カーズに登場するキャラクターの車種は?モデル車を一覧紹介
映画『カーズ』に登場するキャラクターの多くには、モデルとなった車種が存在します。伝説のレーシングカーだったドック・ハドソンは1950年代にNASCARで圧倒的な強さを誇った「ハドソン・ホーネット」がモデルですし、他のラジエーター・スプリングスの仲間たちも名車として知られる車ばかりです。
車種に関する知識があれば『カーズ』の世界をより深く楽しめます!
ライトニング・マックィーンやラジエーター・スプリングスの仲間をはじめ、『カーズ』『カーズ2』『カーズ/クロスロード』に登場したキャラクターのモデル車を紹介。
ライトニング・マックィーンは複数の車をモデルに作られたオリジナルカー
『カーズ』の主人公といえば、赤いボディにゼッケンNO.95、稲妻のステッカーが特徴的なレーシングカーのライトニング・マックィーン!最高750馬力を発生するレース仕様のV8エンジンを搭載しており、最高速度は317km/hの設定です。
モデルの1つとして明言されたのは伝説のレースカー『フォードGT40』
カーズに登場する車の多くにはモデルとなった市販車が存在しますが、ライトニング・マックィーンに関しては、ほぼオリジナルのデザインです。
ただし、参考にした車種は存在しており、マックィーンをデザインした『カーズ』の監督ジョン・ラセターはフォードGT40を参考にした車の1つとして挙げています。
フォードGT40とは?
正式社名はフォードGT。フェラーリ買収に失敗したフォードが威信をかけて、ル・マン24時間レースでの優勝を目指して開発。イギリスのローラ・カーズと提携し、ローラ・マーク6をベースに製作。1966年、米国メーカーとしてル・マン初優勝を飾った伝説のレーシングカー。
マックィーンは「コルベットやマスタングの影響を感じる」という声も!
ライトニング・マックィーンの造形に関して、『カーズ』ファンからはシボレー・コルベットやフォード・マスタングなどのアメリカの人気車との類似性が指摘されることもしばしば。
特定のモデル車が存在しないからこそ、場面によっていろいろな表情を見せてくれるのが面白いところです。
マックィーンは今や世界中で人気となり、レプリカ車なども制作されています。
日本でもチューニングパーツメーカーaprを母体とする「カーズ・レーシング」が設立され、トヨタMR-Sをベースにした「ライトニングマックィーンapr MR-S」がSUPER GTのGT300クラスに参戦したことがあります。
『カーズ』に登場したキャラクターのモデルになった車種
映画『カーズ』(2006年)に登場したキャラクター、メーターやサリーなどラジエーター・スプリングスの仲間やレースシーンで活躍したライバルたちの車種を紹介。
日本車も意外なシーンで登場していました!
メーター/インターナショナル・ハーベスター Lシリーズ
マックィーン親友メーターは、アメリカ農機具メーカーであるインターナショナル・ハーベスター社製のレッカー車がモデル(画像は1949~1951年生産のL-110)。実際のルート66の放置車両からインスピレーションを得て誕生。
サリー・カレラ/ポルシェ911カレラ
ヒロインのサリー・カレラは、作中でもはっきりと「ポルシェ」と明言。996型5代目ポルシェ911カレラがモデル。エンジンが空冷から水冷へ、涙目ヘッドランプが最大の特徴。旧車の多いラジエーター・スプリングスでは異色の存在。
ドック・ハドソン/ハドソン・ホーネット
ドッグは、1950年代前半ストックカー(市販車)レースで無敵の強さを発揮したハドソン・ホーネットがモデル。正確にはレース仕様のファビュラス・ハドソン・ホーネット。ハドソン・モーター・カー・カンパニー製造車は1951~54年まで。
