スバル新型BRZのフルモデルチェンジ最新情報
2012年に発売されたスバルのBRZはトヨタと共同制作されたスポーツカー。
スバルの水平対向エンジンFB20型にトヨタの直噴技術D-4Sを融合した新開発のスポーツエンジン、FA20型と呼ばれる2.0L水平対向4気筒DOHCを搭載。
Boxer Engine(ボクサーエンジン)
Rear wheel drive(後輪駆動)
Zenith(究極)
この3つの単語の頭文字をとり「BRZ」と名付けられました。トヨタでは兄弟車86として販売されています。
2016年には86と共にマイナーチェンジを果たしたBRZですが、2代目モデルもトヨタ・スバルでの共同開発に。2025年にトヨタのGR86と共にモデルチェンジが予想されるBRZの最新情報を紹介。
3代目BRZはトヨタ主導で開発か ターボエンジン搭載の新型THSで最高出力300psオーバーに
BRZはGR86とともに2022年に生産終了の噂がありましたが、2025年に向けて3代目新型BRZを開発している可能性が高いようです。
新型BRZは全長と全幅を拡張し、全高を低くしたワイド&ロースタイルのスポーツカーらしいシルエットに。
注目のパワートレインは1.6Lの直列3気筒ターボエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載するようで、最高出力は300psから330psを想定。
トヨタ主導で開発されるとのことで、新開発のTHSを搭載する可能性も考えられます。
同時期にGR86の発表もあると考えられるため、新たなライトウェイトスポーツの歴史が始まる予感です。
販売価格は現行の2代目モデルよりも高くなるようで、400万円を超えるスターティングプライスが予想されています。
BRZへMT車専用SPORTモードを追加する一部改良を2024年7月12日実施
BRZが一部改良を2024年7月12日実施、MT車専用SPORTモード追加やAT車マニュアルダウンシフト制御の許容回転数拡大、ダンパー減衰力特性の最適化などを含んでおり、走行性能を向上。
またウインカーレバーの操作方式をロック式に変更などよりドライブに集中できる仕様に変更しました。
2024年一部改良後BRZの販売価格は3,384,000円から3,817,000円です。
2024年一部改良後BRZの改良点
- MT車専用SPORTモード追加
- AT車マニュアルダウンシフト制御の許容回転数拡大
- ダンパー減衰力特性の最適化
- 電動パワーステアリングのアシスト特性最適化
- MT車のアクティブサウンドコントロール音量切替
- デイタイムランニングライトの採用
- ウインカーレバーの操作方式変更
BRZが2023年9月22日一部改良発表 マニュアルモデル初のアイサイト搭載で安全性能強化
2023年9月の一部改良で専用サスペンションなどを装備したBRZ STIスポーツを追加
BRZへの一部改良を2023年9月22日発表、スバルが新開発したマニュアルミッション仕様車向けの予防安全装備アイサイトを初搭載、販売価格は3,300,000円から3,817,000円。
また新グレードのSTI Sport(STI スポーツ)を追加設定。ドアミラー・ルーフアンテナをブラックアウト、STI専用チューンのサスペンションやブレンボ製ディスクブレーキなどでスポーツ走行をサポートします。
2023年BRZに搭載するアイサイトの機能
- プリクラッシュブレーキ
- 追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線逸脱・ふらつき警報機能
- 先行車発進お知らせ機能
- 後方ソナー警報機能のクリアランスソナーなど
2023年BRZ STIスポーツの装備
- STIチューニング日立Astemo製SFRDフロントダンパー
- STIチューニングリヤダンパー
- ダークメタリック 215/40R18ハイパフォーマンスタイヤ&18インチアルミホイール
- brembo製17インチフロント&リヤベンチレーテッドディスクブレーキ(オプション)
- フルLEDヘッドランプ
- クリスタルブラック・シリカ 電動格納式リモコンドアミラー
- クリスタルブラック・シリカ ルーフアンテナ
- フロント&リヤ STIエンブレム
- BOXERメーター
