ディフェンダーのモデルチェンジ情報:2027年モデル受注開始、新グレード「VERTEX」が登場
ランドローバーの象徴的なクロスカントリーモデル「ディフェンダー」に、2027年モデルが設定されました。1948年の初代誕生以来、幾度ものモデルチェンジを重ねてきたディフェンダーにとって、今回の発表はフルモデルチェンジではなく年次改良にあたりますが、その内容は新グレード「VERTEX」の導入や「DEFENDER 110」への6人乗り仕様追加など、きわめて充実したものとなっています。ここでは、2027年モデルの変更点や価格、注目装備、そしてディフェンダーというブランドが歩んできた歴史までを詳しく解説します。
ランドローバー、「ディフェンダー」2027年モデルの受注を開始 新グレード「VERTEX」や限定仕様車も登場
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2026年7月9日、クロスカントリーモデル「ディフェンダー」の2027年モデルを発表し、同日より全国の正規販売リテイラーネットワークにて受注を開始しました。今回の年次改良では、タフラグジュアリーを追求し、都市部からアウトドアの冒険まであらゆるシーンで圧倒的な存在感を放つ新グレード「VERTEX(ヴァーテックス)」が新たに導入されています。
また、ラインアップの拡充として「DEFENDER 110」に独立したキャプテンチェアを備える2-2-2の6人乗り仕様が追加され、乗員それぞれにゆとりのある居住空間を提供することが可能となりました。エクステリアでは、南アフリカの砂丘に着想を得た「ナミブオレンジ」などの新色が加わったほか、傷から車体を守るプロテクティブフィルムのオプション拡充や、耐久性を高める「パタゴニアホワイトマットラップ」の選択可能グレード拡大など、機能性と個性がさらに強化されています。
あわせて、今秋にグローバル・ファイナルを開催予定のアドベンチャー・コンペティションを記念した特別仕様車第2弾「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」も全国限定150台で用意されました。この特別仕様車は「DEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350」をベースモデルとし、専用デカールや本格的なオフロード・アクセサリーをフル装備することで、ブランドの冒険の伝統と血統を体現しています。
ランドローバー・ディフェンダーの軌跡:75年以上にわたり「不可能を可能にする」伝説的4WDの正体
ランドローバー・ディフェンダーは、英国ジャガー・ランドローバーが製造する世界で最も象徴的な四輪駆動車の一つです。そのブランド精神は「不可能を可能にする(Embrace the Impossible)」という言葉に集約されており、単なる移動手段を超えた「現代のヒーローモデル」として位置づけられています。75年以上にわたるオフロード走破能力の専門知識と経験を背景に、世界121の国と地域で自由の象徴として愛され続けてきました。
1948年の誕生から軍用採用へ:シリーズモデルとしての黎明期
ディフェンダーのルーツは、1948年に発表された「ランドローバー・シリーズI」にまで遡ります。当初から強靭なラダーフレーム・シャシとアルミニウムボディを採用しており、その圧倒的な耐久性と実用性から、世界各国の軍用車両、警察、消防、救急車両として広く採用されてきました。また、国際赤十字・赤新月社連盟や、人道支援・自然保護活動をサポートする「Tusk Trust」などのパートナーとともに、過酷な環境下でのミッションを支えてきた歴史を持っています。
名称の変遷:ホイールベースの数字から「ディフェンダー」へ
「ディフェンダー」という車名が誕生したのは1990年のことです。それ以前は、1983年のマイナーチェンジによって、ホイールベースの長さをインチで表した「ランドローバー 90(ナインティ)」および「110(ワンテン)」と呼ばれていました。その後、1985年には積載性を高めた127インチ仕様の「127」も追加されています。1989年に「ディスカバリー」が登場した際、既存のモデルと明確に区別するため、1991年から正式に「ディフェンダー 90/110/130」という名称へ統一されました。こうした度重なるモデルチェンジで培われた設計思想と名称体系は、現行モデルにもそのまま受け継がれています。
伝説の終焉と2代目への進化:現代のアイコンとしての復活
初代ディフェンダーは、最新の安全基準や排出ガス規制への対応が困難になったことを理由に、2016年1月29日、延べ67年にわたる歴史に一旦幕を下ろしました。しかし、その血統は途絶えることなく、2019年のフランクフルトモーターショーでフルモデルチェンジを果たした2代目が発表されます。新生ディフェンダーは、伝統の走破能力を最新のテクノロジーで再定義し、ショートホイールベースの「90」、ロングホイールベースの「110」、そして最大8人乗りを可能にする「130」の3つのボディスタイルを擁するファミリーとして、新たな時代を切り拓いています。
冒険の精神を現代に呼び覚ます特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」が登場
