東京オリンピックのナンバープレート

オリンピック特別仕様ナンバープレートのデザインと手続きを解説

軽自動車を完全な白ナンバーにできたのは東京2020ナンバーまで。その後の図柄入りナンバーには黄色の縁取りが付きます。種類ごとの違いと交付期間、1,000円以上の寄付でフルカラーを選べる仕組みを整理しました。

東京2020オリンピック・パラリンピック特別仕様ナンバープレートとは?デザインや手続きの概要

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念して、国土交通省が交付した特別仕様の車のナンバープレートです。カラフルで躍動感のあるオリンピック・パラリンピックのエンブレムが背景にデザインされており、軽自動車でも普通車と同じ白地ナンバーを取り付けられる点が話題を集めました。

この特別仕様ナンバープレートの申し込み受付は2021年9月30日に終了しており、現在は新規申し込みができません。すでに取り付けている場合は、ナンバー番号を変更する事由が発生しない限り廃車まで継続して使用できます。

記念プレートの系譜はその後も続いています。大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートが2022年10月24日から2025年12月26日まで交付され、2025年7月14日からはGREEN×EXPO 2027特別仕様ナンバープレートの交付が始まりました。常時申し込める全国版図柄入りナンバープレートと合わせると、選択肢は以前より広がっています。

東京2020特別仕様ナンバープレートのデザインと特徴

採用されたデザインは、ブルー、イエロー、ピンクなどカラフルな色使いが印象的で、多様な個性を持つ人々と未来への希望を表現したものです。デザインは国交省が2017年1月に公募し、一般から集まった96作品の中から選考委員会が選んだものが採用されました。

デザインの統一感を持たせるため、通常は白文字に緑背景の事業用登録車、黄地に黒文字の軽自動車を含め、すべて緑色の文字に白色の背景で統一されています。軽自動車でも普通車と同じ白地ナンバーを取り付けられるのがこのプレートの大きな特徴で、軽ユーザーから強い支持を集めました。

軽自動車が完全な白ナンバーになる最後の世代だった

軽自動車の白ナンバー化を目当てに申し込んだ人は少なくありませんでした。この点が、東京2020ナンバーを他の図柄入りナンバーと決定的に分けています。

黄色の縁取りが一切ない完全な白地にできたのは、ラグビーワールドカップ2019特別仕様と東京2020特別仕様までです。その後に登場した大阪・関西万博特別仕様では、軽自動車に黄色の縁取りが追加されました。全国版図柄入りナンバープレートとご当地ナンバーも同様で、自家用軽自動車の枠の塗色は黄色と定められています。GREEN×EXPO 2027特別仕様も、フルカラー版とモノトーン版のどちらでも軽自動車は黄色枠です。

記念・図柄入りナンバーにおける軽自動車の枠の色
種類 軽自動車の枠 申し込みの可否
ラグビーW杯2019特別仕様 縁取りなしの白地 受付終了
東京2020特別仕様 縁取りなしの白地 受付終了
大阪・関西万博特別仕様 黄色の縁取りあり 交付終了
GREEN×EXPO 2027特別仕様 黄色の縁取りあり 申し込み可能
全国版図柄入り・ご当地ナンバー 黄色の縁取りあり 申し込み可能

白ナンバー目当てで新たに申し込める選択肢は、現時点では残っていません。ただし、縁取りは枠線のみで面積は小さく、図柄部分の大半は白地です。離れて見たときの印象は黄色一色のナンバーとは大きく異なるため、見た目の軽さを求める目的であれば現行の図柄入りナンバーでも効果はあります。

オリンピック記念ナンバープレートの料金・図柄入りの条件

交付料金は地域・車種によって異なり、自家用登録自動車で7,300円から9,500円、軽自動車で7,330円から9,500円程度でした。東京地区の普通車は7,210円です。

また、交付料金に加えて1,000円以上の寄付金を支払うと、フルカラーの図柄入りナンバープレートを選択できました。寄付金は、リフト付きバスやUDタクシーの導入促進など、大会開催に必要な交通サービスのバリアフリー化に充てられています。寄付をしない場合はオリンピック・パラリンピックのエンブレムのみが入ったモノトーン版のプレートが交付されました。

この「1,000円以上の寄付でフルカラー」という仕組みは、その後の図柄入りナンバーにも共通して引き継がれています。全国版図柄入りもGREEN×EXPO 2027特別仕様も同じ条件で、寄付金の使途がバリアフリー化から交通安全や観光振興などに変わるという違いです。

オリンピックとパラリンピックの2枚1組で交付されるため、前後どちらにどちらのエンブレムを付けるかはドライバーが自由に選択できました。

ナンバープレートの変更手続きに必要なものと流れ

新車を購入する場合は購入手続きと合わせて申請できますが、現在乗っている車のナンバープレートを変更する場合は窓口での手続きが必要です。手続きの概要は以下のとおりです。

