スズキの新たな軽トラ「スーパーキャリイ」のモデルチェンジ・一部改良情報
スズキの新たな軽トラック「スーパーキャリイ」が発売しました。日産クリッパーなどにOEM供給される、キャリイをベースとして開発された「スーパーキャリイ」のエクステリアや充実した安全性能について紹介します。
キャリイシリーズが2024年4月19日に一部改良実施 ブレーキ制御機能追加など安全装備強化
キャリイシリーズへ安全装備を強化するなどした一部改良を2024年4月19日実施。
内容は後方誤発進抑制機能にブレーキ制御機能の追加、キャリイとスーパーキャリイの全スへ予防安全装備のスズキセーフティサポートを装備したこと。
また5MT車に停車時アイドリングストップシステムの追加、キャリイKXとスーパーキャリイXにLEDヘッドランプの標準化、電波式キーレスエントリー・パワードアロック・パワーウインドウをの全車標準化しました。
一部改良後のキャリイの販売価格は1,117,600円から1,524,600円、スーパーキャリイの販売価格は1,236,400円から1,743,500、キャリイ特装車シリーズの販売価格は1,480,600円から2,488,200円です。
スーパーキャリイに専用デカール追加の特別仕様車リミテッドXを2023年12月13日に発売
スーパーキャリイに特別仕様車リミテッドXを2023年12月13日に追加発売。
スーパーキャリイ X LEDヘッドランプ装着車をベースにしたモデルで、フロントガーニッシュやフォグランプベゼル、ヘッドランプエクステンションをブラックアウトすることで精悍なイメージに。
ドアハンドル、ドアミラーはブラック材料着色、ホイールはブラックメタリック塗装、ボディサイドには専用のデカールを追加することで、軽トラックとは思えないお洒落なモデルになりました。
スーパーキャリイ特別仕様車リミテッドXの販売価格は5MTが1,513,600円、4ATが1,612,600円です。
キャリイにモスグレーメタリックを追加 仕事以外にも幅広く使えるボディカラーに
キャリイの全グレードの農繁スペシャル、KCスペシャル、KXへ新規ボディカラーのモスグレーメタリックを2023年8月から設定。
農業などのお仕事以外にも幅広い用途で使えるカラーリングで、キャンプなどのレジャーでもマッチするボディカラーになっています。
スズキ・キャリイが一部改良で衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を採用
スズキの軽トラック「キャリイ/スーパーキャリイ」が、一部改良を実施した新型モデルを2019年9月17日より発売しました。今回行われた仕様変更では、安全性能の充実化とボディカラーへの新色追加が行われています。
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スズキ スーパーキャリイ -
スズキ スーパーキャリイ -
スズキ スーパーキャリイ
新型キャリイには衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を搭載し、夜間の歩行者検知が可能に。その他にもハイビームアシストや先行車発進お知らせ機能、ふらつき警報機能に車線逸脱警報機能と新たなセーフティシステムが採用されました。これらは「KX」「スーパーキャリイ」「特別仕様車KCスペシャル」「農繁スペシャル」の4グレードに標準装備されています。
なお、夜間歩行者検知対応の衝突被害軽減ブレーキを採用するのは、軽トラックでは初の試みです。
ボディカラーには「クールカーキパールメタリック」が新色として追加されます。
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ホワイト(26U) -
シルキーシルバーメタリック(Z2S) -
ノクターンブルーパール(ZJP) -
ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3) -
クールカーキパールメタリック(ZVD)※KXに設定 -
ホワイト(26U) -
シルキーシルバーメタリック(Z2S) -
ノクターンブルーパール(ZJP) -
ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3) -
クールカーキパールメタリック(ZVD)
インドネシアでスズキを代表する小型トラック 新型「キャリイ」を発表
スズキの子会社、インドネシアのスズキ・インドモービル・モーダー社は、新型「キャリイ」を発表しました。これはグローバルモデルの小型トラックになります。
1976年からインドネシアで海外向けのキャリイの生産を始めて以来、耐久性が高く、扱いやすいことから、高評価を得ている小型トラックとしてはスズキを代表する車種となっています。