余談だが、ドッグ・ハドソンの声を演じたポール・ニューマンはR30スカイラインのCMに出演しており、これがもとでR30には「ニューマン・スカイライン」の愛称がある。ニューマンが2008年に死去したため、カーズ2ではドックも亡くなった設定となった。
ルイジ/フィアット・500
タイヤ店を営むルイジはフィアット500(チンクェチェント)がモデル。フェラーリ大好きなルイジだが、自身も誇れるイタリアの名車。ルパン三世の車としてもお馴染みで、日本でも非常に人気が高い。
シェリフ/マーキュリー・ポリス・クルーザー
ラジエーター・スプリングスの保安官シェリフのモデルは1949年型マーキュリー・ポリス・クルーザー。日本のパトカーは上下で白黒なのが基本だが、米国では州によって違い、黒いボディに白いドアのカラーリングは時折見られる。
ラモーン/シボレー・インパラ
ボディアート店を経営するラモーンは1959年型シボレー・インパラ。1950年代の西海岸で流行していた油圧ポンプやシリンダーで車高を調節したり、車体が飛び跳ねる「ローライダー」と呼ばれるカスタム手法を取り入れていた。
フィルモア/フォルクスワーゲン・タイプ2
オーガニック燃料を販売するフィルモアは、フォルクスワーゲン・タイプ2、通称ワーゲンバスの初代モデルT1(1950~1967年)がモデル。ワーゲンバスは1960年後半のヒッピームーブメント隆盛期にはペイントして楽しまれていた。
サージ/ウィリスMB
軍用品販売店を経営しているサージは1941年に生産が開始された軍用小型四輪駆動車ウィリスMBがモデル。「元祖ジープ」とも呼ばれ、頑丈なはしご型フレームにリーフ式サスペンション、パートタイプ4WDの基本構造を持つ。
リジー/ フォード・モデルT
土産物店を経営するリジーは1908~1927年生産のT型フォードがモデル。ベルトコンベアによる自動車の大量生産を初めて実現したヒストリックカー。アメリカでは「ティン・リジー(ブリキのエリザベス)」の俗称あり。エリザベスとは信頼できる使用人の意味。
スタンレー/スタンレー・スチーマー
リジーの夫であり、ラジエーター・スプリングスの開拓者スタンレーは、蒸気自動車スタンレー・スチーマーがモデル。スタンレー社は1902年に米国で設立。ガソリン車の台頭で1924年に消滅するも、大統領専用車に採用された歴史もある。
キング/プリマス(ロードランナー)スーパーバード
人格者でピストン・カップ最多優勝を誇るキングのモデル車は、プリマス・ロードランナー。ロードランナーは1968年に登場した安価なマッスルカー、スーパーバードはNASCARホモロゲーションモデルとして1970年に発売されたモデル。
キングの声を演じたリチャード・ペティは、NASCARで数多くのタイトルを手にした名レーサーであり、「キング」の名前で愛された人物。実際にプリムス・スーパーバードに43のナンバーをつけて参戦している。
リンダ・ウェザーズ(キングの妻)/マーキュリー・コロニーパーク
常にキング気遣う妻リンダはマーキュリーのフルサイズステーションワゴン・コロニーパーク第5世代(1969~1978年)がモデル。全長5,601mm、全幅2,060mm、ホイールベース3,073mm。ヘッドライトはカバー付き。
チック・ヒックス/ビュイック・GNX
マックィーンに敵愾心を燃やすチックのモデルは、1987年型ビュイック・リーガルGNX。リーガルは1973年に高級パーソナルカーとして誕生したが、スポーツ志向を強めてNASCARでも活躍。GNXは生産台数547台の希少車。
テックス・ダイナコ/キャデラック・ドゥビル
石油会社ダイナコ社長テックスは、キャデラック・クーペドゥビル4代目(1971~1976年)がモデル。1975年に採用された長方形のコーナリングライトが個性的。7.7Lや8.2Lの大排気量のV8エンジンを搭載。
ミア&ティア/マツダMX-5
