ジープのグラディエーターがピックアップトラックとなって復活!ラングラーをベースとした使い勝手のいいベストな1台にモデルチェンジ
2018年11月28日、ロサンゼルスモーターショー2018でジープから発表されたグラディエーターは、1970年の販売終了から実に48年ぶりの新型。ベース車両はラングラー・アンリミテッドを使用していて、最新の技術を持って復活しました。
ダブルキャブ仕様のピックアップトラックで、ラングラーのオフロード性能を引き継いだ新型グラディエーターは、不整地の走行はもちろん、オンロードでの快適性を備え家族や仲間とキャンプやスキーのアウトドアへ行く時などに活躍するでしょう。
ワイルドスピード最新作のジェットブレイクでも登場した、新型グラディエーターのエクステリアやインテリア、搭載エンジンをチェックしていきましょう。
ジープのピックアップトラック「グラディエーター」が2021年11月30日に日本市場で発売開始
グラディエーターは全長5,600mm×全幅1,930mm×全高1,850mmの超大型ボディ
グラディエーターは北米市場や欧州市場で先行販売していましたが、2021年11月30日に日本市場で販売開始しました。全長5メートルを超える大型ピックアップトラックですが、期待値の高い注目モデル。新型グラディエーターのグレードは豪華装備のルビコンのみ設定。
日本で新車購入できるピックアップトラックは、トヨタのハイラックスだけなので、グラディエーターの販売開始を心待ちにしていた方は多いのではないでしょうか。前後を任意にデフロックできるロックトラック4×4システムなど、本格的なオフロード走破性能も搭載しているため、走りにも期待できます。
グラディエーターの軍用車が2020年後半からAMゼネラルとの共同開発で生産開始!
ジープ・グラディエーター軍用車モデルのエクステリア
FCAのジープブランドが手掛けるピックアップトラックのグラディエーターをベースとした軍用車「XMT」が、AMゼネラルとの共同開発で2020年後半より生産スタートすることが明らかとなりました。「XMT」というのはエクストリーム・ミリタリー・グレードトラックを意味します。
ジープ グラディエーターXMTはガソリンとディーゼルの2タイプをラインナップ。持ち前のオフロード性能に加え、軍事用の通信システムやグリルガードなどを用意。AMゼネラルの市販パーツやカスタムビルドパーツも搭載し、悪路走行性を大幅にアップしています。
ジープ「グラディエーター」が2020年欧州で発売へ!
ジープ「グラディエーター」は新型ラングラーの4ドアモデルで2020年欧州で発売
ジープの「グラディエーター」が欧州仕様となって7月にイタリアで行われる「2019・Camp・Jeep」で初公開し、欧州で2020年に発売しました。
ジープ・グラディエーターは、日本でも販売されている新型ラングラーの4ドアモデルになり、ダブルキャブ仕様となっています。
4WDは「コマンドトラック」と「ロックトラック」の2つのシステムを用意、「ヒルディセントコントロール」で急勾配を下る際も、速度が上がりすぎることなく、一定速度を保ちながら走行することができ、オフロード性に優れています。
ジープ「グラディエーター」のリアエクステリア
ガソリンエンジンは、3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」、軽量で高効率なエンジンを搭載し、最大出力285hp、最大トルク40kgmを引き出します。ストップ&スタート機能「ESS」が採用され、トランスミッションは8速ATと6速MTの2パターンがあります。
80以上の先進運転支援システム(ADAS)がジープ・グラディエーターに用意されていて、主な機能は以下になります。
ジープ「グラディエーター」の充実したインパネ
第4世代の「Uconnect」システムを車載コネクティビティに備えていて、指で操作するピンチ・ズーム機能を備えたタッチパネルモニターが設置されています。前後の座席にはUSBポートも装備され、インフォテインメント機能が充実しています。
- ブラインドスポットモニター:他の車との車間距離を監視し、横や後方などの死角から車両や自転車、バイクなどの物体が入ってきた際に、ドアミラー上にアイコンが点灯したり、警告音を鳴らしてその存在をドライバーに知らせます。
- リアクロスパスディテクション:「R」にシフトレバーを入れることで起動。後方の車や歩行者、自転車などを検知した際に、アイコンを点灯させたりチャイムでドライバーに警告します。