- ブラック/ボルドー ウルトラスエード/本革シート
- ダークキャストメタリック シフト回り加飾
- ダークキャストメタリック ヒーターコントロールダイヤル&スイッチ
- STIロゴ入り プッシュエンジンスイッチ
- メーターバイザー&ドアトリム ショルダーパッド
SUBARU BRZの特別仕様車「S “10th Anniversary Limited”」が2022年7月24日発売
BRZ10周年特別仕様車のエクステリア
BRZ発売10周年記念モデルとして発売された特別仕様車の「S “10th Anniversary Limited”」は、新型BRZのSグレードをベースに、専用インテリアとマットブラックカラーの18インチアルミホイールがセットになったモデルで、一部の外装パーツもブラックで統一し、インテリアはブルーカラーに合うワンポイントが施された内装でBRZ10周年にふさわしいデザインで登場しています。
BRZ特別仕様車の「S “10th Anniversary Limited”」の価格は、3,388,000円(6MT)または3,553,000円(E-6AT)で限定200台の販売。2022/7/28~9/30日までの間に注文を受け付け9/30日までに200台に達した場合は販売終了となります。
- BRZ10周年特別仕様車はブラックにブルーのワンポンとカラーの内装
- 10th Anniversaryの刺繍
- BRZは2012年から発売
- BRZのマットブラックの18インチアルミホイール
新型BRZがライティングスイッチの仕様を見直す一部改良を2022年5月26日に実施
一部改良したBRZ
2021年のフルモデルチェンジから初めての一部改良を2022年5月に実施。
改良内容はライティングスイッチを海外で販売するBRZの仕様に合わせることで、従来の車幅灯+尾灯&OFFの1ポジションから、車幅灯+尾灯とOFFを分けて2ポジションに変更したことです。
スバルBRZ Cup Car Basicを2022年2月8日発表
BRZ Cup Car Basicレース参戦車両として開発した特別なグレード
新型BRZの新グレードとして発表したCup Car Basic(カップカーベーシック)は、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの参戦車両として開発。本格的な6点式シートベルト用アイボルトや空冷式エンジンクーラーなどを備えた特別なグレードです。
BRZ Cup Car Basicの専用装備
- 6点式+サイドバー付きロールケージ
- 6点式シートベルト用アイボルト
- シートサイド&カーテンシールドエアバック取り外し
- ロールケージ専用フロアマット
- 空冷式エンジンオイルクーラー
- リヤデフ冷却フィン
走行性能を追求したCup Car Basicの販売価格は、6速MT専用で3,338,500円です。レーシングカーのベース車両としても最適なモデルで、カスタムが楽しい1台になるでしょう。
新型BRZ発表 AT車はアイサイト標準装備で発売日は2021年8月30日
横に広がるヘキサゴングリルやコの字型のデイタイムランニングライトが特徴的な新型の2代目BRZ
新型BRZは、ワイドになったヘキサゴングリルにより、低く躍動感のあるスタイリングに変化したのが特徴。
ファンダーの張り出しも初代BRZと比較すると広くなり、空力パーツのエアアウトレットもフロントフェンダーの後ろなどに配置するなど、ライトスポーツモデルらしく正当進化しました。
新型BRZのインテリア 後席やラゲッジスペースにもゆとりのある設定
BRZのインテリアは水平基調のイントメントパネルが特徴で、見晴らしの良い視界を確保したことで快適なドライビングを楽しめるようになっています。
デジタルメーターは7インチを採用。運転に必要な情報を直感的にわかるように表示してくれます。ホールド性の高いスポーツシートは、スポーツ走行でも疲れにくいように作られています。
新型BRZが最も進化したポイントとして、スバルの予防安全装備アイサイトがAT車(オートマチック)に標準装備されたことが挙げられます。
スポーツカーに安全装備を追加することについて、様々な意見があるようですが、ライトスポーツを楽しむためATモデルを購入するユーザーには全車速追従機能付クルーズコントロールやプリクラッシュブレーキはとても嬉しい装備だと考えます。
