メルセデス・ベンツ 新型CLA/CLAシューティングブレークが発売:価格は598万円から、限定車「Launch Edition」も登場
メルセデス・ベンツ日本は2026年7月9日、フルモデルチェンジした新型「CLA」と新型「CLAシューティングブレーク」を正式に発売しました。今回導入されたのは新開発の1.5L直列4気筒エンジンに48Vハイブリッドを組み合わせた内燃機関モデルで、価格は598万円から710万円(税込)。新世代プラットフォーム「MMA」と自社開発OS「MB.OS」を採用し、「Car of the Year 2026」も受賞した話題の一台です。本記事では、限定350台の「Launch Edition」や今後の導入が待たれるBEVモデルの情報も含め、価格・グレード構成からパワートレイン、安全装備までを整理して解説します。
メルセデス・ベンツ、新型「CLA」「CLAシューティングブレーク」を発売―価格は598万円から
メルセデス・ベンツ日本合同会社は2026年7月9日、新型「CLA」および新型「CLAシューティングブレーク」を発表し、同日より全国の正規販売店ネットワークを通じて販売を開始しました。2026年6月30日にオンラインショールームで特別先行予約が始まってからおよそ10日、いよいよ正式デビューとなります。
今回投入されたのは、48Vの高効率ハイブリッドシステムを組み合わせた内燃機関モデルです。ドライブトレイン、トランスミッション、プラットフォーム、サスペンション、そして車内のデジタル体験に至るまでを一新した、文字どおり「新しい世代」のCLA。メルセデス・ベンツはこの一台を、自動車誕生から140年にわたる技術革新を現代の技術で読み解き直したモデルと位置づけています。
新型CLA/CLAシューティングブレークの価格とグレード
ラインアップは4ドアクーペとステーションワゴン型のシューティングブレークの2ボディ、それぞれに「180」と「220」の2グレードという構成です。全車右ハンドルで、パワートレインは共通の1.5リッター直列4気筒エンジン+48V高効率ハイブリッドシステムとなります。
| モデル | パワートレイン | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| CLA 180 | 1.5L直4+48Vハイブリッド | 5,980,000円 |
| CLA 220 | 1.5L直4+48Vハイブリッド | 6,870,000円 |
| CLA 180 Shooting Brake | 1.5L直4+48Vハイブリッド | 6,210,000円 |
| CLA 220 Shooting Brake | 1.5L直4+48Vハイブリッド | 7,100,000円 |
クーペとシューティングブレークの価格差はいずれも23万円。荷室と後席の使い勝手を考えれば、この差額をどう見るかが最初の悩みどころになりそうです。
限定350台の記念モデル「CLA 180 Launch Edition」
発売にあわせ、導入を記念した日本限定の特別仕様車「Launch Edition」も設定されました。第一弾となる「CLA 180 Launch Edition」は総台数350台で、価格は699万円(税込)。標準の180に対して約101万円高という設定です。
内容はかなり濃く、通常モデルには用意されないゴールドアクセント入りの専用19インチAMGアルミホイールを筆頭に、AMGラインプラス、ナイトパッケージを採用。通常はオプション扱いとなるMBUXスーパースクリーンやマルチビームLEDヘッドライトまで標準で備わります。ボディカラーはポーラーホワイト(ソリッド)、MANUFAKTUR アルペングレー(ソリッド)、コスモスブラック(メタリック)の3色展開です。
納車時期は7月以降、シューティングブレークの限定車は後日
納車開始の目安は、CLA 180 Launch Editionが2026年7月以降、CLA 180 Shooting Brake Launch Editionが2026年9月以降とアナウンスされています(いずれも予定のため変更の可能性あり)。なお、シューティングブレークのLaunch Editionは後日発売予定とされており、狙っている人は続報を待つ形になります。
BEVモデル「with EQ Technology」は今後の導入予定
メルセデス・ベンツ新型CLA
今回発売されたのは内燃機関モデルのみで、電気自動車(BEV)モデルの「CLA with EQ Technology」は今後の導入が予定されています。6月30日に始まった特別先行予約の段階では、BEVを含めた予定価格として663万8,000円から841万6,000円(税込)というレンジが示されていました。
