に登場
スズキの欧州部門は、2020年春から48Vマイルドハイブリッドを積むスイフトスポーツを販売しました。新開発の1.4L「K14D」型ブースタージェットエンジンと組み合わされ、燃費性能は最大15%向上、CO2排出量は最大20%削減し、トルクの向上も実現しています。
軽量設計により重量増は15kg以下に抑えられているのも特徴です。
このため、次期スイフトスポーツも48Vマイルドハイブリッドを搭載するのではないか、との見方が根強くあります。SUVクロスオーバー的な「スイフトスポーツクロス」を設定するという噂もありますが、こちらは確認が取れていません。日本市場向けの次期型は2026年後半のデビューが取り沙汰されており、続報が待たれます。
「スイフトスポーツ・エボリューション」仕様が追加登場するとの噂もあった
「スイフトスポーツ・エボリューション」仕様が追加登場するとの噂もあった
人気のスイフトスポーツに、本格的なチューニングを施した「エボリューション」仕様が追加されるのではないか、という噂もありました。もし登場していたらどんな内容だったか、当時の予想を振り返ってみましょう。
スイフトスポーツの最高出力は140psですが、エボが出るとすれば180psまで引き上げられ、最大トルクも23.4kgmから25.5kgm程度に高められ、トランスミッションは6速MTのみになるのではないか、と見られていました。
足回りには専用チューニングのサスペンションとダンパー、ブレンボ製のブレーキパッドとキャリパーが与えられるのではないか、といった予想もありました。
現行MT仕様のスイフトスポーツは970kgと十分に軽量ですが、エボ仕様ではさらなる軽量化とボディ剛性の強化も期待されていました。
この噂の下敷きになっていたのは、2019年1月の東京オートサロン2019です。スズキが参考出展した「スイフトスポーツ・イエローレブ」が、過激仕様の登場を匂わせるように受け止められていました。
東京オートサロン2019で参考出品された「スイフトスポーツ・レブ」のエクステリア
「イエローレブ」のエクステリアは、ツヤのあるフロントグリル、クロムメッキのエンブレム、特別感のあるフルエアロが目を引きます。ボディカラーはイエローとブラックのツートンで、グリルのSportロゴやブレーキキャリパーに赤を効かせ、大径ホイールを装着していました。
マフラーは2本出しで、リアバンパーにはカーボン素材を用いた様子。テールランプにはスモーク加工が施され、特別仕様であることを主張していました。
「スイフトスポーツ・レブ」の内装は赤に加えイエローもアクセントに
「レブ」の内装はイエローのアクセントでボディカラーと統一感を演出
インテリアの赤いアクセントは市販車と同様ながら、ステアリングやオーナメントパネル、ドアトリムにイエローを加え、ボディカラーとの統一感を演出。シートはRECAROになる可能性も取り沙汰されていました。
結局のところ、市販版の「エボリューション」が登場することはなく、ZC33Sは2025年2月に生産を終え、最後は特別仕様車Final Editionで締めくくられました。
スイフト・スポーツとオートバイ「カタナ」のコラボ「Katana Limited Edition」がオランダで限定販売
スイフト・スポーツ Katana Limited Editionとスズキのオートバイ「カタナ」
日本でも人気のスイフト・スポーツに、スズキのオートバイ「カタナ」とのコラボモデル「Swift Sport Katana Limited Edition」が、オランダ限定で設定されました。
カラーはプレミアムシルバーメタリックとスーパーブラックの2色で各15台、合計30台のみの限定モデル。販売価格は約365万円ながら、先行予約の段階で完売する人気ぶりでした。
Swift Sport Katana Limited Editionの特別感あるボンネットストライプ
ボンネットのストライプやドアのグラフィックス、そして海外ユーザーの心をつかむフロントドアの「刀」シンボル、Cピラーのロットナンバーなど、特別感が満載の1台です。
グリルフレームには際立つレッドがアクセントとして使われ、タイヤはミシュラン製パイロットスポーツ、ホイールはOZ製のブラックペイント18インチを装着しています。
Swift Sport Katana Limited Editionのリアエクステリア
グレーのバンパートリムとサイドスカートはカーボンファイバー製で、スポーツサスペンションやストラットバー、スポーツエキゾーストも専用装備。アグレッシブながら高級感のある佇まいです。
Swift Sport Katana Limited Editionのインテリア
インテリアも特別感にあふれ、フラットボトムのステアリングにはピアノブラック調とレッドステッチをあしらいます。センターコンソールのオーナメントパネルは、ブラックにレッドのグラデーションがかかる目を引くデザインです。
「KATANA」と刺繍された合成皮革&ファブリックのシートは、ヘッドレストに「○/30」のロットナンバーが刺繍されます。
スポーツモデルでありながら、これほどの高級感と日本らしさを備えた「Swift Sport Katana Limited Edition」が、オランダで発売前に完売したのもうなずけます。
エアロパーツとレカロシートを備えた「スイフトスポーツ ワークス」開発中との情報もあった
国産ホットハッチの代名詞であるスイフトスポーツに、走行性能を高めた「スイフトスポーツ ワークス」を開発中、との情報も一時ありました。専用エアロをまとい、内装にレカロシートを備え、チューニングで最高出力を10psほど引き上げる、といった内容が取り沙汰されていました。
価格は20万〜30万円ほど高くなり、市販されればホンダの本格FFホットハッチ「シビック タイプR」と好敵手になる、との見立てもありました。もっとも、こちらも市販化の動きは確認されないまま、ZC33Sは世代を終えています。
4代目スイフトスポーツ(ZC33S)のエクステリアはCピラーへ流れるようなクーペスタイルが特徴

