プジョー208がモデルチェンジ ジュネーブモーターショー2019で世界初披露
プジョーのラインナップの中でも1番小さなコンパクトモデルである208が2019年にフルモデルチェンジを行いました。
エクステリアは新型508に似たフロントマスクに黒いフェンダーアーチモールを装備し力強いデザイン。プラットフォームもPF1プラットフォームからCMPへと切り替えたことにより軽量化が実現し、燃費も向上するでしょう。
「e-208」という初の電気自動車も導入され、50kWhのバッテリーを搭載し340kmの航続距離を実現します。出力は136PS、トルクは26.5kgm、0-100km/h加速は8.1秒のスペックを誇ります。
プジョー208はどのようなモデルとなるのか、エクステリアやインテリア、パワートレインなどをチェックしていきましょう。
- モーターショーで展示されていたプジョー e-208
- プジョー e-208
- プジョー e-208
- プジョー e-208
プジョー新型208と新型e-208がPEUGEOT SHOW 2019で初公開 発売は2020年夏
プジョー208のエクステリア
プジョーe-208のエクステリア
モデルチェンジした208/e-208が、プジョー独自のイベント「PEUGEOT SHOW 2019 -UNBORING THE FUTURE-」でジャパンプレミアされました。
正式導入前の先行公開のため、車両価格は4,694,000円からで、ボディサイズは全高1430mm×全幅1,745mm×全長4,055mmです。
50kwhリチウムイオンバッテリー搭載で航続距離340km(WLTPモード)を達成。ウォールボックス型の普通充電で9時間、コンセント型の普通充電では18時間で充電完了となります。
新型プジョー208のコックピット
新型プジョーe-208の車載ディスプレイ
開催期間は2019年10月19日から26日まで、六本木ヒルズ 大屋根プラザやヒルズカフェスペースで行われます。新型208/e-208は2020年夏に日本市場へ導入される見込みで、イベントでは208のほか、日本初導入となるMPV「RIFTER(リフター)」も展示されています。
プジョー新型208は2020年初頭に発売!初のEVもラインアップに加わる
2019年8月7日、プジョーは新型「208」を2020年初頭に欧州で開始すると正式に発表しました。改めて、これまで報じられてきた新型プジョーのエクステリアやインテリア、スペックの特徴をご紹介します。日本発売も2020年中に期待できるでしょう。
プジョー新型208のエクステリア最大の特徴は「3つの爪」
2020年から販売を開始する新型プジョー208
リアのLEDライトにも「3つの爪」がデザインされている
プジョー新型208 GTラインのリア
「GT」「GT」ラインは黒のホイールアーチが特徴
新型208のエクステリアは、新型508から採用しているプジョーの最新デザイン言語によって制作されています。ヘッドライトやテールランプは「3つの爪」をイメージしており、フロントマスクにはシングルフレームグリルを採用しています。
上級グレードは、フルLEDヘッドライト、リアディフューザーのグロスブラック仕上げ、クロームのテールパイプなどの装備も可能です。
なお、エクステリアに関しては、モロッコで既に生産が開始されている新型208の様子やエントリーモデル「208 L」に関しての情報などもページ下部でも解説しています。
初のEVモデル「e-208」はNEDC測定方式で航続距離450km
ジュネーブモーターショー2019でも話題を呼んだ208初のEVモデル「e-208」。当初は一充電当たりの航続可能距離はWLTPモード340kmと発表されていましたが、ヨーロッパに多い燃費計測方法NEDCでは最大450kmのカタログスぺックとなっています。
エコ、ノーマル、スポーツの3種類のモードが存在し、スポーツモードでの0~100km/h加速は8.1秒。家庭用コンセントでの充電時間は約16時間、三相コンセントで約5時間、急速チャージャー(100kW)だと約30分で80%まで充電可能です。
新型208はガソリンとディーゼルエンジンの両方をラインアップ
新型208は、EV以外にガソリンとディーゼルエンジンもラインアップ。1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジン「ピュアテック」と、1.5L直4気筒ディーゼルエンジンをラインアップします。
ただし、全グレードが日本導入されるとは限らず、ガソリンエンジン優先、後にディーゼル追加となる可能性が高いです。
新型208のインテリアは508と同じ「i-Cockpit」を採用
モデルチェンジする208には、新型508と同じ新世代コクピット「i-Cockpit」を採用します。運転に必要な情報を示すメーターはデジタル式、8速ATのシフトレーバーはワンタッチ操作可能な電気式です。
また、ステアリングホイールのサイズを小さめにすることで、ドライバーの広い視界と足元のスペースを確保しているのも特徴です。
新型プジョー208のエントリーモデル”Like”には「牙」がない!その他上級グレードと異なる点は?