マックィーンのファンとして登場する双子のミアとティアはマツダMX-5、日本的にいうとユーノス・ロードスター(1989~1998年)。北米では当初「MX-5 Miata(ミアータ)」と名乗っていたので、キャラ名もここから取られた可能性あり。
暴走族軍団/シルビア・エクリプス・サイオンxB・プリムスバラクーダ
マックィーンを乗せて移動中のマックをからかった暴走族は4台のうち3台が日本車。光り輝くネオンの車両からアフターファイヤーを放ち、なかなか良いエンジン音を奏でていた。ワイスピのオマージュと思われる。
ラスティー・ラスティーズ/ダッジ・ダート
マックィーンのスポンサー会社「ラスティーズ」の社長兄はダッジ・ダートがモデル。ダートは初代がフルサイズカーなのに対し、モデルチェンジの度に小型化が進んだ。ラスティーは1963~66年生産、商業的にも成功を収めた3代目に近似。
ダスティー・ラスティーズ/ダッジ・A100バン
錆び取りクリームを販売する「ラスティーズ」の社長弟は、1964~1970年に生産されたダッジのコンパクトバンA100がモデル。フォルクスワーゲン・タイプ2のライバル車として開発。カスタムカーのベース車としても人気を集めた。
ボブ・カトラス/オールズモビル・オーロラ
「ピストン・カップ」の実況を務めているボブ・カトラスは、オールズモビルの4ドアセダン・オーロラに似ている(ただしカトラスは2ドア)。オールズモビルは1897年に設立し、後GMブランドへ。「走る実験室」と呼ばれたが、2004年廃止。
ダレル・カートリップ/シボレー・モンテカルロ
元「ピストン・カップ」チャンピオンであり、解説を務めているダレルは、1970年型シボレー・モンテカルロがモデル。初代モンテカルロは5.7L/6.6L/7.4LのV8エンジンを搭載した2ドアハードトップ。
『カーズ2』に登場したキャラクターのモデル車一覧
世界各国でレースを繰り広げる「ワールド・グランプリ」を舞台にした『カーズ2』(2011年公開)。登場キャラクターが非常に国際色豊かで、ちょっとしたシーンでも個性的な車が出ていたのが印象深い作品です。
フィン・マックミサイル/アストンマーティンDB4&DB5など
イギリスの諜報員フィンは007を意識したチョイス。アストンマーティンDB4やDB5をベースに、ボルボP1800 やBMW507など、1950~60年代の美しいクラシックカーのデザインをミックスして創作されたオリジナル車。
ホリー・シフトウェル/ジャガー・XJ220
フィンの相棒ホリーのモデルはやはりイギリス車。ジャガーのミッドシップスポーツカーXJ220に近い。1991~1993年生産、V6ツインターボ搭載で最高出力は550PS/7,200rpm。最高速度347km/hと当時の世界最速記録を更新。
ロッド・トルク・レッドライン/チャレンジャー&マスタング
メーターに後を託したアメリカの諜報員ロッドは、3代目ダッジ・チャレンジャー(2008~)をベースに、リヤデザインは6代目フォード・マスタング(2005~2014)に寄せている。両方ともアメリカを代表する人気車種。
ルイス・ハミルトン/マクラーレン・MP4-12C
ワールドグランプリ・イギリス代表ルイスはマクラーレンMP4-12Cに類似。カーボンファイバーを多用した超軽量ボディに、最高出力600PSを発生するV8ツインターボを搭載。販売期間は2011~2014年、日本価格は2,790万円。
マックス・シュネル/メルセデス・ベンツ・Cクラス
ワールドグランプリ・ドイツ代表マックスは、ベンツCクラスのW204(セダン/2007~2014年販売)がモデル。W204型のエクステリアはW221型Sクラスとの類似点が多く、エレガントな雰囲気が漂う。
ミゲル・カミーノ/ GTA・スパーノ
ワールドグランプリ・スペイン代表ミゲルは、スペインの自動車メーカーGTAのスーパーカー「スパーノ」がモデル。0~100km/h加速は2.9秒とラ・フェラーリやランボルギーニ・アヴェンタドールなどと肩を並べる。2009年に99台で限定発売、価格7,750万円。