これまで農業や漁業を始め、建設業や配送業など、さまざまな業種で海外145カ国の国や地域で類型250万台以上の販売数を誇る活躍をしている車で、今回の新型キャリイは、ユーザーが求める積載性能や耐久性能だけではなく、快適さや動力なども充実させています。
荷台は三方開式となっていて、広さを十分にとることで積載量も確保でき、地上高を低くすることで重い荷物でも積み下ろしをしやすく設計されています。また、荷台に各種の防錆対策を施し、サスペンションも高剛性を採用することで、農業や建設業などの舗装されていない道路や悪路などの使用環境にも対応しています。
室内は、車幅や足元の空間を広くして、収納スペースを十分に設けているので、快適に過ごせる使いやすいキャビンになっています。
エンジンは低燃費で高出力の1.5リットルガソリンエンジンを搭載し、重過積載時の負荷を軽くしています。
2018年度のインドネシアの車市場では、小型トラックが約1割の販売台数を占め、その中でもスズキの小型トラックが約5割の販売台数を占めています。
新型キャリイのインドネシアでの販売は4月から開始され、順次、約100カ国の国や地域にも輸出する計画があります。
エクステリアの特徴はロングキャビンで荷台長が短い
2018年5月16日に発売したスズキの新たな軽トラ「スーパーキャリイ」は、キャリイをベースとする車です。キャリイと比較すれば、スーパーキャリイはキャビンをロングサイズ化し、荷台長を短くします。
キャリイKC | スーパーキャリイX | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,765mm | 1,885mm |
ホイールベース | 1,905mm | 1,905mm |
荷台床面地上高 | 650mm | 650mm |
車両重量 | 680kg~740kg | 770kg~820kg |
最大積載量 | 350kg | 350kg |
乗車定員 | 2名 | 2名 |
燃費 | 17.0km/L~20.2km/L | 15.6km/L~19.0km/L |
最小回転半径 | 3.6m | 3.6m |
エンジン | R06A型水冷直列3気筒 | R06A型水冷直列3気筒 |
総排気量 | 0.658L | 0.658L |
最高出力 | 37kW(50ps)/5,700rpm | 37kW(50ps)/5,700rpm |
最大トルク | 63Nm(6.4ps)/3,500rpm | 63Nm(6.4ps)/3,500rpm |
スーパーキャリイのスペックは全高・JC08モード燃費・車両重量以外はキャリイと同様になっています。
シートリクライニング・シートスライド機能は軽トラNo.1
スーパーキャリイは、体の大きな方が乗車しても窮屈な思いをしないように、シートリクライニング機能を充実させて、運転席では最大40°、助手席では最大24°傾けることが可能です。
シートスライドもリクライニングと同様に、軽トラックではNo.1の機能性を持ちます。運転席では最大180mm、助手席では最大100mmのスライドが出来ます。
スーパーキャリイでは、シートリクライニング機能とシートスライド機能を組み合わせて、運転中は、体に負担のかからない姿勢で乗車できるよう、休憩中は手足を伸ばしてリラックスして過ごせるように最大限のサポートをします。
シートパックスペースには大切な自動車工具や書類などを収納
スーパーキャリイの最大の特徴は、荷台スペースを狭めて、室内に大容量のシートバックスペースを設けている事です。
シートバックスペースは、高さは920mmで、横幅は1,235mm、長さは250mmで設定されています。同スペースは、雨で濡れてしまえば、状態が悪くなる工具や、品質が悪くなってしまう野菜などの生鮮食品、取引先のために用意したビジネス書類等を収納するのに適しています。
スーパーキャリイはキャビン下スペースを上手に使える
スーパーキャリイは、荷台底面をキャビン下まで伸ばす設計を採用して荷台フロア長を1,975mmサイズとし、脚立などのロングサイズの荷物に対する積載力を高めます。
キャビン下スペースを上手に使えることには、メリットがあります。
例えば、造園業では、竹ほうきなどの長尺物は、キャビン下を利用して積載し、その上に刈り込んだ木の枝を乗せれば、1台の車にまとめて荷物を載せる事ができます。
荷台底面をキャビン下まで伸ばす設計は、造園業以外にもメリットがある空間活用法です。
スーパーキャリイはスズキの先進の予防安全技術を積極的に採用
スーパーキャリイは、4輪ABSなどのスズキの予防安全技術を積極的に採用します。
同車は、軽トラックで「誤発進抑制機能」と「後方誤発進抑制機能」の両機能を初めて採用し、事故を未然に防げる予防安全性を飛躍させます。運転席と助手席にはSRSエアバックを標準装備し、軽量衝撃吸収ボディTECT[テクト]を採用し、サイドドアビームを左右2本ずつ導入して、衝突時の安全性を高めます。
