ミライースのモデルチェンジ

ミライースはフルモデルチェンジで軽自動車トップクラスの燃費35.2km/L

ダイハツのミライースがフルモデルチェンジし、2017年5月9日に登場しました。注目の燃費性能やダイハツの安全システム「スマートアシスト3」について解説、その他エクステリアやインテリアの変更点なども紹介します。軽自動車屈指のコストパフォーマンスを持つミライースをチェックしましょう。

ミライースはフルモデルチェンジで軽自動車トップクラスの燃費35.2km/L

ミライースのフルモデルチェンジ・マイナーチェンジの情報

自動車に低燃費やエコが求められ始めた2011年9月に、電気自動車(EV車)、ハイブリッド車(HV車)に続く第3のエコカーとして誕生したミライースは、30km/Lの驚異的な燃費性能を武器に軽自動車市場で大ヒットした車種です。

その後2013年のマイナーチェンジを経て、2017年5月9日に6年ぶりのフルモデルチェンジを果たしました。ダイハツが発表したミライース販売後1ヶ月の累計受注台数は、月販目標9,000台に対して約2倍にあたる20,000台にのぼるとされ爆発的な人気となりました。
大きく向上した燃費性能の変化、エクステリアや内装の変化、新しく搭載された安全装備スマートアシスト3など、ミライースの特徴や変更点などを詳しく紹介します。

ミライースがコーナーセンサーを追加・グレード集約する一部改良を2024年10月1日に実施

ミライースが後方安全性を強化するコーナーセンサーの追加、スマートアシスト標準装備仕様のグレード集約を2024年10月1日に実施。
4つのグレードに集約され、それぞれに2WD(FF)と4WDの駆動方式を設定するシンプルなラインナップになりました。
2024年一部改良後のミライースの販売価格は992,200円から1,446,500円。

2025年ダイハツ ミライースの販売価格一覧
グレード 駆動方式 値段
B SA 3 2WD(FF) 992,200円~
4WD 1,118,700円~
L SA 3 2WD(FF) 1,025,200円~
4WD 1,151,700円~
X SA 3 2WD(FF) 1,179,200円~
4WD 1,305,700円~
G SA 3 2WD(FF) 1,320,000円~
4WD 1,446,500円~

ミライースのボディカラーはレモンスカッシュクリスタルメタリックなどモノトーン9色

ミライースのボディカラーには2トーンカラーの設定はなく全てモノトーンカラーの全9色設定。
オプションカラーはプラムブラウンクリスタルマイカとシャイニングホワイトパールの2色だけで、そのほかのカラーは全て無償に。
レモンスカッシュクリスタルメタリックやスプラッシュブルーメタリックなど原色の鮮やかな色合いが特徴のカラーも揃っています。

ミライースのボディカラー一覧

  • スカイブルーメタリック
  • レモンスカッシュクリスタルメタリック
  • ファイアークォーツレッドメタリック
  • スプラッシュブルーメタリック
  • プラムブラウンクリスタルマイカ(22,000円高)
  • ブラックマイカメタリック
  • シャイニングホワイトパール(22,000円高)
  • ブライトシルバーメタリック
  • ホワイト
  • ミライースのスカイブルーメタリックスカイブルーメタリック
  • ミライースのレモンスカッシュクリスタルメタリックレモンスカッシュクリスタルメタリック
  • ミライースのファイアークォーツレッドメタリックファイアークォーツレッドメタリック
  • ミライースのスプラッシュブルーメタリックスプラッシュブルーメタリック
  • ミライースのプラムブラウンクリスタルマイカプラムブラウンクリスタルマイカ(22,000円高)
  • ミライースのブラックマイカメタリックブラックマイカメタリック
  • ミライースのシャイニングホワイトパールシャイニングホワイトパール(22,000円高)
  • ミライースのブライトシルバーメタリックブライトシルバーメタリック
  • ミライースのホワイトホワイト

ミライースが一部改良で全てのグレードにオートライトを標準装備

ダイハツの軽自動車ミライースが一部改良を実施、2020年4月から、継続生産車では2021年10月から義務化されるオートライトを全グレードに装備しました。

エクステリアやインテリア、パワートレインや安全装備などに変更はなく、オートライトのみ実装する一部改良になっています。

初代ミライースが踏み間違い事故を減らす後付け安全装置「つくつく防止」の装着対象モデルに追加

ダイハツは現行車種に後付けできる安全装置「つくつく防止」の搭載対象モデルの拡大をおこないました。2019年7月29日時点で新たに対象となったのは軽自動車の初代ミライース。今後も続々と対象車を増やしていく見込みです。
インジケーター・ソナーセンサー・コントローラーなどを装着し、ペダル操作の踏み間違い事故の低減を目指します。