ラウール・サルール/シトロエンC4
ワールドグランプリ・フランス代表ラウールは、シトロエン初代C4(2004~2010年)に近いデザイン。WRCでは多数のタイトルを獲得している。プラットフォームやエンジンはプジョー307と共通。
シュウ・トドロキ/童夢S102&トヨタGT-One
ワールドグランプリ・日本代表トドロキは、童夢S102やトヨタGT-Oneなどの国産レーシングカーがモデル。ボディカラーは白と赤で日の丸を意識。作中では浅間山の麓で生まれ、鈴鹿サーキットで腕を磨いたという設定。
マッハ・マツオ/日産・S30型フェアレディZ
シュウ・トドロキのクルーチーフとして登場。米国では「Z-Car」「DATSUN Z」として爆発的ヒットを記録した初代フェアレディZ(1969~1978年)がモデル。「マツオ」は日産のチーフデザイナー松尾良彦から命名したと思われる。
ナイジェル・ギアスリー/アストンマーティン・DBR9
ワールドグランプリ・イギリス代表。モデルは5.9~6.0LのV12エンジンを搭載したアストンマーティンDB9(2004~2016年)ベースのレースカーDBR9。ル・マン24時間耐久レースやFIA GT選手権などでタイトルを獲得。
ジェフ・ゴルベット/シボレー・コルベット C6.R
ワールドグランプリ・アメリカ代表。キャラ名の通りコルベットをモデルにしており、C6型(2005~2013年)のレーシング仕様C6-R。先代C5-Rの基本メカニズムを受け継ぎ、市販型とほぼ同時期に完成。
ゼン・マスター/三輪トラック
『カーズ2』で石庭作りの名人として登場。日本のオート三輪といえばダイハツ・ミゼットやマツダK360が有名だが、いまいち似ていない。デザインの参考はイタリアのオートバーメーカーPiaggioの三輪トラックApeの可能性も。
キングピン・ノブナガ、ピニオン・タナカ、キムラ・カイゾー/トヨタbB
『カーズ2』、日本で力士カー&行司カーとして登場する車たちはトヨタの小型トールワゴン初代bBがモデル(2000~2005年)。若者のカスタム欲を刺激しようと開発したが、視界の良さや空間の広さから世代問わない人気車に。
トポリーノおじさん/フィアット500初代
メーターと仲違いしたマックィーンに助言してくれた紳士は、ハツカネズミを意味する「トポリーノ」の愛称で知られるフィアット500の初代モデル。作中ではルイジ(2代目NUOVA500)の叔父の設定だが、設計上の共通点は薄い。
イギリス女王/ロールス・ロイス・ファントムⅣ
『カーズ2』でルーフに王冠を付けた姿が印象的なイギリス女王のモデルはロールス・ロイス・ファントムⅣ(1950~56年)。実際に現エリザベス女王が王室公用車として愛用した歴史を持つ。総生産台数はわずか18台。
ザンダップ教授/ツェンダップ・ヤヌス
『カーズ2』の悪役ザンダップ教授は1957~1958年にドイツで製造されたマイクロカー「ツェンダップ・ヤヌス」がモデル。前面と背面にドアがあり、運転手と同乗者は逆向きに座る。ローマ神話の神ヤヌスから命名。
『カーズ/クロスロード』登場キャラクターのモデル車種
2017年に公開されたシリーズ3作目にあたる『カーズ/クロスロード(原題:Cars 3)』。ライトニング・マックィーンがベテランレーサーとなり、「引退」を意識せざるを得ない状況に追い込まれます。
クルーズ・ラミレスやジャクソン・ストームなどの新キャラクターが登場しますが、明確なモデル車はあまりなく、複数の車を組み合わせてデザインされています。
クルーズ・ラミレス/日産370Zなど
『カーズ/クロスロード』でマックィーンのトレーナーに就任したクルーズ・ラミレス。マックィーン同様特定のモデル車は存在しないが、Z34型フェアレディZやフェラーリF12ベルリネッタなどが類似性のあるクルマとして挙げられることが多い。