新型プジョー208 Likeは上位グレードとの違いが多々ある
新型プジョー208のエントリーモデルであるLikeの新情報が明らかとなりました。Likeには牙モチーフのヘッドライトは採用されず、コスト削減により黒の樹脂カバーで覆われます。ドアハンドルも黒で塗装されており、足回りには15インチスチールホイールが標準装備となっています。
リアデザインについても、上級グレードはグロスブロックなのに対し、Likeはマットグレーで処理されます。
新型プジョー208 Likeのインテリアはあくまでシンプル。インパネ周りはアナログダイヤルを採用している
インテリアに関しては、アナログダイヤルのインパネを採用し、メッキ加工を省いた簡素なデザインです。フルデジタル化された上級グレードのコックピットと比べるとそのチープ感は否めませんが、プジョー独自の設計コンセプトである「iコックピット」はエントリーグレード「Like」にも取り入れられています。
プジョーのエントリーハッチバックモデル 新型「208」の製造着手へ!日本発売は2020年春以降!
モロッコの工場で生産開始されたプジョー新型「208」
プジョーの新型「208」がモロッコのケニトラにある新工場で、いよいよ製造が開始されたことが分かりました。この工場は生産能力が高く、今後は最重要工場となっていくと予想される中、約80カ国へ輸出される予定のプジョー新型「208」の生産にも力が入っていくでしょう。
モロッコの工場はプジョー新型「208」の高い品質を維持しつつ生産を継続する
モロッコ当局の新工場へのサポートもあり、良いパートナーシップを築くことができ、それ故、新型「208」の製造にも熱が入ることでしょう。高い品質を維持できる新型「208」を製造するため、今後2年で4,500人の雇用を実現し、生産能力もモロッコ工場だけでラインを任されるよう、目標を掲げています。
日本でのプジョー新型「208」の発売は2020年春以降
プジョー新型「208」の日本での発売は2020年春以降とされています。すでに問い合わせが多数入っているとのことで、期待される1台です。
プジョー208に特別仕様車「ファンエディション」が登場!2019年5月23日から販売へ
プジョーのコンパクトカー208に特別仕様車「ファンエディション」が登場
プジョー208から特別仕様車「ファンエディション」が設定され、2019年5月23日より販売スタートしました。
ボディカラーは「ファンエディション」専用カラーのプラチナグレーのほかに、ビアンカホワイト、リオハレッド、ダークブルーの4色を用意、1.2L3気筒ターボと6速ATを組み合わせた「208アリュール」を基本としたモデルです。
新世代コックピットの「i-Cockpit」を備え、特別装備としてフロントソナーやパークアシストも搭載し、運転のしやすさをより実感できるようになっています。
208はオウジョーのコンパクトカーで、運転がしやすく、ドライビングの楽しさを充実させた1台です。販売価格は2,390,000円、パノラミックガラスルーフ付きタイプが2,490,000円です。
新型プジョー208のエクステリアは新しい508に寄せたデザインでヘッドライト下のLEDアクセントも加えられている
新しいプジョー208はライオンの爪をイメージしたヘッドライトデザインやフロントマスクにアクセントが加えられている
新型プジョー208はコンパクトボディのBセグメントサイズは変わりませんが、ボディサイズが多少拡大します。次期プジョー208のボディサイズは全長4,050mm・全幅1,750mm・全高1,470mmの3ナンバーサイズになると考えています。
新型 | 旧型 | |
---|---|---|
全長 | 4,050mm | 3,962mm |
全幅 | 1,750mm | 1,739mm |
全高 | 1,470mm | 1,460~1,470mm |
旧型のボディサイズは全長4メーター以下でしたが、新型208では4,050mmとなっています。全幅も少しだけ拡大し1,750mmに、全高は変わりません。先代モデルより大きく変わったのはライオンの爪を表現しているライトで、ヘッドライト横に短いのが3本、その下に長い爪が1本入っています。
新型プジョー208のサイドビューはスタンダードなハッチバックスタイルで、フェンダー付近にはモールが設置されている
新型プジョー208は5ドアハッチバックのボディタイプで、先代の208と変わりません。ホイール周りには、黒いフェンダーアーチモールが装着されていてタイヤ周りがとても大きく見えます。テールレンズもサイドに周りこんだデザインになっていて、スモークテールのように見えます。
