クロスオーバーSUVジープ・コンパスの内装を徹底解説 シート・コックピット・安全装備まで
ジープ・コンパス(JEEP Compass)は2006年に初代が誕生し、2017年のフルモデルチェンジで現行の2代目に移行したコンパクトクロスオーバーSUVです。日本では2021年のマイナーチェンジを経て現在も販売が続いており、2代目としては発売から7年以上が経過した現在も根強い人気を誇っています。
本記事では、マイナーチェンジ前後の内装を中心に、コックピット・シートデザイン・安全装備・ラゲッジルームをグレード別に紹介します。ツートンカラーが印象的なLONGITUDE(ロンジチュード)、上級グレードのLIMITED(リミテッド)、ベースグレードのSPORT(スポーツ)のそれぞれの装備の違いに注目しながら、過去の特別仕様車の内装もあわせて解説します。
ジープ・コンパスのシートデザイン グレード別の素材と全グレード共通のブラック内装
ジープ・コンパスのシートは、グレードによって使用素材が異なります。LONGITUDEとSPORTにはファブリック生地のシートを採用し、LIMITEDにはレザーとクロスメッシュを組み合わせたコンビシートを標準装備しています。
シートカラーはすべてのグレードでブラックに統一されており、クロスオーバーSUVでありながらジープらしい剛健なSUVテイストを表現しています。落ち着いた色調は経年による汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。
ジープ・コンパスのコックピット シンプルな機能美と充実した装備
ジープ・コンパスのコックピットは、使いやすさを第一に考えた機能美デザインです。革巻きのステアリングホイールは握り心地がよく、長距離ドライブでも疲れにくい設計になっています。インテリアカラーはシートと同じくブラックで統一されており、クロームの加飾やピアノブラックのベゼルが高級感を演出しています。
8.4型のメモリーナビオーディオナビゲーションシステムを搭載し、地図の視認性と操作性に優れたナビゲーション環境を実現しています。デュアルゾーン温度調整機能付きのオートエアコンを採用しており、ドライバー席と助手席でそれぞれ独立した温度設定が可能です。同乗者が多い家族でのドライブでも快適な車内環境を保てます。
運転席正面にはスタイリッシュな2眼メーターとフルカラーの7型マルチビューディスプレイを配置しています。ステアリングホイールのスイッチで直感的に操作できるため、視線を大きく動かすことなく各種情報を確認できます。メーターの輝度調整機能も備えており、夜間走行時の眩しさを抑えることも可能です。
LIMITEDには、アメリカ発の有名オーディオブランドBeats Audioのプレミアムサウンドシステムを標準搭載しています。走行中の振動や騒音が多い環境でも高音質を維持できるよう、独自のチューニングが施されており、ドライブを一層豊かな体験に高めてくれます。
LIMITEDには「AUTO」「SNOW」「SAND」「MUD」の4つの走行モードを切り替えられるセレクテレインシステムを搭載しています。雪道・砂地・泥道といった悪路に応じてモードを選択することで、4輪へのトルク配分を最適化し、安定した走行を実現します。都市部での日常使いはもちろん、週末のアウトドアシーンでも頼れる機能です。
360°全方位をカバーするジープ・コンパスの先進安全装備
ジープ・コンパスは「360°全方位サポート」のコンセプトのもと、多数の先進安全装備を標準搭載しています。主な安全システムは以下の通りです。
- LaneSense車線逸脱警報:カメラで車線を検知し、車両がはみ出しそうになると警報を発するシステム
- 前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付き):前方の衝突リスクを検知してドライバーに警告し、危険が継続する場合は自動ブレーキを作動
- エレクトロニック・ロール・ミティゲーション:急ハンドルや横風などによる横転リスクを低減するシステム
- ブラインドスポットモニター:死角に後続車を検知するとドアミラーのアイコンで通知
走行中の安全サポートだけでなく、駐車時・停車時のセーフティシステムも充実しており、あらゆるシーンでドライバーと乗員を守ります。
ジープ・コンパスのラゲッジルームと車内収納 積載性と使い勝手に優れた設計