BRZのMT車にアイサイトは搭載されず、オプションにも設定されないということですが、将来的にオプション設定するという噂もあります。
全長 | 4,265mm |
---|---|
全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,310mm |
ホイールベース | 2,575mm |
最低地上高 | 130mm |
車両重量 | 1,270kg |
エンジン種類 | 2.4L 水平対向4気筒 |
総排気量 | 2.387L |
駆動方式 | FR(フロントエンジン、リヤ駆動) |
トランスミッション | 6AT、6MT |
最高出力 | 173kW(235ps)/7,000rpm |
最大トクル | 250Nm(25.5kgm)/3,700rpm |
タイヤサイズ | 215/40 R18 |
グレード構成はRとSの2つにそれぞれAT車とMT車を設定した4グレードで、販売価格は3,080,000円から3,432,000円になっています。
新型BRZの駆動方式は全グレード2WDのFR(フロントエンジン、リア駆動)で、パワートレインは水平対向の2.5Lの自然吸気エンジンを採用しています。
グレード | トランスミション | 販売価格 |
---|---|---|
R | 6速MT | 3,080,000円~ |
6速AT | 3,245,000円~ | |
S | 6速MT | 3,267,000円~ |
6速AT | 3,432,000円~ |
2代目の新型BRZはWRブルーパールやイグニッションレッドを設定
新型BRZは伝統的なスバルらしいブルーカラーのWRブルーパールや、スポーツカーに似合うイグニッションレッドなど7色のボディカラーを設定。
特にWRブルーパールは2代目BRZのイメージカラーにもなっていて、オプション価格ではない無料カラーなのも嬉しいポイントです。
新型BRZのボディカラー一覧
- クリスタルホワイトパール(33,000円高)
- アイスシルバーメタリック
- マグネタイトグレーメタリック
- クリスタルブラックシリカ
- サファイアブルーパール
- WRブルーパール
- イグニッションレッド(55,000円高)
- クリスタルホワイトパール(33,000円高)
- アイスシルバーメタリック
- マグネタイトグレーメタリック
- クリスタルブラックシリカ
- サファイアブルーパール
- WRブルーパール
- イグニッションレッド(55,000円高)
新型BRZの日本発表前の情報や噂などを紹介
BRZはスバルが発売するライトウェイトスポーツカーで、トヨタと共同開発して誕生した希少なモデルです。海外でも評価が高く、日本で発表する前に北米でワールドプレミアするなど、全世界が期待する新型モデルです。
新型BRZは2021年7月29日に日本初公開され、2021年8月30日に発売。日本で発表される前の海外で発表された情報や、予想された次期BRZの内外装や機能、安全装備などの噂などを紹介します。
新型BRZの日本仕様を世界初公開 2.4L水平対向エンジンとアイサイトを装備
GR86と共にワールドプレミアを行った新型BRZ
スバル公式が新型BRZの日本仕様を2021年4月5日にワールドプレミアしました。 新型BRZの北米仕様は2020年の11月に公開されていましたが、今回は日本仕様ということで、発売日も2021年夏頃というアナウンスも行われました。
エクステリアはワイドに強調されたヘキサゴングリルと、コの字型のヘッドライトがスバルらしさを表現。
運転支援システムのアイサトもATモデルに採用するということで、ピュアライトスポーツモデルのBRZには嬉しい仕様になっています。
共同開発モデルの新型GR86とはスペックなどが一緒ですが、ヘッドライトやフロントバンパーなどエクステリアも違うため、選ぶ楽しみもあるスポーツモデルになっています。
また発売日にも違いがあり、BRZは2021年7月29日に発表して、2021年秋頃の発売を予定するGR86より早く登場しました。
新型BRZのグレードはRと上位グレードのSの2種類で、見積もりも開始しています。
新型BRZを2020年11月18日にワールドプレミア