リアデザインも新型508と似たデザインになっていて3本爪のテールランプが両端に見える
新型208のリアデザインは、508のようにファストバックスタイルではなく、ハッチが切り立ったハッチバックスタイルになっています。ナンバープレート付近には黒いガーニッシュが装着されていてスポーティな見た目になっています。
新しいプジョー208のインテリアには3D i-Cockpitが採用されモニターが大型化されるなどの改良が行われている
新型208のコックピットは508と似たデザインの3D i-Cockpitが採用されている
新しいプジョー208のインテリアはブラック基調の落ち着いたデザインになっていて、508と同様にi-Cockpitが採用されています。メーターはデジタルとなり、センターコンソールにあるモニターは標準で7インチを採用、上級グレードでは10インチの大きなモニターを搭載するでしょう。
地図を用いたナビはもちろんのこと、Apple CarPlayやAndroid Autoを使ったミラーリングや操作が可能です。シフトノブもスタイリッシュなデザインになっていて、標準的なストレートやゲート式しか知らない人にはとっさに動かせず、もし盗難に遭いそうになっても予防になると考えます。
ほかにも、安全装備がバッチリ装着されていて、ストップ&ゴー機能を搭載したアダプティブクルーズコントロールやレーン中央をキープするレーンセンタリングなどが搭載されています。
新型208に搭載されている安全装備
- アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー)
- レーンセンタリング
- フルパーキングアシスト
- レーンキーピングアシスト
- ドライバーアテンションモニタリング
- ブラインドスポットモニタリングなど
プジョー208のパワートレインは直3の1.2Lターボエンジンと直4の1.5Lディーゼルエンジンがラインナップ
新型プジョー208のパワートレインは直列3気筒の1.2Lガソリンターボエンジンと、直列4気筒の1.5Lディーゼルが搭載されています。直列3気筒ガソリンエンジンは、75PS・100PS・130PSのバリエーションがありますが、日本仕様では100PSのエンジンが搭載されると考えます。
直列4気筒のディーゼルエンジンは、100PSの出力を持っていて旧型の208には搭載されていませんが、308や508にはラインナップしているため新型208ではガソリンモデルが販売してから1年後にディーゼルエンジンを追加する可能性も考えられます。
新型プジョー208のエンジンラインナップ
- ガソリン:75PS・100PS・130PSの3種類で5MT・6MT・8ATを搭載
- ディーゼル:100PSのみで6速マニュアルと組み合わせる
ガソリンやディーゼルのほかにも新型208にはEVモデルのe-208もラインナップし航続距離は340km
デザインは新型208と同様だが助手席側Cピラーには「e」のエンブレムが見えていて、車名エンブレムもe-208となっている
新型プジョー208にはガソリンやディーゼルのほかにも、電気自動車であるe-208もラインナップしています。50kWhのバッテリーを搭載し航続可能距離はWLTPモードで340kmを実現しています。モーターの出力は136PSですので加速も良く走ります。
最高出力 | 136PS(100kW) |
---|---|
最大トルク | 260Nm |
0-100km/h加速 | 8.1秒 |
モード | エコ・ノーマル・スポーツ |
充電時間 | 8時間(7.4kW) |
5時間15分(11kW) | |
30分(100kW・80%の再充電) |
7.4kWまたは11kWでは5時間~8時間ほど充電にかかりますが、100kWの急速充電では80パーセントまで30分で済みます。また、バッテリーの保証もあり8年後に電池容量の70パーセントを保持することを保証するとしています。
2代目プジョー208のお披露目はジュネーブモーターショー2019で行われ2019年夏には販売を開始すると予想
2代目プジョー208とe-208はジュネーブモーターショー2019で世界初披露となる
2代目プジョー208と電気自動車のe-208は、2019年3月に行われるジュネーブモーターショーで世界初披露されます。それと同時に各国で発売を開始し、日本仕様は2019年夏からのデリバリーになるのではないかと考えます。
正式な値段は発表されていませんが、先代のプジョー208が199万円からでしたので、200万円~250万円の間になるのではないかと考えます。
Bセグメントの新しいプジョーの位置づけ「208」のモデルチェンジ遍歴
