リアワイパーの外し方や交換方法

リアワイパーの外し方やブレードの交換方法は?意外と簡単カスタマイズ

リアワイパーの撤去方法やブレードの交換方法などを紹介!リアワイパーを外すことで後ろからの見た目がスッキリとしてカッコよくなる。ですがキャップをしていても車検に通らないこともありますのでワイパーを再度装着することが無難。

リアワイパーの外し方やブレードの交換方法は?意外と簡単カスタマイズ

リアワイパーがある意味は?役割や使い方、交換方法と撤去(スムージング)のカスタマイズ

リアワイパーは、リアガラス(後部窓)を拭くために取り付けられている装置です。雨や雪、泥などで汚れた後方の視界をクリアにする役割を持っています。使用頻度には個人差があり、頻繁に使う方もいれば、まったく使わない方もいらっしゃいます。

リアワイパーが装備されている理由やその役割、リアワイパーブレードの交換方法、そしてリアビューがスッキリするカスタマイズとして人気のリアワイパーの取り外し方(撤去/スムージング)や撤去後の処理方法についてまとめました。リアワイパーの使い方や交換方法、外し方をチェックしたい方は参考にしてください。

リアワイパー撤去(スムージング)のカスタマイズ方法

リアワイパー自体を取り外す(撤去/スムージング)ことで、リアビューがスッキリとし、引き締まった印象になります。ここでは、リアワイパーを取り外す方法と、外したあとの安全対策についてチェックしていきましょう。

リアワイパーを撤去する時に用意するもの

  • 軍手(怪我防止)
  • 10mmのスパナまたはラチェットレンチ(車種によりサイズが異なる場合もあります)
  • ワイパーキャップ(ホールプラグ)

リアワイパーのナットキャップリアワイパーを固定しているナットキャップ

まずは、リアワイパーアームの根本を固定しているナットを隠しているキャップを外します。キャップは、手で引っ張ると取れるタイプや、小さな切れ込みにマイナスドライバーなどを差し込んでこじ開けるタイプがあります。怪我をしないように軍手をはめて作業すると安心です。

ナットキャップが外されたリアワイパーナットキャップを外したら左回りに緩めます

キャップを外すとナットが見えますので、スパナやラチェットレンチを使って緩めて外します。回す方向は反時計回り(左回り)です。一度緩めば、あとは手で回して外せる場合が多いです。

ナットが外れたら、ワイパーアームを立てて根本を掴み、シャフトから引き抜いて外します。車両の状態によってはサビなどで固着している場合がありますので、無理だと感じたら作業を中断し、元に戻すようにしてください。

アームを外すと、バックドアの内側に組み込まれているワイパーモーターのシャフト部分がむき出しになります。このままではシャフトが尖っていて危険な状態であり、突起物として保安基準に適合しない可能性がありますので、必ず専用のワイパーキャップ(ホールプラグ)を取り付けてください。

ワイパーキャップを取り付けることで、スッキリとしたリアビューが完成します。リアワイパーの有無は車検の検査項目にはありませんが、キャップを付けずにモーターシャフトがむき出しの状態のままでは、突起物として不合格になる可能性が高いため、必ずキャップを装着するか、再度リアワイパーを装着してください。

リアワイパーの役割と装備される車種の違い

リアワイパーは、フロントワイパーと同様に雨や雪などの水滴で後方が確認できないときや、走行中に巻き上げた泥などで汚れて見えにくい時に、ウォッシャー液と併用して拭き取り、後方視界を確保するために装備されています

リアワイパーの作動方法は車種によって異なりますが、一般的には、ワイパーを動作させる左側のディマースイッチ(ウインカーレバー)の先端部分を回転させて、間欠(かんけつ)、連続と切り替えます。具体的な操作方法は、車両の取扱説明書で確認してください。

純正でリアワイパーがある車とない車の違い

ミニバンやコンパクトカー、ハッチバック、軽自動車など、リアガラスが比較的直立しているボディ形状の車種にはリアワイパーが標準装備されていることが多いです。これは、これらの車種では走行風がリアガラスに沿って流れにくく、車の後部に発生する空気の渦(渦流)が泥や水滴を巻き上げ、リアガラスに付着させやすい(汚れやすい)ためです。

一方、トヨタのクラウンに代表されるセダンタイプの車種には、リアワイパーが装備されていないことがあります。セダンは、ルーフから流れる走行風がリアガラスの傾斜に沿ってスムーズに流れ、水滴や汚れを吹き飛ばしやすいため(汚れにくいため)、リアワイパーは不要と設計されているケースが多いです。また、デザイン性を優先して装備されない場合もあります。

セダンタイプでもリアワイパーを装備していると、走行中に雪が積もった際などでもワイパーが雪を掻いてくれるため、後方視界を確保しやすく、より安心感があります。

リアワイパーブレードの交換方法

リアワイパーは、使っているうちにブレードのゴムが劣化して千切れたり、硬くなったりして拭き取り性能が低下してきます。リアワイパーブレードの交換は、車種によってアームとブレードの接続部の形状(フックの形状)が違いますが、最も一般的なUフックの場合を例にとって紹介していきます。

リアワイパーを立てた画像リアワイパーを立て、アームからブレードを外します

まずはワイパーアームを立てて、ブレードを掴みます。フックの先端にあるロックを押したり、特定の方向にスライドさせたりしてロックを外し、アームからブレードを引き抜いて外します。この時に力を入れ過ぎるとアームごと曲がったり折れたりする可能性があるので、無理だと感じたらカー用品店などに依頼すると良いでしょう。

リアブレードを外した画像リアガラスの割れや傷を防ぐため、アームの先端には必ずウエスなどを挟みます

ブレードを外したら、アームの先端がガラスに当たらないように、静かに寝かせます。ワイパーアームはバネの力でブレードをガラスに押し付けているため、ブレードを外した金属がむき出しの状態から、何かの拍子で勢いよくガラス面に倒れると、リアガラスを叩き割ってしまう危険性があります。ガラスを保護するため、タオルやウエスをアームとガラスの間に挟んでおくとさらに安心です。

リアワイパー装着画像新しいリアワイパーブレードをカチッと音がするまでスライドさせて装着します

リアワイパーをフックにかける画像ブレードがアームから外れていないか再度確認します

新しいブレードを用意したら、フックをブレードにスライドさせてはめ込みます。カチッと音がしてロックがかかったことを確認し、アームと平行に動かしてみてしっかりと装着されたか確認後、アームを静かにガラスに戻します。最後に、一度ワイパーを作動させて外れないかもう一度確認すると安心です。

リアワイパーは、使わなくても取り付けておいた方が無難な場合が多いです

リアワイパーが純正で装備されている車からそれを撤去すると、泥などで汚れやすいリアガラスを拭くことができなくなり、特に雨天時や降雪時の後方確認が困難になることがあります。バックカメラやサイドミラーなどの装備があるため問題ないと考える場合もありますが、安全運転のためには、できる限り純正で備わっている視界確保の機能はそのまま装備しておいた方が無難です。

車検の際には、ワイパーモーターのシャフト(ネジ)がむき出しのままになっていると、保安基準に規定される「突起物」と判断され不合格になります。ワイパーキャップを取り付けることで車検に通ることもありますが、視界確保と保安基準適合の確実性を考慮すると、純正のリアワイパーをそのまま取り付けて車検に出す方が確実です。