ナンバー灯をLEDに交換する方法!リアビューをスタイリッシュに
ライセンスランプ、または番号灯とも呼ばれるナンバー灯は、車幅灯(ポジションランプ)をLEDに交換した際に、一緒に交換しておきたい場所です。純正球の温かみのある電球色も良いですが、車の個性を出すには物足りません。フロントをスタイリッシュにしたら、リアも合わせておくことで車全体の雰囲気が引き締まって見えます。
ナンバー灯の交換は、レンズカバーを外すだけで簡単にできる車種と、バックドアの内張りを剥がさないといけない車種がありますが、基本的には車幅灯の交換と同様で、純正球をLEDランプに差し替えるだけです。
そこで、ナンバー灯の選び方と交換する方法を紹介します。車種によってバルブへのアクセス方法は異なりますが、ソケットまで到達できれば比較的簡単に交換することができます。
ナンバー灯の交換には「白色」のLEDランプを選んでください
車幅灯と同様に、ナンバー灯に使用できる光の色は「白色」のみと、道路運送車両法の保安基準で定められています。赤や青、紫などの色、あるいは点滅するものは公道での使用が禁止されており、車検にも通りませんので注意が必要です。
色温度は、一般的に6,000K~6,500K付近の白色のLEDを選ぶと良いでしょう。製品を選ぶ際は、ライセンスランプ用、ナンバー灯用と明記されており、車検対応と記載されているものを選ぶと安心です。ナンバー灯のバルブ規格は、多くの場合T10規格が使われています。
ライセンスランプは、車種によってソケットの向きが様々です。直接ナンバープレートを照らすように向いている車種、ナンバープレートと直角に設置されている車種などがあります。
ライセンスランプの向きは、レンズカバーの向きと同じように設計されている車種が多いため、レンズカバーの向きで判断することができます。直接ナンバーを照らす車種はレンズカバーもナンバープレートに向いており、直角に照らす車種はレンズカバーも直角に設置されていることが多いです。
レンズカバーがナンバープレートに向いている車種
レンズカバーが直角に設置された車種
LEDライセンスランプは配光タイプ(光の広がり方)に注意
- 直接ナンバーを照らす車種:車幅灯と同様の、広範囲に光が拡散するタイプを選ぶのが一般的です。
- 直角にナンバーを照らす車種:光を下向きに集中させて発光するタイプなど、ナンバープレート全体を均一に照らせるものを選ぶ必要があります。
ナンバー灯を交換する方法
ナンバー灯を純正球からLED球に交換するにはどうすれば良いでしょうか。交換方法は車種によって異なりますが、ほとんどの場合は「リアゲートの内張りを剥がしてソケットにアクセスする」か「外側からレンズを外して交換する」の2パターンです。
手を怪我しないよう軍手と、外装や内装を傷つけないように内張り剥がし(リムーバー)を用意したら、さっそく交換作業を始めてみましょう。
ナンバー灯交換で用意するもの
- 軍手
- 内張り剥がし(リムーバー)
- ライセンス用LEDランプ(T10規格の白色LEDなど)
リアゲートの内張りを剥がして交換するパターン
ライセンスランプがバックドア(またはトランク)についている車種が多く、丸いレンズではなく平たいレンズがついている車種は、バックドアの内張りを剥がしてソケットへアクセスするパターンが多いです。ただし、レンズにネジがついている車種は、ネジを外すだけでソケットにアクセスできる場合もあります。
ネジがレンズについている150プラド(車種により異なります)
バックドアを開けると、リアワイパーのモーターや配線を隠している内張りが見えます。これを内張り剥がし(リムーバー)を使って外していきます。車種によってクリップの数は違いますが、内張り剥がしをバックドアと内張りの間に差し込み、クリップの位置を確認しながら一つずつ外していきます。
クリップが一つ外れたら、そこから力を入れて内張りをめくり、次のクリップを探して一つずつ丁寧に外していきます。全て外れたら内張りがバックドアから外れますので、車内に入れて傷つけないようにしてください。また、外したクリップは内張りを再度取り付ける時に使うので、無くさないように保管しましょう。