BEVの中核となるのは、EVファーストで設計されたMMAプラットフォームの実力です。後輪駆動の「CLA 250+」は一充電あたり最大792km(欧州値)という航続距離を掲げ、BEVとしては珍しい2速トランスミッションによって街中での加速と高速巡航時の効率を両立させています。800Vシステムに対応した急速充電では、10分の充電で最大約325km(欧州値)相当を回復し、10%から80%までは約22分。上位の「CLA 350 4MATIC」は最高出力353PSを発生します。日本仕様の詳細やグレードごとの価格は、今後の正式発表を待つことになります。
オンラインショールームと「車両お取り置き」の仕組み
メルセデス・ベンツのオンラインショールームには、全国の正規販売店とメルセデス・ベンツ日本が持つ新車在庫の一部が掲載されており、場所や時間を問わず車両を探せます。特徴的なのが「車両お取り置き」で、クレジットカードで3万円のお取り置き料を支払うと、希望の車両を一定期間確保した状態で商談を進められる仕組みです。お取り置き料は購入・キャンセルのいずれの場合も返金されます。
車両確保後は、予約時に選んだ販売店から連絡が入り、そのまま商談・購入という流れになります。Launch Editionには、ポーラーホワイト(ソリッド)の外装にブラックのレザーARTICO/MICROCUT内装を組み合わせたオンラインショールーム限定モデルも設定されており、この仕組みを使わなければ選べない仕様も存在します。
新型CLAの注目ポイントを3つに整理
新型が「新世代」を名乗る根拠は、大きく次の3点に集約できます。
- 新プラットフォーム「MMA」:電気自動車を主軸に開発しながら、高効率な内燃機関モデルにも対応する柔軟性を持たせた新世代アーキテクチャ。市場ごとのニーズに応じたパワートレイン展開を可能にしました。
- 自社開発OS「MB.OS」+第4世代MBUX:日本市場では新型Sクラスに次ぐ搭載。インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートを統合制御し、車両全体を一つのインテリジェントなエコシステムとして機能させます。主要ソフトウェアはOTAで更新可能です。
- 新開発の48Vハイブリッド:新エンジン「M252」に、電気モーターとインバーターを統合した8速デュアルクラッチ(8F-eDCT)を組み合わせ、滑らかな発進と効率的な加速を両立しました。
「Car of the Year 2026」受賞という後ろ盾
新型CLAは、欧州の自動車ジャーナリストによる投票で「Car of the Year 2026」に選出されています。メルセデス・ベンツにとっては史上2度目の受賞であり、前回の1974年から実に52年ぶりの快挙。知能性、効率性、デザイン、安全性、走行性能といった多面的な評価がその理由に挙げられています。日本での発売は、この受賞の熱がまだ冷めやらぬタイミングで実現した格好です。
メルセデス・ベンツ「CLA」の軌跡:コンパクトセグメントに革命を起こした4ドアクーペの歩み
メルセデス・ベンツのラインアップにおいて、「CLA」は洗練されたデザインとスポーティな個性を両立させた独自の地位を確立しています。コンパクトセグメントでありながら上位モデルの美学を継承し、モデルチェンジを重ねてきた「CLA」は、登場以来、世界中の若い層を中心に新しいメルセデス・ファンの獲得に大きく貢献してきました。
「CLA」とは:コンパクト・クラスにおけるスタイルの先駆者
CLAは、メルセデス・ベンツのハッチバックモデルである「Aクラス」をベースとした派生モデルです。その立ち位置は、大型4ドアクーペの先駆けとなった「CLS」のコンパクト版とも言えるもので、メルセデス・ベンツではこのモデルを「4ドアクーペ」と定義しています。
また、4ドアクーペに加えて、後席の居住性と実用的なラゲッジスペースを確保したステーションワゴン型の「シューティングブレーク」もラインアップされています。CLAは、単なる移動手段を超えて、所有者の感性を映し出すスタイリッシュな選択肢として市場に受け入れられました。
初代(2013年-2019年):新しい感性の提示
初代CLAは、2013年の北米国際オートショーで世界初公開されました。2012年に発表されたコンセプトカー「コンセプトスタイルクーペ」のデザインをほぼそのまま市販化したその姿は、当時のメルセデス・デザインに大きな衝撃を与えました。
日本市場では2013年7月に発売され、「躍動する新しい感性」というキャッチコピーとともにデビューしました。2015年には、流麗なルーフラインと高い実用性を融合させた「CLAシューティングブレーク」が追加され、ラインアップが拡充されました。初代は、FF(前輪駆動)ベースのエントリーモデルでありながら、メルセデスらしい上質さを備えた新世代のコンパクトカーとしての基盤を築きました。
2代目(2019年-2026年):デジタルとインテリジェンスの融合
2019年、CLAは初めてのフルモデルチェンジを受け、2代目へと進化しました。この世代では、メルセデス・ベンツの新しい対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を搭載したことが最大のトピックとなりました。
