ランドルクルーザー70(ランクル70)の再再販モデルが2023年11月29日発売
ランドクルーザー70(ランクル)70はナナマルの愛称で数多くのファンがいる超人気モデルで、2004年の日本国内販売終了後も再販の声がやみませんでした。
2015年には期間限定販売で復活、バンとピックアップ2つのボディタイプで再販して、バンタイプが約5,500台、ピックアップタイプが約1,500台の合計約7,000台を販売。
ナナマルの販売期間終了後は中古車市場でもプレミアム価格が付けられるなど予想外の反響がありました。
2023年待望のナナマル再再販とのことで、2015年に購入できなかったユーザーも期待していることでしょう。
ランクル70の再再販モデルは前回モデルと比較すると安全装備が充実すること、1ナンバーから3ナンバーに変更、リーフスプリングも2枚になり普段使いにも最適なモデルに。
3ナンバーになることで、ナナマルの特徴でもある必要最低限のインテリアにも高級感をプラスされています。
ランドルクーザー70の再再販、モデルチェンジについて紹介します。
ランドクルーザー70(ランクル70、ナナマル)がワールドプレミア 愛らしい丸目ヘッドライトが特徴で2023年11月29日に日本市場で発売開始
ランドクルーザー70(ランクル70、ナナマル)が2023年8月2日に世界初公開。
パワートレインは2.8Lの直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン(1GD-FTV)+6速AT(オートマチック)に刷新、低騒音・静粛性へ配慮しながら燃費性能、オンロード性能も向上。
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ランドクルーザー70のフロントグリル -
ランドクルーザー70のサイドミラー -
ランドクルーザー70のバックドア -
ランドクルーザー70のホイール -
ランドクルーザー70のフロントバンパー -
ランドクルーザー70のドアトリム -
ランドクルーザー70のリヤエンブレム。ダミーだったテールランプは廃止されたが自然なデザインに仕上がっている。 -
ランドクルーザー70のサイドビュー -
ランドクルーザー70のスペアタイヤ -
ランドクルーザー70の運転席 -
ランドクルーザー70のコックピットメーター -
ランドクルーザー70のナビゲーションディスプレイ。エアコンはマニュアルエアコン。 -
ランドクルーザー70の後席
再再販ランクル70のボディサイズは全長4,890mm、全幅1,870mm、全高1,920mm、ホイールベース、2,730mm、リヤはリーフ式サスペンションを2枚採用。
ランクル70の発売日は2023年11月29日で、月販基準台数は400台、限定販売ではないカタログモデル(継続販売)として登場。また初期ロットはボディカラーがスーパーホワイト2、ベージュ、アティチュードブラックマイカの3色のみ設定、グレード展開はAXの1グレードで販売価格は4,800,000円です。
2023年ランドクルーザー70(ナナマル)のボディカラー
- ベージュ
- スーパーホワイト2
- アティチュードブラックマイカ
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ランドクルーザー70 ベージュ -
ランドクルーザー70 スーパーホワイト2 -
ランドクルーザー70 アティチュードブラックマイカ
全長 | 4,890mm |
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全幅 | 1,870mm |
全高 | 1,920mm |
ホイールベース | 2,730mm |
室内長 | 1,760mm |
室内幅 | 1,440mm |
室内高 | 1,240mm |
車両重量 | 2,300mm |
最小回転半径 | 6.3m |
最低地上高 | 200mm |
駆動方式 | 4輪駆動(パートタイム4WDシステム) |
トランスミッション | 6AT((6 Super ECT)) |
総排気量 | 2.754L |
エンジン型式 | 1GD-FTV |
最高出力 | 150kW(204PS)/3,000-3,400rpm |
最大トルク | 500Nm(51kgm)/1,600-2,800rpm |
WLTCモード燃費 | 10.1km/L |
使用燃料 | 軽油 |
燃料タンク容量 | 130L |
乗車定員 | 5名 |
販売価格 | 4,800,000円~ |
2024年のオートサロンで発表したブラッククルーザー70は、マットブラックのボディカラーで、海外で販売するランクル70のパーツを装着するスペシャル仕様で登場。
2025年に日本でも発売するということで、楽しみな特別モデルになります。
ランドクルーザープラド(ランクル250)の世界初公開と同時に再再販ランクル70(ナナマル)もワールドプレミア
ランクルプラド(ランクル250)の新型モデルを2023年8月2日(水)10時から世界初公開することを公式発表。