2021年6月頃に北米で発売する新型BRZ
新型BRZが2020年11月18日に世界初公開されました。それまで北米スバルの公式サイトが新型BRZのティザーサイトをオープンして、新型BRZのワールドプレミアまでの時間をカウントダウンしていましたが、待望のワールドプレミアになりました。
BRZではAT車に初めて運転支援システムのアイサイトを搭載すること、新型パワートレインの2.4Lの水平対向4気筒エンジンを採用すること、米国では2021年秋の発売を予定していることも発表されました。
グレード | プレミアム | リミテッド |
---|---|---|
全長 | 約4,265mm | |
全幅 | 約1,775mm | |
全高 | 約1,311mm | |
ホイールベース | 約2,576mm | |
エンジン種類 | 2.4L 水平対向4気筒 | |
最高出力 | 228hp(231ps) | |
最大トルク | 184lb.-ft(25.4kgm) | |
トランスミッション | 6MT/6AT | |
駆動方式 | RWD(FR駆動) | |
サスペンション形式/前 | ストラット式独立懸架 | |
サスペンション形式/後 | ダブルウィッシュボーン式独立懸架 | |
ホイールサイズ | 17インチ | 18インチ |
タイヤサイズ | 215/45R17 | 215/40R18 |
また、2020年に公開する新型BRZについて、北米専売モデルになる、という噂もあるようです。これは欧州市場の燃費規制が関係していて、BRZの排気量では販売できない可能性があるとのことです。
日本市場で発売することも明言されていないため、今まで通り販売することになっても北米より遅れて日本に導入する可能性があるでしょう。
北米スバルで新型BRZのプロトタイプを2020年に発表
2020年秋に公開予定の新型BRZのティザーイメージ
北米スバルの公式ページに、新型BRZをワールドプレミアすることを発表。次期は2020年秋で、プレスリリースにはカモフラージュに包まれた新型BRZのティザーイメージも公開されています。
BRZはトヨタが発売する86と共同開発したライトウェイトスポーツモデルで、次期型もトヨタと共同開発する予定になっています。2020年に旧モデルが販売終了して、新型モデルは2021年に登場すると言う噂もあり、当日はカモフラージュがかかった状態でしたが盛り上がったようです。
次回の新型BRZのお披露目は2020年11月に、Youtubeを使って公開されるという噂があるので期待しましょう。
現行型BRZが2020年7月20日で日本市場での生産を終了
広島スバル株式会社の公式ツイッターにて、現行型BRZの生産が2020年7月20日をもって終了することを発表。ドイツ市場では現行型BRZの限定モデル「ファイナルエディション」が2020年7月より発売されますが、日本市場での発売はありません。
なお、2021年3月には姉妹車のトヨタ86が「GR86」となって登場するという情報も。GR86と同じタイミング、あるいはそれ以降に次期型BRZについても何らかの動きがあると考えられます。
次期BRZは搭載エンジンを変更してトヨタのTNGAプラットフォームを採用する可能性がある
次期BRZの開発車両
次期モデルのBRZがどのような変貌を遂げるのかファンには気になるところですが、サスペンションやトランスミッションなどのコンポーネントはそのまま引継ぎ、搭載エンジンが大きく変わるという情報があります。
排気量が従来の2Lから2.4L水平対向の4気筒エンジンにスペックアップ、207psだった現在の最大出力が、次期BRZでは231psまで引き上げられます。
プラットフォームはスバル製のSGPからトヨタが開発する次世代TNGAに変更される可能性があります。また、ベース車両は2017年の東京モーターショーで発表した「GR HV Sportコンセプト」になるという予想もあります。トヨタのチーフエンジニアは、BRZの姉妹車であるトヨタ86の次期型について「新型GRスープラを超える1台になる」と明言しているとのこと。次期BRZのスペックについてもボディ剛性の向上によりどのようなパワーで加速するのか、大いに期待したいところです。
次期BRZの開発が中止されたという噂は間違いだった!開発はトヨタ・スバル共に継続中!
