タイヤクリーナー・タイヤワックスの使い方!水性・油性の特徴や塗った見た目の違いをチェック
タイヤワックスやタイヤクリーナーと呼ばれるメンテナンス用品は、洗車後にタイヤのサイドウォールへ塗り込むことで艶を出したり保護してくれるものです。ですが、カー用品店やネット通販を見ても色々な商品がありすぎて、どれを買ったらいいのか分かりにくいものです。
タイヤワックスといっても缶スプレーやハンドスプレー、スポンジを使って塗り込むタイプなど形は色々あり、成分も油性や水性と2種類あります。また、タイヤワックスを施工する頻度はどのくらいがいいのでしょうか?そこで、油性や水性の特徴やDIYでタイヤに施工する方法など、タイヤクリーナー・タイヤワックスの使い方について紹介します。
スプレーするだけで施工が完了する油性の缶スプレータイプと、スポンジで塗り込んで拭き取る水性タイプの2種類で仕上がりや施工のしやすさなどをレポートしていきます。
カーメイトのブライトマジックを使ってタイヤワックスを施工!スプレータイプなので塗りやすいが飛び散りやすい
カーメイトのブライトマジックは濡れたようなツヤが手に入る油性のタイヤワックス
カーメイトのブライトマジックスプレータイプをランドクルーザープラドが履いているタイヤに施工してみました。事前にタイヤはタワシを使った水洗いで汚れを落とし、一旦乾かしてから行っています。油性ワックス特有の濡れたようなツヤになり耐久性もありそうです。
ですが、スプレータイプなので風の強い日はタイヤに付着する前に飛んでいく、ホイールとタイヤの境目など細かいところは塗りにくい、どうしてもホイールにワックスが飛ぶなど、やりにくいところもありました。ですが、ただタイヤの円周に沿ってスプレーを吹くだけなので、塗りこみタイプのように何回も液剤をスポンジにとって塗りこむ作業は必要ないため、作業スピードはとても速いです。
カーメイトのブライトマジックスプレータイプを使って感じたこと
- タイヤとホイールの境目は塗りにくい
- 水性ワックスにはない濡れたようなツヤが魅力的
- スプレータイプなので風の強い日には施工しにくい
- スプレーで吹くためどうしてもホイールに飛び散る
- 大きな外径のタイヤ4本に使うと半分くらい中身がなくなった
- スポンジを使うタイプと違ってシューとするだけで施工が終わる
カーメイトのブライトマジックC34。油性のスプレータイプのタイヤワックス。
スプレータイプのタイヤワックスの中でも人気があるのが、カーメイトのブライトマジックC34です。泥汚れを落としたタイヤにスプレーするだけで、光沢感のあるツヤをタイヤに与えることができます。洗った直後の濡れたタイヤでも施工できるため時短メンテナンスが出来るところもいい感じです。
缶をよく振ってからキャップを外して構える。風が吹いていない時がやりやすい
塗れていても施工は可能ですが、今回は乾かしてから行いました。スプレー缶をよく振ってからキャップを外し、いよいよタイヤに向かってタイヤワックスを吹きつけていきます。最初は少しずつ出してワンプッシュの吹き出し量の様子を見ながらやるとうまくいきます。
タイヤワックスを一周させたところ。ショルダー部分にツヤがあるのがわかる。
ブライトマジックを一周したところ、薄くショルダー部分にタイヤワックスが乗っているのが分かると思います。この調子でサイドウォール部分に吹きつけていきますが、風が吹いたときは流れていきホイールに付着するため、1本施工し終わったら乾ききる前にホイールをウエスで拭ったほうがいいでしょう。
ホイールに付着したタイヤワックスはウエスで除去する。
タイヤのサイドウォール全体に吹きつけたところ、濡れたようなツヤがタイヤに生まれました。ホイールに付着したタイヤワックスはしっかりと拭きとり、ホイールとタイヤの境目はウエスで馴染ませることで塗り残しなく施工することができます。