この場でランドクルーザー70(ナナマル)の再再販モデルも初公開されました。
ランドクルーザー70の再再販モデル最新情報 次期は2023年冬確定 1ナンバーから3ナンバーで使いやすく
ランドクルーザー70が2023年9月に再び販売されることが広がり、各種SNSでも「予約をした」というユーザーの声も上がっています。
トヨタディーラーの営業マンからランクル70再再販の情報を聞いたユーザーもいるようで、見込み客へ少しずつ情報が行きわたっているようです。
ナナマル再再販は噂ではなく、ほぼ確定ともとれる情報量がありましたが、2023年冬頃にトヨタが公式発表、2023年11月29日に発売しました。
1984年に販売したモデル、2015年に再版したモデルは全て小型貨物の1ナンバー登録でしたが、今回発売する再再販モデルのナナマルは乗用車登録の3ナンバーになります。
1ナンバー登録の車両は新車時2年・以降1年ごとに車検がありますが、3ナンバー登録は新車時3年・以降2年ごとの車検になるため、車検を実施するディーラーなどに赴く手間が少なくなります。
1ナンバー登録の車両は高速道路の車両区分が中型になるため休日割引は適用外になり、3ナンバー登録の車両よりも利用料金が2割ほど高くなります。
維持費について、3ナンバーは自動車重量税などが1ナンバーと比較すると高いですが、2年ごとの車検のため、1ナンバーと3ナンバーで僅かな差しかありません。
3ナンバー登録と比較した1ナンバー登録のメリット
- 自動車税が安い
- 自動車重量税が安い
- トータルの車検費用が安い
3ナンバー登録と比較した1ナンバー登録のデメリット
- 自賠責保険が高い
- 任意保険が高い
- 毎年車検がある
- 高速道路利用料が高い
1ナンバー登録と比較した3ナンバー登録のメリット
- 自賠責保険が安い
- 任意保険が安い
- 車検が2年毎
- 高速道路利用料が安い
1ナンバー登録と比較した3ナンバー登録のデメリット
- 自動車税が高い
- 自動車重量税が高い
- トータルの車検費用が高い
ランクル70が3ナンバー登録になる大きなメリットは、車検間隔が2年ごとになること、高速道路を利用するとき休日割引などが使えること。
1ナンバーでは車検が迫ると準備することが増えるため、日常的に使うには不便なケースがあります。また休日はレジャーなどで遠くへドライブする場合3ナンバーの乗用車登録では高速道路を割安で使えることはとても助かります。
またボディタイプについて2015年再販モデルはバンとピックアップの2種類販売されましたが、2023年再再販ランクル70はワゴンタイプのみ(3ナンバー登録の場合ボディタイプはワゴンになる)になります。
再再販ランドクルーザー70はオーストラリアモデル(豪州仕様)ベースに 丸目にTOYOTAエンブレムのフロントフェイス
ランドクルーザー70は日本国内では2004年に販売終了、2015年に生誕30周年として再販されましたが1年限りの限定販売でした。
しかし2007年にオーストラリアから復活し現在でも世界各国で継続販売しています。
2023年の再再販ランクル70はオーストラリア市場で発売するモデルをベースに開発が行われ、立体的な独立ウインカーを採用、さらに独立した丸目ヘッドライトがLED仕様になり復活することでジムニーにも似た見た目になっており、TOYOTAのレタリングバッジを採用しナナマル感たっぷりの仕様になります。
オーストラリア市場で販売するランクル70のボディカラーは6色あり、ワインレッドのMERLOT RED、ベージュのSANDY TAUPEも用意されています。
オーストラリア市場で販売するランドクルーザー70のボディカラー
- FRENCH VANILLA
- SILVER PEARL
- GRAPHITE
- MERLOT RED
- SANDY TAUPE
- MIDNIGHT BLUE
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オーストラリア仕様ランドクルーザー70 FRENCH VANILLA -
オーストラリア仕様ランドクルーザー70 SILVER PEARL -
オーストラリア仕様ランドクルーザー70 GRAPHITE -
オーストラリア仕様ランドクルーザー70 MERLOT RED -
オーストラリア仕様ランドクルーザー70 SANDY TAUPE -
オーストラリア仕様ランドクルーザー70 MIDNIGHT BLUE
グレードは3種類、WORKMATEは4.8LのV8気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するベーシックモデル。
GXはオーバーフェンダーやマッドガードを装備するピックアップトラックです。
GXLはWORKMATEの上位グレードでインテリアも豪華仕様です。
日本で販売する再再販ランクル70とはパワートレインもヘッドライトも違いますが、インテリアなどは近いものがあります。