ナンバープレートの変更手続きに必要なもの

ナンバープレートを変更するために持参・提出するものは以下のとおりです。

  • 申請書
  • 手数料納付書
  • 古いナンバープレート(前後2枚)
  • 自動車検査証(車検証)
  • 自動車税申告書
  • 希望番号予約済証(番号を変更する場合のみ)

現在と同じナンバー番号のままプレートのデザインだけを変更する場合は、希望番号予約済証は不要です。車のローンが残っている場合や、所有者と使用者が異なる場合(ローン会社名義など)は、所有者からの委任状、法人の場合は登記簿謄本なども必要になります。

書類まわりは近年変わりました。自動車登録関係の手続きでは押印が原則として廃止され、認印の持参は不要になっています。実印と印鑑証明書が必要な手続きは残るため、名義変更をともなう場合は事前に確認しておくと確実です。車検証も2023年1月からICチップを組み込んだ電子車検証に切り替わり、記載事項の一部は読み取りアプリで確認する形になりました。

リヤナンバーの封印取り付けは運輸局の担当者が行う

交付されたナンバープレートの取り付け自体はドライバー自身が行います。リヤのナンバープレートを交換する際は封印を解除する必要があり、新しいプレートの取り付け後は道路運送車両法の規定により再び封印しなければなりません。

「再封印」の作業は一般の方が行うのではなく、許認可を持つ運輸局の担当者が行います。軽自動車には封印がないため、この手続きは不要です。

この封印があるため、普通車では原則として車を運輸支局へ持ち込む必要があります。平日しか開いていない窓口へ車ごと出向く手間が、図柄ナンバーへの交換をためらう理由になりがちです。

負担を減らす手段が、出張封印と呼ばれる制度です。丁種封印の資格を持つ行政書士やディーラー、整備工場に依頼すれば、自宅や職場で封印作業を受けられます。代行手数料は別途かかりますが、平日に時間を取れない場合は現実的な選択肢になります。

軽自動車は軽自動車検査協会が窓口になる

手続きの窓口は車種によって分かれます。普通車は管轄の運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会の事務所です。

軽自動車には封印がないため、持ち込みの負担は普通車より軽くなります。車検証と古いナンバープレート前後2枚を持参し、交換引換証と引き換えに新しいプレートを受け取る流れで、車両を持ち込まずに済むケースもあります。手続き前に管轄の事務所へ確認しておくと無駄がありません。

現在申し込める図柄入りナンバープレートは3種類

東京2020特別仕様ナンバープレートの申し込みは2021年9月30日に終了しましたが、図柄入りナンバープレートそのものは現在も申し込めます。交付中の主な図柄入りプレートは以下の3種類です。

種類 デザイン 交付期間 申し込み対象
全国版図柄入りナンバープレート 47都道府県の県花をモチーフにした「元気の花」デザイン 2022年4月18日〜2027年4月30日 全国すべての地域
GREEN×EXPO 2027特別仕様ナンバープレート 公式ロゴマークの花びらが風に舞う図柄 2025年7月14日〜2027年11月30日 全国すべての地域
地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー) 各地域の風景・観光資源をデザイン 地域により異なる 対象地域のみ

ご当地ナンバーは2018年の交付開始から対象が広がり、2023年10月23日の10地域追加によって68地域になりました。住んでいる地域のデザインしか選べないため、引っ越しによって選択肢が変わります。

いずれも交付料金に加えて1,000円以上の寄付をするとフルカラー版を選択でき、寄付なしはモノトーン版になります。寄付金は交通安全や観光振興などの取り組みに活用されます。交付料金は地域によって異なり、通常のナンバープレートより数千円高くなる水準です。

選ぶ基準をはっきりさせておくと迷いません。期間を気にせず長く使いたいなら全国版、イベントの記念として残したいならGREEN×EXPO 2027特別仕様、地元への愛着を示したいならご当地ナンバーという整理になります。全国版とGREEN×EXPO 2027特別仕様はどちらも2027年に交付期間が終わるため、検討しているなら期限を意識しておく必要があります。

申し込みはWebサイト(図柄ナンバー申込サービス)からのほか、近くのディーラー・整備工場・行政書士に相談して代行してもらうことも可能です。受注生産のため、申し込みから交付まで2週間程度かかります。自家用登録車、事業用登録車、自家用軽自動車が対象で、事業用軽自動車の黒ナンバーと二輪車は対象外です。字光式の図柄入りナンバープレートも用意されていません。

図柄入りナンバープレートは、取り外した後も不正使用防止の穴を開けることで記念に保存できます。交付期間が終わったデザインは再交付も受けられないため、交換のタイミングで手元に残しておく価値があります。