新型スーパーキャリイの誤発進抑制機能
誤発進抑制機能は、事故を未然に防いで乗車する人の安全性向上を目指す、スズキの予防安全技術「SUZUKI Safety Support(スズキ セーフティ サポート)」にパッケージングされる安全システムです。
誤発進抑制機能は、停車あるいは約10km/hで前進中、進行方向の約3m以内に障害物があるケースで発動されます。前方にある障害物との衝突の恐れがあれば、警戒音やディスプレイ表示でドライバーに注意喚起する。あるいは、エンジン出力を抑えて、車を止まりやすくします。
後方誤発進抑制機能でスーパーキャリイも安全
後方誤発進抑制機能は、停車あるいは約10km/hでバックしている時に、進行方向の約3m以内に衝突の恐れがある障害物があるケースで作動します。
障害物との衝突を回避するために、警戒音やディスプレイ表示でブレーキ操作を促す、あるいは、エンジン出力を抑えるシステムを発動させます。
もしも、リヤゲートが開いている状態であれば、対象物を認識するために設置されるセンサーが影響を受けてしまうので、後方誤発進抑制機能は正常には作動しません。
グレードは「X」と「L」の2種類でボディカラーは5パターンが用意
スーパーキャリイでは、キーレスエントリーやフォグランプなどの装備を充実させる上級グレード「X」と、エアコンやエアバックなどの基本装備を備える標識グレード「L」の2種類をラインナップします。
ボディカラーは、「ブルーイッシュブラックパール3」「スペリアホワイト」「ノクターンブルーパール」「ガーデニングアクアメタリック」「シルキーシルバーメタリック」の5パターンが用意されます。
スーパーキャリイの価格は1,041,700円から
スーパーキャリイの販売価格は1,041,700円~1,413,500円になっています。キャリイの販売価格帯は735,900円~1,293,600円なので、最低価格から比較するとスーパーキャリイの販売価格はキャリイよりも305,800円高くなっています。
スーパーキャリイは、先進の予防安全技術を採用、シートリクライニング機能の充実、キャビンを拡張するなどの付加価値が加わっているため、お得感があります。
またキャリイのXCグレード以外には誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能を標準装備したため販売価格が上昇しています。
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,058,200円~ |
2WD・3AT | 1,141,800円~ |
4WD・5MT | 1,210,000円~ |
4WD・3AT | 1,293,600円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 735,900円~ |
4WD・5MT | 887,700円~ |
4WD・5MT パワステ | 926,200円~ |
2WD・5MT エアコン・パワステ | 860,200円~ |
2WD・3AT エアコン・パワステ | 943,800円~ |
4WD・5MT エアコン・パワステ | 1,012,000円~ |
4WD・5MT エアコン・パワステ | 1,095,600円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,041,700円~ |
2WD・3AT | 1,125,300円~ |
4WD・5MT | 1,193,500円~ |
4WD・3AT | 1,277,100円~ |
タイプ | 販売価格(税込み) |
---|---|
2WD・5MT | 1,172,600円~ |
2WD・3AT | 1,256,200円~ |
2WD・5AGS | 1,261,700円~ |
高低速2段切り替え式 4WD・5MT | 1,324,400円~ |
4WD・3AT | 1,408,000円~ |
4WD・5AGS | 1,413,500円~ |
60年以上の歴史をもつキャリイのモデルチェンジ遍歴
キャリイはスズキが販売する軽トラックで、軽ワンボックスカーとしてキャリイバンも存在していました。長い歴史の中で、胚性車種、スーパーキャリイも登場しています。
キャリイ初代 FB型(1961年~1965年)
1961年10月、「スズライトキャリイ」としてデビュー。本格的な商用車として開発されました。積載量の多さと積み下ろしのしやすさで商業的成功を収めたモデルです。荷台用の幌もオプションで用意されました。
1964年9月には「エブリイ」の前身となりバンタイプが追加されました。
