軽トラにおすすめ!12インチの商用バン・小型トラック用スタッドレス
ここで紹介するのは、次のような軽トラックの純正サイズ「145R12 6PR」に適合するスタッドレスタイヤです。
145R12 6PRタイヤを標準装備する主な軽トラック
- ダイハツ「ハイゼットトラック」
- スズキ「キャリイ」
- スズキ「スーパーキャリイ」
- ホンダ「アクティトラック」(2021年6月で生産終了)
- 日産「NT100 クリッパー」
- スバル「サンバートラック」
- 三菱「ミニキャブトラック」
- トヨタ「ピクシス」
- マツダ「スクラムトラック」
軽トラが装備するバン・小型トラック用のタイヤサイズ表示には、タイヤの負荷能力をPR(プライレーティング)で表す「145R12 6PR」のほか、ロードインデックス(LI)という荷重指数を使ったISO表示「145/80R12 80/78N」があります。「LT」はライトトラックの略で、小型トラック用の高荷重対応タイヤであることを示します。乗用車用の145/80R12と外径や荷重能力が異なるため、誤って乗用車用を装着すると車検不適合になるほか、積載時にバースト等のリスクが高まる点に注意が必要です。
軽トラ用スタッドレスタイヤの選び方
軽トラ用スタッドレスは、乗用車用とは選び方の優先順位が異なります。実際のオーナーから多く聞かれるのは「とにかく長持ちすること」と「積荷を載せても安心して止まれること」という2点で、氷上の絶対性能よりも耐摩耗性とバランスを重視する傾向があります。
荷重指数(ロードインデックス)とPR表記を必ず確認する
軽トラの純正タイヤは「145R12 6PR」または「145/80R12 80/78N LT」が一般的です。「6PR」は単輪で1本あたり最大450kgの荷重を支えられる強度を示し、ISO表記の「80/78」もほぼ同等の荷重能力です。乗用車用の145/80R12(75Sなど)は荷重能力が低いため、軽トラに装着すると車検に通らず、積載走行で危険です。購入時は運転席ドア開口部のラベルで純正サイズと荷重指数を必ず照合してください。
氷上性能と耐摩耗性のバランスで選ぶ
商用車用スタッドレスは、各メーカーとも氷上性能よりも耐摩耗性(ロングライフ)に開発のリソースを割く傾向があります。たとえばブリヂストン「ブリザックVL1」はLT専用の発泡ゴムを採用し、ヨコハマ「アイスガードiG91 for VAN」は3段折りサイプで剛性をキープするなど、各社が荷重と長距離走行に耐える設計を採用しています。氷上性能を最優先したい場合は国産大手(ブリヂストン・ヨコハマ・ダンロップ・トーヨー)、価格を優先するならアジアンメーカー(ハンコック・クムホ・ケンダ)が現実的な選択肢となります。
価格と総走行距離で「コスパ」を判断する
スタッドレスは経年でゴムが硬化するため、走行距離だけでなく使用年数も寿命に影響します。年間走行距離が長く3シーズン以内に履きつぶす使い方なら、価格を抑えたアジアン銘柄でも合理的です。一方、年間数千km程度しか走らず5〜6年使う前提なら、国産銘柄の方がトータルでは安心感が大きくなります。
軽トラの純正サイズ「145R12 6PR」に適合するスタッドレスタイヤ8選

ダイハツ「ハイゼットトラック」やスズキ「キャリイ」などの軽トラには、ブリヂストンやヨコハマなどの国内メーカーのほか、ハンコックやクムホなどのアジアンメーカーの商用車用スタッドレスがおすすめです。ここでは現行で入手しやすい代表的な8銘柄を、特徴と実用面の知見とあわせて紹介します。
ダンロップ(DUNLOP)の「ウインターマックスSV01」は凍結路面やウェット路面で軽トラがしっかり止まるブレーキ性能とより長持ちするライフ性能を実現
DUNLOP WINTER MAXX SV01 145R12 6PR
ジグザグのセンターリブのエッジ成分が増えてひっかき効果がアップしたダンロップ ウインターマックス SV01
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | ダンロップ |
| ブランド | WINTER MAXX SV01 |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 549mm |
| タイヤ強度 | 6PR |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 10,813円~(2026年調べ) |
