マツダのデミオの内装は?シート周りやインパネなど気になるポイントをグレード別に紹介
生命力あふれる「魂動(こどう)」をデザインテーマとするマツダが開発する人気コンパクトカーのデミオ(DEMIO)は、幅広い年齢層から愛され続けるロングセラーカーです。
デミオの内装は、高級セダンのような上質感あふれる大人の魅力とデミオならではの遊び心が組み合わされたデザインとなっています。今回はマツダデミオのシートやインパネ、コクピット等の内装をグレードごとに解説していきます。
2018年8月30日のマイナーチェンジで特別仕様車「Mist Maroon(ミストマルーン)」を追加
デミオ特別仕様車ミストマルーンの最大の特徴は手触りの良いグランリュクスを使用して上質な世界観を表現したこと
デミオのマイナーチェンジ(商品改良)が2018年8月30日に行われ、1.3Lの既存のエンジンから1.5Lのエンジン変更されました。このマイナーチェンジで特別仕様車「ミストマルーン」が追加されました。
特別仕様車ミストマルーンの特徴は手触りの良いグランリュクス(スエード調人工皮革)を使用した上品で豪華な内装が特徴です。
インパネやドアトリムにはグランリュクスとブルーグレーステッチで個性をプラス
キルティング加工されたシートにはグランリュクス特有のなめらかな優しい手触りになっています。内装の各所にはディープレッドとブルーグレーステッチを施し、個性と品性を兼ね合わせた内装が魅力です。
デミオの特別仕様車「Noble Crimson(ノーブルクリムゾン)」の内装は深いレッドとブラックの組み合わせがラグジュアリー
ノーブルクリムゾンは大人の魅力を感じる特別仕様車
デミオの特別仕様車のひとつであるNoble Crimson(ノーブルクリムゾン)の内装は、専用ボディカラーのセラミックメタリックによくマッチする深紅色を取り入れています。そこにブラックカラーを組み合わせることで、より大人の魅力を引き立たせています。
「Noble Crimson」のシートはクロス・レッドがパッと目を引く
ノーブルクリムゾンは千鳥格子柄のクロス・レッドをシートに採用
コンセプトとして掲げる「大人なデミオ」を体現したNoble Crimsonの専用シートには、「ハウンドトゥース」と呼ばれるトラディショナルで美しい千鳥格子柄のクロス・レッドを採用し、飽きのこないデザインとなっています。デミオに最も馴染む千鳥格子柄を考えられており、デザイナーの強いこだわりが感じられます。
シートと同じく千鳥格子のシボを打ち込んだインパネデコレーションパネル
インパネガーニッシュも存在感のある千鳥格子柄
少しベージュに近いグロスピュアホワイトのインパネデコレーションパネルには、シートと同様に千鳥格子柄のシボ打ちが施されています。本来はキズから守る役割を果たすシボを千鳥格子柄とすることで、デミオにふさわしい遊び心をプラスするとともに、統一感のある内装に仕上げることに成功しました。
メタリックな赤×黒のコントラストがスタイリッシュなエアコンルーバーベゼル
統一感のあるグロスブラックとレッドカラーのエアコンルーバー
エアコンルーバーを保護するベゼルには、深みのあるメタリックカラーのレッドと艶やかな質感のグロスブラックの2トーンを採用しています。カラーの統一感で内装の印象がより締まります。
ドア周辺には落ち着いたホワイトカラーを採用
ドア周辺は上質なホワイトで統一
アームレストやロアパネル、ドアトリムなどのドア周辺はピュアホワイトで統一されています。ドアアームレストとドアトリムのフロントにはホワイトステッチが施されています。
コンソールサイドはホワイトカラーのデコレーションが設置
わかりやすく使いやすいスイッチ
合成皮革のコンソールサイドデコレーションは、ホワイトステッチの入ったピュアホワイトカラーです。CD/DVDプレーヤーと地上デジタルTVチューナーもついています。
特別仕様車「Tailored Brown(テーラードブラウン)」の内装はオレンジをプラスしベーシックなデザインに変化を加えたデザイン