次期BRZの開発は継続して行われている
BRZはトヨタ86と共同開発されたライトスポーツで、発表時から大きな注目を集めた夢の車でした。2021年にはモデルチェンジを予定していましたが、86とともにBRZの次期モデル開発が中止されたという噂がありました。
噂の出所は、スバルの研究開発を進める方の「トヨタと全く議論できていない」というインタビューが基になっていましたが、中止の事実はなく、トヨタとスバル共に開発を継続しているとのことです。
2~3年後には4気筒クーペである次世代モデルのBRZとお目にかかれそうなので、コンパクトスポーツカーファンは心待ちにしていましょう。
BRZは2021年3月にトヨタの86と一緒にフルモデルチェンジ
東京モーターショー2019に出展されたBRZ STI
2012年、12年振りの2ドアクーペが発売されたことで、BRZは大きな話題を集めました。それから4年後2016年には初めてのマイナーチェンジが行われ、リフトアップとパワートレインが進化しました。
2017年には東京モータショー2017にも出展された「STI Sport」が最上級グレードとして新たに追加され特別仕様車「STI Sport クールグレーカーキ エディション」が100台限定販売されています。
そして2018年~2019年にビッグマイナーチェンジを行うと噂されていましたが、2021年3月にフルモデルチェンジが濃厚となっています。
BRZ STI Sport クールグレーカーキ エディション
次期BRZ エクステリアのヒントはFT-1コンセプト
次期BRZのエクステリア候補 FT-1コンセプト
次期BRZのエクステリア候補 GR HV スポーツコンセプト
BRZはトヨタと共同開発したことでも注目を集めました。技術提携はもちろん、両社話し合いながら制作されたスポーツカーなので、次期BRZはトヨタのデザインを採用する可能性も十分あり得ます。
次期86のエクステリア候補はトヨタのコンセプトカーFT-1が最有力と言われています。その他にも東京モータショー2017で発表されたGR HV スポーツコンセプトも次期86との噂があります。
86はBRZの兄弟車のため、86のデザインがBRZに反映されます。
次期BRZのデザインに一番近いのがFT-1コンセプトとGR HV スポーツコンセプトだと言えます。
インプレッサやXVに採用するスバルの次世代プラットフォーム「SGP」を使い開発
次期BRZはスバルが新開発した次世代プラットフォーム「SGP(スバルグローバル プラットフォーム)」を採用します。
SGPは2016年にフルモデルチェンジした新型インプレッサG4・スポーツ、2017年にフルモデルチェンジしたXVに採用され、2018年にフルモデルチェンジする新型フォレスターにも採用されます。
これからのスバル車はフルモデルチェンジや新型車投入のタイミングで全ての車種にSGPが採用される見込みです。
2021年3月にフルモデルチェンジする可能性があるBRZにもSGPが採用される予定なので、今まで以上の剛性と乗り心地を手に入れるでしょう。
次期BRZのパワートレインはハイブリッド仕様車とガソリン仕様車をラインナップ 排気量を上げた2.4LNAエンジンも候補に
パワートレインには現行モデルで採用されている2.0L水平対向4気筒直噴DOHCと、スバルが新開発した2019年に投入予定となっている1.6L水平対向ダウンサイジング直噴ターボを採用します。
この新開発された次世代ターボエンジンは231PS以上の最高出力を持つハイパワーエンジンで、熱効率を最適化するため現在よりも燃費性能も向上します。
またトヨタが開発した新型プリウスや新型C-HRに搭載されているTHS-2というハイブリッドシステムを進化させ、スバルの水平対向エンジンに融合させた次世代ハイブリッドシステムを採用する可能性もあります。
パワートレインについては2.4Lに排気量を上げたNA(自然吸気)エンジンを採用するという情報もあります。このエンジンは86とBRZに搭載するために新開発されたFA24型のNA版(ターボ版は海外専売車のアセントや新型レガシィに採用)になると考えられます。
スバルBRZとトヨタ86の違いはヘッドライトやホイールサイズなど
BRZと86はスバルとトヨタが共同開発した車なので、スバルではBRZ、トヨタでは86という車名で販売されています。
兄弟車ですが走りのセッティングやメーター、価格設定や装備、ヘッドライトに違いが見られます。
BRZのエクステリア
86のエクステリア
BRZはコの字ヘッドライトを採用、ホイールサイズは17インチ(タイヤサイズ215/45 R17)を採用しています。86はキーンルックのようなヘッドライトを採用しホイールサイズは18インチ(フロント215/40 R18、リア225/40 R18)を採用、前後で幅の違うタイヤを装備しています。
BRZのサスペンション
サスペンションのセッティングにも違いがあり、BRZの前輪は硬め、後輪は柔らかめで安定したスポーツ走行を楽しめるように、86は逆に前輪は柔らかめ、後輪は硬めで後輪を滑らせるドリフト走行など本格的なスポーツ走行を可能にしています。
