車を自分らしく装飾するガーニッシュとは?パーツの種類と取り付け方法
車のカスタムパーツを探している際に、「ガーニッシュ」という言葉をよく見聞きすると思います。このガーニッシュとは、具体的に車のどのパーツを指すのでしょうか?また、言葉の意味は何でしょうか。
ガーニッシュの基本的な定義から、部分ごとの名称、そしてカスタマイズ初心者でも簡単にできる取り付け方法や注意点までを画像とともに解説します。愛車を自分らしくドレスアップしたい方は、ぜひガーニッシュについて確認しておきましょう。
ガーニッシュとは車を「装飾するパーツ」を意味します

ガーニッシュ(garnish)は英語で「装飾、飾り付け」という意味を持ち、自動車業界では車体の外装や内装を美しく飾るためのパーツを指します。自動車メーカーが標準で装備しているパーツや、後付けのメッキパーツ、カーボン調のパーツなどもガーニッシュに含まれます。
カスタムパーツには、「エアロパーツ」や「スポイラー」といった名称もありますが、これらは装飾に加えて空力性能も考慮されることが多いのに対し、ガーニッシュは主に装飾(ドレスアップ)を目的としたパーツであるという認識で概ね間違いありません。パーツメーカーからも、様々なデザインや素材のガーニッシュが独自に開発・販売されています。
ガーニッシュはパーツを取り付ける位置により名称が異なります
ガーニッシュは、取り付ける場所によって名称が異なります。主な取り付け位置と名称を画像でご紹介します。

フロントガーニッシュ:車の正面やフロントグリル周辺を装飾するパーツです。

バンパーガーニッシュ:車の前後にあるバンパー部分を装飾するパーツです。

フェンダーガーニッシュ:タイヤハウスの上部(フェンダー)を装飾するパーツです。

ピラーガーニッシュ:車の側面にある窓枠の柱(ピラー)部分を装飾するパーツです。

サイドガーニッシュ:車の側面下部(サイドシル)を装飾するパーツです。

サイドドアガーニッシュ:ドアパネルの中央付近など、側面の広範囲を装飾するパーツです。

ドアハンドルガーニッシュ:車のドアハンドル部分を装飾するパーツです。

ミラーガーニッシュ:車のサイドミラー(ドアミラー)を装飾するパーツです。

リヤガーニッシュ:車の後面、特にトランクやバックドア周辺を装飾するパーツです。

サイドステップガーニッシュ:ドアを開けた際に見える、乗り降りする部分を装飾するパーツです。

インテリアガーニッシュ:車の内装(インパネ、シフト周りなど)を装飾するパーツです。
ガーニッシュは、ボディカラーや素材の工夫次第で車の印象を大きく変えることができます。例えば、ボディカラーがブラックの場合はメッキを多用して高級感を、ホワイトの場合はカーボン調でスポーティな雰囲気に、内装には木目調でプレミアム感を演出するなど、個性を出すのに非常に便利な装飾パーツです。
ガーニッシュの取り付け方法の多くは両面テープ式です

初めてガーニッシュを購入された方は、その取り付け方法に驚かれるかもしれません。大がかりな工具が必要と思われがちですが、市販されているガーニッシュのほとんどは、裏面に強力な両面テープが貼られており、車体に貼り付けて装着する方式が採用されています。
「両面テープだと強度が心配」と感じる方もいますが、現在では自動車外装用の両面テープは非常に高性能です。正しい手順で取り付ければ、走行中に脱落する心配はほとんどありません。むしろ、きれいに外す際に苦労する場合があるほどです。
両面テープの粘着力が不安な方や、季節ごとに着脱を考えている方などは、カー用品店で販売されている自動車外装用の「超強力」両面テープに貼り替えて使用することもできます。
両面テープの性能を発揮するには15℃以上の気温が必要です

両面テープの粘着力は気温に大きく左右される特性があります。一般的に、両面テープの性能を十分に発揮できる気温は15℃以上とされており、気温が5℃以下になると粘着力が半分以下に低下してしまいます。
そのため、ガーニッシュの取り付けは、気温の高い日や時間帯に行うことをおすすめします。冬場に気温が下がる地域にお住まいの方は、車庫や屋内で作業するか、ドライヤーなどで両面テープの粘着箇所と車体側を温めることで、最適な接着環境を得ることができます。
両面テープで固定したら、上からしっかりと押し付けて圧着しましょう。作業が終わってから24時間は、両面テープが完全に硬化するのを待つため、洗車や高速走行を控えてください。
ガラスコーティング車への取り付けは「足付け」が必要です

ガラスコーティングを施工している車にガーニッシュを取り付ける際は、注意が必要です。ガラスコーティングはボディの塗装を保護するために被膜を張っていますが、このガラスコーティング被膜は両面テープとの相性が悪く、本来の粘着性を発揮できません。
接着面が塗装面ではなくコーティング被膜となってしまうため、走行中にガーニッシュが脱落し、後続車との事故などに繋がるリスクがあります。
ガラスコーティング車にガーニッシュを確実に取り付ける場合は、取り付け箇所のコーティング被膜をコンパウンドなどで剥がし(これを「足付け」と呼びます)、塗装面を露出させてから、しっかり脱脂をして装着する必要があります。この作業は、コーティング被膜を削るため、自己責任で行うことになります。
ガーニッシュで愛車をカッコよくカスタマイズしましょう
車を日常的に利用し、愛着を持っている方は、ご自身の車をカスタマイズすることで、さらに愛着が深まることでしょう。
街中に同じ車種が増えて個性が薄れてきたと感じた時こそ、ガーニッシュで手軽にドレスアップしてみてはいかがでしょうか。
両面テープで着脱できるガーニッシュは、カスタマイズ初心者にも優しい自動車パーツです。今回ご紹介した注意点や取り付け方法を確認し、お気に入りのガーニッシュで愛車を個性的に彩り、ドライブに出かけてみましょう。