ランドクルーザー70の販売価格は4,800,000円 インテリア・マルチメディア機能が向上
再再販ランクルの販売価格について、2015年ランクル70再販モデルと300系ランドクルーザーの価格を参考にします。
2015年モデルはバンとピックアップトラックの2種類を販売、バンは車両価格3,600,000円から、ピックアップトラックは3,500,000円からになっていました。
2015年に発売していたランドクルーザー300系、ZXの車両価格は6,825,600円で、2021年にモデルチェンジしたZXは7,300,000円で、価格差は474,400円になります。
2023年再再販ランクル70はバンタイプ(ワゴン)になる可能性が高いため、2015年再販ランクル70の価格3,600,000円に、ランクル300系の価格差474,400円をプラスした4,074,400円前後が、2023年再再販ランドクルーザー70の車両販売価格になると予想されていましたが、2023年11月28日に発表したランクル70の正式価格は予想を上回る4,800,000円でした。
ボディタイプ | トランスミッション | エンジン | 値段 |
---|---|---|---|
ワゴン | オートマチック(6AT) | 1GD-FTV型 2.8Lディーゼルターボ | 4,800,000円~ |
2023年に新型モデルを販売するにはオートライト、予防安全装備などの義務化もあり、必須装備が増えています。また1ナンバーの小型貨物から3ナンバーの乗用車登録にあたり、シンプルだったナナマルの内装も普段使いしやすいように刷新。
ディスプレイオーディオなどマルチメディアを追加されていることから、妥当な価格だと考えます。
再再販ナナマルのパワートレインは150系ランドクルーザープラドに設定する1GD-FTVクリーンディーゼルエンジン
再再販ナナマルのパワートレインは最高出力204ps/3000-3400rpm、最大トルク51.0kgm/1600-2800rpmの1GD-FTVで、排気量は2.8Lのクリーンディーゼルエンジンです。
1GD-FTVエンジンは2009年からランドクルーザープラドに搭載する実績のあるパワートレインで、低回転から力強いトルクを発揮するのが特徴です。
2015年に再版したランクル70のパワートレインはガソリンエンジンの1GR-FE型で、総排気量4.0Lで最高出力231ps/5200rpm、最大トルク36.7kgm/3800rpmを発揮。
再再販のランクル70より排気量と最高出力が高いですが、最高値を出す出力とトルクの回転数が高いため、低速域では再再販ランクル70が1GD-FTV型エンジンに分がありそうです。
燃費性能を比較すると1GR-FE型エンジンの2015年再販のバンモデルが6.6km/L(JC08モード)なのに対して、1GD-FTV型エンジンのランドクルーザー70が10.1km/L(WLTCモード)と3.5km/Lの燃費差があります。
※WLTCモード燃費はJC08モードと比較すると、より実燃費に近い数値になると言われています。
使用燃料も1GR-FE型がプレミアムガソリン(ハイオク仕様)だったのに対して、1GD-FTV型はディーゼル(軽油)を使用するため、ランニングコストも再再販ランクル70のほうが低く抑えられます。
トランスミッションにも変更があり、2015年再販モデルはマニュアルミッション(MT)のみだったのに対して、2023年再再販モデルはオートマチックのみ(6AT)設定します。
ランドクルーザー70のライバルは海外モデルのディフェンダーやラングラー ジムニーも割って入るかも
再再販ナナマルのライバルになるのは、トヨタのランドクルーザー300でもプラドでもありません。
日本国内ではライバル不在とも言える、四角い独特のスタイル、ラダーフレームの堅牢なボディ骨格で走破性も抜群、ライバルになるのは輸入モデルのディフェンダーやラングラーでしょう。
ディフェンダーはイギリスのランドローバー社製の車で、ナナマル発売の前年にあたる1983年から発売する長寿モデルです。
クロスカントリーモデルと言えばディフェンダーと名前が挙がるほど有名で、日本では2020年から2代目モデルのディフェンダー90とディフェンダー110を、2022年にはロングバージョンのディフェンダー130を販売しています。
ラングラーも再再販ナナマルの強力なライバルになるでしょう。
ラングラーはアメリカのジープ社製の車で、外車のクロカンモデルでは日本で最も売れています。屋根を外せる機構、安全装備も充実しているため、悪路走破性プラスアルファを求めるユーザーに選ばれることも多いですが、最大の特徴は大きく張り出したフェンダーです。
一目でわかるブランド力もラングラーの魅力です。
日本車で最大のライバルになるのが、スズキのジムニーシエラではないでしょうか。
ボディサイズこそ違いますが、ナナマルのような四角いフォルム(シエラはオーバーフェンダーも特徴)、ミニマムサイズこその柔軟な走破性など、ナナマルにはない魅力も備えます。