街乗りがメインでライトスポーツを楽しみたい方にはBRZ、サーキットなど本格的なスポーツ走行も楽しみたい方には86が選ばれています。
価格や装備にも僅かな差があり、BRZは2,678,400円~、86は2,623,320円~となっています。
モデルチェンジする次期BRZの価格は据え置きか上昇
フルモデルチェンジ後のBRZの価格は据え置き、もしくは上昇するでしょう。
これはスバルの予防安全システム「アイサイト」が搭載される可能性があるからです。大幅な価格上昇が見込まれる場合はパワートレインを据え置きにしたベースモデルもラインナップして、価格に幅を持たせることも考えられます。現行モデルのBRZの価格帯やスペックを紹介します。
6MT(マニュアル) | E-6AT(オートマチック) | |
---|---|---|
R Customize Package | 2,430,000円~ | – |
R | 2,678,400円~ | 2,737,800円~ |
S | 2,970,000円~ | 3,029,400円~ |
GT | 3,315,600円~ | 3,375,000円~ |
STI Sport | 3,531,600円~ | 3,591,000円~ |
RA Racing | 2,981,880円~ | – |
全長 | 4,240mm |
---|---|
全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,320mm |
室内長 | 1,615mm |
室内幅 | 1,490mm |
室内高 | 1,060mm |
ホイールベース | 2,570mm |
最低地上高 | 130mm |
最小回転半径 | 5.4m |
車両重量 | 1,270kg |
乗車定員 | 4名 |
最高出力 | 152kw(207PS)/7,000rpm |
最大トルク | 212Nm(21.6kgm)/6,400~6,800rpm |
エンジン | 水平対向4気筒 2.0L DOHC |
総排気量 | 1,998cc |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
駆動方式 | RWD(後輪駆動) |
JC08モード燃費 | 11.8km/L |
価格 | 3,531,600円~ |
トヨタと共同開発されたBRZのモデルチェンジ遍歴
BRZは、スバルとトヨタが共同開発したスポーツカーで、トヨタの86とは姉妹車になります。FRレイアウトを採用しており、スバル量産車としては初となります。
BRZ初代 ZC6型/2012年~2020年
2012年3月、BRZがデビュー。スバルから2ドアクーペが15年ぶりに登場しました。
2013年1月には「RA Racing」をGAZOO Racing 86・BRZ Race参戦用BRZとして発売。8月には「tS」を発売し、レカロ社のバケットシートやブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキなどの専用装備の「GT PACKAGE」が限定300台で発売されました。10月には特別仕様車「Premium Sport Package」を発表。
2014年4月、一部改良で乗り心地を向上。ボディカラーの設定を変更しました。
2015年2月の一部改良では、「RA」を廃止し、「R Customize Package」が新たに設定されました。6月には300台限定で「tS」を発売。
2016年7月、マイナーチェンジを実施。走行性能と耐久性を強化しました。併せて100台限定の特別仕様車「Yellow Edition」の先行予約を開始。10月には最上級モデルの「GT」を、最上級グレードの「STI Sport」を追加発売し、100台限定の「クールグレーカーキ Edition」を発表。
2018年3月、「RA Racing」をいったん廃止し、9月には「RA Racing」改良モデルが発売されました。
2020年、11月、国内の初代モデルの販売を終了しました。
BRZ 2代目 ZD8型/2021年~
2021年7月、日本仕様がフルモデルチェンジで2代目になりました。
2022年2月には「Cup Car Basic」を新グレードとして追加設定。5月には一部改良モデルを発表。7月には初代モデルから10周年を記念した「S"10th Anniversary Limited"」が200台限定の特別仕様車として発表されました。
2023年9月、一部改良モデルを発表。スバル初となる、MT車への「アイサイト」を搭載。「STI Sport」が2年2か月ぶりに最上位グレードとして復活しました。
BRZのモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 ZC6型 | 2012年~2020年 |
2代目 ZD8型 | 2021年~ |
トヨタと共同開発してモデルチェンジする3代目の次期BRZに注目
次期BRZもトヨタと共同で開発する可能性も。
世界最高レベルの技術力と販売力を持つトヨタと熱狂的なファンを持つスバルの合作ということで、2025年頃のフルモデルチェンジも注目されることは間違いありません。走りとスタイリングが進化した3代目の新型BRZに期待しましょう。