ランクル70のタイヤ

H/TからR/Tまで ランクル70の純正サイズに合うタイヤの選び方

ランクル70のタイヤ選びはカテゴリーで性格が決まります。H/T・トレールテレーン・A/T・R/T・M/Tそれぞれの向き不向きを整理し、速度記号とロードインデックスの読み方、純正ホイールのまま履けるサイズアップの限界まで具体的にまとめました。

H/TからR/Tまで ランクル70の純正サイズに合うタイヤの選び方

ランドクルーザー70(ランクル70)の純正タイヤサイズと適合するグレード

ここで紹介するのは、2023年に再々販されたランドクルーザー70(ランクル70)のAXグレードの純正サイズ「265/70R16」に適合するタイヤです。

「265/70R16」タイヤを標準装備するランクル70のグレード

  • AX

再々販モデルはAXの1グレードのみで、タイヤサイズの選択肢は存在しません。想定を大きく上回る受注により全国の販売店で受注停止が続いており、2026年時点でも抽選による販売が中心です。中古車で入手した個体の場合、前オーナーがサイズアップしているケースが少なくないため、現車のタイヤ側面の刻印を必ず確認してください。

ランクル70のタイヤはカテゴリー選びで性格が決まる

ラダーフレームを採用し、高い悪路走破性を持つランクル70の足元には、オフロード性能に優れたタイヤがよく合います。ただしSUV・4×4用タイヤは複数のカテゴリーに分かれており、どれを選ぶかで日常の使い勝手が大きく変わります。

  • ハイウェイテレーン(H/T):舗装路の静粛性と乗り心地を最優先。溝は浅めで街乗り中心の使い方に向きます
  • トレールテレーン:H/TとA/Tの中間。舗装路の快適性を保ちながら、砂利道や林道程度なら不安がない設定です
  • オールテレーン(A/T):オンとオフの両立型。ブロックが大きくなるぶんロードノイズは増えますが、悪路でのトラクションが確保されます
  • ラギッドテレーン(R/T):A/TとM/Tの中間。見た目の迫力とオフロード性能を両立させたい場合の選択肢です
  • マッドテレーン(M/T):悪路走破性が最も高い一方、舗装路のノイズと燃料消費は最も不利になります

選び方の目安はこうなります。街乗り中心ならH/Tまたはトレールテレーン、週末にオフロードを走るならA/TまたはR/T、本格的なクロスカントリー走行が前提ならM/Tです。ドレスアップを兼ねるなら、ホワイトレターの設定があるA/TやR/Tから選ぶと両立します。

ここで見落とされやすいのが、カテゴリーが上がるほど日常のコストが増えるという点です。M/Tはブロックの隙間が大きく接地面積が減るため、転がり抵抗が増えて燃料消費が悪化します。年間走行距離が長い使い方でオフロードの頻度が低いなら、A/Tより手前のカテゴリーを選んだほうが満足度が上がります。

ランクル70におすすめのSUV用のハイウェイテレーン/オールテレーン/ラギッドテレーン/トレールテレーンタイヤ10選

ランクル70におすすめの、オフロードでトラクションを発揮するトレールテレーン、オールテレーン、ラギッドテレーン、ハイウェイテレーンタイヤを紹介します。トラクション性能と耐久性を軸にピックアップしました。

すぐれた耐摩耗性能の中・大型SUV用ハイウェイテレーンタイヤ ヨコハマ ジオランダー H/T G056

YOKOHAMA GEOLANDAR H/T G056 265/70R16 112H

YOKOHAMA GEOLANDAR H/T G056 265/70R16 112H快適性と耐久性の高いSUV用のハイウェイテレーンタイヤ YOKOHAMA GEOLANDAR H/T G056

車種 ランクル70
メーカー ヨコハマ
ブランド GEOLANDAR H/T G056
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 ハイウェイテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 H
値段 19,250円~(2026年調べ)

