トヨタのグランビアが台湾で復活!6人乗りと9人乗りの高級ミニバンは日本に導入されるのか?
2019年5月21日、台湾でトヨタ新型グランビアの新車発表会が行われました!グランビアといえば、ネッツトヨタで販売されていたトヨタの元祖高級ミニバンですが、後継となる2代目グランビアも台湾トヨタで販売されるモデルながら、高級モデルの流れを引き継いでいます。
エクステリアは大型グリルを装備しながらも主張しすぎない控え目なデザインで、すべてキャプテンシートを備えた6人乗りと、4列目にベンチシートを追加した9人乗りの2モデルがラインナップしています。内装はアイボリー系統の温かみのあるデザインで、送迎などの業務やレジャーにピッタリです。
搭載エンジンは2.8Lディーゼルエンジンを搭載しDPRシステムを採用しているため、アドブルーを補充する手間がかかりません。最高出力は176PSですが、最大トルクは450Nmあるため9人フル乗車してもパワー不足を感じることはないでしょう。
台湾トヨタで発表された新型グランビアのエクステリアやインテリア、パワートレインをご紹介。日本導入の可能性について、最新情報を記事上部に記載しています!
オーストラリアでトヨタ・グランビアが2019年10月13日より発売!
台湾、タイなど順調に販売地域を広げているトヨタ・グランビアですが、オーストラリア市場においても2019年10月13日より発売されることがわかりました。
今回投入される新型グランビアは6人乗りのエントリーモデルで、パワートレインはハイエースと同じ最高出力177ps、最大トルク450Nmを発生する排気量2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載します。
価格はおよそ680万円から。トヨタ・タラゴ(日本名:エスティマ)と置き換えられ、タラゴよりも190万円の価格アップとなります。グレード構成は6人乗りに加えて8人乗りモデル(約720万円)、上位モデルのVX(約811万円)がラインナップします。
安全装備としてトヨタセーフティセンス(スイート)が搭載され、アダプティブクルーズコントロールやオートハイビーム、自動緊急ブレーキ、車線逸脱警報など多彩な先進システムが備わっています。
その他オートエアコンやキーレスエントリー、デュアルサイドスライディングドア、スマートフォン対応インフォテインメントシステムなどが標準装備されます。
グランビアがタイで「マジェスティ」の車名で発売!日本発売が現実味を帯びてきた
2019年8月16日、タイのトヨタ自動車は新型高級ミニバン「マジェスティ(Majesty)」の発売を発表。タイでは「マジェスティ」の車名が付きましたが、台湾やオーストラリアで発売されている「グランビア」とほぼ同じ車です。
日本ユーザーに朗報なのが、タイで発売する「マジェスティ」は、日本と同じ右ハンドルだという点。また、製造も日本であることが明かされています。
グランビア(マジェスティ)の日本導入がますます現実味を帯びてきました。
「マジェスティ」は、タイで発売していたハイエースの高級モデル「ベンチュリ―」の後継にあたります。しかし、その品質はベンチュリ―を大きく凌駕するもの。価格は1,709,000バーツからで、日本円に換算すると約590万円です。タイでは、高級ミニバンはビジネスでの需要も多いと言われています。
マジェスティのボディサイズは、全長5265×全幅1950×全高1990mmで、ホイールベースは3210mm。
パワーユニットは、2.8Lの直列4気筒ディーゼルターボエンジンでグランビアと同じ1GD-FTV型なのですが、タイ政府が推奨するバイオディーゼル燃料を約20%混合したB20に対応しており、やや仕様やスペックが異なります。トランミッションは、6速ATです。
マジェスティのインテリアは、アルファード/ヴェルファイアも負けない高級志向。本革シートで、2列目はマッサージ機能付きのキャプテンシートを採用。
グランビアは6人乗りと9人乗りが存在しますが、マジェスティは3-2-2-4のレイアウトで乗車定員11名のみの設定です。日本導入される際には普通免許で運転可能な最大乗車定員の10名に変更されるでしょう。
グランビアは2019年中に日本発売?ミャンマーで目撃されたデモカーの特徴
台湾トヨタとオーストラリアトヨタで発表した「グランビア」ですが、日本では「グランドハイエース」または「グランエース」の車名となり、2019年10月頃の発売が噂されています。
東南アジアでは、デモカー(試乗車や展示車両)が時折目撃されているグランビア。日本で発売の可能性が高いとなるとエクステリアなど実車の印象が気になるところです。
ミャンマーで目撃されたグランビアのエクステリアは、フロントバンパーとリアバンパー、そしてサイドスカートにアイボリー系のカラーを採用。ベース車である新型ハイエース同様の2トーンカラー仕様となっています。
フロントマスクにはメッキを用いていますが、日本のアルファードやヴェルファイアのようなアグレッシブさはなく、比較的落ち着いた印象です。