「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで車両のさまざまな機能をコントロールできるAI音声認識システムや、Sクラスと同等の高度な運転支援システムを採用したことで、CLAは「最もインテリジェントなコンパクトカー」のひとつとしての評価を確立しました。2代目CLAは、デザインの純粋さをさらに突き詰めると同時に、デジタル体験という新たな価値をユーザーに提供しました。
3代目(2025年-):メルセデスの新基準を打ち立てる次世代へ
2025年3月、CLAは3代目となる新型モデルへとフルモデルチェンジを果たしました。先代から約6年ぶりの刷新となる新型は、プラットフォームやデジタル体験に至るまでをゼロから構築した「メルセデスの新基準」を提示するモデルとなっています。
新たに採用された「MMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャ)」プラットフォームは、電気自動車(BEV)を主軸に設計されており、メルセデス・ベンツが自社開発した新しいオペレーティングシステム「MB.OS」を搭載するなど、将来のモビリティを見据えた革新が行われています。日本では2026年7月9日、48Vハイブリッドを積む内燃機関モデルから導入がスタートしました。
メルセデス・ベンツ新型「CLA」のエクステリア:Sensual Purityが導く流麗な佇まい
メルセデス・ベンツ新型CLA
新型「CLA」のエクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「Sensual Purity(官能的純粋)」を電動化とデジタルの時代にふさわしく進化させたものです。ラインやエッジを大幅に削減した輪郭は、シンプルでありながら流麗さと力強さを併せ持ちます。伸びやかなホイールベース、低く流れるルーフライン、切り詰められたショートオーバーハング。この3つが織りなすプロポーションが、CLAならではの美しさをさらに研ぎ澄ませました。
シューティングブレークは、この流麗なフォルムをベースに、後方へ長く伸びるルーフラインと広いラゲッジスペースを融合させたモデルです。エモーショナルな造形を保ちながら、日常使いからレジャーまで対応する実用性を確保しています。
ブランドの象徴「スターパターン」が輝くフロントフェイス
メルセデス・ベンツ新型CLA
フロントに据えられたのは、クローム仕上げのスターパターンを配したイルミネーテッドラジエターグリルです。夜間に浮かび上がる星の意匠が、洗練されたフロントフェイスを演出します。
ヘッドライトとリアコンビネーションランプにも、スリーポインテッドスターをモチーフとしたライトシグネチャーを採用。昼夜を問わず新型CLAだと一目でわかる、強い個性を持たせています。
機能性と造形美を両立させたディテール
ボディの細部には、見た目の美しさと機能を両立させる工夫が施されています。窓枠を持たないフレームレスドア、そしてCLAとして初採用となるシームレスドアハンドル。走行時にボディと一体化するハンドルは、サイドビューの流れるような表情を際立たせます。
リアディフューザーの形状も空力性能に配慮して設計されており、エネルギー効率と静粛性の向上に寄与しています。ルーフには大型のパノラミックガラスルーフが標準装備され、外観の洗練度をさらに高めています。
アルミホイールは18インチ標準、AMGラインで19インチへ
アルミホイールは新デザインを採用しました。標準仕様では18インチアルミホイールを装着し、有償オプションのAMGラインパッケージを選択すると19インチAMGアルミホイールが組み合わされます。いずれも空力性能に配慮したデザインとされ、先進的でスポーティな印象を強めています。
なお、Launch Editionにはゴールドアクセントをあしらった専用の19インチAMGアルミホイールが与えられ、通常モデルとは異なる特別感を演出します。
ボディカラーは全8色、新色アクアミントとMANUFAKTUR アルペングレーに注目
外装色はCLAより設定される新色のアクアミント(ソリッド)、ジェットブラック(ソリッド)、クリアブルー(メタリック)、そしてCLA初設定となるMANUFAKTUR アルペングレー(ソリッド)の4色を含む、合計8色から選択できます。
とりわけ淡いグリーンがかったグレーのMANUFAKTUR アルペングレーは、新世代CLAの佇まいをよく表す一色として注目されそうです。オンラインショールームでは各モデル・仕様ごとの内外装の組み合わせを360°画像で確認でき、実車を見る前に自分好みの1台を絞り込めます。
CLA 180のボディカラー
CLA 180のボディカラー
CLA 180のボディカラー
CLA 180のボディカラー
CLA 180のボディカラー
CLA 180のボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
CLA180 Shooting Brakeのボディカラー