価格面でも、ナナマルは4,000,000円を超えるとも言われますが、ジムニーなら1,555,400円から、ジムニーシエラなら1,863,400円から購入できるリーズナブルな価格帯も素敵です。
衰えぬ人気のランドクルーザー70(ランクル70)のモデルチェンジの遍歴
ランドクルーザーの歴代の中で圧倒的な人気を集める通称「ランクル70」。40系モデルが70系として1984年に登場して以来、本格的なヘビー系ユーザーから熱い支持を集めています。2014年の発売30周年記念復活モデルに続き、2023年の日本復活モデルの発売と、話題が持ち切りのランクル70は、年月が経過してもその人気は衰えることがありません。
ランクル70 ヘビー系:1984年~2004年
ランクル70系は、1960年~1984年まで販売されていたランクル70の40系に変わって1984年11月に登場しました。リーフスポリングとリジッドアクスルの組み合わせが採用された足回りに、エンジンは3.4L直列4気筒OHVディーゼルとディーゼルターボ、2.4Lの直列4気筒OHCディーゼルターボを搭載。商用バン登録となるモデルです。1999年にはマイナーチェンジが施され、リーディングアーム+コイルスプリングに前軸のみ変更されました。2004年には「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」の影響によって、日本国内での販売が終了します。
ランクル70 ライト系:1984年
1984年、ランクル70のライトデューディー版派生種として発売されました。ハイラックスやハイラックスサーフとエンジンやトランスミッション、デフなどを共用します。日本国内ではランドクルーザーワゴンの名前でも呼ばれていました。1990年、セミロングサイズが追加となり、サブネーム「PRADO(プラド)」が付加されました。
ランクル70ヘビー系/発売30周年記念復活モデル:2014年~2015年
発売30周年記念復活モデルは、2014年8月25日から2015年6月30日の生産分のみの期間限定で復活しました。このモデルは2007年3月に、オーストリアなどの海外で新型ランドクルーザー70としてフロント周辺を大きく変更したモデルで、日本では約10年ぶりとなる復活です。バンタイプとピックアップタイプの設定があります。
日本向けでは圧採用のエンジン、V6 4.0L 1GR-FE型を搭載。トランスミッションは滑らかなシフトワークの5速MTを採用し、駆動方式はパートタイム4WD。市街地や高速道路では燃費性能と静粛性にすぐれた2WD走行に、ランディングロードやアフロード、雪路では4WDに切り替えられるので、走破性に優れています。時代に合わせ、フロントデザインやインテリアは現代的に、30周年を記念した専用エンブレムをボディサイド両側に装着しました。
ランクル70 ヘビー系/日本復活モデル:2023年
2023年8月に日本復活モデルがワールドプレミアされると瞬く間に話題に。約8年ぶりの復活となり、11月29日に発売。30周年記念モデルと比較して、全長が80mm拡大されています。エンジンは約19年ぶりとなるディーゼルエンジンを搭載。これは2004年の販売終了以来になり、2.8L 1GD-FTV型ターボ仕様となり、悪路走破性を向上する機能やヘビー系初の6速ATが採用されています。
外観は1984年モデルをオマージュしたデザインで、ヘッドランプにLEDを採用するなど、細部がアップデートされています。また、ヘビー系初となる予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense」を初導入。初代を思わせるエクステリアでありながら、時代のニーズにも合わせた仕上がりになっています。グレードは「AX」のみで、3ナンバー登録となります。
ランクル70(ランドクルーザー70)のモデル | 販売年表 |
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ヘビー系 | 1984年~2004年 |
ライト系 | 1984年 |
ヘビー系・発売30周年記念復活モデル | 2014年~2015年 |
ヘビー系・日本復活モデル | 2023年 |
ナナマル待望の再再販 本格派ヘビー系クロカンモデルで日本国内では唯一無二の存在に
ランドクルーザー70系はラグジュアリーな300系や150系とは違いインテリアも簡素で装備面も物足りない部分があるため、主に仕事の車として活躍していました。
しかし2015年の再販では普段使いにするユーザーも増え、ジムニーのような四角いスタイルの車が人気を集めることから、70系がさらに注目されています。
ヘビー系と呼ばれる70系ですが2023年の再再販では1ナンバーの小型貨物登録から3ナンバーの乗用車登録に変更、パワートレインもハイオク仕様のガソリンエンジンから、経済的なクリーンディーゼルに変更し、ファミリーカーとしても使いやすくなりました。
また本格派クロカンモデルとして、300系・150系ランドクルーザーにはないレトロな外観で、日本国内のモデルでは唯一無二の存在感を放つことは間違いありません。