リアは、大胆なL字型テールランプを採用していますが、すっきりとしていてフロントマスクとの一体感が感じられます。
気になるのが、リアのロゴ「HIACE SUPER GRANDIA ELITE」だという点です。
日本導入時の車名が「グランドハイエース」や「グランエース」と予想されているように、ミャンマーでは「グランビア」の車名で販売せず、別の車名をつける可能性もあります。
知名度・ブランド力抜群の「ハイエース」の上級グレードとして手堅く販売する形もあり得るでしょう。
新型グランビアのエクステリアは大きなグリルが印象的で高級感のある風格をまとう
台湾トヨタで発表された新型グランビアは、迫力のあるメッキを用いた大きなグリルを採用していますが、アルファードやヴェルファイアのように押し出し感の強いデザインではなく、シンプルさも感じることができます。ヘッドライトやフォグランプにはLEDが採用されていると見られ、ブラックアウトされていて静かに高級感を主張しています。
リアビューは視認性のいいLEDテールランプの形に合わせたメッキパーツを装備しており、後ろの見た目も高級感を持たせています。ボディサイズは全長5,300mm・全幅1,970mm・全高1,990mmの大型サイズで、日本のアルファードよりもひと回り大きいサイズ感になっています。
全長 | 5,300mm |
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全幅 | 1,970mm |
全高 | 1,990mm |
アルファードよりも全高が高いサイズ感になっているため、座っていても開放感のある車内空間が広がっていると考えます。
新しいグランビアの内装は6人乗りと9人乗りが設定されていてゆったりとした空間が広がる
新型グランビアの内装はアイボリー調で高級感のあるデザインになっています。6人乗り仕様はグレードによりキャプテンシートになっていて、オットマンなども装着しているため快適な空間が広がっています。9人乗り仕様では、2人乗りと1人乗りのシートが4列目に搭載されていて、展開するとベンチシートのようになる仕様です。
両側スライドドアを装備していて、上級グレードでは電動スライドドアとなりBlueToothシステムを装備した7インチオーディオを備えているため、ハンズフリーで電話することもできます。後部座席以降はキャプテンシートになっていて中央通路が確保されているため移動するのにも苦にはなりません。
サスペンションには、前輪にはマクファーソンストラット・後輪には4マルチリンクを搭載しているため、乗り心地もよく1番後ろの席でも跳ね上げを感じることは少ないでしょう。
グランビアに搭載されているエンジンは2.8Lのディーゼルエンジンでフル乗車でもパワフルな走行性能を持つ
新しいグランビアに搭載されているエンジンは、1GDと呼ばれる2.8Lのディーゼルターボエンジンを搭載していて、6人乗車+荷物を積載していてもパワー不足を感じることなく走ってくれるでしょう。尿素システムではなく、DPFを採用しているためアドブルーの補充は必要ありません。
新型グランビア搭載エンジン
- 型式:1GD-FTV
- 種類:ディーゼルターボ
- 排気量:2.8L
- 最大出力:176.8PS
- 最大トルク:45.9kgm
トランスミッションはオートマチックで、ギアにはアイシン製の6速が搭載されています。安全装備にはグレードによってDRCC(レーダークルーズコントロール)やLDA(レーンディパーチャーアラート)などのトヨタセーフティセンスも備え、ドライバーの負担を軽減してくれます。
台湾トヨタのグランビアの価格帯はおよそ500万円から!最上級グレードは約700万円後半となるだろう
新型グランビアの価格帯はおよそ500万円~700万円後半になると考えられ、ハイエースワゴンの最上級モデルとして登場するかもしれません。最上級グレードでは、レザーシートのアームレスト付きキャプテンシート・1列目と2列目に電動オットマンを搭載するなど、リラックスできる空間が広がっています。
ほかにはサラウンドシステムにパイオニアのスピーカーを12個使ったシステム構成、最適化されたトヨタ純正ナビの他にもRCTA(後部警報システム)やBSM(ブラインドスポットモニター)を装備しているため、更に安心感のある運転ができます。
新型グランビアは日本導入されるか?グランドキャビンの後継モデルとして需要があるかもしれない
台湾で発表された新型グランビアは、6人乗りか9人乗りの商用モデルですが送迎のほかにも、個人レジャーや旅行にも使いやすいクラスになっています。エンジンには2.8Lのディーゼルエンジンを搭載しているため、パワフルな走りを実感できるでしょう。
価格帯は500万円からになると予想していて、台湾では左ハンドルのため日本で発売する可能性は低いと考えますが、ハイエースワゴンの後継モデルやグランドキャビンより上の上級モデルとして登場する可能性もあります。
ボディサイズはアルファードよりも大きい全長5.3mの全幅・全高ともに2m近いボディのため、日本の道路では少し運転しにくいサイズ感ですが、大きな積載力や車内の開放感は魅力的でしょう。