オールシーズンタイヤはドライ性能から雪道性能まで備える
わずかな雪が降る季節でも装着が可能なオールシーズンタイヤのおすすめを紹介。グッドイヤーの「ベクター4シーズンズ」やピレリの「スコーピオン ヴェルデ」などの海外の人気ブランドのほか、ヨコハマの「ブルーアース」やファルケンの「セルシアス」などの国内メーカーの新ブランドもおすすめ。またブリヂストンも「WEATHER GRIP」などの高性能オールシーズンタイヤを販売しています。
オールシーズンタイヤとは?
オールシーズンタイヤとは、別名フォーシーズンタイヤともいう、積雪の時にも最低限の範囲で使用可能な、全天候型のタイヤのことです。
近年ではSUVの新車装着タイヤにオールシーズンタイヤを装着していることも多くなってきています。
オールシーズンタイヤにも複数の規格があり、タイヤ側面に「M+Sマーク」や「スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク」がついていたりします。
「M+S」(マッドアンドスノー)マーク
M+S(マッドアンドスノー)は、氷の路面では性能を発揮しませんが、軽い積雪程度でしたら対応が可能な性能になっています。しかし「M+S」表記だけのタイヤでは性能は十分ではなく、オールシーズンタイヤとして扱わないところもあるようです。
「スリーピークスリーピークマウンテン・スノーフレーク」マーク
雪の結晶マークのスリーピークマウンテン・スノーフレークマークの場合(マッドアンドスノーと併記している場合が多い)には、スタッドレスと同等に近い性能を有するという定義になっていますが、スタッドレスほどの性能はないとのことですので、凍結路面でのチェーンを使わない単独使用はできるだけ控えましょう。
なお、スリーピークマウンテン・スノーフレークマークがタイヤについている場合は、高速道路の「冬用タイヤ規制」の時にも走行が可能となっていますが、こちらもスタッドレスほどの性能はありませんのでチェーンを装着をお勧めいたします。
オールシーズンタイヤといえば、グッドイヤーやミシュラン、ピレリなどの欧米メーカーのタイヤブランドが定番ですが、最近はダンロップやトーヨータイヤなどの国内のタイヤメーカーからも続々とオールシーズンタイヤが発売されています。
オールシーズンタイヤのYOKOHMA「ブルーアース4S AW21」は方向性トレッドパターンと低温でも弾性が失われないゴムがドライからウエット・スノーまでの路面に対応
ヨコハマの「BluEarth-4S AW21(ブルーアース フォーエス エーダブリュー ニーイチ)は、2020年1月9日発売の乗用車用オールシーズンタイヤ。
突然の天候変化に慌てることのないスノーフレークマークの打刻が認められた優れた雪上性能とウェット性能を両立するとともに、ドライ性能や耐摩耗性能を確保。
接地性を高める幅広のトレッドと剛性の高いパターンによって、相反する雪上性能とドライ性能を高次元で実現。さらに、ショルダー部の大型ブロックがしっかり路面を捉えて操縦安定性を高めます。
リム径 | タイヤサイズ |
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14インチ | 175/65R14 |
15インチ | 185/55R15、185/60R15、175/65R15、185/65R15、195/65R15 |
16インチ | 205/55R16、205/60R16、215/60R16、215/65R16 |
17インチ | 225/45R17、225/50R17、215/55R17、215/60R17、225/60R17、225/65R17 |
18インチ | 225/55R18、235/55R18 |
19インチ | 225/55R19 |
オールシーズンタイヤ DUNLOP「オールシーズン マックス AS1」は夏タイヤと同等の操縦安定性を実現してドライ路面でも雪道でも確かなグリップ力を発揮
ダンロップのALL SEASON MAXX AS1(オールシーズン マックス エーエスワン)は、2019年10月1日発売のオールシーズンタイヤ。
「急な雪にも慌てない」というキャッチコピーにあるように、常温時に夏タイヤと同程度の硬さを持つ一方、低温下で硬くなりにくい「超マルチコンパウンド」が積雪路面でしっかりグリップ。スノーフレークマークの刻印があることから、高速道路の冬用タイヤ規制時でも走行可能となっています。
さらに、乾いた路面ではサマータイヤと同等の運転の安定性を実現するとともに、濡れた路面では深溝設計によって排水性を高めることで、優れたウェットブレーキ性能を発揮します。
リム径 | タイヤサイズ |
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13インチ | 155/70R13 |
14インチ | 155/65R14、165/65R14、175/65R14、165/70R14、175/70R14 |
15インチ | 185/55R15、185/60R15、175/65R15、185/65R15、195/65R15 |