ヨコハマ GEOLANDAR H/T G056(ジオランダー エイチティ ジーゼロゴーロク)は、中・大型SUV専用のハイウェイテレーンタイヤです。10本の中で唯一のH/Tカテゴリーで、舗装路での静粛性と耐摩耗性能が最も高い水準にあります。

速度記号Hは210km/h対応で、10本の中で最も高い速度レンジです。高速道路での長距離移動が多い使い方では、この余裕が直進安定性の土台になります。

間近で見ると、ブロックの隙間が狭く、接地面がほぼ連続しているのが分かります。この構造がロードノイズを抑え、同時に転がり抵抗を下げます。オフロード用タイヤのようなゴツさはありませんが、M+S対応で浅い雪には対応します。

ランクル70を普段は街乗りで使い、たまに林道を流す程度という使い方に噛み合います。逆に、泥や岩場を本格的に走る予定があるなら、ブロックが噛む余地が足りません。足元の見た目でオフロード感を出したい場合にも向きません。

オンロード・オフロード・足元のドレスアップにも対応できるオールテレーンタイヤ BFグッドリッチ オールテレーン T/A KO2

BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2 265/70R16 121/118S

BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2 265/70R16 121/118S本格オフロード走行やホワイトレターでドレスアップにもおすすめの BFGOODRICH ALL TERRAIN T/A KO2

車種 ランクル70
メーカー BFグッドリッチ
ブランド ALL TERRAIN T/A KO2
タイヤサイズ LT265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 121/118
速度記号 S

BFグッドリッチ ALL TERRAIN T/A KO2(オールテレーン ティーエー ケーオーツー)は、ランクル70のカスタムで定番として扱われてきたオールテレーンタイヤです。レイズドホワイトレターが足元の印象を大きく変えるため、ドレスアップと走破性を同時に満たす選択肢になります。

ロードインデックスが121/118という表記なのは、LT規格(小型トラック用)だからです。121は単輪装着時、118は複輪装着時の荷重指数を示します。純正の112と比べて負荷能力に大きな余裕があり、重量のあるランクル70に加えてルーフラックや後付けのバンパーを装着した状態でも支えきります。

サイドウォールには足跡を思わせる無骨なブロックが並び、岩場でサイドが接触したときの保護に働きます。間近で見ると、トレッド面のブロックの隙間に小さな突起が配置されているのが確認できます。これは泥や石を溝の底に溜めずに排出するための構造です。

2024年に後継の「KO3」が登場し、265/70R16を含むサイズの流通が広がっています。KO3はウェット性能と耐摩耗性能を引き上げた第5世代にあたるため、在庫と価格を並べて比較する価値があります。

足元のドレスアップにも使えるオンロード・オフロードを走破する トーヨータイヤ オープンカントリー A/T Ⅲ

TOYOTIRES OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 265/70R16 112T

TOYOTIRES OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 265/70R16 112T快適性とパワフルさを両立させるオールテレーンタイヤ TOYOTIRES OPEN COUNTRY A/T Ⅲ

車種 ランクル70
メーカー トーヨータイヤ
ブランド OPEN COUNTRY A/T Ⅲ
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 T
値段 24,650円~(2026年調べ)

トーヨータイヤ OPEN COUNTRY A/T Ⅲ(オープンカントリー エーティースリー)は、スノーフレークマーク(3PMSF)を取得しているオールテレーンタイヤです。

このマークの意味は明確です。国際基準で定められた冬用タイヤの試験に適合した製品にのみ与えられる刻印で、高速道路の冬用タイヤ規制下でも通行できます。M+Sだけのタイヤは浅雪までの対応にとどまるため、この差は雪の降る地域では決定的です。スタッドレスを別途用意せずに1セットで年間を通したいという使い方が、現実的な選択肢になります。