ジャクソン・ストーム/ BMW i8など
『カーズ/クロスロード』で新世代を代表する新人レーサーのジャクソン・ストーム。特定のモデル車は存在しないが、近未来的なデザインはBMW i8やランボルギーニ・ヴェネーノ、プジョー・オニキス・コンセプトなどを連想させる。
スモーキー/ハドソン・ピックアップトラック
ドック(ハドソン・ホーネット)の古い友人スモーキーのモデルは、1947年ハドソン・ピックアップトラックがモデル。NASCAR黎明期にメカニックやクルーチーフとして活躍したスモーキー・ユニックから命名。
スモーキー・ユニックは、『カーズ』ドックのモデル車ファビュラス・ハドソン・ホーネットの黄金期に整備を担当していた伝説のメカニック。1990年に国際モータースポーツの殿堂入りを果たしており、実際にデイトナビーチに修理工場を開業していた。『カーズ3』では当時の看板などを再現している。
『マックィーン』の名前に込められた特別な思いとは?
印象的な名前の響きを持つ「ライトニング・マックィーン」。レースシーンなどでは「ライトニング」ではなく、「マックィーン」と呼ばれることが多い彼ですが、「マックィーン」の名前は、ピクサーのアニメーターで、若くしてこの世を去った「グレン・マックィーン」からとられています。
「マックィーン」はアニメーター「グレン・マックィーン」が由来
グレン・マックィーンは『トイ・ストーリー』(1995年)や『モンスターズ・インク』(2001)』などの作品でも活躍した才能あるアニメーターです。
しかし、病が彼を襲い『カーズ』の公開を見ることはなく、2002年に42歳の若さでこの世を去りました。
病床に伏していたグレンに、制作陣が「マックウィーン」の名前を使わせてほしいと依頼し、その約束を果たす形で生まれたのが「ライトニング・マックィーン」なのです。
現実においても車に大切な人の名前を付けた例は存在
車の世界では、人物名やそのイニシャルを車名の由来とすることが時折あります。大切な故人の名前を車名として採用したケースもあります。
有名なのがフェラーリ「ディーノ206/246」でしょう。
ディーノは、フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリの息子アルフレードの愛称。跡継ぎとして期待されながらも24歳の若さでこの世を去ったディーノ追悼の意を込めて命名されました。
ディーノ(アルフレード)は優れたエンジニアで、先見の明がありました。V12エンジンが主流だった当時のフェラーリにおいて、小型車の必要性を訴え、V6エンジンの開発に取り組んでいたのです。
「ディーノ206/246」は、65度V型6気筒DOHCエンジンを搭載するミッドシップ車で、現在のV8エンジン搭載の小型フェラーリの始祖とも呼ばれています。
『カーズ』はモデル車の特徴を生かしたキャラクター設定がすごい!
『カーズ』には、実際の車種をモデルにしたキャラクターが多数登場しますが、キャラクターの性格や境遇と車種の特徴が上手く融合されているのが面白いところです。
例えば、オーガニック燃料店を経営するフィルモアは、フォルクスワーゲン・タイプ2(通称ワーゲンバス)をモデルとしています。タイプ2は、ヒッピームーブメント全盛期には若者がボディをキャンパスにして楽しんだ車です。フィルモアにも花や虹などのピースフルなペイントが施されています。
ドックこと「ハドソン・ホーネット」は、そのまま実際の車の名前です。1951~1954年のNASCARで無類の強さを誇ったものの、その後は不遇の時代を経験した車ですので、まさにドックそのものです。
車を単純に擬人化しただけでなく、こうしたカーマニアが唸るポイントを押さえている点も『カーズ』の大きな魅力の1つです。