軽自動車の白ナンバー

軽自動車に白ナンバーをつける方法と図柄入りナンバーの種類、費用を解説

軽自動車の図柄入りナンバープレートは、フルカラー版を選んでも黄色の縁取りが入ります。完全な白にはならない理由と、現在申し込める3種類の違い、費用、手続きの流れを解説。税金や高速料金が変わらない点もあわせて確認できます。

軽自動車に白ナンバーをつける方法と図柄入りナンバープレートの種類、申し込み方法

軽自動車のナンバープレートは黄色が基本ですが、2017年4月の法改正により、特定の特別仕様ナンバープレートであれば軽自動車でも白ベースのプレートを装着できるようになりました。

現在も申し込めるのは「図柄入りナンバープレート」で、全国版・地方版(ご当地)・GREEN×EXPO 2027特別仕様の3種類があります。ラグビーワールドカップ2019仕様と東京オリンピック2020仕様、大阪・関西万博仕様はいずれも交付が終了しています。種類ごとの違いや費用、申し込みの手順、取り付け前に知っておきたい注意点を順に解説します。

軽自動車が白ナンバーになれる仕組みは2017年の法改正がきっかけ

もともと軽自動車のナンバープレートは、道路運送車両法によりベースカラーが黄色と定められていました。2017年4月の法改正によって、特別仕様ナンバープレートに限り軽自動車でも白色ベースのプレートを装着できるようになったのが変化のきっかけです。

ただし、すべての軽自動車が白ナンバーになれるわけではありません。申し込みが必要な特別仕様ナンバーのみが対象で、通常の黄色ナンバーがそのまま白に変わるわけではない点に注意してください。

現在取得できる白ナンバーは図柄入りナンバープレートの3種類

盛岡のご当地ナンバープレートは寄付金の有無でデザインが変わる

軽自動車で白ベースのナンバープレートを取得する方法は、現在3種類あります。いずれも自家用の軽自動車が対象で、申し込み窓口は共通です。

種類 デザイン 申込期限 軽自動車の交付手数料の目安
全国版図柄入りナンバープレート 47都道府県の花をモチーフにした全国共通デザイン 2027年4月30日まで 7,700〜10,000円程度
地方版図柄入りナンバープレート(ご当地) 地域の観光資源や文化 期限の定めなし 7,400〜10,000円程度
GREEN×EXPO 2027特別仕様 2027年国際園芸博覧会の公式ロゴ 2027年11月30日まで 8,900〜13,000円程度

全国版は居住地に関係なく全国どこからでも申し込める共通デザインで、2022年4月18日に交付が始まりました。交付期間が2027年4月30日までと区切られている点が、期限のない地方版との大きな違いです。GREEN×EXPO 2027特別仕様は横浜市で開催される国際園芸博覧会を記念したもので、2025年7月14日から交付が始まっています。こちらも全国から申し込めます。

いずれの種類も、交付手数料に加えて1,000円以上の寄付をするかどうかを選べます。

  • 寄付金あり(1,000円以上):フルカラー版の図柄が選べる
  • 寄付金なし:モノトーン版の図柄になる

寄付金は、地方版なら地域の交通改善に、全国版なら交通安全の取り組みに、GREEN×EXPO仕様なら博覧会に関連した交通サービスの充実に充てられます。金額は1,000円以上であれば100円単位で自由に指定でき、多く寄付してもデザインは変わりません。

軽自動車の図柄入りナンバープレートには黄色の縁取りが入る

申し込む前に知っておきたいのが、軽自動車の図柄入りナンバープレートには「黄色」の枠取り塗色が施されるという点です。フルカラー版を選んでも、モノトーン版を選んでも、この縁取りは入ります。

これは車両区分を一目で判別できるようにするための措置で、事業用の登録車には緑色の縁取りが入る仕組みと同じ考え方です。間近で見ると、プレートの外周を細い黄色のラインがぐるりと囲んでいるのがわかります。遠目には白く見えますが、普通車と同じ無地の白ナンバーになるわけではありません。

かつてのラグビーワールドカップ2019仕様や東京オリンピック2020仕様は縁取りのない完全な白ベースでしたが、どちらも交付が終了しています。現在申し込める3種類はすべて黄色の縁取り付きです。「軽自動車だとわからないようにしたい」という目的で検討している場合は、仕上がりのイメージを公式サイトのデザイン画像で確認してから申し込みましょう。

図柄入りナンバープレートを発行している地域

地方版の図柄入りナンバープレートは2018年10月に第1弾として41地域でスタートし、2020年5月の第2弾で17地域、2023年10月の第3弾、2025年5月の第4弾で5地域が加わりました。現在は全国78地域で交付されています。

図柄入りナンバープレートの参加地域(第1弾・一部抜粋)