16インチ | 195/55R16、205/55R16、205/60R16、215/60R16、215/65R16 |
17インチ | 225/50R17、215/60R17、225/65R17 |
18インチ | 225/45R18、225/55R18 |
オールシーズンタイヤ TOYO TIRE「セルシアス」は突然の降雪でも安心のスノー性能と優れたドライ・ウエット性能により1年を通してSUVの安定した走りを実現
2019年8月1日発売のトーヨータイヤのCELSIUS(セルシアス)は、2015年から北米と欧州に先行投入されているSUV向け全天候型オールシーズンタイヤ。
スノーフレークマークに裏打ちされた優れたスノー性能に加えて、独自のコンパウンドが、夏タイヤに欠かすことができない優れたウェットグリップ性能と転がり抵抗の低減を両立。
さらに、左右非対称パターンのIN側では雪道でのグリップ力やトラクションに優れたスノー性能を実現して、OUT側ではドライ・ウエット路面でのグリップ力を高めるほか、接地性の向上により高い操縦安定性を発揮します。
リム径 | タイヤサイズ |
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15インチ | 165/60R15 |
16インチ | 215/60R16、215/65R16 |
17インチ | 215/60R17、225/60R17、225/65R17 |
オールシーズンタイヤ GOODYEAR「ベクター フォーシーズンズ」はあらゆる路面を走破する優れた運動性能とともにドライ路面での偏摩耗を抑制するライフ性能を確保
グッドイヤー「Vector 4Seasons Hybrid」は、さまざまな天候や路面コンディションに対応して安定した走りを実現するオールシーズンタイヤ。
冬用タイヤに求められる「スノーフレークマーク」「スノーマーク」「M+S」の3つの表記があることからも分かるように、雪道でのスノー性能に優れているのはもちろんのこと、泥濘路などのマッド路面でも高い走破性を発揮。排石性に優れたセルフクリーニング性能によって、石が詰まるのを抑制します。
13インチから18インチに対応する豊富なサイズ展開も特徴の一つで、軽自動車やコンパクトカーから、セダンやミニバン、ワゴンまでの幅広い車種に装着が可能。
リム径 | タイヤサイズ |
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13インチ | 155/65R13、165/65R13、155/70R13、145/80R13、155/80R13 |
14インチ | 155/55R14、165/55R14、155/65R14、165/65R14、175/65R14、185/65R14、165/70R14、175/70R14、185/70R14 |
15インチ | 165/50R15、165/55R15、185/55R15、165/60R15、185/60R15、195/60R15、175/65R15、185/65R15、195/65R15、205/65R15、205/70R15 |
16インチ | 195/50R16、195/55R16、205/55R16、175/60R16、195/60R16、205/60R16、215/60R16、205/65R16、215/65R16 |
17インチ | 215/45R17、225/45R17、215/50R17、215/55R17、225/55R17、215/60R17 |
18インチ | 225/40R18、215/45R18、225/45R18、235/50R18 |
オールシーズンタイヤ 都市型SUVへの装着に適したGOODYEAR「アシュアランス ウェザーレディ」は雪上性能だけではなくて静粛性能も備える
日本でのオールシーズンタイヤの普及に向けて積極的なグッドイヤーの「Assurance WeatherReady(アシュアランスウェザーレディ)」は、都市型SUVへの装着に適した性能を誇ります。
アシュアランス ウェザーレディは、新開発の大豆油をコンパウンドに配合させる事で、低温時となっても氷上・雪上路面に対しての高いグリップ力を発揮する「ソイビーンオイルテクノロジー」を採用し、溝内部に配置する3Dブレードのブロック構造である「3Dトレッドテクノロジー」によって、ドライ性能と降雪時のエッジ効果を高めます。
それら技術を導入する事で「アシュアランス ウェザーレディ」は、都市型SUVに装着するタイヤに求められる静粛性と快適性および、泥道に対するマッド性能を引き上げます。
同タイヤは、走行中に発生する遠心力を利用して、タイヤの溝にはまった石などを取り除く事が出来るセルフクリーニング機能も備えます。
リム径 | タイヤサイズ |
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16インチ | 215/65R16 |
17インチ | 215/60R17、225/60R17、225/65R17、235/65R17 |
18インチ | 225/55R18、235/55R18、255/55R18、225/60R18、235/60R18、235/65R18 |