1本塗り終わったところ。この調子で4本とも施工していく。
カーメイトのブライトマジックC34をタイヤ1本に施工した様子です。施工前と比べるとツヤがハッキリと出ているのが分かります。油性のためなどの汚れにも強く、紫外線もカットするためヒビ割れなどのトラブルの進行を遅らせてくれるでしょう。
施工前のようにツヤがなくなったら再びスプレーしていこうと思います。ランドクルーザープラドに履かせている265/55R19サイズを4本施工したら、スプレーの中身は半分くらいなくなったため次に施工するときはもう1本用意しておくといいかもしれません。
シュアラスターのタイヤワックスを塗りこんでみた。取っ手つきスポンジ付属のためとても施工しやすくおすすめ
シュアラスターのタイヤワックスを使ってサイドウォールへタイヤワックスを塗りこんでみました。夏タイヤの状態は、新品購入してから半年の状態ですっかりと黒い色は抜けている感じです。タイヤワックス自体使うのは初めてでしたが、施工しやすく初心者の方でもすぐにコツを掴めるでしょう。
施工して1日経った状態で、タイヤワックスを塗りこんだタイヤと施工していないタイヤの比較もありますのでチェックしてみてください。
シュアラスターのタイヤワックスを使ってみた感想
- とても塗りやすく施工しやすい
- スポンジは取っ手つきのため手が汚れにくい
- ホイールとタイヤの境目もしっかり塗りこむと、ビシッとキマる
- ちょっとニオイがあるため刺激に弱い人はマスク着用を勧める
とても使いやすいシュアラスターのタイヤワックス。成分も中性のため安心感がある。
タイヤクリーナー(タイヤワックス)の中でも売れ筋で施工も楽なのがシュアラスターのタイヤワックスです。どのくらい黒さが復活するのか試してみました。まずは、ボディケア定番の流れである洗車から始めましょう。
泡で洗う前にまずは水を流して砂などを落としておく
まずはいきなりスポンジで洗う前に水をかけて砂などの汚れを落としておきます。たっぷりの水で洗い流すことでスポンジで洗った時に砂噛みによる傷を防ぐことができます。
たっぷりと泡をつけたスポンジで洗っていく。スポークの隙間も忘れずに擦って汚れを落とそう
時間をかけて水洗いをしたらたっぷりと泡をつけた洗車スポンジで洗っていきます。部屋の掃除と同じくホイールやタイヤの上から行い、徐々に下側へと向かって洗うと綺麗に仕上げられます。
泡を洗い流すときも上から流すと汚れを含んだ泡が下に流れていき、最後に地面側を流すことでキレイに仕上がる
水で汚れた泡を洗い流したら拭き上げを行って水分をとっておこう
ホイールとタイヤを洗い終えたら大量の水で流していきます。汚れを含んだ泡が上から下に流れていくため、水をかける方向も上から下にするといいでしょう。次にマイクロファイバークロスやセーム革でホイールの水分を拭き取っていきます。
スポークの間の水分もしっかりと拭いたら、タイヤが乾燥するまで待ちます。ゴムで出来ているタイヤは日陰でも乾燥が早いため1時間から2時間ほど待てばシュアラスターのタイヤワックスを施工できるまで乾燥しているでしょう。
パッケージにはタイヤワックスとスポンジが入っている。スポンジへ液を垂らす前によく振っておく。
ワックスのボトルもマットブラックでカッコいい。初めての施工だったので少しだけ垂らした。
スポンジへタイヤワックスの液を垂らす前にボトルをよく振ってから行います。初めての施工でしたので、最初は少量スポンジに垂らして塗ってみました。
タイヤサイズ表記付近に塗ってみたが、伸びがよく塗りやすい
1回目の塗布が終わったところ。タイヤサイズ表記の部分が黒くなっているのが分かる
スポンジに少量垂らして塗ってみたところ伸びもよく使いやすい印象でした。タイヤサイズを表記している部分に塗ってみましたが、塗布していない部分に比べて黒々としているのが分かります。