パノラマモニター標準装備のリミテッドを2018年8月20日に設定

ミライース

ミライースに、特別仕様車「Xリミテッド SA3」「Gリミテッド SA3」が2018年8月20日に設定されました。特別装備の内容はパノラマモニターを標準装備していることです。(パノラマモニターを使うにはディーラーオプションのナビゲーションを購入する必要があります。)
また、特別仕様車には2WDと4WDが設定されていて、4WDは標準で寒冷地仕様になります。寒い地域や降雪がある地域では特に嬉しい特別仕様車です。

ミライースは立体的なエクステリアに進化

ミライースのフロントビュー

フルモデルチェンジ前のミライースは全体的に丸い印象が強く出ていましたが、ミライースのエクステリアは上下2段になっているフロントマスク、ボディ下部の引き締まった造形、サイドドアのシェイプなど車体全体が立体的に進化しました。

ミライースのリヤビュー

高い空力性と、軽量高剛性のDモノコック構造を採用したボディなど燃費と安全性を考え工夫されています。フルモデルチェンジで採用されると噂になっていたダイハツの新たなプラットフォームDNGA(Daihatsu New Global Architecture)の採用は見送られました。

収納スペースが十分にある利便性の高い快適な室内空間

ミライースのコクピット

ミライースはドライバーの運転しやすさを最優先に考え設計されています。誰が運転しても使いやすいよう、シンプルで分かりやすいようスイッチ類が設置されています。

ミライースの室内空間

また室内に十分なゆとりがあるのもミライースの特徴です。
室内長2025mm、室内高1240mm、前後乗員距離910mmの室内はドライバーへ十分な視認性、同乗者には快適な居住性を提供します。

ミライースの収納

インパネのトレイやドリンクホルダーやドアポケットの収納なども用意されているので、荷物が多くなるロングドライブでもストレスがありません。

ミライース

歩行者も検知できる安全装備スマートアシスト3を設定

ミライースの全てのSA3グレードへダイハツの最新の安全予防システム「スマートアシスト3」が装備されます。スマートアシスト3は5つの安全予防システムを搭載しています。

1.衝突警報・衝突回避支援ブレーキ機能

走行中の車両と歩行者を検知して衝突の危険性をドライバーへお知らせする機能、そして万が一衝突の危険性がある場合には緊急ブレーキを作動する機能となっています。
スマートアシスト2では車両のみだったのがスマートアシスト3では歩行者も検知できるようになりました

スマートアシスト3歩行者検知システム

衝突警報機能

ミライースの前方に搭載された2つのステレオカメラで車両や歩行者を検知し、衝突する危険性がある場合はブザー音とメーターに警告します。
車両に対しては約100km、歩行者に対しては約50kmで走行している時を上限に衝突警報機能が作動します。

事前ブレーキ

車両と歩行者に衝突する危険性がさらに高まった場合に自動でブレーキをかけてくれます。
車両に対しては約80km、歩行者に対しては約50kmで走行している時を上限に事前ブレーキが作動します。

被害軽減ブレーキアシスト

事前ブレーキ作動中にドライバーがブレーキをかけるとブレーキの効きを強くなるように制動します。
車両は約80km、歩行者は約50kmを上限に被害軽減ブレーキアシストが作動します。

緊急ブレーキ

車両や歩行者と衝突が避けられない場合は自動でブレーキがかかります。
車両は約80km、歩行者へは約50kmを上限に緊急ブレーキが作動し、最小限の被害になるようサポートするシステムです。

2.車線逸脱警報機能

60km以上で走行し、ミライースに搭載されたステレオカメラが車線を検知しているのを条件として、車体が道路上の車線をはみ出しそうになるとドライバーへ警報します。
ターンランプを使用している場合は車線をはみ出しても警報されないので注意しましょう。

3.誤発進抑制制御機能

前方は約4m以内、後方は約2m~3m以内に壁などの障害物を検知し、前進、後進でアクセルを踏み込んだ時の急発進を抑える機能です。
近年はアクセルとブレーキの踏み間違え事故が多発していることもあるため、この誤発進抑制制御機能は事故防止に大いに役立つことが期待されています。

