車幅灯(ポジションランプ)をLEDに交換する方法|製品の選び方・手順・車検の注意点
車幅灯(ポジションランプ/スモールランプ)をLEDに交換すると、光がキリッと明るくなり、車のフロントマスクの印象をシャープに引き締めることができます。工具もほぼ不要で、慣れれば数分で完了する、DIYカスタマイズの入門として最適な作業です。
この記事では、LED車幅灯の選び方(形状・色・車検基準)、具体的な交換手順、車検に通るための注意点を詳しく解説します。
LED車幅灯の選び方|形状・色・車検対応の3つをチェック
カー用品店にはさまざまな種類のLED車幅灯が並んでいますが、選ぶべきポイントは「形状(規格)」「光の色」「車検対応かどうか」の3点です。
①車種に適合する形状(T10規格)を確認する
車種別電球適合表の読み方
1.カー用品店のランプ売り場にある「車種別電球適合表の冊子」を開く
2.メーカー別ページから自分の車種を探す
3.車幅灯(ポジションランプ/スモールランプ)の項目を確認する
4.適合するバルブの形状規格(T10など)を確認する
ほとんどの国産車の車幅灯には「T10」と呼ばれるウェッジベースタイプの規格が採用されています。適合表でT10と確認できれば、T10規格のLED車幅灯を選べば間違いありません。
また、LEDバルブのサイズによってはヘッドライトユニット内部のスペースが狭く、ソケットへの干渉や取り付け不可となるケースがあります。商品に「車幅灯用」「ポジションランプ用」と記載されているものは純正球に近いサイズで設計されていることが多く、装着失敗のリスクが低いためおすすめです。
②色は「白色」を選ぶ(6,500K以下が安全圏)
車幅灯を買う時は「車検対応」か確認します
2006年1月1日以降に製造された車の車幅灯は、保安基準で「白色」のみが認められています(2005年12月31日以前の製造車や、ウィンカーと一体構造になっている場合などの例外を除く)。
色温度はK(ケルビン)という単位で表され、数値が低いほど黄みがかった光、高いほど青白い光になります。白色と認定される目安は3,000〜6,500K程度です。6,500Kを超えると青白く見えて車検で不適合と判断されるリスクが高まるため、安全圏として5,000〜6,200K前後の製品を選ぶのがおすすめです。
なお、色の判断は検査官の目視によって行われます。「白に見えるかどうか」が判断基準となるため、ギリギリのケルビン値は避け、余裕を持って選んでください。
③「車検対応」の記載を必ず確認する
パッケージに「車検対応」と記載された製品を選んでください。「車検非対応」「競技専用」と書かれている製品は保安基準を満たしていないため、公道使用は絶対にNGです。
また、明るさ(光度)にも基準があります。2006年1月1日以降製造の車では、光度は300カンデラ(cd)以下と定められており、明るすぎる製品も保安基準違反となるため注意してください。
車幅灯(ポジションランプ)をLEDに交換する手順
交換の流れは「ボンネットを開ける→ソケットを外す→バルブを交換する→点灯確認をして戻す」の4ステップです。工具は基本的に不要で、初めての方でも10〜20分程度あれば完了できます。軍手を着用して作業してください。
車幅灯の交換に用意するもの
- 軍手
- 適合するLED車幅灯(T10規格など)2個
①ボンネットを開けてロッドで固定する
ボンネットを開くレバーは、ボンネットが開いた車のアイコンが目印です
「ボンッ」とボンネットが開く音がするまでレバーを引きます
車内(多くは運転席足元)にあるボンネットオープンレバーを最後まで引き、ボンネットが浮き上がる音がしたら手を離します。レバーの位置がわからない場合は取扱説明書で確認してください。
ボンネットオープンレバーを引き、ボンネットロックを解除します
ボンネット上部にあるロッドをエンジン側の穴に差し込みます
ロッドを差し込み、ボンネットを確実に支えます
ボンネットを開いて作業するときは必ずロッドで固定してください
ボンネットが浮き上がったら、前面中央付近にあるセカンドロックを解除してボンネットを完全に開きます。作業中にボンネットが落ちてこないよう、ロッド(支え棒)を所定の穴に確実に差し込んで固定してください。ダンパーで自動保持する車種は不要です。
②ヘッドライト近くのソケットを外す
車幅灯のソケットはヘッドライトの近くにあります
左側または右側に回してロックを外し、引き抜きます
ヘッドライトユニットの裏側に、比較的小さなソケットが取り付けられています。ソケットの根元を掴んで左右どちらかに回してロックを外し、まっすぐ引き抜きます。防水用ゴムパッキンがついている場合は落とさないよう注意してください。
③純正バルブを外してLEDバルブに交換する
引き抜くときは回さずに上に引っ張ります
ソケットから純正バルブを引き抜き、LED車幅灯を差し込みます。事前に純正球を数回抜き差しして力加減を確かめておくとスムーズです。極端に固くて無理な力が必要な場合はソケットやバルブが破損するおそれがあるため、無理に押し込まないでください。
④エンジンをかけずに点灯確認を行い、ソケットを戻す
エンジンをかけずに点灯確認を行います
ソケットを戻す前に、エンジンをかけずにライトのスイッチを車幅灯(スモール)の位置に合わせて点灯を確認します。LEDバルブには極性(プラス・マイナスの向き)があるため、点灯しない場合はバルブを180度回転させて再度差し込んでください。
交換前の車幅灯(電球色)
交換後の車幅灯(白色LED)。光量が増したのが確認できます
点灯を確認したら、外した時と逆の手順でソケットをヘッドライトユニットに差し込み、回してロックします。バルブがしっかり装着されているかをヘッドライト外側からも確認してください。
同じ手順で反対側も交換し、再度点灯確認をして完了です。純正電球のぼんやりとした電球色から、ホワイトLEDのクリアな光に変わります。
車幅灯のLED交換と車検|色・明るさの保安基準まとめ
LEDに交換した車幅灯が車検に通るかどうかは、色と明るさが保安基準を満たしているかどうかで決まります。
| 項目 | 基準の内容 |
|---|---|
| 色 | 白色(2006年以降製造の車)。色温度の目安は3,000〜6,500K |
| 光度 | 300カンデラ(cd)以下。かつ夜間に前方300mから視認できる明るさであること |
| 光源ワット数 | 5W以上30W以下(2006年以降製造の車) |
| 左右の色 | 左右で同一の色であること |
車検では検査員が目視で色を判断します。「白く見えるか」が基準なので、パッケージに「車検対応」と書かれていても、検査員によっては不適合と判断されることがあります。安全圏として5,000〜6,200K前後の製品を選んでおくと安心です。
また、車幅灯はウインカーのスイッチを1段階回すと点灯する灯火器です。日没後に車幅灯(スモール)のみを点灯させて走行すると無灯火運転になるため注意してください。日没後は必ずヘッドライト(ロービーム)を点灯してください。
LED車幅灯の交換はカスタマイズの第一歩
車幅灯のLED交換は、工賃をかけずにDIYで完結できる手軽なカスタマイズです。ショップに依頼した場合の工賃の目安は1,000〜3,000円程度かかるため、自分でできれば費用を節約できます。
ほとんどの国産車はT10形状の車幅灯を採用しており、適合表で確認して車検対応の白色LEDを選べば間違いありません。交換後はぼんやりとした電球色からシャープなホワイトの光に変わり、夜間のフロントマスクの印象がぐっと引き締まります。ボンネットを開けてソケットを差し替えるだけの簡単な作業で、DIYカスタマイズの第一歩を踏み出してみましょう。


