キャリイ 2代目 L20型(1965年~1969年)
1965年6月、フルモデルチェンジで2代目になり、飛躍的に耐久性が向上しています。
1966年1月、バンタイプを追加。3代目が発売後もバン・トラック共に併売されています。
キャリイ 3代目 L30型(1966年~1969年)
1966年3月、フルモデルチェンジを機会に「スズライトキャリイ」から「キャリイ」に変更。ダッシュボードには大型のグローブボックスを装備しました。
1968年3月、バンを追加。2人乗りと4人乗りが用意され、4人乗りの後席はベンチシートでした。
キャリイ 4代目 L40型(1969年~1972年)
1969年7月、フルモデルチェンジで4代目になりました。シリーズ初のプッシュボタン式がドアロックに採用されています。
1970年、フロントグリルのデザインが変更となり、翌1971年にはバンをベースとしたキャンピングカーが登場。
キャリイ 5代目 L50型/ST10型(1972年~1976年)
1972年5月、フルモデルチェンジで水冷エンジンとフロアシフトが採用されています。バンにはスライドドアが設定されました。
1974年、フロントグリルのデザインを変更。翌1975年には生産累計100万台を達成。
1976年5月、軽自動車の規格に対応して550cc化した「キャリイ55」を発売。
キャリイ 6代目 ST20型(1976年~1979年)
1976年9月、キャリイトラックがフルモデルチェンジで6代目になりました。車幅が拡大されたことから「キャリイWide」と呼ばれます。グレードは「経済車」「スタンダード」「スーパーDX」のラインナップ。
1976年11月にはキャリイバンがフルモデルチェンジ。グレードは「スタンダード」「スーパーDX」の2グレード展開。ダミーグリルを装着しています。
1977年10月、マイナーチェンジでトラックにもダミーグリルを装備。乗り心地が向上しています。
1978年2月、バンモデルの「カスタム」を追加。
キャリイ 7代目 ST30/ST31/ST40/ST41型(1979年~1985年)
1979年4月にトラックを、5月にはバンのフルモデルチェンジが実施されました。1980年5月にはバンにハイルーフ仕様を、10月には4ストローク搭載のエンジン機種「ST40V型・F5A型」を追加しました。
1981年5月にマイナーチェンジ実施し、7月にはトラックにも「ST40V型・F5A型」を追加。バンの仕様変更。9月にはトラックにパートタイム4WD機種を追加、10月にはバンにも追加されました。
1982年11月、マイナーチェンジを実施し、前面デザインを変更し、樹脂バンパーが採用されました。バンタイプは「エブリイ」として独立しました。
キャリイ 8代目 DA71T/DB71T/DA81T/DA41T/DB41T/DA51T/DB51T型(1985年~1991年)
1985年3月にフルモデルチェンジで8代目になりました。1986年7月にはマイナーチェンジを実施。2サイクルエンジン搭載モデルを廃止しました。
1987年6月、マイナーチェンジでスーパーチャージャー搭載モデルが登場。
1989年5月のマイナーチェンジでは大幅なフェイスリフトが施され、翌1990年3月にもマイナーチェンジでフェイスリフトが施され、スーパーチャージャー搭載モデルが廃止されました。
1991年3月のマイナーチェンジではNAエンジンの出力を向上。
キャリイ 9代目 DC51T/DD51T型(1991年~1999年)
1991年9月、フルモデルチェンジで9代目になり、キャビンが広くなりました。キャリイバンが復活しています。グレードは廉価グレードの「KU」、中堅グレードの「KA」、最上位グレードの「KC」の他、農業従事者に向けた「農繁キャリイ」がラインナップされます。
1993年11月、「エブリイ」に「キャリイバン」が統合され、キャリイバンは29年続いた歴史を閉じます。
1997年4月、「キャリイC(クラシック)」を追加。レトロ調の意匠のモデルです。5月、「KU」グレードにターボチャージャー付エンジン搭載車を設定。
キャリイ 10代目 DA52T/DB52T/DA62T/DA63T/DA65T型(1999年~2013年)
1999年1月、新規格に対応して車体を拡大してフルモデルチェンジ。11月にはマイナーチェンジで荷台を延長。全車EPI化されてキャブレーター仕様を廃止。グレード体系の見直しが実施されました。
2000年5月、一部改良で「ターボ」を廃止。ラジオ付きの「KU」を追加。
2001年2月、上級仕様の特別仕様車「KUスペシャル」を発売。エアコンとパワステが装備されています。9月、一部改良で「KU農繁セレクション」を新たに設定。
2002年5月、ビッグマイナーチェンジを実施。グレードに「KC」が復活。