  • 東北:盛岡・岩手・平泉・仙台・山形・庄内
  • 北陸・信越:新潟・長岡・金沢・富山・石川
  • 関東:土浦・つくば・前橋・越谷・成田・柏・杉並・世田谷
  • 中部:福井・春日井・豊田・富士山
  • 近畿:滋賀・京都・奈良
  • 四国:愛媛・徳島・香川・高知
  • 中国:鳥取・下関・福山・山口
  • 九州:長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島

第3弾からは都道府県単位での図柄導入も可能になり、秋田県・栃木県・群馬県・東京都・沖縄県が県全域を対象としたデザインを展開しています。第4弾では十勝・日光・江戸川・安曇野・南信州が加わりました。自分の地域に地方版の設定がない場合でも、全国版やGREEN×EXPO 2027特別仕様は申し込めます。参加地域や最新の対応状況は、図柄ナンバーの申込サービス公式サイトで確認できます。

図柄入りナンバープレートを取得できる車両の条件

図柄入りナンバープレートを装着できるのは、自家用の普通自動車と自家用の軽自動車です。以下の車両は対象外となるため注意してください。

  • 事業用(黒ナンバー)軽自動車
  • 二輪車
  • レンタカー等の事業用車両
  • 字光式ナンバー(変更不可)

字光式が対象外なのは、図柄入りプレートが光を透過しない構造のためです。現在字光式を使っている場合、図柄入りに変更すると字光式には戻せないわけではありませんが、再度プレートを作り直すことになり費用が二重にかかります。どちらを取るか決めてから申し込んでください。

軽自動車を白ナンバーにする費用はどれくらいか

判断材料として押さえておきたいのが、通常のナンバープレートとの価格差です。軽自動車の場合、おおよその目安は次のようになります。

  • 通常の黄色ナンバー(連番):1,500円前後
  • 通常の黄色ナンバー(希望番号):4,000〜5,000円前後
  • 図柄入りナンバー(番号そのまま):7,400〜10,000円程度
  • 図柄入りナンバー(希望番号):8,000〜10,000円程度

いずれも前後2枚1組の金額で、地域によって数千円の幅があります。フルカラー版にする場合は、ここに1,000円以上の寄付金が加算されます。GREEN×EXPO 2027特別仕様は他の2種類より高めに設定されており、地域によっては12,000円を超えます。

自分で申し込めば代行手数料はかかりませんが、申し込みも受け取りも平日の対応になります。ディーラーや整備工場、行政書士に委託すると、プレート代とは別に1万円から2万円程度の代行費用が必要です。車検のタイミングで入庫するなら、そのついでに依頼すると手間が少なく済みます。

図柄入りナンバープレートの申し込み方法

特別仕様ナンバープレートへの申し込みは、新車購入時だけでなく現在使用中のナンバープレートからの変更も可能です。車検の時期を待つ必要はなく、いつでも手続きできます。

インターネットから申し込む方法

一般社団法人 全国自動車標板協議会が運営する「希望番号・図柄ナンバープレート申込サービス」のWebサイトから申し込めます。手元に車検証を用意しておくとスムーズです。車検証に記載された車両番号や車台番号を入力する必要があるため、先に出しておきましょう。

申し込み後、完了メールに記載された期限までに交付手数料と寄付金を支払います。支払い方法はペイジーによるATM振込やインターネット振込、銀行振込などに対応しています。入金が確認されてから10営業日程度でプレートが用意され、受け取り可能になった旨の連絡が届きます。車のオーナー本人のほか、ディーラーや整備工場への代行依頼も可能です。

軽自動車検査協会の関係団体窓口で申し込む方法

ネット申し込みに不安がある方は、軽自動車検査協会の関係団体窓口でも手続きができます。ただしこの場合、申し込みと受け取りで少なくとも2回窓口へ足を運ぶことになります。車検証と再交付・交換申請書を持参し、窓口で手数料を支払って交換引換証を受け取り、後日その引換証と現在のプレートを持ち込んで交換するという流れです。

交付までの流れと既存ナンバーからの変更手順

新車購入時は新規登録手続きの中で同時に申し込めるため、別途の変更手続きは不要です。現在のナンバーから変更する場合の流れは以下の通りです。

  • ①図柄ナンバー申込サービスで申し込み・入金
  • ②交付可能になった連絡(交付引換証)を受け取る
  • ③軽自動車検査協会または運輸支局へ現在のナンバープレートを持参
  • ④交換申請書類に記入し、旧プレートと引き換えに新プレートを受け取る

注意したいのが受け取りの期限です。交付が可能になってからおおむね1ヶ月以内に受け取る必要があり、期限を過ぎると支払った手数料が無駄になります。正確な期限は入金確認のメールに記載されるため、申し込み後は受け取りに行ける日程を先に押さえておきましょう。