バックドアの内側に見えるライセンスランプソケット
内張りを剥がすと、リアワイパーモーターや配線が見えますので、ライセンスランプのソケットを探します。リアモーターの台座の奥にある場合などは、周囲の金属部品で手を怪我する可能性が高いので、十分に注意してください。
LEDランプに交換した状態
ライセンスランプのソケットを車幅灯交換と同様に、左か右に回してロックを外し、純正球を抜いてLEDランプへ交換します。純正球からLEDランプに交換したら、ソケットを戻す前に一度点灯確認をしてください。点灯しない場合は、LEDランプをソケットから外し、180度横に回転させて逆向きに取りつけます。
これは、LEDランプには極性(プラスとマイナスの向き)があるため、逆に差し込まれていると点灯しないためです。
LEDランプが点灯するか確認します
無事、ライセンスランプを2個ともLEDランプに交換することができたら、ソケットを元の位置に戻し、再度点灯していることを確認します。その後、内張りにクリップをつけて、はめ込まれていた場所に戻して取り付ければ完成です。
外側からレンズカバーを外して交換するパターン
外側からレンズカバーを外して交換できるタイプは、レンズ本体を左か右、もしくは両側からつまみ、はめ込まれているツメを外して交換します。無理に力を加えるとツメが折れてしまい、レンズが装着できなくなる可能性がありますので、不安な時は前述のバックドアの内張りを剥がして交換する方法を選ぶと良いでしょう。
ストリームのレンズカバー(車種により異なります)
レンズカバーを外したら純正球が見えるので、ソケットから外してLEDランプに取り換えます。すぐにレンズを戻さずに、一度スモールランプ(車幅灯)を点灯させて、ライセンスランプが点くか確認をしてからレンズを戻しましょう。
レンズカバーがナンバープレートと直角に設置されている車種は下向きタイプのLEDランプが、ナンバープレートに向かって設置されている車種は光が拡散するタイプのLEDランプが、ナンバープレートをしっかりと均一に照らしてくれます。
ナンバー灯の色は白色で、視認できる明るさが車検適合の基準です
車検ではナンバー灯も検査項目に含まれており、光の色が白色であること、そして「夜間、後方20mの位置からナンバープレートの数字及び文字を確認できること」が保安基準で定められています。
LEDランプは光がまっすぐに進む特性があるため、光が拡散しない設計のLEDランプを、ナンバー灯に直角に設置されている車種に装着すると、白くはなりますが純正球に比べて暗くなり、ナンバープレート全体を均一に照らせず、文字が読み取れなくなる可能性があります。
ナンバープレートを照らす光が暗すぎて文字が読み取れない場合や、光のムラが大きい場合は車検に通らないため、せっかくカスタマイズしても再び純正球に戻す手間が発生してしまいます。ナンバープレート全体をしっかりと読み取れる明るさで、均一に照らせるライセンスランプ用のLEDランプを選ぶようにしてください。
ナンバー灯の交換は車幅灯の交換とセットがおすすめです
フロントの車幅灯(ポジションランプ)を白いLEDに交換しても、リアのライセンスランプが黄色い純正球のままだと、前後の色味がアンバランスなスタイリングになってしまいます。車幅灯をLEDに交換したら、ぜひナンバー灯もLEDに交換して、スタイリッシュなリアビューを実現しましょう。
ナンバー灯の選び方は、白色(6,000K~6,500K付近)でT10規格のLEDランプを選び、レンズカバーの向きによって光が拡散するタイプか、下向きに集中するタイプかを選びます。
夜間点灯したときにナンバープレートを照らしている所と照らしていないところがあるなどムラのある光や、暗すぎるランプでは車検に通らない可能性があるため、しっかりとナンバープレート全体を照らすLEDライセンスランプを選んでください。