車の追加メーターの種類は何がある?車のメーター
車のドレスアップの1つに追加メーターを設置するカスタマイズがあります。ただ単にイルミネーションを追加するだけではなく、車の状態を把握できるため異常があったらすぐに対処することができるメリットもあります。
追加メーターにはどのような種類があるのでしょうか?水温計やタコメーター、ターボブースト計や油圧・油温系などたくさんのバリエーションがあり、それぞれオーナーが好きなものを設置することができます。
タコメーターのない軽自動車ならタコメーターを追加する、水温計がメーターの警告しかなく不安なのでアナログのゲージをつける、ターボのブースト計を取りつけて動作状況を見るなどたくさんの使い方があります。
さっそく、追加メーターにはどのような種類があるのか、どのような情報が分かるのかなど、追加ゲージのスペックや情報をチェックしてみましょう。
追加メーターとは標準装備の計器のほかに取りつけて増やすメーターで水温計やタコメーターなどがある
オートゲージとも呼ばれる追加メーターは、ダッシュボードやAピラーなどに設置することが多い追加メーターで、純正のメーターで表示されていない情報や、表示されていてももっと正確に知りたい時に増設することが多いと考えます。
社外メーターにはどのような種類があるのか、名称と役割をチェックしていきましょう。特にターボ車に人気のブースト計は針の動きもダイナミックで満足感のあるメーターです。
ブースト計はターボ車に人気の社外メーターで単体で装着しても実用性と満足感の高い計器である
ブースト計はターボ車に設置できるオートゲージで、ターボチャージャーの過給圧を測定します。排気が返っておらず圧がかかっていない時はバキューム圧(負圧)を示していますが、タービンが回り始めターボが効いてくると0を超えて0.5barや1.0barなどの過給圧を示します。
アナログの針が0を超えてターボが効き始めると車もグンと加速し、ブースト計とリンクした車の動きがドライバーのテンションを上げてくれ見ているだけでも楽しいオートゲージです。
バキューム計はNA車(ターボではない車)につける追加メーターでアクセル開度に応じて針が動く
バキューム計は自然吸気の車へ装着するメーターで、主にアクセルの開き具合で針が動きます。床までベタ踏みしたフル加速時は大気圧である0を示し、アイドリングでアクセルを踏んでいないところを起点に開け具合によって針が0に近づいていく動きをします。
タコメーターは普通車やターボの軽自動車に純正装着されていることが多いが装着されていない車種にはおすすめの追加メーター
タコメーターはスピードメーターの次に馴染みのある計器だと考えますが、最近の車では車種によってタコメーターが搭載していない車もあります。特にハイブリッド車やEV、ターボを搭載していない軽自動車にはタコメーターが装備されていないことが多くあります。
また、CVT車では加速しているのにエンジン回転数が下がっていく違和感を覚えることもあり、タコメーターで変速のタイミングをはかるマニュアル車以外は必要のないものと考えられていますので、徐々に廃止されていくと予想します。
それでも、「タコメーターが無ければ不安」「エンジンのうなり具合に合わせて動く針が楽しい」という車好きの人は追加メーターでレブカウンターを増設すると満足感の高いカスタマイズになるでしょう。
水温計はクーラントの温度を計る社外メーターで冷却水の温度が目に見えて分かるためオーバーヒートの予兆を察知
水温計は標準装備のメーターにアナログで設置されていたり、水温が低かったり高すぎたりすると警告灯のマークが点灯するだけの車種もありますが、目盛りを振っていることが少ないため正確に読み取ることはできません。
そこで、社外メーターの水温計を取りつけることで正確なクーラントの温度を計ることができ、意外と沸騰に近い温度で冷却水が循環していることが分かります。
油温計はエンジンオイルの温度をはかるメーターで高速走行を繰り返し徐々に上昇する油温の状態をチェック
油温計はエンジンオイルの温度を計ることができ、エンジン内部の潤滑や冷却を担っているエンジンオイルは、エンジン回転数をグッと上げて走り続けていると温度が上がっていき冷却効果が下がりオーバーヒートにつながるため、目視できるよう設置します。