速度記号Tは190km/h対応で、日本の高速道路で速度レンジが不足することはありません。オールテレーンタイヤの中では余裕のある設定です。

ブラックレターとホワイトレターから選べる点も、ランクル70のドレスアップ用途に合います。ただし本格的な岩場や深い泥では、ブロックの噛み方でM/TやR/Tに譲ります。雪と舗装路を主戦場にしつつ、林道も走るという使い方に最も合う1本です。

パワフルなトラクションで悪路走破性が高くロングライフも実現している ダンロップ グラントレック AT5

DUNLOP GRANDTREK AT5 265/70R16 112T

DUNLOP GRANDTREK AT5 265/70R16 112T耐カット性がありワイルドな印象のデザインが魅力的な DUNLOP GRANDTREK AT5

車種 ランクル70
メーカー ダンロップ
ブランド GRANDTREK AT5
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 779mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 T
値段 18,250円~(2026年調べ)

ダンロップ GRANDTREK AT5(グラントレック エーティーファイブ)は、トラクション性能と耐摩耗性能のバランスを取ったオールテレーンタイヤです。ブロック剛性を最適化することで摩耗エネルギーを抑え、街乗りが多い使い方でも交換サイクルを延ばせる設計になっています。

10本の中では価格が抑えられた部類に入り、オールテレーンを初めて選ぶ場合の入口として機能します。ホワイトレター(OWL)の設定があるため、ドレスアップの方向にも振れます。

オールテレーンタイヤの交換サイクルは、乗り方で大きく変わります。街乗りが中心ならブロックが均等に減っていきますが、未舗装路を頻繁に走るとショルダー部が先に削れます。ローテーションを5,000kmごとに習慣づけると、この差が平準化されます。

悪路走破性の絶対値では、LT規格を持つKO2やR/Tカテゴリーに譲ります。コストを抑えつつオールテレーンの見た目と性能を手に入れたいという条件に噛み合う銘柄です。

オンロードでは快適性・オフロードでは高いトラクションを発揮するオールテレーンタイヤ グッドイヤー ラングラー AT/S

GOODYEAR WRANGLER AT/S 265/70R16 112S

GOODYEAR WRANGLER AT/S 265/70R16 112Sオン・オフロード性能とロングライフ性能にすぐれた GOODYEAR WRANGLER AT/S

車種 ランクル70
メーカー グッドイヤー
ブランド WRANGLER AT/S
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 S
値段 18,260円~(2026年調べ)

グッドイヤー WRANGLER AT/S(ラングラー エーティーエス)は、マルチトレッドデザインによって舗装路の操縦安定性とオフロードのトラクションを両立させたオールテレーンタイヤです。

この銘柄はGRANDTREK AT5と価格帯が拮抗しており、実質的に比較対象になります。判断の軸は舗装路寄りかオフロード寄りかという性格の違いです。AT/Sはトレッド中央のリブが連続しており、直進時の安定感が出やすい構成になっています。

速度記号Sは180km/h対応で、日本の公道で不足することはありません。ロードインデックス112は純正と同じPメトリック規格の数値です。

平日は通勤や買い物、週末はキャンプ場までの林道という使い方の中心に据えやすい銘柄です。深い泥や大きな岩を越えるという前提であれば、LT規格を持つ銘柄のほうが安心感があります。

運動性能と快適性能を両立してオン・オフロード性能にすぐれたSUVに向けた ヨコハマ ジオランダー A/T G015

YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015 265/70R16 112H

YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015 265/70R16 112H耐久性が高くロングライフを実現しているSUV用オールテレーンタイヤ YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015

車種 ランクル70
メーカー ヨコハマ
ブランド GEOLANDAR A/T G015
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 H
値段 16,060円~(2026年調べ)

ヨコハマ GEOLANDAR A/T G015(ジオランダー エーティー ジーゼロイチゴ)は、トラクション性能と耐摩耗性能をバランスさせたSUV向けオールテレーンタイヤです。10本の中では最も価格が抑えられています。