- ダイナミックグリッドライン付き「ParkView」リアバックアップカメラ:「R」にシフトレバーを入れることで広角映像で後ろの様子がタッチパネルモニターに映し出されます。モニターにはハンドル操作によって曲がるダイナミックグリッドラインが表示されるので、駐車時にバック操作をサポートしてくれます。
- オフロードカメラ:フロントグリル内のカメラがオフロード走行をしている際、前方の障害物を検出して知らせてくれます。
モデルチェンジしたジープ新型グラディエーターのエクステリアはラングラーを拡大し荷台を搭載した見た目に
グラディエーターはジープのアンリミテッドをベースにした4ドアピックアップトラック
ジープの新型グラディエーターは、ラングラーのアンリミテッドをベースとした車両で、4ドアのダブルキャブに1,524mmの荷台を搭載しています。ボディサイズは全長218インチ・全高が73.8インチで、ホイールベースは137.3インチとなっています。ライバル車となるであろうトヨタのタコマやシボレー・コロラドよりも大きなサイズ感です。
全長 | 218インチ(5,537mm) |
---|---|
全幅 | 73.8インチ(1,874mm) |
全高 | 71.8インチ(1,825mm) |
ホイールベース | 137.3インチ(3487mm) |
荷台の長さ | 5フィート(1,524mm) |
ベースとなるラングラーと比べると全長・全幅ともに長くなっていて、ホイールベースも延長されているのが分かります。
グラディエーター | ラングラー・アンリミテッド | |
---|---|---|
全長 | 5,537mm | 4,870mm |
全幅 | 1,874mm | 1,895mm |
全高 | 1,825mm | 1,845mm |
ホイールベース | 3,487mm | 3,010mm |
オーバーフェンダーに装着されているライトは、ウインカーとデイタイムランニングライトの役割を果たし、しっかりと幅に対してピッタリなライト位置に設定されているため、夜間でもグラディエーターが持っている大きな幅をアピールでき、対向車にとっても安全です。
オーバーフェンダーや大型タイヤが特徴的
サイドビューはガッチリとした2つのドアと大きな荷台が見え、大きく張り出したオーバーフェンダーも見えます。装着しているタイヤは、ファルケンワイルドピークでLT285/70R17のサイズを履いていると予想します。
フロントガラスを倒しオープンエアにできる
ラングラーのオープンエアをしっかりと引き継いでいて、ルーフだけではなくドアを取り外したりフロントガラスを倒すこともできます。
新型グラディエーターのインテリアは最新のUconnectを採用しメカメカしいコックピットが男心をくすぐる
ジープらしさを感じる無骨なインテリア
新型グラディエーターは新しくなったJL型ラングラーをベースとしたモデルで、メカっぽいコックピットが男心をくすぐるデザインです。センターコンソールには1番上からインフォメーションディスプレイ、エアコンコントローラーが見え、その下には4WDシステムのスイッチ類が見えます。
レバーが2本並んでいて運転席よりのレバーはトランスファーレバー、右側のレバーはマニュアルのギアレバーが見えます。もし日本仕様を導入するなら、ラングラーには8速オートマチックしかラインナップしていないため、マニュアルトランスミッションは導入しないでしょう。
アウトドアや災害時などで活躍するACコンセントを装備
荷台の右側手前には115VのACコンセントが備えられていて、最大400Wまで使うことができます。アウトドアなどで家電製品を使いたいときに便利な装備です。インフォテインメントシステムは、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応したモデルもラインアップしていて使いやすくなっています。
ジープグラディエーターに搭載するエンジンはV6エンジンのペンタスターが装備
グラディエーターは3.6Lペンタスターエンジンを搭載
ジープグラディエーターに搭載されるエンジンは3.6Lエンジンのペンタスターで、最高出力は285hp・最大トルクは40kgmを発揮します。日本仕様のラングラーのアンリミテッドに搭載されているペンタスターでは、最大トルクが35.4kgmに設定されていてグラディエーターではトルクがパワーアップしています。
種類 | V型6気筒 |
