新車で購入できるSUVのマニュアルモデルはあるのか?車を操る楽しさが味わえるMTミッション車
新車販売されている車のほとんどがオートマチック(AT)であり、マニュアル車はスポーツモデルを除くと1割にも満たない状況です。近年、SUVがブームとなり、多くのメーカーがSUVをラインナップしていますが、意外にもマニュアル車を設定している車種は少数です。
そこで、SUVでマニュアル車が選べるモデルを調査しました。発進時のトルク感があり、エンジンブレーキが効きやすく細かな調整がしやすいマニュアル車は、運転に慣れた人にとって手放せない魅力的なフィーリングです。
マニュアル車を選ぶ最大の理由は「運転の楽しさ」にあると思います。そこで、SUVのなかでもマニュアル設定があるモデルをCOBBYがご紹介します。普通車だけでなく軽自動車にも設定があり、選ぶ楽しみが広がっていますよ。
マツダのCX-5はディーゼルエンジンモデルにマニュアルモデルがラインナップ
マツダが販売するCX-5は、2016年にフルモデルチェンジされて、現在2代目が発売されているミドルサイズSUVです。エンジンはガソリンと2.2Lディーゼルの2種類がラインナップしていて、ガソリン車は2.0L・2.5L・2.5Lターボの3種類がラインナップされています。
マニュアルトランスミッションが用意されているのはディーゼルエンジン搭載車で、2WDと4WD全てにラインナップしています。残念ながらガソリンエンジン車にはオートマしか用意されていませんが、6ATのためダイレクト感のある走りを楽しめます。
全長 | 4,545mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,690mm |
ホイールベース | 2,700mm |
エンジンタイプ | SKYACTIV-D 2.2 |
種類 | 直列4気筒ターボ |
最高出力 | 140kW/4,500rpm |
最大トルク | 450Nm/2,000rpm |
項目 | 内容 |
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モデル名 | マツダ CX-5(2代目) |
発売年 | 2016年(フルモデルチェンジ) |
車種 | ミドルサイズSUV |
エンジン種類 | ガソリン(2.0L・2.5L・2.5Lターボ)、2.2Lディーゼル |
トランスミッション | ディーゼル車のみマニュアル(2WD・4WD全て対応)、ガソリン車は6速ATのみ |
特徴 | 6ATのためガソリン車もダイレクト感のある走りを楽しめる |
マツダのCX-3にはガソリンモデルとディーゼルモデルにMTミッションが存在
マツダのCX-3は2015年に発売されたコンパクトサイズのクロスオーバーSUVで、CXシリーズの中でも1番小さいモデルです。市街地などの道路幅が狭い場所では、小さい車のほうが取り回しもしやすく不整地も走りやすいSUVですので、雪が降る地域でも活躍します。
マニュアルトランスミッションは、ガソリンエンジンの2WDとディーゼルエンジンの2WDと4WDに用意されています。ガソリンエンジンでは雪道での発進に強い4WDにオートマしかないので、MTミッションが欲しい人はディーゼルを購入するしかありません。
全長 | 4,275mm |
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全幅 | 1,765mm |
全高 | 1,550mm |
ホイールベース | 2,570mm |
エンジンタイプ | SKYACTIV-G 2.0 |
種類 | 直列4気筒 |
最高出力 | 110kW/6,000rpm |
最大トルク | 195Nm/2,800rpm |
ガソリンエンジンの排気量は2.0Lで、ディーゼルエンジンの排気量は1.8Lが装備されています。価格帯も212万円から選ぶことができるため、コストパフォーマンスも良いモデルです。
全長 | 4,275mm |
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全幅 | 1,765mm |
全高 | 1,550mm |
ホイールベース | 2,570mm |
エンジンタイプ | SKYACTIV-D 1.8 |
種類 | 直列4気筒ターボ |
最高出力 | 85kW/4,000rpm |
最大トルク | 270Nm/1,600~2,600rpm |
項目 | 内容 |
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モデル名 | マツダ CX-3 |