4.先行車発進お知らせ機能

信号待ちなどで停車している時のうっかりを防止する機能です。
前方10m以内の先行車が約3m進んでも、ブレーキを踏んだまま止まっている時にブザーとメーター内にお知らせを表示させます。

5.オートハイビーム

死亡事故が多くなる夜間の運転をサポートするのがオートハイビームです。
時速25km以上で作動し、対向車の明るさを検知して自動でハイビームとロービームを切り替えます。安全に、快適に夜のドライブを楽しめる安全予防システムです。

ミライース

運転頻度が少ない方や運転自体が苦手な方にとってスマートアシスト3の安全予防システムは心強い味方です。
一度接触事故を起こしてしまうと大きな事故になりやすい軽自動車だけにスマートアシスト3は今後の事故防止に大きく貢献するシステムとなるでしょう。

注意点として、スマートアシスト3は車両や歩行者の急な割込みや飛び出しには対応していません。最新の安全予防システムが搭載されているからといって過信し過ぎないようにしましょう。

ミライースのライバルはスズキの軽自動車アルト

ミライースのライバルであるスズキのアルト

スズキから販売されるアルトはミライースと酷似したエクステリア、販売価格、燃費性能などを持ち軽自動車市場でも販売台数を競い合う強力なライバルです。
特に燃費性能はガソリンモデルの普通車、軽自動車を合わせてNo.1性能のJC08モード37km/Lとなっています。

当初ミライースはアルトの燃費である37km/Lを超え40km/Lを実現してくるのではないかと注目されていましたが、2016年の自動車メーカー各社の燃費不正問題が明るみで出たため、ダイハツはカタログ燃費にはこだわらずミライースが発表されました。

ミライースはアルトに燃費性能では惜敗していますが、ダイハツから発表された販売1ヶ月の販売台数を見る限りとても好調なスタートを切っています。
洗練されたエクステリアや質感がアップした室内、そして最先端の安全装備スマートアシスト3の搭載など、ミライースの魅力が好調な販売台数に直結したと言えるでしょう。

スズキ アルト ダイハツ ミライース
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,475mm 1,500mm
室内長 2,040mm 2,025mm
室内幅 1,255mm 1,345mm
室内高 1,215mm 1,240mm
総排気量 658cc 658cc
車両重量 650kg 650kg
ホイールベース 2,455mm 2,455mm
最低地上高 155mm 145mm
最小回転半径 4.2m 4.4m
乗車定員 4名 4名
ボディカラー 7色 8色
燃費 37.0km/L 35.2km/L

第3のエコカーがコンセプトのミライースのモデルチェンジ遍歴

ミライースはダイハツが販売する軽自動車でミラシリーズの5ドアハッチバック型のモデルです。誰もが気軽に乗れる、「第3のエコカー」をコンセプトに開発されました。

ミライース 初代 LA300S/310S(2011年~2017年)

2011年9月、初代ミライースの販売が開始されました。初代ミラからは通算8代目となります。グレードは2WDの「D」「L」「X」「G」、4WDの「Xf」「Gf」のラインナップです。
2012年5月、一部改良で内外装の変更と、「G」と「Gf」の後席にヘッドレストを標準装備としました。10月、発売1周年記念と特別仕様車「memorial edition」を発売しました。
2013年8月、マイナーチェンジを実施。燃費性能が向上し、安全性能が強化されました。ボディカラーの見直しと、グレード体系の一部変更が実施されました。
2014年5月、特別仕様車「スマートセレクションSA」を発売しました。
2015年4月、一部改良と、特別仕様車「X ”Limited SA”」「Xf ”Limited SA”」を発売。10月にはミラの誕生35周年記念の特別仕様車「35th Anniversary ゴールドエディション SA」を発売。
2017年5月、2代目と入れ替わりのため、販売を終了しました。

ミライース 2代目 LA350S/360S(2017年~)

2017年5月、フルモデルチェンジで2代目ミライースが誕生しました。初代から80kg軽量化されています。
2018年8月、特別仕様車「X ”リミテッド SA Ⅲ”」「G ”リミテッド SA Ⅲ”」が発売されました。寒冷地仕様が2WDに特別装備されています。
2019年12月と2020年9月にボディカラーの設定が変更になりました。12月には全車にオートライトを標準装備しました。
2021年10月、特別仕様車「L ”SA Ⅲ 10thアニバーサリーエディション”」を発売しました。

ミライースのモデルチェンジ遍歴
ミライースのモデル 販売年表
初代 LA300S/310S 2011年~2017年
2代目 LA350S/360S 2017年~