19インチ | 235/55R19 |
20インチ | 235/55R20 |
オールシーズンタイヤ PIRELLI「チントゥラート オールシーズン プラス」は都市に住むドライバーが求める安全性とモビリティに加えて経済性にもしっかり配慮
ピレリのCINTURATO ALL SEASON PLUS(チントゥラート オールシーズン プラス)は、ラジアルタイヤの代名詞「チントゥラート」の名を冠したオールシーズンタイヤ。
「スノーフレークマーク」と「M+S」の打刻が認められた優れたスノー性能に加えて、ドライ路面やウエット路面での快適性の高い走りと優れたライフ性能を実現します。
また、一部のサイズには、パンクによる空気圧の低下を抑える技術「SEALINSIDE(シールインサイド)」を採用。たとえパンクをしても、継続して走行することが可能。
リム径 | タイヤサイズ |
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15インチ | 165/60R15、175/65R15、185/55R15、185/60R15、185/65R15、195/65R15 |
16インチ | 185/55R16、195/55R16、205/55R16、205/60R16、215/55R16 |
17インチ | 205/50R17、215/55R17、225/45R17、225/50R17 |
オールシーズンタイヤ PIRELLI「スコーピオン ヴェルデオールシーズン」は世界の名立たる自動車メーカーからの承認を受けるクロスオーバー・SUV専用タイヤ
ピレリの「Scorpion Verde ALL SEASON(スコーピオン ヴェルデ オールシーズン)」は、アウディ・ベントレー・BMW・VOLVOなどの世界的なブランド力を誇る自動車メーカーから承認されるオールシーズンタイヤです。
スコーピオンヴェルデオールシーズンは、ピッチシーケンスとフェージングを最適化し、タイヤ内側に音吸収装置を設ける事で静粛性を高め、4つのワイドな縦溝を設けることで、ウェット路面に対する安全性を確保します。
縦サイプと側面のサイプの密度調整を行うなどして、ドライ・ウェット路面から多少の雪が積もる路面においてのオールシーズン特性を与えるスコーピオンヴェルデオールシーズンは、15インチから22インチまでと幅広くサイズ展開を行っているのも魅力的です。
リム径 | タイヤサイズ |
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15インチ | 205/70R15 |
16インチ | 265/70R16、225/70R16、215/65R16 |
17インチ | P265/65R17、255/60R17、245/65R17、235/55R17、235/65R17、225/60R17 P225/65R17、215/60R17 |
18インチ | 285/60R18、265/60R18、255/55R18、245/60R18、235/50R18、235/60R18 235/65R18、225/60R18 |
19インチ | 295/45R19、265/50R19、265/50R19、255/50R19、235/55R19、235/65R19 |
20インチ | 295/40R20、295/45ZR20、285/50R20、275/45R20、275/50R20、265/45R20 265/50R20、255/50R20、245/45R20、P245/45R20、235/55R20 |
21インチ | 275/40R21、275/45R21 |
22インチ | 285/45R22 |
オールシーズンタイヤ PIRELLI「スコーピオンゼロ オールシーズン」はあらゆる季節や路面条件でSUVのUHP(ウルトラハイパフォーマンス)性能を発揮して安全性や快適性にも配慮
ピレリの「SCORPION ZERO ALL SEASON(スコーピオンゼロ オールシーズン)」は、名門のOE自動車メーカーのSUV用に開発されたUHP(ウルトラハイパフォーマンス)オールシーズンタイヤ。
4本のストレート溝が特徴の非対称パターンと革新的なコンパウンドによって、全ての季節において、乾いた路面や濡れた路面、軽く積雪した路面でSUVのスポーティな走りを実現。
また、一部のサイズでは空気が抜けた状態でも走行が可能なランフラットタイヤのほか、音吸収装置で騒音を減らすPNCS(ピレリ ノイズキャンセリングシステム)採用のタイヤを用意しています。
リム径 | タイヤサイズ |
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19インチ | 235/55R19、255/65R19 |
20インチ | 235/50R20、235/50R20、245/45R20、245/45R20、255/60R20、255/55R20、255/55R20、255/50R20、275/50R20、295/45ZR20 |
21インチ | 245/45R21、255/40R21、265/45R21、275/45R21、275/45R21、315/40R21 |