新型「CLA」のインテリア:ミニマルで先進的、フローティングデザインが生む軽やかさ
メルセデス・ベンツ新型CLA
新型CLAのインテリアは、これまでの造形的な表現から一歩進み、ミニマルで先進的な空間へと進化しました。要素を絞り込み、印象的なパーツだけを際立たせることで、コンパクトセグメントに新しいラグジュアリー体験を持ち込んでいます。
インテリア全幅に広がるMBUXスーパースクリーン、立体的に造形されたドアセンターパネル、前方へ伸びるセンターコンソール。この3つはいずれも浮遊感のあるフローティングデザインとされ、室内全体に軽やかさと奥行きを与えています。
「MBUXスーパースクリーン」は有償オプション扱い
メルセデス・ベンツ新型CLA
室内で最も目を引くMBUXスーパースクリーンは、大きなガラス面の下にディスプレイを一体的に配置したもの。両端にはジェットエンジンを想起させる丸型エアアウトレットが備わり、機能性と造形美を融合させています。
ただし、これは有償オプションの「アドバンスドパッケージ」を装着した場合の装備です。高性能チップとUnity Game Engineによるリアルタイムグラフィックスを採用し、滑らかで先進的な表示を実現しています。Launch Editionでは、このスーパースクリーンが標準で備わる点も見逃せません。
センターコンソールは2層構造とされ、上段には立体感のあるトリム面に加えてカップホルダーとワイヤレスチャージング機能を配置。日常的な使い勝手にも配慮されています。
ChatGPTやGoogle Geminiと連携する第4世代MBUX
ソフトウェアの中核をなすのが、自社開発のOS「MB.OS」と、その上で作動する第4世代MBUXです。MB.OSは車両に深く統合されたチップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートの各領域を統合的に制御します。
複数のAIを1つに束ねたMBUXバーチャルアシスタントは、友人と話すようなコミュニケーションを可能にし、会話の文脈を保持する短期記憶機能も備えます。ChatGPTやMicrosoft Bingの検索に基づく情報検索に対応するほか、Google Geminiとの連携により、ナビゲーションや目的地の詳細を音声操作で引き出せます。
ナビゲーションも刷新されました。新しいMBUXナビゲーションは、Googleマップの地図データ・交通情報とメルセデス・ベンツ独自のUI/UXを組み合わせた専用設計です。
タッチと物理操作を共存させた新マルチファンクションステアリング
ステアリングホイールは新設計です。左右のスイッチパネルを静電容量式とし、ステアリング表面にシームレスに統合することで、最新世代のメルセデスらしいデジタルな操作感を実現しました。
一方で、リミッターやディスタンスアシスト・ディストロニックの操作にはロッカースイッチを、音量調整にはローラーを残しています。操作頻度の高い機能には触覚的な確かさを、というバランス感覚です。右側にはドライバーディスプレイ内を操作するフィンガーナビゲーションパッドが配置されました。
ローラーブラインドを廃した大型パノラミックルーフ
新型CLAで初採用となり、全車に標準装備されるのが大型パノラミックルーフです。フロントウインドウフレームから後方までシームレスに広がる、センターブレースのない一体型固定式ガラスルーフとなっています。
上方への視界が大きく開けることで室内に開放感と明るさをもたらし、先代よりゆとりのあるヘッドルームにも寄与しました。熱線を遮る合わせガラスに加え、外側に赤外線フィルム、内側にLowEコーティングを採用して日射や熱の影響を低減。この設計によってローラーブラインドそのものを不要としています。
内装色とインテリアトリムの組み合わせ
内装色はブラック(レザーARTICO/ファブリック)が基本。AMGラインパッケージを選択すると、ブラック(レザーARTICO/MICROCUT)と、ブラック/クリーンホワイトパール(レザーARTICO/MICROCUT)も選べるようになります。
インテリアトリムは標準仕様がアンスラサイトアノダイズドルック、AMGラインパッケージ選択時にはライトブラッシュドアルミニウムが組み合わされます。
Launch Edition専用のインテリアトリム
限定車のCLA 180 Launch Editionには、通常モデルにはないライトカーボングレインアルミニウムインテリアトリム、およびマットホワイトナチュラルファイバーインテリアトリムが設定されます。外装色との組み合わせで内装色も決まり、コスモスブラックとMANUFAKTUR アルペングレーにはレザーARTICO/MICROCUT[ブラック]、ポーラーホワイトには明るい印象のレザーARTICO/MICROCUT[ブラック/クリーンホワイトパール]が合わせられます。
シューティングブレークの荷室は455Lから最大1,295Lへ
実用性でシューティングブレークを選ぶ理由は明確です。荷室容量は455Lから最大1,295L(いずれも欧州参考値)と余裕あるスペースを確保し、後席には40:20:40分割可倒式シートを標準採用しています。