ディフェンダー
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2027年モデルの発表にあわせ、世界規模のアドベンチャー・コンペティション「DEFENDER TROPHY」をオマージュした特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION 2027」を全国限定150台で設定しました。このモデルは、初代ディフェンダーが築き上げたオフロードの伝説に敬意を表し、過酷な環境に挑む冒険者の矜持と情熱を体現した一台です。ベース車両には「DEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350」が採用され、ブランドの伝統である高い走破能力と、日本独自の設定を含む多彩な専用装備が融合されています。
冒険心を鼓舞する専用エクステリアとデザイン
ディフェンダー
ディフェンダー
外装には、冒険を象徴するマット仕様の「ディープサンドグローイエロー」と、都市部でも圧倒的な存在感を放つ「サントリーニブラック」の2色が用意されています。とくにディープサンドグローイエロー仕様では、ブラックのコントラストボンネットやシグネチャーグラフィックが組み合わされ、ひと際力強い印象を与えます。また、ボンネットとサイドウィンドウには専用の「Trophy Edition」デカールが施されるほか、専用バッジやイルミネーション機能付きのトレッドプレートが特別感を演出します。足元には、オフロードスタイルを追求した20インチ“スタイル9013”アロイホイール(グロスブラック)が標準装備されています。
究極のアドベンチャーを実現する実戦的なアクセサリー
この特別仕様車には、過酷なオフロード走行や長距離の旅をサポートするための本格的なアクセサリーがフル装備されています。実用性とタフな外観を兼ね備えた主な装備は以下の通りです。
- 荷物を多く積む際に重宝する「エクスペディションルーフラック」
- ルーフへのアクセスを容易にする「ブラックデプロイアブルルーフラダー」
- 泥や水で汚れたギアを収納できる「グロスブラックサイドマウントギアキャリア」
- シュノーケルの役割を果たし防塵性能を高める「レイズドエアインテーク」
日本独自仕様を含む上質なインテリアと先進機能
ディフェンダー
インテリアは、エボニーまたはキャラウェイのウィンザーレザーシートを採用し、14ウェイ電動フロントシート(ヒーター&クーラー付)などにより、過酷な旅路でも高い快適性を提供します。また、日本独自の設定として、マットプロテクティブフィルムやスライディングパノラミックルーフ、エアサスペンションパックなどが盛り込まれています。さらに、荷物で後方視界が遮られてもクリアな映像を映し出す「ClearSightインテリアリアビューミラー」や、運転に必要な情報をフロントガラスに投影する「ヘッドアップディスプレイ」など、安全で快適な冒険を支える最新テクノロジーも網羅されています。
タフラグジュアリーの極致、ディフェンダーに新グレード「VERTEX」が降臨
ディフェンダー
2027年モデルにおいて、新たな個性を定義する象徴的な存在として導入されたのが、新グレード「VERTEX(ヴァーテックス)」です。このグレードは、ディフェンダーが本来持つ圧倒的な走破能力に、都会的な洗練さと過酷な環境での力強さを融合させた「タフラグジュアリー」というコンセプトを具現化しています。アーバンライフから本格的なアウトドア・アドベンチャーまで、あらゆるシーンで周囲を圧倒する存在感を放つ、プレミアムな仕様として位置づけられています。
視線を奪う専用エクステリアと機能的なデザイン
「VERTEX」の外観は、細部にまでこだわった専用装備によってひと際力強く仕立てられています。フロントとリアにはシャドーアトラスマット仕上げのエクステンデッドバンパーを装備し、車両の重厚感を強調。さらに、空力性能とスポーティな印象を高めるグロスブラックのテールドアスポイラーが採用され、精悍な後ろ姿を演出しています。足元には、鮮やかなイエローのフロントブレーキキャリパーと、露出型のイエロー・リアリカバリーフックがアクセントとして配され、機能美と独自のアイデンティティを主張しています。
洗練されたサイドビューと圧巻の22インチホイール
サイドビューにおける最大の特徴は、ボディ同色のロワーボディクラッディングの採用です。これにより視覚的に重心が低く抑えられ、車体をより伸びやかに、かつ力強く見せるスタイリングを実現しました。また、足元を支えるのはVERTEX専用の22インチ“スタイル7030”アロイホイールで、ダイヤモンドターンド、サテンダークグレイティンテッド、カルパチアングレイコントラストの仕上げが、圧倒的な品格と力強さを与えています。
耐久性と上質さを融合したインテリアと幅広い展開
インテリアには、鍛え上げられた耐久性を誇るウィンザーレザーや、新採用の素材であるフォージドテキスタイルのシートが用意されています。カラーバリエーションはエボニーやキャラウェイといった落ち着きのあるトーンで構成され、乗員にラグジュアリーな居住空間を提供します。この「VERTEX」の世界観は、90、110、130のすべてのボディスタイルで展開されており、他のグレードにおいても「エクステンデッドエクステリアパック」を選択することで、「VERTEX」に近いスタイリングへアップグレードすることが可能となっています。