速度記号Hは210km/h対応で、オールテレーンとしては高い設定です。H/TのG056と同じ速度レンジを確保しており、高速道路を使う頻度が高い場合の安心材料になります。

後継のGEOLANDAR A/T4(G018)が2024年6月に発売されており、G015は流通価格が下がっている場合があります。最新世代の性能を取るか、実績のある銘柄を価格優先で選ぶかという判断です。

オールテレーンとしてはブロックの刻みが細かく、舗装路でのノイズが控えめに収まる傾向があります。街乗りが中心で、たまに未舗装路に入るという使い方であれば満足度が高くなります。見た目のインパクトを最優先する場合には、後述のX-ATのほうが狙いに合います。

快適性とロングライフで非舗装路でもグリップ力を発揮するSUV用トレールテレーンタイヤ BFグッドリッチ トレールテレーン T/A

BFGOODRICH TRAIL-TERRAIN T/A 265/70R16 121/118S

BFGOODRICH TRAIL-TERRAIN T/A 265/70R16 121/118S舗装路では快適性を非舗装路では安心の走行ができるSUV用トレールテレーン BFGOODRICH TRAIL-TERRAIN T/A

車種 ランクル70
メーカー BFグッドリッチ
ブランド TRAIL-TERRAIN T/A
タイヤサイズ LT265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 トレールテレーンタイヤ
ロードインデックス 121/118
速度記号 S

BFグッドリッチ TRAIL-TERRAIN T/A(トレールテレーン ティーエー)は、ハイウェイテレーンとオールテレーンの中間に位置するカテゴリーのタイヤです。舗装路の快適性を土台に、非舗装路でのグリップを上乗せするという設計思想になります。

3Dサイプがブロックの倒れ込みを抑えてライフ性能に効き、アドバンスド・ディフレクション・デザインが未舗装路でのトラクションを担います。ブロック間の隙間がオールテレーンより狭く、そのぶん転がり抵抗が小さく収まる構成です。

ロードインデックスは121/118のLT規格で、KO2と同じ負荷能力を持ちます。快適性寄りのカテゴリーでありながら、重量車としてのランクル70をしっかり支えます。

BFグッドリッチのブランドは選びたいが、KO2ほどオフロードに振らなくてよいという条件に噛み合います。逆に、ホワイトレターの主張や無骨なブロックパターンを求める場合には、同じブランドでもKO2のほうが目的に合います。

SUV専用設計で走破性性能と低燃費性能を併せ持つ ブリヂストン デューラー A/T 001

BRIDGESTONE DUELER A/T 001 265/70R16 112S

BRIDGESTONE DUELER A/T 001 265/70R16 112Sブロック剛性の最適化で耐摩耗性能がアップしたSUV専用設計の BRIDGESTONE DUELER A/T 001

車種 ランクル70
メーカー ブリヂストン
ブランド DUELER A/T 001
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ
ロードインデックス 112
速度記号 S
値段 32,100円~(2026年調べ)

ブリヂストン DUELER A/T 001(デューラー エーティー ゼロゼロワン)は、専用配置のブロックによる耐偏摩耗性能と、従来品比で転がり抵抗18%低減を実現したSUV専用オールテレーンタイヤです。

転がり抵抗の18%低減という数値が実際に何を意味するかというと、オールテレーンタイヤで犠牲になりがちな燃料消費を、ハイウェイテレーンに近い水準へ引き戻したということです。ランクル70は車両重量が2トンを超え、燃料消費への影響が大きい車です。年間走行距離が長い使い方では、この差が軽油代として積み上がります。

10本の中では最も価格が高い水準です。そのぶんブリヂストンの品質の安定性と耐摩耗性能に価値を見いだせるかどうかが判断軸になります。

後継の「DUELER A/T 002」が2024年4月に発売されており、走破性と乗り心地がさらに改善されています。在庫状況によっては、そちらへの切り替えも選択肢に入ります。