さらにEASY-PACKテールゲートを標準装備し、荷物の積み降ろしも快適です。日常の買い物や通勤から、旅行、アウトドア、レジャーまで幅広く対応します。
新型「CLA」の走行性能:新開発1.5Lエンジン「M252」と48Vハイブリッドの実力
メルセデス・ベンツ新型CLA
新型CLAの走りを支えるのは、電気自動車を主軸に開発されながら高効率な内燃機関モデルにも対応する新世代プラットフォーム「MMA」です。ボディスタイルとパワートレインの選択肢を広げながら、メルセデス・ベンツらしい安全性、快適性、質感を一貫して提供することを狙って設計されました。
ミラーサイクル+高圧縮比、新エンジン「M252」の中身
今回発売されたモデルに積まれるのは、新開発の1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「M252」と48Vハイブリッドシステムの組み合わせです。
燃焼方式にはミラーサイクルを採用しました。吸気バルブを早めに閉じることでスロットル損失を低減し、12:1という高圧縮比を実現。日常走行で使用頻度の高い部分負荷領域の効率を高め、燃費性能の向上に貢献します。
ハードウェアも凝っています。オールアルミ製クランクケース、シリンダー内壁の摩擦を抑えるNANOSLIDE®技術、排気マニホールドを部分的に統合したシリンダーヘッド、セグメント化タービンを備えたターボチャージャー。さらに48V技術を用いた電動冷媒コンプレッサーの採用により、摩擦低減に加えて停車中の空調作動も可能としました。
CLA 180は100kW、CLA 220は140kW+モーター22kW
グレードによる違いはエンジン出力にあります。「CLA 180」および「CLA 180 Shooting Brake」は最高出力100kWのエンジンに22kWの電気モーターを組み合わせ、「CLA 220」および「CLA 220 Shooting Brake」は最高出力140kWのエンジンに同じく22kWの電気モーターを組み合わせて、より力強い走行性能を提供します。
電気モーターを統合した新開発8速DCT「8F-eDCT」
トランスミッションには、電気モーターとインバーターを統合した新しい8速デュアルクラッチトランスミッション(8F-eDCT)を採用しています。3者を一体化することで、コンパクトかつ高密度なパッケージングを実現しました。
これに最大1.3kWhのエネルギー容量を持つ新開発の48Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、滑らかな走りと優れたエネルギーマネジメントを両立。バッテリーはセルとDC/DCコンバーターをフラットパック構造に統合し、省スペース化にも配慮されています。
ピニオンスターターを持たない自然なエンジン始動
電気モーターは全速度域で駆動をサポートし、とくに低回転域の加速を高めます。エンジンとモーターのトルクが重なり合うことで、幅広い回転域で力強く滑らかな加速が得られる仕組みです。
面白いのはエンジン始動の方法で、電気モーターとディスコネクトクラッチによって行われるため、従来型のピニオンスターターを必要としません。結果として、スタート・ストップ機能やエンジンとモーターの切り替えをほとんど意識させない自然な制御が実現しています。
フロントに新開発3リンク式、リアにマルチリンク式アクスル
プラットフォームの刷新にあわせ、シャーシも大きく進化しました。コイルスプリング式コンフォートサスペンションを基本に、フロントには新開発の3リンク式アクスルを採用しています。
ロアコントロールアームは鍛造アルミニウム製の横方向アームとスラストアームで構成され、マクファーソン式と同様にストラットがホイールをガイドします。第3のリンクとなるタイロッドはラック&ピニオン式ステアリングの一部として機能し、ステアリングギアをホイールセンター前方に配置することで、狙いどおりのセルフステア特性と正確なステアリング応答性を追求しました。ステアリングナックルには鋳造アルミニウムを採用しています。
リアには、中・上級クラスのメルセデス・ベンツ車で培われてきたマルチリンク式アクスルを採用。このセグメントでも快適な乗り心地と安定感のある走行フィールを支えます。
ダブルバルクヘッド構造による静粛性
NVH(騒音・振動・ハーシュネス)性能への配慮も行き届いています。遮音材やカバーによる音放射低減に加え、上位クラスで採用されてきたダブルバルクヘッド構造、さらにAピラー側面からフロアまで拡張された遮音対策により、日常域から高速走行まで洗練された乗り味に貢献しています。
BEVモデルは2速トランスミッションと800Vシステムを採用
今後導入が予定されるBEVモデル「CLA with EQ Technology」については、後輪駆動の「CLA 250+」が一充電あたり最大792km(欧州値)という航続距離を掲げます。BEVとしては珍しい2速トランスミッションを備え、街中での加速と高速巡航時の効率を両立させる設計です。