4代目スイフトスポーツ(ZC33S)のエクステリアは、4代目スイフトをベースに仕立てられています。後席のドアハンドルをCピラーへ収め、クーペのように見せることでスポーティさを高めています。
リアは左右出しのスポーツマフラーを備え、中央にリアフォグランプを配置しています。

リヤランプはベースのスイフト同様にコンパクト化され、クリア部分が少なくなりました。

ホイールはユーロデザインのガッシリとした造形で、ブラックをベースに5本のスポーク間をホワイトシルバーで抜いています。
チャンピオンイエロー
プレミアムシルバーメタリック
バーニングレッドパールメタリック
スピーディーブルーメタリック
ピュアホワイトパール
スーパーブラックパール
ボディカラーは定番の「チャンピオンイエロー」を含む全6色を設定。かわいらしい色から精悍な色まで揃っていました。
4代目スイフトスポーツのインテリアはレッドのアクセントが魅力
4代目スイフトスポーツのインテリア
4代目スイフトスポーツのインテリアは、ブラックを基調にレッドを効かせたスポーティなデザインです。
4代目スイフトのインテリア
標準の4代目スイフトと比べると、シルバー加飾がレッドに変わり、ステアリングの加飾はカーボン調+レッドステッチに。タコメーターのインナーもレッドで、スピードメーターの読みは220kmから260kmに引き上げられています。
4代目スイフトスポーツのタコメーターとブースト計
マルチインフォメーションにはブースト計が表示され、ターボエンジンを積むことが分かります。

シートはスポーツ仕様でサイドサポートが大きく張り出し、横Gがかかっても身体をしっかり支えるため、踏ん張る負担が軽減されます。
4代目スイフトスポーツは1.4Lブースタージェット搭載でATとMTを用意

4代目スイフトスポーツのエンジンは、エスクードにも採用された「1.4Lブースタージェット(K14C)」です。エスクードではレギュラー仕様でしたが、スイフトスポーツでは性能を引き出すためハイオク仕様となりました。
| 排気量 | 1,371cc |
|---|---|
| 過給機 | インタークーラーターボ |
| 最高出力 | 140PS/5,500rpm |
| 最大トルク | 230Nm/2,500-3,500rpm |

トランスミッションは6速MTと6速ATの2種類。MTのシフトノブにはレッドステッチのブーツをあしらい、高級感があります。AT車にはパドルシフトが備わり、マニュアル感覚の操作も可能です。
4代目スイフトスポーツの安全装備はふらつき警報機能などを搭載

4代目スイフトスポーツには、ベースのスイフトと同様の安全装備が搭載されました。
4代目スイフトスポーツ搭載の安全装備
- デュアルセンサーブレーキサポート
- 誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- ハイビームアシスト機能
- ヒルホールドコントロール(MT車除く)
- エマージェンシーストップシグナル
ステアリングにはクルーズコントロールのスイッチがあり、セーフティパッケージ装着車にはミリ波レーダーで先行車との車間を保つアダプティブクルーズコントロールが備わります。MTでもクルーズコントロールが使えるのは嬉しいポイントです。
なお、前方衝突を防ぐ誤発進抑制機能は6AT車のセーフティパッケージ装着車のみの装備で、6MT車には非搭載でした。
スイフトスポーツの発売日は2017年9月20日 JC08モード燃費は6MTで16.4km/L
4代目スイフトスポーツは2017年9月20日に発売されました。発売時のJC08モード燃費は、6MTで16.4km/L、6AT(当時はセーフティパッケージ)で16.2km/L。のちのWLTCモードではおおむね16km/L台半ばとなっています。
| 全長 | 3,890mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,735mm |
| 全高 | 1,500mm |
| ホイールベース | 2,450mm |
| 最低地上高 | 120mm |
| 車両重量 | 970kg |
| 乗車定員 | 5名 |
| JC08モード燃費 | 16.4km/L(6MT)/16.2km/L(6AT) |
| 最小回転半径 | 5.1m |
| エンジン型式 | K14C型 |
| 総排気量 | 1,371cc |
| 最高出力 | 103kW(140ps)5,500rpm |
| 最大トルク | 230Nm(23.4kgm)2,500-3,500rpm |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
4代目スイフトスポーツは新プラットフォーム「HEARTECT」を採用し、全幅とホイールベースを拡大しました。従来のスイフトスポーツは全幅1,700mm以内の5ナンバーでしたが、4代目では全幅が1,700mmを超え、3ナンバーサイズとなっています。
道幅の狭い道でのすれ違いなどでは先代よりわずかに気を使いますが、ホイールベースの延長や全幅の拡大により直進安定性が高まりました。
スイスポの愛称で親しまれるスイフトスポーツのモデルチェンジ遍歴