22インチ | 265/35R22、265/40R22 |
オールシーズンタイヤ FALKEN「ユーロウィンター HS449」は軽自動車からミニバンまで幅広い車種に装着が可能な顧客満足度の高いタイヤ
ファルケンの「EUROWINTER HS449(ユーロウィンターHS449)」は、高いトレッド剛性によってコーナリングを安定させる顧客満足度の高いオールシーズンタイヤです。
ユーロウィンターHS449は、センター部に配置する太い2本の主溝などによってウェット性能・雪上ブレーキング力を飛躍させる「アドバンスド パターン デザイン」や、ブロックのヨレを防いで接地面を拡大して様々な路面下においての走行性能を向上させる「アドバンスドサイプデザイン」などのコアテクロノジーを特徴とします。
軽自動車やミニバンまで幅広い車種に装着が可能なユーロウィンターHS449は、「夏用タイヤとほとんど同じ感覚で運転できる」などのお客様の声が寄せられる顧客満足度の高いタイヤです。
リム径 | タイヤサイズ |
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14インチ | 165/55R14、155/65R14、175/65R14、165/70R14、175/70R14 |
15インチ | 185/60R15、175/65R15、185/65R15、195/65R15 |
16インチ | 205/55R16、195/60R16、205/60R16、215/60R16、215/65R |
17インチ | 225/45R17、215/50R17、225/50R17、225/55R17、215/60R17 |
18インチ | 225/45R18、235/50R18 |
オールシーズンタイヤ MICHELIN「クロスクライメートシリーズ」は4つの技術によって夏も冬も走れる性能を向上
ミシュランの「CROSSCLIMATE SERIES(クロスクライメートシリーズ)」は、高性能サイプ等の4つの技術によって夏も冬も季節に関係なく走れるオールシーズン性能を向上させます。
クロスクライメートシリーズが採用する幅広い温度域に対応可能なコンパウンドは、様々な路面に対しての接地効果を発揮します。面取り加工を施すトレッドブロックはドライブレーキ性能を引き上げます。3次元構造に特殊性を持つ高性能サイプは、ドライ・ウェット・スノーグリップ力の強化に影響を与えます。
クロスクライメートシリーズは、4つの技術を導入して雪上においての安定走行を実現する事で、冬用タイヤの信頼の印「M+Sマーク」と「スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク」の認定を受けます。
リム径 | タイヤサイズ |
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14インチ | 175/ 65R14、165/70R14、175/70R14 |
15インチ | 185/55R15、185/60R15、175/65R15、185/65R15、195/65R15 |
16インチ | 195/65R16、195/55R16、205/55R16、215/55R16、225/55R16、195/60R16 205/60R16、215/60R16、215/65R16 |
17インチ | 215/45R17、225/45R17、215/55R17、215/55R17、215/60R17、225/65R17 |
オールシーズンタイヤ NANKANG「AW-6」はコストパフォーマンスの優れたタイヤ
アジアンタイヤを代表するナンカンの「AW-6」はセダンやSUVへの装着に適した静粛性も魅力的なオールシーズンタイヤです。
AW-6は5パターンのピッチを配置する事で、走行中のノイズを低減化させてオールシーズンの静粛性を向上させます。また、センターグループの設計では特殊構造を採用する事でウェット路面下においての排水性能をアップさせます。
トレッド幅の面積を増やして氷雪路に対してのハンドリング性能を向上させ、独自技術によって実現される3D立体設計サイプを導入する事で、凍結路面に対しての操縦安定性を高める「AW-6」はコストパフォーマンスの優れたタイヤです。
リム径 | タイヤサイズ |
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13インチ | 175/70R13、155/70R13 |
14インチ | 185/65R14、185/60R14、175/65R14、165/70R14、165/65R14 |
15インチ | 205/65R15、205/60R15、195/65R15、195/60R15、195/55R15、195/50R15 185/65R15、185/60R15、185/55R15、175/65R15 |
16インチ | 225/55R16、215/65R16、215/60R16、215/55R16、205/60R16、205/55R16 195/55R16 |