800Vのシステム電圧に対応した急速充電では、10分の充電で最大約325km(欧州値)相当を回復し、10%から80%までは約22分。上位の「CLA 350 4MATIC」は最高出力353PSを発生します。日本仕様の詳細は正式発表を待つことになります。
新型「CLA」の安全性能:「このクラスで最も安全な自動車」を目標にゼロから開発
新型CLAは「このクラスで最も安全な自動車」を目標に掲げ、最新の安全思想に基づいてゼロから開発されました。標準装備の安全運転支援システムに加え、衝突時の衝撃を効果的に分散するクラッシャブルゾーン、高剛性の車体構造、シートベルトやエアバッグなどの乗員保護システムを組み合わせることで、万一の際の重大な傷害リスク低減を図っています。
同セグメント初、センターエアバッグを標準装備
注目すべきは、メルセデスの同セグメントで初めてセンターエアバッグを標準装備した点です。重度の側面衝突時に、事故の深刻度や乗員の有無に応じて運転席と助手席の間に展開し、側面衝突時の前席乗員保護を強化します。
なお欧州では、先行して発表された新型CLAが安全性能評価で高い評価を獲得しており、ハードとソフトの両面で高水準にあることが示されています。
新世代の安全運転支援システム「MB.DRIVE」
新型CLAが搭載するのは、MB.DRIVEという名称の新世代の安全運転支援機能群です。MB.DRIVEは運転支援に加えて駐車支援も含む支援システムの総称で、運転時・駐車時のドライバー負担を軽減します。
センサー構成は充実しています。8つのカメラ、5基のレーダー、12個の超音波センサーに加え、高性能なコンピューターを採用。これらのセンサーと高度な演算能力により、車両周囲の状況を把握して先進的な支援機能を成立させています。
- MB.DRIVE ASSIST(標準装備):ディスタンスアシスト・ディストロニックにステアリングアシストを補完し、高速道路や渋滞時の快適性を高めます。
- レーンチェンジアシスト:新型CLAで採用。ウインカーレバーの操作により、高速道路での車線変更を支援します。
- MB.DRIVE PARKING ASSIST:車両の両側の駐車スペースを早い段階から検知し、パーキングアシストによるスムーズな駐車をサポートします。
- MB.DRIVE PARKING ASSIST 360:360°カメラシステムによる、新しく改良されたサラウンドビューを提供します。
OTAアップデートで進化し続ける安全性
メルセデス・ベンツ インテリジェントクラウドに接続された車両システムにより、運転支援機能を含む主要な車両ソフトウェアをOTA(Over-the-Air)で継続的にアップデートできます。納車後も最新の技術が届き続ける、という新しい価値です。
ただし先進安全装備は、あくまでドライバーの安全運転を前提としたシステムです。走行状況によって認識性能・制御性能には限界があるため、システムだけに頼らない運転を心がける必要があります。
新型「CLA」の価格・主要諸元・保証プログラム
メルセデス・ベンツ新型CLA
2026年7月9日に発売された新型CLA/CLAシューティングブレークは、いずれも48V高効率ハイブリッドシステムを搭載した内燃機関モデルです。ここでは確定した価格と主要諸元、そして購入後の保証プログラムまでを整理します。
グレード別の価格一覧
| モデル | MP | ステアリング | パワートレイン | メーカー希望小売価格(税込/カッコ内は税抜) |
|---|---|---|---|---|
| CLA 180 | 202701 | 右 | 1.5L直列4気筒+48V高効率ハイブリッド | 5,980,000円(5,436,364円) |
| CLA 220 | 202701 | 右 | 1.5L直列4気筒+48V高効率ハイブリッド | 6,870,000円(6,245,455円) |
| CLA 180 Shooting Brake | 202701 | 右 | 1.5L直列4気筒+48V高効率ハイブリッド | 6,210,000円(5,645,455円) |
| CLA 220 Shooting Brake | 202701 | 右 | 1.5L直列4気筒+48V高効率ハイブリッド | 7,100,000円(6,454,546円) |
上記は付属品価格、税金(消費税を除く)、保険料、登録に伴う諸費用を含まない車両本体価格です。別途リサイクル料金が必要となります。
限定車「CLA 180 Launch Edition」の価格と内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | CLA 180 Launch Edition |
| 販売台数 | 合計350台(20台/50台/120台/160台の配分) |
| 外装色 | ポーラーホワイト(ソリッド)/コスモスブラック(メタリック・オプション価格140,000円)/MANUFAKTUR アルペングレー(ソリッド・オプション価格270,000円) |