ダンロップのWINTER MAXX SV01(ウインターマックス エスブイ ゼロワン)は、密着力に優れた軽トラなどの商用車用スタッドレスタイヤです。MAXXシャープエッジとナノフィットゴムが氷上性能とライフ性能を両立し、ドライ路面では優れた操縦安定性により軽トラのスムーズな走りを実現します。実際に履き替えた事例で指摘されやすいのは、効き重視の乗用車用スタッドレスから乗り換えても氷上のグリップが大きく落ちない点で、業務用途と趣味用途を兼ねる使い方に向きます。一方で価格はLTスタッドレスの中では上位帯のため、年間走行距離が短いユーザーは1サイクルでの摩耗量を確認してから2セット目を判断するのがおすすめです。
グッドイヤー(GOODYEAR)の「アイスナビ カーゴ」はビジネスシーンで重視される氷上性能とライフ性能とともに軽トラに求められる機能をバランス化
GOODYEAR ICE NAVI CARGO 145R12 6PR
トレッドパターンとプロファイルにより接地面積を確保して軽トラの氷上性能を高めたグッドイヤー アイスナビ カーゴ
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | グッドイヤー |
| ブランド | ICE NAVI CARGO |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 550mm |
| タイヤ強度 | 6PR |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 4,650円~(2026年調べ) |
グッドイヤーのICE NAVI CARGO(アイスナビ カーゴ)は、氷上ブレーキ性能とロングライフ性能を追求した軽トラをはじめとしたビジネスバン用スタッドレスタイヤです。ICE NAVIシリーズのテクノロジーをもとに接地性やライフ性能をアップすることで、軽トラに必要な安全性と経済性をバランスよく向上しています。価格帯としては国産銘柄の中でも導入しやすい水準にあり、配送業務や農作業など走行距離がかさむ用途で「とにかく安全性能を妥協せずコストを抑えたい」というニーズに合いやすい選択肢です。氷上の強烈な効きを期待する乗用車用感覚で選ぶと物足りなく感じる場面があるため、走行ペースを冬は1段控えめにする運転と組み合わせて使うのが現実的です。
ヨコハマタイヤ(YOKOHAMA TIRE)の「アイスガード iG91 for バン」は優れた氷上性能が軽トラの安全性を高めて偏摩耗にも配慮
YOKOHAMA iceGUARD iG91 for VAN 145/80R12 80/78N
折りを3段重ねにしたサイプがしっかり感をキープするヨコハマ アイスガード iG91 for バン
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | ヨコハマ |
| ブランド | iceGUARD iG91 for VAN |
| タイヤサイズ | 145/80R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 537mm |
| ロードインデックス | 80/78 |
| 速度記号 | N |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 4,900円~(2026年調べ) |
ヨコハマタイヤのiceGUARD iG91 for VAN(アイスガード アイジー キュウイチ フォア バン)は、氷上性能とともに耐偏摩耗性能の向上を追求した軽トラなどの小型トラック用スタッドレスタイヤです。あらゆる冬道の安全性を高めるほか、摩耗を抑えることで軽トラの経済性にも配慮しています。長期使用で見えてくるのは、軽トラ特有の積荷による後輪偏摩耗が国産他銘柄と比べて目立ちにくい点で、ローテーションを定期的におこなえばさらに寿命を延ばしやすくなります。氷上性能と耐久性のバランスで迷ったとき、最初の選択肢に入れやすい銘柄です。
ハンコック(HANKOOK)の「ウインター RW06」は氷雪路で軽トラのハンドリング性能を高めるとともに優れた排水性によりウェット路面での安全性を確保
HANKOOK Winter RW06 145R12 81/79L
シリカコンパウンドが雪道やアイスバーンに加えて雪解け道での軽トラの安定性を高めるハンコック ウインター RW06
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | ハンコック |
| ブランド | Winter RW06 |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 541mm |
| ロードインデックス | 81/79 |
| 速度記号 | L |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 6,970円~(2026年調べ) |