「Effortless Chic」という肩ひじを張らない大人の余裕ある美しさをコンセプトとしたデミオの特別仕様車のTailored Brown(テーラードブラウン)。その内装は、上質感の中にデミオらしい遊び心が加えられたクラシカルなデザインとなっています。
「Tailored Brown」のシートはライトブラウンを基調とした高級家具のような仕立て
グランリュクスが使用された豪華なシート
デミオTailored Brownの専用シートには、ライトブラウンのグランリュクス(スエード調人工皮革)が使用されています。しっとりと滑らかで高級感のある素材で、キルティングがさらにリュクスな雰囲気を演出します。黒色の背面とのつなぎには遊び心のあるオレンジのステッチを採用し、新しい色の組み合わせを取り入れることでアクセントがプラスされています。
ドアトリムとインパネデコレーションパネルにもシートと同じ素材を採用
ドアトリムとインパネデコレーションパネルには、シートと同じライトブラウンのグランリュクス素材を使用しており、統一感と高級感を高めています。ぬくもりのある肌触りが特徴的です。
コンソールサイドデコレーションとドアアームレストはオレンジステッチの入った黒の合成皮革
黒の合成皮革をベースにオレンジステッチが施されたコンソールサイドデコレーションとフロントのドアアームレスト。スポーティな見た目がオーナーの気持ちを満たしてくれます。
メタリックオレンジカラーが輝くエアコンルーバーベゼル
エアコンルーバーにはメタリックオレンジカラーを採用
メタリックオレンジとグロスブラックのエアコンルーバーベゼルは、シートやコンソールサイドデコレーションなどに施されたオレンジステッチデザインとよくマッチします。デザイナーの遊び心が感じられるポイントのひとつです。
L Packageのカラーコーディネートは2種類から選べる
L Packageのカラーコーディネートはピュアホワイトとブラックの2通りからセレクト可能です。どちらも洗練された大人っぽいデザインとなっています。
L Packageに設定されるピュアホワイトの内装
シンプルでありながらも個性を失わないスポーティな色遣いのピュアホワイト。シートの背面やエアコンルーバーにさり気なくあしらわれたレッドカラーとステッチ加工が爽やかなホワイトカラーの内装にピリッとスパイスを与えてくれます。
L Packageに設定されるブラックの内装
インパネやシート背面にブロンズやディープレッドを取り入れて大人の魅力を追求したブラックのカラーコーディネート。シックなイメージですが、シート座面にはグランリュクスを採用するなど、至るところにこだわりが感じられる内装です。
Touringはスポーツテイストが強くシックにまとめられたカラーコーディネートが特徴的
Touringに設定されるブラックの内装
Touringタイプのカラーコーディネートは、男性的でフォーマルとスポーティの2面性を併せ持つデザインです。しっとり感のある触り心地が新鮮な素材を使用し、座り心地も抜群です。
シンプルで飽きのこない拘りの質感
ただ黒一色のシンプルなデザインというわけではなく、スイッチパネルやドアトリムの質感を向上させるなどして、こだわりを感じさせる内装に仕上げています。
XD/13Sはクールな黒一色で洗練された室内空間が広がる
千鳥格子柄のブラックベースの内装が特徴
黒をベースに様々なファブリックを組み合わせたXD/13Sは、Noble Crimsonと同じく千鳥格子柄のシートとインパネデコレーションパネルが特徴です。バイオポリカを採用したインパネ部は、光が当たるとその柄が見え、さりげないデザインの変化を楽しめます。
カーアクセサリーでタンカラーの本革調へのカスタマイズも可能
シートカバーで明るく高級感のあるタンカラーへ変更できる