| 限定装備 | AMGラインプラス、ナイトパッケージ、19インチAMGアルミホイール、AMGスポイラーリップ ほか |
| 追加装備 | マルチビームLEDヘッドライト、アダプティブハイビームアシスト・プラス、ローワードコンフォートサスペンション、スポーツシート、プライバシーガラス ほか |
| メーカー希望小売価格 | 6,990,000円(税抜6,354,546円) |
CLA 180 Shooting Brake Launch Editionは後日発売予定です。
主要諸元
| 項目 | CLA 180 / CLA 220(48Vハイブリッド) |
|---|---|
| エンジン | 1.5L直列4気筒ガソリン「M252」(ミラーサイクル、圧縮比12:1) |
| エンジン最高出力 | 100kW(CLA 180)/140kW(CLA 220) |
| 電気モーター最高出力 | 22kW |
| トランスミッション | 8速デュアルクラッチ(8F-eDCT、電気モーター統合型) |
| バッテリー | 48Vリチウムイオン(最大1.3kWh) |
| サスペンション | フロント:3リンク式/リア:マルチリンク式(コイルスプリング式コンフォートサスペンション) |
| 荷室容量(シューティングブレーク) | 455L〜最大1,295L(欧州参考値) |
| ボディサイズ(参考) | 全長4,723mm×全幅1,855mm×全高1,450〜1,469mm(欧州値) |
ホイールサイズの設定
| 仕様 | ホイールサイズ |
|---|---|
| 標準装備 | 18インチアルミホイール |
| AMGラインパッケージ(有償オプション) | 19インチAMGアルミホイール |
| CLA 180 Launch Edition | 19インチAMGアルミホイール(ゴールドアクセント入り専用デザイン) |
保証プログラム「メルセデス・ケア」
新型CLA/CLAシューティングブレークには、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポートが無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用されます。
その終了後には、有償の延長プログラムも用意されています。一般保証と24時間ツーリングサポートを2年間延長する「保証プラス」、4・5年目のメンテナンスサービスをパッケージ化した「メンテナンス プラス」の2種類です。
自動車誕生140周年「140 Years of Innovation」
カール・ベンツが世界初の自動車の特許を取得してから140年。2026年はメルセデス・ベンツにとってアニバーサリーイヤーにあたります。2026年1月29日のドイツ本社における新型Sクラス発表を皮切りに、同社は史上最大規模の製品投入を進めており、新型CLAもその流れに連なる一台です。
記念企画として、3台の新型Sクラスが世界140カ所を巡る旅に出ています。新型CLAが掲げる「140年の技術革新を、現代の技術で再解釈した新世代モデル」というキーワードは、この文脈の中で読むとより輪郭がはっきりします。
ベンツCLAのモデルチェンジ遍歴

メルセデス・ベンツ・CLAクラスは、ドイツのメルセデス・ベンツグループがメルセデス・ベンツブランドとして展開している高級乗用車です。Aクラスをベースとした派生モデルで、4ドアクーペ「CLS」のコンパクトタイプにあたります。ここでは、2013年の初代から2025年に登場した3代目までのモデルチェンジ遍歴を振り返ります。
ベンツCLA 初代 C117/X117(2013年~2019年)
2013年7月、ベンツCLAの日本仕様が発表されました。グレード体系は「CLA180」「CLA250」「CLA250 4MATIC」「CLA45 AMG 4MATIC」の4グレードで、キャッチコピーは「躍動する新しい感性」です。日本発売記念特別モデル「CLA250 Edition 1」が限定300台で販売されました。
2015年6月、限定250台の特別仕様車「CLA180 Edition Black」を発売するとともに、ステーションワゴンモデルの「CLAシューティングブレーク」も発表されました。グレードは「CLA180 Shooting Brake」「CLA250 Shooting Brake」「CLA180 Shooting Brake Sports」「CLA250 SPORT 4MATIC Shooting Brake」のラインナップです。同時に特別仕様車「OrangeArt Edition」を発表し、「Mercedes-AMG CLA45 4MATIC Shooting Brake OrangeArt Edition」も併せて設定されました。同年11月には「Mercedes-AMG CLA45 4MATIC Shooting Brake」を新たに設定しています。