2回目の塗りでは使い勝手が分かったため、円の形で垂らしてみた。
タイヤとホイールの隙間はグッと押し込まないと塗りにくい。これをやっておかないと仕上がりに違いが出る。
2回目の塗りは施工のしやすさが分かったため、スポンジへ円形に垂らして施工しました。3回目以降も同じ量を垂らして行っています。塗っている途中で気づいたのがサイドウォールの部分にただ塗っているだけでは、ホイールとタイヤの隙間(ビード付近)には塗られないため白いままだということです。
全体的に塗ってもホイールとタイヤの境目の色が違ってカッコ悪かったため、スポンジのふちギリギリに液を垂らしてグッと押し付けるようにすると上手く塗ることができました。
タイヤワックスを塗るとロゴが際立って見えるためカッコいい
タイヤワックスを塗っていないほうは色が抜けているためショボくれて見える
タイヤワックスがはみ出てホイールに付着したときは、汚れなどになるためすぐさま拭き取る
タイヤワックスを塗りこんでいくとロゴの部分が際立ってくるため、施工も楽しくなってきます。偏平率が高いタイヤはサイドウォールが厚いため塗りこみやすいですが、偏平率が低いタイヤは薄いため塗りにくいです。そのためホイールに付着しやすくなりますが、汚れとなるためすぐさま拭きとるようにしてください。
タイヤワックス施工直後の様子。コンチネンタルのロゴなどもハッキリと見える。
施工前の状態。サイズ表記は見えるがロゴなどは見えにくく、全体的に色が抜けている
施工前の状態と施工後の状態を比べると、かなり見栄えが良くなったのが分かります。全体的に塗り終わったらしっかりと乾燥させて仕上げです。塗ったあとすぐに発進すると余分な液が飛び散り、フェンダー付近を汚してシミになる可能性もあるため注意してください。
シュアラスターのタイヤワックスをDIY施工して24時間後はどうなった?
施工してから1日経った様子。ハッキリとした黒さが残っているのが分かる。
施工していないタイヤと比べると違いがはっきりと分かる。
タイヤワックスを施工してから24時間ほど経った状態では、まだまだ黒さを実感できます。このまま洗車や雨の日の走行などを繰り返していくうちに、施工していないタイヤの状態へ戻っていくでしょう。ですが、足元がバッチリと格好がキマるためおすすめのメンテナンスです。
タイヤクリーナー・タイヤワックスのDIY施工は簡単!洗車後にタイヤのサイドウォールへ塗り込むだけ
タイヤワックスはサイドウォールの艶を出してくれるメンテナンス用品
タイヤクリーナーやタイヤワックスと呼ばれるメンテナンスグッズは、タイヤのサイドウォール部分にツヤを出してくれるもので、ドレスアップのほかにも長持ちさせてくれる保護成分も入っているものもあります。タイヤは新品だと黒々とした状態ですが、使っているうちに段々と色が抜けてきてくすんだ色になっていきます。
せっかくカッコいいホイールを履いていても、タイヤがくすんだ状態だと締まって見えません。そこでタイヤワックスを使って艶を出すことで、タイヤだけではなく愛車全体の見た目をバッチリきめることができます。
タイヤワックス・タイヤクリーナーのDIY手順
- タイヤやホイールをカーシャンプーで洗う
- 水滴を拭き取るか乾燥するまで待つ
- タイヤワックスをサイドウォールに噴射または塗り込む
- ホイールに付着した時はすぐさま拭き取る
- 余分なワックスを拭き取って完了(そのまま放置の商品もある)
まずは、タイヤに付着している汚れをカーシャンプーで落とします。ワックスを塗布する場所に汚れがあると上手く乗らずにムラになったりするためしっかりと落としておきましょう。クリンビューのノータッチUVは汚れも落としてツヤを出してくれるもので、泥でぐちゃぐちゃになっている場合を除きちょっとした汚れなら落としてツヤを出してくれるため洗わずそのまま噴射するだけの簡単施工ができます。
