ミラココアのモデルチェンジ

ダイハツ ミラココアは2代目なく2018年に販売終了 後継ミラトコットも終了し女性向け軽はムーヴキャンバスへ

ミラココアに2代目はある? 2018年に販売終了し、後継はミラトコットに統合されました。その後ミラトコットやキャストも生産終了し、女性向け軽はムーヴキャンバスや新型ムーヴへ集約。ミラココアの歴史と現在の中古事情まで解説します。

ダイハツ ミラココアは2代目なく2018年に販売終了 後継ミラトコットも終了し女性向け軽はムーヴキャンバスへ

ミラココアはフルモデルチェンジせずに販売終了

ダイハツが2009年から販売していたミラの派生車種「ミラココア」は、2018年3月に販売を終了して以降、2代目発売の発表は行われていません。

2代目は出るのか、女性をターゲットとした車種やミラココアを取り巻く環境、一緒に売られていた「ムーヴラテ」「ムーヴコンテ」はどうなったのか——さまざまな噂が流れましたが、ミラココアは2018年6月25日に発売されたミラトコットへと実質的に引き継がれました。当時のフルモデルチェンジの噂を整理しつつ、その後の周辺車種の動きと現在の状況までをまとめます。

ミラココア終了後の変化 女性向けダイハツ車はムーヴキャンバスが中心に(2026年時点)

ミラココアが2018年に姿を消してから、ダイハツの「女性向け・個性派の軽」を取り巻く顔ぶれは大きく変わりました。当時は後継のミラトコットに加え、ムーヴキャンバスやキャストがそろっていましたが、2026年時点ではムーヴキャンバスがその中心を担う存在になっています。

ミラココアの後継として2018年6月に登場したミラトコットは、フルモデルチェンジを受けないまま2023年12月に生産を終了しました(ミラトコットの詳細は別記事をご覧ください)。また、クラシカルなデザインで女性人気のあったキャストも、「アクティバ」「スポーツ」が2020年までに、残る「スタイル」も2023年6月に生産を終え、キャストシリーズは全廃となっています。

一方、ムーヴキャンバスは2022年7月に、ムーヴの派生車として初のフルモデルチェンジを実施し2代目へ進化しました。エクステリアは可愛らしい「ストライプス」と、シックな「セオリー」の2系統に整理され、幅広い世代へ客層を広げています。発表1か月で月販目標の約4倍にあたる約2万6000台を受注する人気ぶりでした。

さらに、ベースのムーヴ自体も2023年6月にいったん生産を終え、2025年6月5日には7代目へフルモデルチェンジ。全グレードで両側スライドドアを採用し、「ムーヴカスタム」は廃止されました。なお2023年12月に発覚したダイハツの認証不正の影響で一時は全車種の生産が止まりましたが、2024年5月までにムーヴキャンバスを含む生産が再開しています。こうしてダイハツの背の低い女性向け軽は、現在ムーヴキャンバスと新型ムーヴが担う形に落ち着きました。ミラココア自体は現在、中古車でのみ手に入ります。

ミラココアは2018年3月30日に販売終了済み

ミラココアのエクステリアミラココアは2018年3月末に生産終了しダイハツ公式ページからも消えた

ダイハツのミラココアは2018年3月末に販売を終了し、ダイハツ公式サイトの車種ラインアップからも姿を消しました。プラットフォームを共有していた無印の「ミラ」もラインアップから消え、ミラシリーズは2018年5月の時点で「ミライース」のみとなっています。

ミラ・ココア・ミライースシリーズ年表
2006年12月 プラットフォームを共有する7代目ミラが発売
2009年8月 ミラココアが発売
2011年9月 初代ミライースが発売
2017年5月 2代目ミライースにモデルチェンジ
2018年3月 ミラ・ミラココアともに販売終了

また、ダイハツのトールワゴン系「ムーヴ」でも、派生車種の「ラテ」「コンテ」はモデルチェンジされずに販売を終え、女性向けの後継として「ムーヴキャンバス」が登場しました。そのムーヴキャンバスも、後述のとおり2022年に2代目へと全面刷新されています。

ムーヴ・ラテ・コンテ・キャンバスシリーズ年表
2002年10月 3代目ムーヴが発売
2004年8月 ムーヴラテが発売(3代目ムーヴがベース)
2006年10月 4代目ムーヴが発売
2008年8月 ムーヴコンテが発売(4代目ムーヴがベース)
2009年3月 ムーヴラテが販売終了
2014年12月 6代目ムーヴが発売
2016年9月 ムーヴキャンバス(初代)が発売
2017年3月 ムーヴコンテが販売終了
2022年7月 ムーヴキャンバスが2代目へフルモデルチェンジ
2023年6月 標準ムーヴ(6代目)が生産終了
2025年6月 7代目ムーヴが発売(全車スライドドア・カスタム廃止)

女性向けのムーヴラテは2004年から2009年の約5年間、ムーヴコンテは2008年から2017年の約9年間販売され、その系譜はムーヴキャンバスへと受け継がれました。

2018年5月時点では、ミラシリーズはミライースのみ、ムーヴシリーズはムーヴ・ムーヴカスタム・ムーヴキャンバスの3車種、キャストはSUVルックの「アクティバ」・都会的な「スタイル」・スポーティな「スポーツ」の3タイプで展開されていました。もっとも前述のとおり、その後キャストは全廃、ムーヴカスタムも2025年の新型ムーヴへの移行時に廃止されています。