2005年8月に一部改良。11月、農業従事者を対象とした旋回の取り回しにすぐれた「FC」を追加設定。グレードは「FC」「FCエアコン・パワステ」のラインナップ。
2006年6月、「FCパワステ」「FCパワステ 農繁仕様」をショーとホイール―ス車に追加。
2009年4月と2010年5月にラインナップを整理。
2011年10月、初代から誕生50年を記念した特別仕様車「KCリミテッド」を発売。「重防錆仕様(穴あきサビ5年・表面サビ3年のサビ保証付)」とされています。
2012年7月の仕様変更では、3AT車は「KCエアコン・パワステ」のみとなります。
キャリイ 11代目 DA16T型(2013年~)
2013年9月、フルモデルチェンジで販売を開始します。悪路走破性も良く、荷台ステップを運転席側にも装備することで作業性が向上。表面サビ3年・穴あきサビ5年の長期サビ保証が標準付帯となりました。グレード体系は5MTのみの「KC」、4WD、5MTのみの「KCパワステ」、「KCエアコン・パワステ」の他、農繁仕様では「KCパワアステ農繁仕様」「KCエアコン・パワステ農繁仕様」のラインナップになります。「ダンプシリーズ」「ゲートリフターシリーズ」「食品シリーズ」「バイクキャリイカー」の特装車シリーズもフルモデルチェンジされています。
2014年2月、「KCエアコン・パワステ」「KX」に「ディスチャージヘッドランプ装着車」を追加発売。ボディカラーの追加も実施されました。
2016年8月、一部仕様変更と同時に誕生55周年記念特別仕様車「KCスペシャル」「農繁スペシャル」を発売。
2017年11月、一部改良で安全装備の強化を実施。
2018年5月には、誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能を軽トラックでは初採用。「KX」と特別仕様車「KCスペシャル」「農繁スペシャル」に標準装備されます。同時に派生モデル「スーパーキャリイ」が発売されました。
2019年9月、一部仕様変更で安全装備を強化。ボディカラーも一部変更されました。
2020年10月にはJAグループ向けのモデル「JAキャリイ」を発売。
2021年8月、新機能の「ぬかるみ脱出アシスト」を「KC」と4WDを除く「KX」に標準装備されます。また、初代から誕生60周年を迎えた特別仕様車「60周年記念車」を発売。
2022年4月には一部変更でアイドリングストップ機構やヘッドラインプをLEDに変更などが実施されました。
スーパーキャリイ DA16T型(2018年~)
2018年5月、ハイルーフ仕様の派生モデル「スーパーキャリイ」が誕生しました。キャリイに比べるとラージキャブ仕様となっており、リクライニング機構が採用されています。グレードは「L」と「X」の2グレード展開。
2019年9月に一部仕様変更で安全装備が強化され、2021年8月にはキャリイ同様に「ぬかるみ脱出アシスト」が、2022年4月にはアイドリング酢チップ機構が採用されます。
2023年12月、特別仕様車「Xリミテッド」が発売されました。
キャリイのモデル | 販売年表 |
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初代 FB型 | 1961年~1965年 |
2代目 L20型 | 1965年~1969年 |
3代目 L30型 | 1966年~1969年 |
4代目 L40型 | 1969年~1972年 |
5代目 L50型/ST10型 | 1972年~1976年 |
6代目 ST20型 | 1976年~1979年 |
7代目 ST30/ST31/ST40/ST41型 | 1979年~1985年 |
8代目 DA71T/DB71T/DA81T/DA41T/DB41T/DA51T/DB51T型 | 1985年~1991年 |
9代目 DC51T/DD51T型 | 1991年~1999年 |
10代目 DA52T/DB52T/DA62T/DA63T/DA65T型 | 1999年~2013年 |
11代目 DA16T型 | 2013年~ |
スーパーキャリイ DA16T型 | 2018年~ |
スーパーキャリイの登場によって軽トラの市場の流れは変化
2017年度の軽トラ新車販売台数の第1位は、ダイハツのハイゼットカーゴでした。スーパーキャリイのベース車であるキャリイは第2位です。
キャリイよりも安全性が向上し、シートリクライニング機能が充実し、キャビンが拡げられる「スーパーキャリイ」は、軽トラ市場で一定以上のニーズを集めることが予想されます。キャリイとスーパーキャリイの販売台数を合わせた数は、ハイゼットカーゴを上まわる可能性が高いです。
2018年5月16日に発売されたスーパーキャリイの登場によって、軽トラックには、運搬能力だけではなく、安全性や快適性も求められるような流れへと変化していきます。