JEEP Compassにはキーフォブのボタンを押すだけで自動開閉できるパワーリフトゲートが設定されています。テールゲートの開口部が広く取られているため、大きな荷物の出し入れもスムーズです。荷物を両手で持った状態でも操作できる点は、買い物やアウトドアシーンで特に便利です。
カーゴルームのフロアは3段階で高さを調整できます。背の高い荷物を積む際はフロアを下げて容積を拡大し、重い荷物を積み下ろしする際はフロアを上げて作業しやすい高さに設定するなど、荷物の種類や量に合わせた柔軟な使い方が可能です。
車内の収納スペースも充実しています。人目に触れさせたくない荷物を収納できる助手席シート下部のスペースや、メガネ・サングラスなどの小物を手軽に収納できるセンターコンソールのほか、ドリンクホルダーやUSBポートなど、日常使いに欠かせない収納が随所に配置されています。
特別仕様車ナイトイーグルの内装 専用デザインのシートが際立つスタイリッシュな空間(販売終了)
2018年8月25日に発売された特別仕様車「Night Eagle(ナイトイーグル)」は、現在販売を終了しています。ピアノブラックのインテリアアクセントと、ナイトイーグル専用デザインのシートを採用し、シックで大人の雰囲気あふれるインテリアが特徴でした。ブラックで統一されたコックピットまわりは、標準グレードとは一線を画す上質な仕上がりで、所有欲を満たすインテリアとして高い評価を得ていました。なお、ナイトイーグルはその後2020年にも別仕様で限定設定されています。
特別仕様車「リミテッド・ブラックルーフ・エディション」の内装 上質なコンビシートとブラックルーフの組み合わせ(販売終了)
2018年10月20日に全国190台限定で発売された「Limited Black Roof Edition(リミテッド・ブラックルーフ・エディション)」は、現在販売を終了しています。悪路走破性に優れた4×4グレードのLimitedをベース車両とし、ラグジュアリーなブラックルーフを採用した限定モデルです。
内装カラーは標準仕様と同じブラックを採用しつつ、スポーティなメッシュクロスとレザーのコンビシートを特別装備しており、外装のブラックルーフと統一感のあるスタイリッシュな室内空間を演出していました。
特別仕様車「モハベ・サンド・エディション」の内装 砂漠をイメージしたベージュカラーが個性的(販売終了)
2019年3月9日に全国100台限定で発売された特別仕様車「モハベ・サンド・エディション(Mojave Sand Edition)」は、現在販売を終了しています。ベース車両はLongitudeで、コンパスとして初採用となるベージュ系のMojave Sand C/C(モハベ・サンド・クリアコート)をボディカラーに設定したモデルです。
アメリカ南西部の広大な砂漠にインスパイアされたインテリアは、砂漠の色であるベージュとブラックの2トーン構成で、落ち着きの中にメリハリのある空間を演出していました。ベース車がLongitudeのため、Apple CarPlay/Android Auto対応の大型タッチパネルモニターやリアバックアップカメラなども標準装備されていました。
ジープ・コンパスの内装まとめ 初心者にも扱いやすくLimitedにはオフロード装備も完備
ジープ・コンパスの内装は、外装と同様にブラックを基調としたスタイリッシュな仕上がりで、初めてジープ車に乗るドライバーでも直感的に扱いやすい設計が魅力です。デュアルゾーンエアコンや7型マルチビューディスプレイなど快適装備が充実し、男女問わず長距離ドライブでも疲れにくい環境を整えています。
安全性能面では360°全方位サポートのコンセプトのもと、LaneSense車線逸脱警報・前面衝突警報・ブラインドスポットモニターなど多数の先進装備を搭載しています。ラゲッジルームは3段階のフロア高調整機能とパワーリフトゲートで積載性と使い勝手を両立しており、車内各所の収納スペースも充実しています。
なお、ジープ・コンパスはジープのオフロード性能指標である「Trail Ratedバッジ」を持たないモデルですが、LIMITEDにはセレクテレインシステムを標準搭載しており、一定の悪路走破性を確保しています。コンパクトSUVの枠を超えた多彩な可能性を持つモデルとして、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンに対応できる一台です。また、次世代型コンパスの開発が進められており、欧州では新型の生産が始まったと伝えられています。日本市場への導入時期については現時点で未定ですが、モデルチェンジの動向にも注目が集まっています。