次にタイヤとホイールの水滴をウエスやマイクロファイバークロスで拭き取って乾燥させたら、タイヤワックスをサイドウォールに施工しましょう。スプレータイプのものは吹きつけるだけで完了するためカンタンです。スポンジタイプのものはムラが出ないようにしっかりと塗り込んでください。
もし、サイドウォール以外の場所についたらシミなどの原因になるため拭き取ってください。商品によっては噴射して終わりのものもありますが、スポンジで塗り込むタイプのものなどは乾燥したらウエスなどで拭き上げをして仕上げを行います。
油性タイヤワックスの特徴は耐久力とツヤにあり!ヒビ割れするという噂もあるが交換が早い人なら問題なしかも
油性のタイヤワックスはシリコンをオイルベースのものに溶かして作られていて、塗布して乾燥すると水に強く落ちにくくタイヤワックス特有のツヤ感があります。また、油性タイヤワックスはヒビ割れの原因ともなるとの噂がありますが、タイヤがひび割れる原因はオゾンや紫外線とされています。
油性ワックスは水性に比べて成分が強いためストレスが水性ワックスよりもかかります。その強い成分がヒビ割れや劣化の原因となる1つの要因なのかもしれませんが、水性ワックスと比べるとタイヤへのストレスが強いのは事実です。
そのため、頻繁に施工しないなどの工夫が必要になってきます。中には数年でタイヤが劣化したという声もありますが、3~4年ほどで新品へ交換しているサイクルだと特に問題はなく乗れるでしょう。
油性タイヤワックス・タイヤクリーナーの特徴
- ツヤ感が強く出る
- 油性のため雨などの水に強い
- 水性ワックスに比べて価格帯が安い
- カーメンテナンスに手間をかけたくない人に向いている
- 缶スプレータイプのものは噴射するだけなど施工がしやすい
- 水性に比べて成分が強いためタイヤにストレスがかかりやすい
水性タイヤワックスの特徴はタイヤへのストレスが少ないこと!艶は少なく自然な仕上がりになるが持ちが悪い
水性のタイヤワックスはシリコンをウォーターベースのものに溶かして作られていて、油性と比べるとワックスのツヤ感は少なく、雨などの水分に弱いため落ちやすいですが、成分も弱いためタイヤへのストレスは少なくなります。
水性タイヤワックスを塗ったあとのツヤ感は、光沢感の少ないマットな仕上がりで自然なツヤがあります。油性ワックスのギラギラとした光沢感が苦手な人にもおすすめです。
ですが、スプレーして終わりのことが多い油性タイプに比べ、水性タイプはスポンジでサイドウォールへ塗り込んでから乾燥させて乾拭きする必要があるなど施工面での手軽さがありません。じっくりと手間をかけてメンテナンスをしたい人にはおすすめです。
水性タイヤワックス・タイヤクリーナーの特徴
- 自然なツヤ感が出る
- 水性のため雨などの水分で落ちる
- 油性ワックスに比べて価格帯が高い
- 油性に比べてタイヤにストレスがかかりにくい
- カーメンテナンスに手間ヒマかけてやりたい人向け
- 洗車してスポンジで塗り込み乾拭きをするなど手順が多い
タイヤワックス・タイヤクリーナーは成分で選ぼう!手軽さなら油性・こだわるなら水性がおすすめ
タイヤワックスは新品から1年程度でボケてくるタイヤのサイドウォールに黒さやツヤを取り戻してくれるもので、油性や水性などの種類だけではなく、スプレーで噴射するタイプ・スポンジで塗り込むタイプなど様々あります。
油性のスプレータイプは汚れも一緒に落としてくれるものもあり、本当にプシュッと吹きつけるだけで終わりの商品もあり手軽にDIYで施工できます。逆に水性タイプはスポンジで塗り込んだり、乾いたあとにウエスで乾拭きしたりなど手間がかかりますが、タイヤへの影響は油性よりも少ない特徴があります。
手軽さや価格を重視するなら油性タイヤワックス、タイヤを長持ちさせたいけど見た目も気にしたい・こだわりを持って手間をかけてメンテナンスしたい人には水性タイヤワックスがおすすめです。