女性向けの車種がすでに十分そろっていた当時の環境

ミラココアは可愛いスタイリングで女性をターゲットとした車種でした。2018年3月に販売を終えた当時、「2代目にモデルチェンジするのでは」という声もありましたが、ダイハツのラインアップには女性向けの軽がすでに複数そろっており、個性の異なる3車種目を新たに投入する可能性は低いとみられていました。実際、2018年6月25日に登場したミラトコットが、ミラココアの実質的な後継となっています。

ムーヴキャンバス(両側スライドドア装備)

ムーヴキャンバスのエクステリアムーヴキャンバスは豊富な収納と両側スライドドアが魅力

ミニバス風のデザインに両側スライドドアを備えたムーヴキャンバスは、初代が2016年9月に登場したモデルです。助手席アンダートレイや後席下の収納ボックスなど、使い勝手のよさが光ります。ルックスも可愛らしく、ミントやライトローズ、シルキーブルーといった女性らしいカラーが用意されていました。

なお、ここで紹介するスペックは初代(2016〜2022年)のものです。2022年7月のフルモデルチェンジで2代目となり、「ストライプス」「セオリー」の2系統に再編されました。価格帯も上がり、2025年6月の価格改定後は約157万円からとなっています。

ムーヴキャンバス(初代・2016〜2022年)のスペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,655mm
ホイールベース 2,455mm
室内長 2,115mm
室内幅 1,345mm
室内高 1,285mm
最低地上高 150mm
燃費 28.6km/L
価格帯(当時) 118万円~

キャストスタイル(トールワゴン/2023年に生産終了)

キャストスタイルのエクステリアキャストスタイルは可愛らしい配色が特徴で女性に人気だったが2023年に生産終了

キャストは2015年9月に登場した軽自動車で、トールワゴンの「スタイル」「スポーツ」、SUVルックの「アクティバ」の3タイプを展開していました。都会的でクラシカルな「スタイル」は女性に人気でしたが、アクティバとスポーツが2020年までに、スタイルも2023年6月に生産を終え、キャストシリーズは全廃となっています。以下は現役当時のスペックです。

ボディカラーは、ホワイトやブラックなどの基本色に加え、ライトローズやダークエメラルドといった可愛らしい色・おしゃれな色がそろっていました。メーカーオプションでルーフカラーの変更も可能で、カーボン調のワインレッドやクリスタル調のホワイトが用意されていました。

キャストスタイル(当時)のスペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,600mm
ホイールベース 2,455mm
室内長 2,005mm
室内幅 1,320mm
室内高 1,245mm
最低地上高 150mm
燃費 30.0km/L
価格帯(当時) 122万円~

ホットココアのようにほっとする存在を目指したミラココアのモデルチェンジ遍歴

ミラココアはダイハツが販売していたハッチバック型の軽自動車で、ミラシリーズに属します。7代目ミラの派生モデルとして誕生し、ミラジーノの後継的な位置づけでもありました。

ミラココア L675S/L685S型(2009年~2018年)

2009年8月、ミラの派生モデルとしてミラココアがデビュー。最上級グレードの「プラスG」には、自動防眩機能付のバックモニター内蔵ルームミラーが日本車として初めて装備されました。
2010年5月、「X Special」を追加すると同時に「L」「プラスL」を廃止。
2011年6月、一部改良で4WD車のエンジンを「第2世代KFエンジン」に変更。
2012年4月、マイナーチェンジで燃費性能を向上。外観の一部変更や快適性の向上を図り、グレード体系を見直して「X Special」を廃止、廉価グレードとして「L」を復活させました。

2013年4月、特別仕様車「スペシャルコーデ」を発売。
2014年5月、特別仕様車「スペシャルコーデ スマートセレクションSN」を発売。8月にはマイナーチェンジでボディカラーを拡大し、「L」を除く全車のフロントバンパーデザインを変更してグレードごとの外観を差別化しました。特別仕様車はカタロググレード「X”スマートセレクションSN”」「プラスX”スマートセレクションSN”」として設定されました。

2015年4月、一部改良で該当グレードの名称を「X”Limited”」「プラスX”Limited”」に変更し、ボイスコントロールナビゲーションを搭載。燃費性能も向上しました。
2018年3月、無印ミラの販売終了とともに、ミラココアも販売を終了しました。

ミラココアのモデルチェンジ遍歴
ミラココアのモデル 販売年表
L675S/L685S型 2009年~2018年

2代目は登場せず 後継の系譜も再編されて役目を終えた

ミラココア

ダイハツの派生車は1代限りのモデルが多く、モデルチェンジを重ねたのは1999年から2009年まで販売された「ミラジーノ」や、2017年に2代目へ移行した「ミライース」など限られた例でした。

ダイハツの派生車種まとめ

  • ミラ:ミラジーノ・ミラココア・ミライース
  • ムーヴ:ムーヴラテ・ムーヴコンテ・ムーヴキャンバス

クラシカルなミラジーノの流れはキャストスタイルへ、可愛らしい女性向けのミラココアやムーヴラテの流れはムーヴキャンバスへ引き継がれた、といわれてきました。もっとも、その後キャストは2023年に全廃となり、ミラココアの直接の後継だったミラトコットも2023年に生産を終えています。現在、ダイハツで女性層を強く意識した背の低い軽として残るのは、ムーヴキャンバスと、2025年に一新された新型ムーヴが中心です。ミラココアは2代目が登場することなく、静かにその役目を終えました。