軽自動車のナンバープレートは自分で取り外しできる

普通車のナンバープレートは脱着時に担当者による封印が必要ですが、軽自動車の場合は封印義務がないため、プラスドライバーまたはスパナで自分で取り外せます。ネジは左右2本のみで、作業自体は数分で終わります。長年装着したままのプレートはネジが錆びて回りにくくなっていることがあるため、浸透潤滑剤を用意しておくと安心です。

ただし、前後のナンバープレートは必ず同じ表示のものを使用しなければなりません。フロントのみ新デザインにしてリヤは旧プレートのままにすることは法律上禁止されています。また、ナンバーを外した状態での走行も違反となります。交換は駐車場など停めた状態で行い、新しいプレートを装着してから走り出してください。

好きな番号を選べる希望番号制度

図柄入りナンバープレートでも、希望する数字を指定して申し込むことができます。誕生日や記念日、好きな数字など自由に選べます(すでに使用されている番号は除く)。「1111」「7777」などのゾロ目や「1」などの一桁ナンバーは人気が集中するため、抽選対象となります。抽選は週単位で行われ、外れた場合は翌週以降に再度申し込む形になります。

現在のナンバー番号をそのまま引き継ぐ場合は、番号変更の手続きが不要なぶん費用も抑えられます。デザインだけを変えたいのか、番号も変えたいのかで申し込み時に選ぶ区分が異なるため、最初の画面で間違えないようにしましょう。

白ナンバーにしても税金や高速料金、車検は変わらない

よくある誤解が、白ナンバーにすると普通車と同じ扱いになるのではないかという点です。プレートのデザインが変わっても、車両区分は軽自動車のままです。

軽自動車税、車検の有効期間と費用、自賠責保険料、任意保険料、高速道路料金のいずれも黄色ナンバーのときと変わりません。ETCの車種判別も車載器に登録された情報で行われるため、料金所で普通車料金を請求されることもありません。有料駐車場の軽自動車枠も引き続き利用できます。

変わるのは見た目だけで、法的な扱いや維持費に影響はありません。逆にいえば、費用面でのメリットもないため、デザインを楽しみたいかどうかが判断の分かれ目になります。

申し込む前に確認しておきたい注意点

手続き自体は簡単ですが、後から気づくと面倒な点がいくつかあります。

  • 旧プレートは返却が必要:記念に手元へ残したい場合は、交換時に窓口で申し出れば、穴を開けるなどの処分をしたうえで引き取れる場合があります。取り扱いは窓口によって異なるため、事前に確認してください
  • 売却時にプレートは引き継がれないことがある:名義変更で使用の本拠地が別の管轄に移ると、ナンバーは新しい管轄のものに変わります。図柄入りにかけた費用は査定に反映されないと考えておきましょう
  • プレートカバーは装着できない:ナンバープレートの表示義務に関する基準により、カバーの取り付けやフレームで文字を隠す行為、極端な角度での取り付けは認められていません。せっかくの図柄を保護しようとしてカバーを付けると違反になります
  • 汚れたときは水洗いで:図柄部分は印刷されているため、研磨剤入りのクリーナーやコンパウンドでこすると図柄が傷みます

軽自動車のナンバープレートが黄色になった歴史的背景

軽自動車のナンバープレートが黄色になったのは1975年1月からで、それ以前は普通車より小さいサイズながら白色のプレートが使われていました。黄色への変更は、車検や税金の管理上、普通車と軽自動車を一目で区別するための措置でした。当時は高速道路の最高速度が軽自動車だけ低く設定されており、走行中に外から判別できる必要があったという事情もあります。

2000年10月の法改正以降は高速道路での軽自動車の最高速度が普通車と同じ100km/hに引き上げられ、ETCの普及も進んだことで、ナンバーカラーで区別する実務上の必要性は薄れています。2017年の法改正による白ナンバー解禁は、こうした時代の変化を踏まえた施策です。とはいえ区分表示そのものが不要になったわけではなく、図柄入りプレートに黄色の縁取りが残されているのは、その名残といえます。

軽自動車の白ナンバーは図柄入りナンバーで今すぐ申し込める

軽自動車で白ベースのナンバーにするなら、全国版図柄入り、地方版図柄入り、GREEN×EXPO 2027特別仕様の3つが選択肢です。期限のない地方版に対し、全国版は2027年4月30日まで、GREEN×EXPO仕様は2027年11月30日までと区切られているため、この2つを狙うなら時期を意識しておく必要があります。

費用は軽自動車で7,400円程度からで、フルカラー版にする場合は1,000円以上の寄付金が加わります。縁に黄色のラインが入る仕様である点と、税金や高速料金は黄色ナンバーのときと変わらない点を理解したうえで、デザインを楽しむ装備として検討するのが現実的です。申し込みはWebから車検証1枚で完結し、プレートの交換も自分の手でできます。