17インチ | 235/65R17、235/55R17、235/45R17、225/60R17、225/55R17、225/50R17 225/45ZR17、215/60R17、215/50R17、215/45R17、205/50R17、205/45R17 |
18インチ | 255/55R18、245/45ZR18、235/60R18、225/40ZR18、225/40R18 |
オールシーズンタイヤ NEXEN「エヌブルー 4シーズン」はV-Typeグループ等の技術力が認められASTMからスノーフレークマークの刻印を許されるタイヤ
世界市場で急成長を遂げる韓国のタイヤメーカーであるネクセンの「N blue 4season(エヌブルー4シーズン)」は、路面状況を問わずに1年中快適なドライブを楽しませてくれるヨーロピアンスタイルのオールシーズンタイヤです。
エヌブルー4シーズンは、ウェット・スノーなどオールシーズンタイヤに求められる性能を向上するために「V-Typeグループ」「3Dサイプ」「マルチシーズンサイプ」等の技術を採用します。
ブロック剛性のバランスを調整して、スノートラクションとドライ路面に対してのグリップ力を強める「3Dサイプ」や、センター部とショルダー部とのコンビネーションによって全天候においてのパフォーマンスを発揮させる「マルチシーズンサイプ」を搭載することで、同タイヤはM+S(マッドスノー)マークに加え、ASTMからスノーフレークマークの認定も受けています。
リム径 | タイヤサイズ |
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13インチ | 155/70R13 |
14インチ | 185/65R14、175/65R14、165/70R14、165/65R14、155/65R14、175/70R14 |
15インチ | 185/55R15、185/60R15、195/65R15、185/65R15、175/65R15 |
16インチ | 205/55R16、195/55R16、215/60R16、205/60R16、215/65R16 |
17インチ | 225/45R17、215/60R17 |
オールシーズンタイヤのメリットとデメリット
オールシーズンタイヤは、日本国内ではまだまだ普及が進んでいるとはいえませんが、購入を検討しているドライバーは多いはず。いろいろなメリットがある一方で、他のタイヤにはないデメリットがあることから、事前にチェックしておくことをおすすめします。
オールシーズンタイヤのメリット
- 突然の降雪に対応できる
- タイヤ交換の必要がない
- タイヤの保管場所が不要
- 夏タイヤと冬タイヤを購入するよりも価格は経済的
- 余分にホイールを購入する必要はない
オールシーズンタイヤのデメリット
- 過酷な積雪路面や凍結路面に対応していない
- チェーンが必要となる場合がある
- 夏タイヤほど低燃費性能や静粛性能が高くない
- 商品のラインアップが少ない
オールシーズンタイヤのメリット
オールシーズンタイヤの一番のメリットは、やはり一年中装着できるという点でしょう。同じタイヤを装着し続けるため、季節ごとのタイヤ交換が不要な上、タイヤの保管場所の確保や、スタッドレスタイヤのホイールを購入する必要がないため、節約できて経済的です。
オールシーズンタイヤのデメリット
一方、オールシーズンタイヤの最大のデメリットといえるのが、アイスバーンに対する制動力がダメな点です。降雪時の山道や坂道は必ずしも雪だけとは限らずアイスバーンが多いです。オールシーズンタイヤで雪の坂道を登板できても、下りは「アイスバーンで滑り落ちる」などという状況になったら目も当てられません。寒冷地や降雪量の多い地域では、凍結路面を走行する際にチェーンの装着やスタッドレスへの交換が必要となります。
また、異例の降雪によりチェーン規制が実施された場合、スリーピークマウンテン・スノーフレークマークのないオールシーズンタイヤではチェーンを装着しないと規制調整箇所となっている高速道路や国道を通行できないことから、冬場は車内にチェーンを常備しておくことをおすすめします。
オールシーズンタイヤはうるさい?
オールシーズンタイヤは静粛性の高いコンフォートタイヤなどと比べると「うるさい」と気になるかもしれませんが、騒音対策はされているそうですので、全く気にならないとは言わないまでも、それほど走行音は気にならないようです。
オールシーズンタイヤの寿命
オールシーズンタイヤの寿命に関しては、春夏秋冬の4シーズン使うだけあって溝の減りがスタッドレスとサマータイヤで分けて使う場合よりも早くなります。
またスタッドレスタイヤは法律上の寿命である溝の深さ1.6mmまで減らなくても、溝が半分程度減った段階であるプラットホームの突起の高さとブロックの高さが同じになったで状態で寿命になりますが、夏タイヤの場合は溝の深さ1.6mm程度に減るまで装着していることもあるでしょう。
オールシーズンタイヤの場合には、スタッドレスと同じくトレッドパターンによる吸水(撥水)効果や固くなりにくいゴムコンパウンド性能が必要となってきますので、スタッドレスタイヤと同じく半分程度すり減った段階で雪上性能は寿命となってしまいます。