スタンディングウェーブ現象とは

スタンディングウェーブ現象でタイヤがバーストする!発生するしくみと対処法は?

スタンディングウェーブ現象とは空気圧の低いタイヤが高速回転して波状の変形が起こるタイヤトラブルのこと。空気圧が適正値でも積載重量が大きくなりタイヤへの負荷がかかると発生します。スタンディングウェーブ現象が進むと車のタイヤがバーストし、最悪の場合大きな事故につながる可能性もあります。

スタンディングウェーブ現象でタイヤがバーストする!発生するしくみと対処法は?

スタンディングウェーブ現象とは?発生するしくみや原因・対策方法を詳しく紹介

スタンディングウェーブ現象を起こしたタイヤ

タイヤに穴が空いて空気が抜けてしまうパンクや、雨の日にできた水膜の上をタイヤが滑ってしまいハンドルがきかなくなるハイドロプレーニング現象など、乗用車のタイヤにトラブルはつきもの。そんな数あるタイヤトラブルのひとつとして注意しておきたいのが「スタンディングウェーブ(Standing wave)現象」と呼ばれる現象です。

スタンディングウェーブ現象によって大きな事故につながるケースは少なくありません。スタンディングウェーブ現象とは一体何なのか、そのしくみや発生する原因、もし走行中にスタンディングウェーブ現象が起こってしまった場合の対処法、スタンディングウェーブ現象を防ぐために運転手が心がけるべきことなどをまとめました。
責任あるドライバーの一人として、スタンディングウェーブ現象について理解を深め、今まで以上に安全運転に努めましょう。

タイヤが波打つ!?走行中にスタンディングウェーブ現象が起こるしくみと原因を理解しよう

スタンディングウェーブ現象が起こりやすいのは、空気圧の低いタイヤが高速回転している状態です。車のタイヤの空気圧が不足しているとタイヤがたわんだ状態となり、走行中の道路との接地面のへこみが大きくなります。この状態で高速回転すればへこんだ部分が元の状態に戻る前にタイヤが一周してしまうことになり、タイヤの変形が波状に連続して進んでいきます。これをスタンディングウェーブ現象と言います。

スタンディングウェーブ現象の発生状況

スタンディングウェーブ現象が起こりやすいのは空気圧の少ないタイヤですが、空気圧が適正に保たれていても、荷物の積載量が大きい場合は要注意です。重量が大きい状態でタイヤが高速回転すれば当然タイヤへの負担も大きくなるため、空気圧不足の状態と同様スタンディングウェーブ現象が発生しやすくなります。荷物を片側に寄せた状態で載せるのも危険です。

スタンディングウェーブ現象が起こりやすくなる要因

  • タイヤの空気圧が規定値よりも不足している
  • 高速道路などを走行中でタイヤが高速回転している
  • 積載重量が大きい
  • 片側に偏った状態で荷物を積載している

また、スタッドレスタイヤは通常のタイヤよりもゴムが柔らかくできています。ゴムが柔らかいことでスタンディングウェーブ現象が起こりやすい状態にあるため、ドライバーはくれぐれも注意が必要です。

万が一走行中にスタンディングウェーブ現象が発生すると車はどうなるのか?

スタンディングウェーブ現象でバーストしたタイヤ

もしスタンディングウェーブ現象が発生した状態で車を走らせ続けた場合、たちまちタイヤ内部の加熱が進んでいきます。大抵の場合はスタンディングウェーブ現象には気付くことなく、短時間でタイヤがバーストしてしまいます。

スタンディングウェーブ現象が起こりやすいのはタイヤが高速回転している時、つまり高速道路などを運転しているときです。高速道路走行時にタイヤがバーストしてしまえば、自分の身だけでなく周りの車まで巻き込む大きな事故につながりかねません。

スタンディングウェーブ現象によるタイヤのバーストに気付いたときの対処法

もし、運転中にスタンディングウェーブ現象が発生してタイヤがバーストしたことに気が付いたら、まずは緩やかに車のスピードを落とし、落ち着いて他の車の邪魔にならない安全な場所を見つけて停車しましょう。急ブレーキや急ハンドルなどの操作を行ってはいけません。

スペアタイヤがあり、自分で対応できる場合は交換します。対処が難しいようであれば、任意保険のロードサービスやJAFを呼んで適宜対処してもらいましょう。

スタンディングウェーブ現象は発生しても気づきにくい!トラブルを起こさないためにドライバーが日頃から気を付けるべきこと

万が一発生したとしても、ドライバーが音や振動などで異変に気づきにくいところがスタンディングウェーブ現象の恐ろしいところです。問題なく道路を走行している矢先に突然発生するものなので、普段から運転に慣れているベテランドライバーであってもいざという時は慌てふためいてしまうことでしょう。

特にこれといって目立った症状がないスタンディングウェーブ現象は、未然に防ぐために何ができるのか対策方法をしっかりと頭に入れ、実践することが重要です。スタンディングウェーブ現象の発生を防ぐために、運転手が常に気を付けておきたいポイントをいくつか挙げていきます。

タイヤのメンテナンスはこまめに行い適正な空気圧を維持する

タイヤに空気を入れているところ

スタンディングウェーブ現象はタイヤの空気圧が少ない状態で起こりやすくなります。さらに、タイヤの空気圧不足はスタンディングウェーブ現象だけでなく、タイヤの一部が剥離するセパレーション(バーストする一歩手前の状態)やハイドロプレーニング現象など、多くの深刻なトラブルを引き起こします。

タイヤの異常を早期発見する上でも、空気圧は少なくとも1ヶ月を目途に点検を行い、適正な数値を保っておくと安心です。特に高速道路を走行する前には必ずチェックしましょう。
なお、空気圧の適正値は運転席ドア開口部などに記載されています。タイヤや車種ごとに数値は違うのでよく確認しておいてください。

走行時にはスピードを出し過ぎず慎重な運転を心掛ける

最もスタンディングウェーブ現象が起こりやすいのは高速道路を走行しているときですが、高速道路だけでなく、一般道路においてもスピードの出し過ぎはスタンディングウェーブ現象を誘発する恐れがあります。ドライブ中は必ず法定速度を守り、安全運転を心掛けることでスタンディングウェーブ現象の発生やそれに伴うバーストも防止できます。

過積載はタブー!車に荷物を積み過ぎないよう注意する

車の最大限度重量を超えた場合、タイヤへの負担が大きくなりスタンディングウェーブ現象が発生しやすくなります。自分の車の最大積載量を確認し、決して無理に荷物を積み過ぎることのないよう気を付けてください。また、荷物の重さだけでなく、乗車人数が多い場合にもタイヤの空気圧や運転の仕方に配慮することが大切です。

スタンディングウェーブ現象は決して珍しくないタイヤトラブル!未然に防いで危険のない安全な運転を心掛けよう

スタンディングウェーブ現象はタイヤが波状に変形する現象ですが、万が一発生したとしても振動や音などでドライバーが気づくことは稀です。そのため、事前に防止策をとることが非常に重要となります。

空気圧を含め、タイヤに異常がないかどうかメンテナンスを定期的に行うこと、スピードの出し過ぎに注意すること、車への積載重量・乗車人数を気にかけること。常にこの3点を怠らなければ、スタンディングウェーブ現象だけでなく、様々なタイヤトラブルの発生を減らして事故の防止につなげることができます。
日頃のメンテナンスや丁寧な運転でタイヤトラブルを未然に防いで、安全で楽しいカーライフを満喫しましょう。