2016年8月、マイナーチェンジを実施。外観の変更とボディカラーの追加、快適装備の充実などが行われ、「CLA250」を廃止して「CLA180 Sports」を追加、「CLA250 4MATIC」を「CLA250 SPORT 4MATIC」に変更し、「CLA250 Shooting Brake」を廃止しました。
2017年3月、特別仕様車「Mercedes-AMG CLA45 4MATIC Racing Edition」を90台限定で発売。同年5月には120台限定の特別仕様車「CLA180 STAR WARS Edition」を発表しました。同年7月の一部改良では「CLA180」と「CLA180 Sports」を廃止し、「CLA180 AMG Style」と「CLA220 4MATIC」を追加しています。
ベンツCLA 2代目 C118/X118(2019年~2026年)
2019年8月、日本仕様車のフルモデルチェンジを発表。「CLA 200 d」と「CLA 250 4MATIC」を設定し、キャッチコピーは「それは、他の誰とも違う、あなたを証明するメルセデス。」です。新世代インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載し、AIによる音声認識を可能にした点が大きなトピックとなりました。同年11月には「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+」の追加が発表されました。
2020年2月、「CLA180」と「メルセデスAMG CLA 35 4MATIC」の追加が発表されました。同年9月の一部改良では、全モデルに「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備となっています。
2021年9月、一部仕様変更を実施。AMGモデルを除く全車にアンビエントライトを標準装備するなど、装備内容が見直されました。
2022年10月、AMG創業55周年特別仕様車「Mercedes-AMG CLA 45 S 4MATIC+ Edition 55」が限定55台で発売されました。
2023年9月、マイナーチェンジを実施して外観デザインを刷新し、「スターパターンフロントグリル」を採用するとともに「CLA250」を廃止。10月には「Mercedes-AMG CLA 45 S 4MATIC+」もマイナーチェンジで外観を刷新し、11月には日本国内限定100台の特別仕様車「Mercedes-AMG CLA 45 S 4MATIC+ Street Style Edition」を発売しました。
2024年9月には、クーペをベースにオールブラックでまとめた特別仕様車「CLA 180 Night Edition」を全国限定200台で発売しています。
ベンツCLA 3代目 C174/X174(2025年~)
2025年3月、イタリア・ローマで3代目となる新型CLAが発表されました。先代から約6年ぶりのフルモデルチェンジで、プラットフォームからパワートレイン、デジタル体験までがゼロから刷新されています。クーペ(C174)が3月に欧州で、シューティングブレーク(X174)が7月にそれぞれ発表され、電気自動車(BEV)モデルと48Vハイブリッドの内燃機関(ICE)モデルが並行して展開されます。
最大の特徴は、新開発のプラットフォーム「MMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャ)」を初採用した点と、メルセデス・ベンツが自社開発したOS「MB.OS」を初搭載した点です。BEVモデルは800Vシステムを採用し、最大792km(欧州値)という航続距離を実現しました。その完成度は高く評価され、欧州の自動車ジャーナリストによる投票で「Car of the Year 2026」を受賞しています。メルセデス・ベンツにとっては1974年以来、52年ぶり2度目の受賞となりました。
日本では、2025年10月30日に「ジャパンモビリティショー2025」で初公開されました。2026年6月30日からオンラインショールームでの特別先行予約が始まり、2026年7月9日に48Vハイブリッド搭載の内燃機関モデルが発売。価格は598万円から710万円(税込)で、同時に限定350台の「CLA 180 Launch Edition」(699万円)も設定されました。BEVモデルの日本導入は今後予定されています。
| ベンツCLAモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 C117/X117 | 2013年~2019年 |
| 2代目 C118/X118 | 2019年~2026年 |
| 3代目 C174/X174 | 2025年~ |
撮影したメルセデス・ベンツCLAの写真
ジャパンモビリティショー2025に出展したThe all-new electric CLAはMB.OSを完全搭載した初めてのモデル





