街乗りや長距離運転では特に温度を知る必要はないと考えますが、普段の温度を知っておくことで「いつもの温度と違うな」と感じた時に車の異常を察知することができるため、あれば便利なメーターです。
油圧計はエンジンオイルの圧力をはかるメーターで油圧の低下・上昇を見てトラブルが起こる前に気がつく
社外メーターの中でも取りつける率の高い油圧計は、オイルポンプで循環するエンジンオイルの圧力を示すメーターで、正常値(いつもの値)から高い・低いと何かしらの異常があることを教えてくれます。エンジンを始動した直後は、暖気前ですので圧力は高いですが、次第に下がってきて安定した時の値が正常値です。
エンジンオイルの圧力が下がって異常があると純正メーターの警告灯でも表示が出て気づくことができますが、それよりも前にトラブルを察知することができるので、被害を小さくできると考えます。
電圧計は車両に流れている電圧を示すメーターでバッテリーの状態を把握
電圧計は、少し前の車なら標準装備されていることも多かったメーターですが、最近の車では電圧が頻繁に下がることもないため省かれているパターンがほとんどです。乗用車用のカーバッテリー容量は12Vですので、正常な値は14V付近を示すと考えます。普段運転していて、電圧がいつもと違う値を示していたらバッテリーが弱っていることも考えられるため、エアコンを切るなどの節電や充電などの点検が必要と考えます。
排気温度計は排気ガスの温度をはかるメーターでエンジンのコンディションがわかる
排気温度計は、車から排出される排気ガスの温度を示すオートゲージで、車のコンディションを見ることができます。排気温度計は、エキゾーストマニホールドに通る温度を測定し、点火タイミングや燃料の濃い・薄いが分かるなど、車両セッティングをする時には必須の社外メーターです。
燃圧計は燃料ラインの圧力を知ることができて通常より抜けているとガソリン漏れやポンプの故障が疑える
燃圧計は、燃料ポンプから送られたガソリンや軽油の圧力をはかるメーターで、いつもより圧が低ければ燃料ポンプの故障やライン系統からの漏れが疑われます。
また、サーキットなどで全開走行する時にも役立ち、長いストレートでグッと踏み込んだ時に段々と燃料が薄くなっていくなどの車両状態を知ることができるため、燃料ポンプの交換などを検討するなどの細かいセッティングを煮詰めることもできます。
空燃比計は空気と燃料の混じり具合を知ることができて薄い・濃いを判断
空燃比計は、排気ガスの空燃比を知ることができて理想的な比率である14.7に近い走りをしているか知ることができるだけではなく、高負荷をかけたときの薄さによりノッキングが起こっているのかどうかを判断できるため、セッティング調整にも役立つセンサーとメーターです。
追加メーターの種類は機械式や電子式がありOBD2接続で簡単にポン付けできるメーターもある
社外メーターの種類は、針をゼンマイなどのアナログなもので動かしているのが「機械式」で、センサーから送られてきた信号をモーターで針を動かしているのが「電気式」です。
また、水温をとるためにはラジエーターのアッパーホースへ接続する、油温をとるためにはオイルフィルターにアタッチメントをかませて接続するなど、情報を取得したい場所にメーターから伸びるセンサーを接続しなければなりません。
ですが、その煩わしさを解消するのが「OBD2コネクター」に接続するタイプで、エンジン回転数や車速だけではなくATF油温や燃料温度など様々な情報を表示するマルチモニターなどが販売されています。
社外メーターは車内を一気にレーシーなインテリアに変えてくれるだけではなく車両状態を知るためにとても役立つ追加メーターである
ダッシュボードやピラーなどに固定してモニタリングできる追加メーターは、一気に車内をレーシーな雰囲気にしてくれるだけではなく、車両の状態を知るためにも重要なパーツです。
また、タコメーターがついていない車両に追加する、電圧計や水温計を設置して車両の状態を見るなど、愛車の健康管理にも役立つパーツ群が社外メーターで、すべて自分でDIYできるようになれば、車の循環系がどうなっているのか理解できるでしょう。
ただ単に車両へ取りつけるだけではなく、「このメーターはどこの値を示しているか」「何のために取りつけるのか」を考えることで車への知識も深まるでしょう。