ハンコックのWinter RW06(ウインター アールダブル ゼロロク)は、耐摩耗性能に優れた軽トラなどの商用バン用スタッドレスタイヤです。ブロックのクロスポイントやショルダー部のタイバーによって雪上性能が高まり、軽トラの安定性やブレーキ性能が確保されます。アジアンスタッドレスの中ではロードインデックス81/79Lと一段高い荷重能力に対応している点が特徴で、重量物の運搬が多いユーザーにも選びやすい設定です。圧雪路中心で凍結路面はあまり走らない地域の業務用途では、価格と性能のバランスが取りやすい銘柄になります。
クムホ(KUMHO TIRE)の「ウインターポートラン CW61」は凍結路での安心感を高めて働く軽トラに欠かせない耐摩耗性能と耐久性がロングライフを実現
KUMHO TIRE WinTer PorTran CW61 145R12 80/78L
高密度サイプや3Dサイプにより雪道や凍結路で軽トラの高いブレーキ性能を発揮するクムホ ウインターポートラン CW61
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | クムホ |
| ブランド | WinTer PorTran CW61 |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 545mm |
| ロードインデックス | 80/78 |
| 速度記号 | L |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
| 値段 | 4,000円~(2026年調べ) |
クムホのWinTer PorTran CW61(ウインター ポートラン シーダブル ロクジュウイチ)は、日本専用に設計された軽トラや商用バン用スタッドレスタイヤです。日本の冬のためにデザインされたトレッドパターンが優れた氷上性能を実現する一方、トレッドの接地力や剛性の向上により軽トラの走りの安定性や耐久性を高めます。価格は今回紹介する銘柄の中でも導入しやすい水準で、シーズンインまでに4本そろえたいけれど予算を抑えたいユーザーに向きます。ただし国産銘柄と比較すると凍結路の制動距離はやや長くなる傾向があるため、急ぎの運転を控える前提で使うのが現実的です。
ケンダ(KENDA)の「WR01 アイステック バンズ」は日本の雪道を研究し尽くすことで高い負荷力とブロック剛性を実現して軽トラの制動性と経済性を両立
KENDA WR01 ICETEC VAN’Z 145R12LT 80/78N
緻密なカーブを作り出すマイクログルーブが剛性を維持し耐摩耗性能を高めるケンダ アイステック バンズ WR01
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | ケンダ |
| ブランド | WR01 ICETEC VAN’Z |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 543mm |
| ロードインデックス | 80/78 |
| 速度記号 | N |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ケンダのWR01 ICETEC VAN’Z(ダブルアールゼロワン アイステック バンズ)は、ブレーキ性能と耐摩耗性能と両立させた軽トラック・バン用スタッドレスタイヤです。ブロックパターンの採用により高い負荷力を発揮するほか、ブロックに刻まれたグルーブが耐摩耗性能をアップします。台湾発のグローバルメーカーで、コストを最優先するユーザーや、年間のうち雪道走行が限定的な地域で「念のため履いておきたい」というニーズに合います。雪国の主要道路で日常的に圧雪・アイスバーンを走る環境では、国産銘柄と比較した制動距離の差を理解した上で選択してください。
ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「ブリザック VL1」は軽トラの安全性と経済性の追求した発泡ゴムとパターンが氷上グリップ性能と摩耗ライフ性能を向上
BRIDGESTONE BLIZZAK VL1 145R12 6PR
サイプ(細かい溝)の増加によりエッジ効果をアップして強力なグリップを発揮するブリヂストン ブリザック VL1
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | ブリヂストン |
| ブランド | BLIZZAK VL1 |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 548mm |
| タイヤ強度 | 6PR |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