プジョー・208はフランスのプジョーが販売する乗用車で、キャッチフレーズは再生を意味する「RE-GENERATION」。プジョー・207の後継車として登場しました。プラットフォームは207と同じPF1を採用しています。初代208では数多くの特別仕様車が登場しています。
プジョー・208 初代 A9型/2012年~2019年
日本では2012年11月より販売を開始。1.6L直列4気筒ターボエンジン+6速MTのスポーツグレード「GT」、1.6L直列4気筒NAエンジン+4速ATでベースグレードの「Premium」、同エンジンで上級仕様の「Cielo」のグレードの他、12月にはエントリーグレードの1.2L直列3気筒NAエンジン+5速MTの「Allure」が追加になります。
2013年2月、限定120台で特別仕様車「Urban Vintage」を発売。5月に「GTi」と「XY」を新たに設定。
2014年、5ドアの「Premium」「Cielo」と、3ドアの「Allure」のエンジンを1.2L直列3気筒NAエンジン「Pure Tech」+5速セミAT「ETG5」に変更されました。同年4月、200台限定の特別仕様車「envy」を発売。同年6月、全仏オープンテニス協賛30周年記念の特別仕様車「ROLAND GARROS」を100台の限定発売。
2015年5月、限定50台で「205 GTi」発売30周年記念モデル「GTi 30th アニバーサリー」と、208台限定でエントリーモデル「Style」を発売。同年10月、マイナーチェンジを実施と共に、200台限定の特別仕様車「GT Line」を設定。
2016年6月、230台限定で「Style Plus」を発売。同年9月、240台限定の氷をイメージした特別仕様車「GT Line-ICE EDITION」を発売。
2017年4月、250台限定の「Allure Cielo Plus」を発売。同年7月、240台限定の特別仕様車「First Selection」を発売。
2018年4月、120台限定の特別仕様車「LEATHER EDITION」を発売。同年7月、400台限定の特別仕様車「TECH PACK EDITION」を発売。同年11月、特別仕様車「Signature」を発売。
2019年4月、「GT Line」の復活と共に、特別仕様車「GT Line Black Pack」を発売。同年5月、特別仕様車「Allure Fun Edition」を発売。
プジョー・208 2代目 P21型/2019年~
2019年10月、フランスにて2代目P21型が発売され、2020年3月、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2020を受賞。
日本では「208」の「Style」「Allure」「GT Line」と、「e-208」では「Allure」「GT Line」が2020年7月に販売開始されました。
2021年4月に仕様変更で、「GT Line」を「GT」に名称を変更し、環境性能が強化されました。
2022年仕様変更。充電走行距離が延長されました。
プジョー208のモデル | 販売遍歴 |
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初代 A9型 | 2012年~2019年 |
2代目 P21型 | 2019年~ |
新型プジョー208はプラットフォームをCMPへ更新し乗り心地や運動性能が良くなり、EVモデルも登場
プジョーのコンパクトモデルである208は、2019年3月に行われるジュネーブモーターショー2019で、新型を発表する予定です。フロントマスクは新しい508に似たデザインとなり、ライオンの爪をイメージしたヘッドライトとテールランプを装備します。
プラットフォームは従来のPF1ではなく、新しいアーキテクチャのCMPを採用していて乗り心地や運動性能もアップしているでしょう。フェンダー周りには黒いモールが装着されていて、クロスオーバーの雰囲気もあり様々な表情を見せてくれます。
EVモデルの「e-208」も登場し航続距離は約340kmで、最高出力は136PS・最大トルクは260Nmを発揮します。一般的なコンパクトカーのスペックですが、急速充電30分で80%までの容量を充電できますし、日本全国に普及しつつある充電設備でこまめに充電しながら走行すれば特に問題なく旅もできるでしょう。
新しいプジョー208の価格帯は200~250万円の間になると予想していて、日本仕様の納車は2019年の夏頃に開始するのではないかと考えます。日本仕様の新型208にはディーゼルモデルがラインナップするのか楽しみです。