メーカーオプション品の本革調シートカバー(タン)を装着すると、心地よい座り心地と標準装備のシートとはまた違った雰囲気を体感できます。タンカラーのシートカバーに合わせたいのが、同じ素材を使用したドアトリムです。内装に統一感が出て、淡い茶色がデミオの室内をモダンな空間に演出します。
「人馬一体」の走りを目指すデミオのコクピットは操作性に優れた設計
マツダが掲げる人間中心設計のコクピット
デミオのコクピットは、クルマとのシンクロ性を高めたまさに「人間中心設計」のデザインとして生まれ変わり、機能性とデザイン性を両立しています。
高コントラストのディスプレイと握りやすいステアリングホイール
最小限の視線移動により快適なドライビングが可能
ドライバー正面に配置されたディスプレイは、視線移動が少なく走行情報を把握しやすいヘッズアップデザインです。高コントラストなので視認性にも優れ、運転に集中できます。
力強くシャープな作りのステアリングホイールは握り心地がよく、運転中のハンドリングも向上します。
3つの視認性を意識して視界性能をアップ
デミオには視界を確保する工夫が取り入れられている
フロントウインドウの範囲内で視界を確保する「パノラマ視認性」、対象物が動く状態での視認性を確保する「連続視認性」、夜間走行時にパノラマ視認性と連続視認性を適用する「夜間視認性」の3つの視認性を追求し、視界性能アップにも尽力している点もマツダ車の大きなこだわりです。
ゆったりとしたフロントシートが身体にフィット
幅広で厚みがあるシートはドライバーの身体にかかる負担も少ない
ゆとりあるサイズ感のフロントシートは、身体に負担がかかりにくい振動を吸収するウレタン製です。座り心地の良さの確保はもちろんのこと、スムーズなペダル操作が可能となっています。
よりスポーティな内装を求めるならアルミペダルセットもおすすめ
室内の雰囲気をレーシーにするアルミペダルセット
AT用とMT用がラインナップするアルミペダルセットは、デミオオーナーのスポーツマインドを刺激するビジュアルがたまりません。見た目だけではなく操作のしやすさにもしっかりと配慮し、装着前と変わらない機能性を誇ります。
すっきりと使い勝手の良いラゲッジルームと多彩なシートアレンジが嬉しい
280Lのラゲッジ容量はコンパクトカークラスでトップレベル
急に荷物が増えたときやショッピングなどで活躍してくれるのが、定員乗車時においても280Lという大容量の荷室スペースを誇るデミオのラゲッジルーム。ワイドに広がったリアゲートは荷物の積み込みにとても便利です。
後席を畳むと大きな荷物も収納できる
スペースを使い道に合わせて有効活用できるシートアレンジの多彩さもデミオの魅力のひとつです。リアシートは6:4分割が可能で、乗車人数に応じて自由にカスタマイズできます。レジャーユースにもファミリーカーとして使いたい方にも嬉しい仕様となっています。
荷物を隠すトノカバーは防犯対策にもなる
荷物の目隠しに使えるトノカバーは、13S Touring・13S Touring L Package・XD・XD Touring・XD Touring L Package・Tailored Brown・Noble Crimsonに標準装備されています。
メーカーオプションのカーゴバッグには取り外し持ち運べる保冷バッグもついていて、ショッピングやアウトドアなどで食品や飲料を入れるのに便利です。使用しない場合は折りたたんで保管できます。
デミオの内装は大人の上質さを表現したプレミアムなデザインでオーナーの心を満たしてくれる
マツダのデミオの内装はどのタイプも上質な室内空間が広がる大人っぽいデザインに仕上がっていますが、アクセントカラーを上手く使ったり、シックなカラーリングには質感で変化をつけたりと、単調さから抜け出すためのデミオらしい遊び心がプラスされているのがポイントです。
コクピットにおいても、人が車に合わせるのではなく使い勝手の良さと安全性をとことん追求した人間中心の基本設計で、ますますデミオでの運転が快適に楽しめるようになりました。デザインとレイアウト、どこをとっても高級志向のオーナーの欲求を十二分に満たしてくれるクルマです。