ブリヂストンのBLIZZAK VL1(ブリザック ブイエルワン)は、軽トラのドライバーのニーズが高い摩耗ライフ性能を高めたバン・小型トラック用スタッドレスタイヤです。LT専用の発泡ゴムが摩耗とともに偏摩耗を抑制し、優れた柔軟性により氷雪路面に密着します。ブロックが接地面を確保して軽トラで高いアイスグリップを発揮するため、配達・建設・農業など重量物を積んで凍結路を走る用途で支持される定番銘柄です。後継となる「ブリザックW300」もリリースされており、より新しい設計を求めるユーザーは併せて検討するとよいでしょう。価格はLTスタッドレスの中で最上位帯ですが、長期使用での性能維持を重視するなら投資価値は十分にあります。
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「デルベックス934」は乗用車用スタッドレスタイヤ技術をもとに軽トラの冬の走りを支える安全性能と耐偏摩耗性能を両立
TOYO TIRES DELVEX 934 145R12 6PR
吸水カーボニックパウダー・シリカ・鬼クルミがアイス性能を瞬時に発揮するトーヨータイヤ デルベックス934
| 車種 | 軽トラック |
|---|---|
| メーカー | トーヨータイヤ |
| ブランド | DELVEX 934 |
| タイヤサイズ | 145R12 |
| ホイールサイズ | 12インチ |
| タイヤ外径 | 544mm |
| タイヤ強度 | 6PR |
| タイヤ種類 | スタッドレスタイヤ |
トーヨータイヤのDELVEX 934(デルベックス キュウサンヨン)は、アイス性能と耐偏摩耗性能を両立するバンや軽トラなどの小型トラック用スタッドレスタイヤです。クルミの殻などを配合したコンパウンドが強力なアイスブレーキやグリップを実現し、パターンは重い荷物を運ぶ軽トラに起こりやすい偏摩耗に配慮したデザインとなっています。乗用車用スタッドレス「ガリットG5」などで蓄積した技術をLT向けに最適化した銘柄で、ブリヂストン「ブリザックVL1」と比較されることが多い対抗馬です。価格を抑えつつ国産銘柄を選びたい場合に有力な選択肢となります。
軽トラ用スタッドレスの寿命と交換時期の見極め方
スタッドレスタイヤは「残り溝50%」または「使用開始から3〜4シーズン」のいずれか早い方が交換目安です。トレッド面に「プラットホーム」と呼ばれる突起があり、ここまで摩耗するとスタッドレスとしての機能を失います(夏タイヤとしてなら使用可)。軽トラは積荷の影響で後輪が早く摩耗しやすく、前後ローテーションを車検ごと(2年に1度)程度に実施すると寿命を均一化できます。ゴムの硬化は見た目では判断しづらいため、購入時のシール(製造週・年)で年式を把握しておくと買い替え判断がしやすくなります。
軽トラ用スタッドレスの空気圧と装着前の注意点
純正サイズ「145R12 6PR LT」の指定空気圧は車種・年式によって異なりますが、概ね前輪240kPa前後・後輪350kPa前後が目安です。正確な値は運転席ドア開口部のラベルに記載されているため、必ず車両側の指定値を確認してください。スタッドレスの場合も基本的に指定空気圧をそのまま使用するのが原則で、グリップを稼ぐために大幅に下げる調整はおすすめできません。冬は気温低下で自然に空気圧が下がりやすいため、月1回程度のチェックを習慣化すると安心です。
軽トラのスタッドレスは摩耗に強いけれど氷上性能はいまいち

社用車や荷物の運搬に使われることが多い軽トラ向けのスタッドレスタイヤは、大きな荷重や長距離の走行に耐える高い強度が最大の特徴です。LT(ライトトラック)専用設計のため、乗用車用スタッドレスと比べると剛性とロングライフ性能に振った仕上がりになっています。
そのため、軽トラ用のスタッドレスは、乗用車用のスタッドレスタイヤのような優れた氷上性能や雪上性能は期待できないことから、凍結路面では安全運転を心がけましょう。具体的には、車間距離を夏場の2倍以上空ける、急ハンドル・急ブレーキ・急発進を避ける、下り坂ではエンジンブレーキを併用するといった基本動作が、軽トラでは特に効きます。当然のことながら、静粛性や乗り心地などの快適性能はあまり高いとはいえません。
また、軽トラは空荷のときと積載時で後輪のグリップ感が大きく変わります。空荷では後輪が軽くなり、凍結路で後輪が流れやすくなるため、雪国では「空荷でも砂袋などを荷台に積んでおく」というオーナーの工夫もよく聞かれます。FR車であるハイゼットトラックやキャリイなどではこの差が特に出やすいため、覚えておくと役立ちます。
なお、各自動車メーカーの人気の軽トラについては、こちらの軽トラックの売上ランキングをご覧ください。主要軽トラのサイズや積載量、価格などを詳しく紹介しています。



