スイフトスポーツは、スズキのハッチバック型コンパクトカーのスポーツモデルです。ベースのスイフトの初代は2000年ですが、スイフトスポーツは2003年に登場。「スイスポ」の愛称で親しまれ、快適性や環境性能、軽量化と高剛性を両立してきました。
スイフトスポーツ 初代 HT81S型/2003年~2005年
2003年6月、3ドアハッチバックのスイフトスポーツがデビューしました。専用の1.5L NAエンジン(M15A)を専用チューニングし、115馬力を発揮。専用サスペンションやリヤのディスクブレーキなど、標準スイフトとは大きく異なる内容でした。トランスミッションは5速MTのみ、オーディオレス仕様とすることで低価格も実現しています。
スイフトスポーツ 2代目 ZC31S型/2005年~2010年
2005年9月、フルモデルチェンジで2代目に。5速MTに加え4速ATも選べるようになりました。エンジンは1.6L(M16A)で125馬力、日本仕様は5ドアのみとなります。専用エアロや専用テールランプを備え、インテリアにはレッドをアクセントに採用。初代で標準だったレカロシートはオプションとなり、標準はヘッドレスト一体型の専用シートとなりました。
2006年12月、レカロシートを採用した限定1,000台の「リミテッド」を発売。
2007年5月に一部改良、同年12月に特別仕様車「Vセレクション」を発売。
2008年12月、レカロシートやサイドスポイラーを備えた特別仕様車「Sリミテッド」を発売。
2009年5月、一部改良でシート表皮やアルミホイールを変更。
2010年1月、スズキ四輪車国内累計販売2,000万台達成を記念した特別仕様車「Fリミテッド」を発売。同年9月、3代目への移行に伴い販売を終了しました。
スイフトスポーツ 3代目 ZC32S型/2011年~2016年
2011年12月、フルモデルチェンジで3代目に。ベースの3代目スイフトの軽量ボディを活かしつつ、ホイールやブレーキの軽量化などで先代より約10kgの軽量化を実現しました。エンジンは1.6L自然吸気のM16Aを継続しながら、可変吸気システムなどにより最高出力を136PS/6,900rpm、最大トルク160Nm(16.3kgm)へ高めています。トランスミッションは待望の6速MTと、パドルシフト付きCVTを設定。足元は17インチ化されました。
2013年7月、マイナーチェンジを実施。
2017年1月、4代目への移行に伴い販売を終了しました。
スイフトスポーツ 4代目 ZC33S型/2017年~2025年
2017年9月、第67回フランクフルトモーターショーで世界初公開され、日本でもフルモデルチェンジして4代目に。エンジンはダウンサイジングコンセプトのK14C型1.4L直列4気筒直噴ターボ「ブースタージェット」となり、ボディも拡大してスイフトスポーツ初の3ナンバーになりました。同年10月には2017年度グッドデザイン賞をスイフトシリーズとして受賞。
2018年7月、仕様変更で安全装備を充実。
2019年、スズキ・オランダの「カタナ」とコラボした限定車を展開。
2020年1月、東京オートサロン2020で「スイフトスポーツ カタナエディション」を発表。5月には一部仕様変更で安全性能を向上。
2023年10月・11月、6AT車の一部仕様変更や「スズキ セーフティ サポート非装着車」の廃止を実施。6MT車は一時受注を停止し、価格も見直されました。同年12月にベースのスイフトが5代目へ移行しましたが、スイフトスポーツは4代目のまま販売を継続。
2025年2月、標準車が生産終了。同年3月に最後の特別仕様車「ZC33S Final Edition」を発売し、2025年11月までの期間限定生産(受注は最長2026年3月末まで)で締めくくられました。
| スイフトスポーツのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 HT81S型 | 2003年~2005年 |
| 2代目 ZC31S型 | 2005年~2010年 |
| 3代目 ZC32S型 | 2011年~2016年 |
| 4代目 ZC33S型 | 2017年~2025年 |