耐摩耗性能と走行安定性能を両立しているホワイトレターの トーヨータイヤ オープンカントリー R/T

TOYOTIRES OPEN COUNTRY R/T 265/70R16 110/107Q LT

TOYOTIRES OPEN COUNTRY R/T 265/70R16 110/107Q LTオンロード性能とオフロード性能を兼ね備える TOYOTIRES OPEN COUNTRY R/T

車種 ランクル70
メーカー トーヨータイヤ
ブランド OPEN COUNTRY R/T
タイヤサイズ LT265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 ラギッドテレーンタイヤ
ロードインデックス 110/107
速度記号 Q
値段 19,460円~(2026年調べ)

トーヨータイヤ OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティー)は、マッドテレーンとオールテレーンの中間にあたるラギッドテレーンカテゴリーのタイヤです。

このカテゴリーが生まれた背景には、M/Tの見た目は欲しいが日常の使い勝手は落としたくないという要望があります。ブロックはM/T並みに大きく刻まれる一方、トレッド中央部の接地を確保することで舗装路のノイズと摩耗を抑えるという構成です。間近で見ると、ショルダー部の張り出しがA/Tより明らかに強く、遠目からでもカテゴリーの違いが判別できます。

速度記号Qは160km/h対応で、日本の高速道路の最高速度を考えれば余裕があります。ただし10本の中では低い部類なので、その点は理解しておく必要があります。

LT規格でロードインデックスは110/107です。ホワイトレターの設定があり、ドレスアップ目的での支持が厚い銘柄です。舗装路の静粛性を最優先する場合は、このカテゴリーより手前を選んだほうが満足度が上がります。

アグレッシブなデザイン性にすぐれた耐久性の高いオールテレーンタイヤ ヨコハマ ジオランダー X-AT

YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT 265/70R16 116T

YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT 265/70R16 116Tオフロード感があふれるブロックパターンがトラクション性をアップする YOKOHAMA GEOLANDAR X-AT

車種 ランクル70
メーカー ヨコハマ
ブランド GEOLANDAR X-AT
タイヤサイズ 265/70R16
タイヤ外径 778mm
タイヤの種類 オールテレーンタイヤ(M/T寄り)
ロードインデックス 116
速度記号 T
値段 23,470円~(2026年調べ)

ヨコハマ GEOLANDAR X-AT(ジオランダー エックス エーティー)は、10本の中で最もオフロード寄りに振られたオールテレーンタイヤです。名称はA/Tですが、ブロックの大きさと溝の深さはラギッドテレーンに近い構成になります。

溝の底に配置されたストーンイジェクターが、泥や小石が詰まったまま固着するのを防ぎます。オフロードを走ると溝が目詰まりしてトラクションが落ちますが、この構造が排出を助けます。

その代償として、舗装路でのロードノイズと燃料消費は10本の中で最も不利になります。ブロックの隙間が大きいぶん接地が断続的になり、パターンノイズが増えるためです。

見た目のインパクトを最大化したい、週末は本格的なオフロードに行くという条件に刺さる選択肢です。そうでない場合は、同じヨコハマのG015のようにオン寄りのA/Tを選んだほうが日常の満足度は高くなります。

速度記号とロードインデックスの読み方

SUV・4×4用タイヤを比較していると、速度記号とロードインデックスの表記がばらついていることに気づきます。ここを読み違えると、装着してから使い勝手の違いに気づくことになります。

速度記号は、その速度で連続走行できることを示す記号です。この記事に登場するものは次のとおりです。

  • H:210km/h
  • T:190km/h
  • S:180km/h
  • Q:160km/h
  • N:140km/h

日本の高速道路は最高速度120km/hの区間が上限なので、どの記号でも法定速度の範囲では不足しません。ただし、記号が低いタイヤほど高速域での安定性に余裕が少なくなる傾向があります。高速道路を長時間走る使い方なら、S以上を目安にすると安心です。