発売年 | 2015年 |
車種 | コンパクトクロスオーバーSUV |
特徴 | 狭い道路や不整地の走行に適し、雪道でも活躍 |
トランスミッション(MT) | ガソリン2WD、ディーゼル2WD・4WDに用意 |
4WDのMT設定 | ガソリンエンジンの4WDはATのみ。MT希望者はディーゼルを選択 |
SUVの中でも1・2を争う性能を持つスズキのジムニーももちろんマニュアルトランスミッションを装備
スズキが販売する軽自動車のジムニーは、ラダーフレームを搭載した本格的なクロスカントリーSUVで初代から一貫したコンセプトが多くのファンを獲得している車です。横幅が大きいSUVでは入りにくい狭い林道なども軽自動車のコンパクトさを活かしてスイスイ進んでいけます。
XG・XL・XCグレードに5速マニュアルのトランスミッションが搭載されていて、駆動方式は全てパートタイム4WDが設定されています。デュアルセンサーブレーキサポートなどが追加されてボディの頑丈さのほかにも最新鋭の安全装備も搭載したモデルとなっています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,725mm |
ホイールベース | 2,250mm |
エンジンタイプ | R06A型 |
種類 | 直列3気筒ターボ |
最高出力 | 47kW/6,000rpm |
最大トルク | 96Nm/3,500rpm |
項目 | 内容 |
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モデル名 | スズキ ジムニー(4代目) |
発売年 | 2018年(フルモデルチェンジ) |
車種 | 軽自動車クロスカントリーSUV |
特徴 | ラダーフレーム搭載、狭い林道も走行可能、根強いファン多数 |
グレードとミッション | XG・XL・XCグレードに5速マニュアル搭載 |
駆動方式 | パートタイム4WD全設定 |
安全装備 | デュアルセンサーブレーキサポートなど最新鋭装備 |
意外にもマニュアルを搭載しているのがハスラーのGグレードでありコスパや実用性の高さも魅力的でCOBBYライター1番のおすすめである
スズキが2014年より販売している軽クロスオーバーのハスラーは、実質的な「Kei」と呼ばれる軽自動車の後継モデルで、ゴリゴリのオフロードタイプではなく都会的な車高の高いSUVです。ボディカラーもかなりのパターンがあり、オーナーの好みに合わせた選ぶ楽しみがあります。
モノコックボディのクロスオーバーですが、キャンプ場やスキー場への道なら余裕で進むことができます。新型ジムニーと同様のエンジンを搭載していますが、マニュアルモデルはノンターボの自然吸気エンジンです。ベースグレードのAと標準グレードのGにしか5速マニュアルが搭載されていない点に注意が必要です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,665mm |
ホイールベース | 2,425mm |
エンジンタイプ | R06A型 |
種類 | 直列3気筒 |
最高出力 | 38kW/6,500rpm |
最大トルク | 63Nm/4,000rpm |
項目 | 内容 |
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モデル名 | スズキ ハスラー |
発売年 | 2014年~ |
車種 | 軽クロスオーバーSUV(モノコックボディ) |
特徴 | 都会的な車高、豊富なボディカラー、キャンプやスキー場で活躍 |
エンジン | 新型ジムニーと同様のエンジン、マニュアルはノンターボ自然吸気 |
マニュアル搭載グレード | ベースグレードAと標準グレードGに5速マニュアル搭載 |
おすすめポイント | コスパ・実用性が高くCOBBYライター一押し |
SUVのマニュアルトランスミッションはいまや貴重な存在!需要が大きく見込めない車種は改良によってATのみになっていくだろう
AT車とMT車の新車販売比率は、現在ではATが9割以上となっているデータがあり、MT車はほとんど売れていないということになります。マニュアル車の販売台数が落ち込めば、マイナーチェンジかモデルチェンジの際に整理されラインナップしなくなるということも考えられます。
ATほど楽ではありませんが、シフトを動かして操作する感覚があるマニュアル車は、運転していて楽しい乗り物であることは間違いありません。SUVかつマニュアルの車を新車で欲しい人は、いずれラインナップしなくなる可能性が高いため早めに検討しておくことをおすすめします。