---|---|
排気量 | 3,604cc |
最高出力 | 285hp |
最大トルク | 40kgm |
スタートストップ機能もついているため燃費も良くなるでしょう。日本仕様のラングラーに搭載されているペンタスターは、レギュラーガソリン仕様で燃費は9.2km/Lになっています。新型グラディエーターは、ラングラー・アンリミテッドよりも大柄なボディのため燃費は少し落ちると考えます。
トランスミッションは、6速マニュアルと8速ATが搭載されていて日本仕様が発売されるならラングラーと同様に8速ATのみのラインナップになると考えます。
新型グラディエーターの大きいボディを安全に運行できるよう先進運転支援システムが搭載
安全装備が充実していて大きなボディでも扱いやすい
新型グラディエーターには様々な安全装備が搭載されていて、ボディサイズが大きく死角の多いグラディエーターには嬉しいブラインドスポットモニターや、後方の障害物や人の存在を教えてくれるリアクロスパスディテクションがあります。
新型グラディエーターに搭載する安全装備
- ブラインドスポットモニター
- リアクロスパスディテクション
- スポーツバー
- ヒルスタートアシスト
- リアバックアップカメラ
- リアパークアシスト
- トレーラースウェイコントロール
- セントリーキー盗難防止装置
- エンハンストアクシデントレスポンスシステムなど
新型グラディエーターのベースはJLラングラーですので、安全装備は新型ラングラーに搭載されているものを引き継ぐと予想します。
フルサイズのピックアップトラック ジープ・グラディエーターのモデルチェンジ遍歴
ジープ・グラディエーターは、アメリカのステランテイスN.V傘下の四輪駆動車ブランド、ジープのフルサイズピックアップトラックです。初代と2代目ではプラットフォームが違うため、デザインが大きく異なっています。
ジープ・グラディエーター 初代 SJ/1962年~1988年
1962年、シープ・ワゴニアのプラットフォームをベースとしてジープ・グラディエーターが誕生しました。1971年から3年間は「ジープ・ピックアップ」となり、1974年以降は「ジープ・Jシリーズ」と呼ばれます。
1981年にはワゴニア由来の車体を廃止し、ジープ・CJ1が登場し、1988年まで生産されました。
ジープ・グラディエーター 2代目 JT/2018年~
2018年、初代から時を経て4代目ジープ・ラングラーのプラットフォームをベースに開発され、2代目グラディエーターが誕生しました。日本では「ルビコン」仕様のみの設定で2021年11月から受注を開始しました。
2024年2月、米国市場にて、グラディエーターの改良型となるオフロード仕様の「ルビコンX」を発売。オフロード仕様ならではの専用装備を満載しています。
ジープ・グラディエーターのモデル | 販売年表 |
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初代 SJ | 1962年~1988年 |
2代目 JT | 2018年~ |
モデルチェンジする新型グラディエーターはラングラーをベースとしたピックアップトラックで全長5メートルを超す大型サイズ
新型グラディエーターは、モデルチェンジしたJL型ラングラー・アンリミテッドをベースとしているピックアップトラックで、4ドアのダブルキャブがラインナップしています。全長は約5,600mmになりホイールベースも延長され荷台に物を積んでも頑丈な設計になっています。
ラングラーのデザインを受け継ぎ、丸目に縦グリルのフェイスデザインにインテリアはメカっぽい男心をくすぐるコックピットになっています。搭載されているエンジンは、3.6LのV型6気筒エンジンであるペンタスターで、ラングラー・アンリミテッドよりも大きなボディですが燃費性能の高さが魅力のエンジンです。
大柄ボディの運転を助ける安全装備は、死角の多いピックアップトラックに最適なブラインドスポットモニターや、リアクロスパスディテクション・リアバックカメラなどが装備されていて、安心して運転ができます。トランスミッションは8速ATと6速MTを搭載していますが、日本仕様はオートマチックのみ搭載します。
新型グラディエーターの発売日はアメリカで2018年で、価格帯はラングラー・アンリミテッドよりも高い設定です。日本仕様のルビコンは7,700,000円ですが、ジープのラインナップの中でも久しぶりのピックアップトラックですので、期待が高まります。