ロードインデックスは表記の形で規格が分かります。「112」のように1つの数字ならPメトリック(乗用車系)規格、「121/118」のように2つ並ぶならLT規格です。LT規格の2つの数字は単輪装着時と複輪装着時の荷重指数を示しており、トラック用として設計されていることの証でもあります。

ランクル70の純正は112で、純正装着タイヤと同じ負荷能力があれば足ります。LT規格を選ぶと負荷能力に大きな余裕が生まれますが、構造が強化されるぶんタイヤ自体が重くなり、乗り心地も硬くなります。ルーフラックやリアバンパーを装着してさらに荷重が増える予定があるならLT規格、純正に近い乗り味を保ちたいならPメトリック規格という選び分けになります。

ランクル70のタイヤ選びに必要な純正タイヤサイズとホイールサイズ

ランクル70のグレード タイヤサイズ ホイールサイズ 型式
AX 265/70R16 16×7J 3DA-GDJ76W

ホイールのPCDは139.7mm、穴数は6穴です。この寸法は歴代のランドクルーザーやプラドと共通するため、社外ホイールの選択肢は豊富に揃います。社外ホイール側のハブ径が大きい場合はハブリングを併用すると、走行中の振動が出にくくなります。ハブ径について押さえるのはここだけで十分です。

ランクル70のタイヤサイズアップはどこまで可能か

ランクル70のカスタムで最も多いのがタイヤのサイズアップです。段階ごとに必要になる作業が変わるため、順に整理します。

  • 265/75R16(外径約803mm):純正ホイールのままでも装着できる定番のワンサイズアップです。純正比で外径が約26mm大きくなり、車高と迫力が上がります
  • 285/75R16:純正ホイールに組めますが、フロントのクリアランスが厳しくなります。フロントに15mm程度のコイルスペーサーを入れて前下がりの姿勢を解消すると、干渉のリスクを抑えて装着できます

再々販モデルは荷物の積載を前提としたセッティングのため、無積載の状態ではフロントがわずかに下がった姿勢になります。この前下がりを補正することが、太いタイヤを収めるうえでも見た目を整えるうえでも効いてきます。

外径を上げると、スピードメーターの指示が実速度より低く出る方向にずれます。車検で確認されるのは速度計試験機による指示誤差なので、大幅なサイズアップをする場合は事前に測定できる店で確認しておくと確実です。あわせて、外径が増えるぶん加速が鈍くなり、燃料消費も悪化する方向に働きます。

ホイールのインセットを0に振る組み合わせも定番ですが、フェンダーからのはみ出しは保安基準に抵触します。装着前にクリアランスを確認してください。

ランドクルーザー70(ランクル70)が再々販で時代に合わせて帰ってきた

ランドクルーザー70シリーズは1984年に誕生して以来、ランクル70(ナナマル)の愛称で親しまれてきました。2023年11月29日に約9年ぶりの再々販が実現し、発売前から大きな話題を集めました。再々販では悪路走行性・耐久性・信頼性はそのままに、パワートレーン・操縦安定性・安全性能をアップデートし、デザインも刷新しています。

2.8L直噴ターボディーゼルエンジン「1GD-FTV」と6速オートマチックを組み合わせ、オフロード性能を確保しながら低騒音・低燃費・オンロードでの乗り心地にも配慮されています。ラダーフレームとリジッドアクスルという基本骨格を守りつつ、電動デフロックや横滑り防止装置(VSC)、ダウンヒルアシストコントロールといった現代の安全装備を搭載している点も大きな進化です。

リジッドアクスルという構造は、左右のタイヤが1本の車軸でつながっている形式です。片輪が持ち上がっても反対側の接地が保たれるため悪路に強い反面、路面の入力が車体に伝わりやすくなります。タイヤの選び方が乗り心地に与える影響が、独立懸架の車より大きく出るのはこのためです。本格4WDの性能を地面に伝える唯一の接点として、用途に合ったカテゴリー選びが重要になります。