2027年モデル「ディフェンダー」のエクステリア:洗練されたタフネスと充実のカラーバリエーション
ディフェンダー
2027年モデルの「ディフェンダー」は、その象徴的なシルエットを継承しながら、エクステリアの選択肢と機能性を大幅に拡充しました。近年のモデルチェンジのトレンドでは、ボディカラーや保護フィルムによるパーソナライズ性が重視される傾向にありますが、今回のアップデートもまさにその流れを汲むものといえます。都市部での洗練された佇まいから過酷なオフロード環境まで、オーナーの個性をより際立たせるための進化を遂げています。
世界の絶景をモチーフにした新ボディカラーの拡充
ディフェンダー
ディフェンダー
2027年モデルでは、冒険心を刺激する新たなボディカラーがラインアップに加わりました。主要グレードである「S」「X-DYNAMIC SE」「X-DYNAMIC HSE」「X」には、南アフリカのナミブ砂漠沿岸にある鮮やかなオレンジ色の砂丘から着想を得た「ナミブオレンジ」が新設定されています。また、究極のハイパフォーマンスモデルとして君臨する「OCTA(オクタ)」専用色として、深みのある「ウールストーングリーン」も導入されました。これらの新色は、ディフェンダーの力強い造形に新たな表情を与えています。
耐久性と美観を両立する最新のプロテクション機能
外装の保護性能と質感の向上も大きなトピックです。傷や石はねから車体を守る「プロテクティブフィルム」は、従来のマット仕上げに加え、新たに「グロス(光沢)」仕上げも選択可能となりました。このフィルムは太陽光の紫外線を利用し、時間の経過とともに微細な傷を修復する高度な機能を備えています。さらに、南米の山々の風景をモチーフにした「パタゴニアホワイトマットラップ」が「X」グレードなどでも選択できるようになり、高い耐久性と独特のマットな質感を提供します。
実用性を高める新アクセサリーと足元のデザイン進化
エクステリアの機能性を拡張する実戦的なアクセサリーとして、新たに「テールドアギアキャリア」が登場しました。これは「DEFENDER」のロゴをあしらったグロスブラック仕上げの収納ボックスで、テールドアに装着することで最大60リットル(耐荷重12kg)の荷物を追加で積載することが可能になります。また、圧倒的な存在感を放つ22インチ“スタイル7030”アロイホイール(グロスブラック)の選択可能グレードが拡大されるなど、足元のデザインについてもよりダイナミックなスタイリングが追求されています。
2027年モデル「ディフェンダー」のインテリア:究極の快適性とパーソナライズを追求した居住空間
ディフェンダー
ランドローバー・ディフェンダーの2027年モデルは、室内空間の快適性と利便性を新たな高みへと引き上げました。今回のアップデートでは、乗員一人ひとりにゆとりのあるパーソナルスペースを提供する新しいシートレイアウトの導入や、最先端の空気清浄テクノロジー、そして直感的な操作を可能にするデジタルインターフェースの強化が行われています。過酷なオフロードから都会のクルージングまで、あらゆる旅を上質な時間へと変えるキャビン空間が完成しました。
「DEFENDER 110」に待望の6人乗りキャプテンチェア仕様を追加
最大のトピックは、「DEFENDER 110」において、独立した2列目シートを採用する6人乗り(2-2-2)仕様が選択可能となったことです。このキャプテンチェアは、座席専用のヒーターおよびクーラー、アームレスト、ウイングドヘッドレスト、カップホルダーを備えており、長距離ドライブでも卓越した快適性を提供します。また、2列目のシート間にウォークスルースペースを確保したことで、3列目シートへのアクセスが容易になり、乗り降りの利便性が大幅に向上しています。
厳選された素材と空気清浄テクノロジーによる上質な居住環境
インテリア素材には、耐久性に優れたウィンザーレザーに加え、新採用の「フォージドテキスタイル」や、ライトクラウドおよびルナトリムに設定される「Ultrafabrics™」が用意されています。カラーバリエーションはエボニーや、キャラウェイとエボニーのデュオトーンなどが展開され、ラグジュアリーな空間を演出します。機能面では「4ゾーンクライメートコントロール」が全乗員に最適な温度環境を提供。さらに、ナノイー™XテクノロジーとPM2.5フィルターを備えた「空気清浄システムプラス」が、空気中の細菌やアレルギー物質、不快な臭いを抑制し、集中力を高めるクリーンな車内環境を実現しています。
直感的な操作性と没入感を高めるデジタルコックピット
キャビンの中央には、13.1インチの大型タッチスクリーンを採用した先進の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムが配置されています。わずか2回以内のタップで全機能の約90%を操作できる直感的なインターフェースが特徴です。運転席前方には12.3インチのインタラクティブドライバーディスプレイが備わり、さらにオプションのヘッドアップディスプレイと連携することで、ナビゲーション指示や走行情報を常に視線の先に表示します。音響面では「MERIDIAN™サウンドシステム」が臨場感あふれるサウンド体験を演出するほか、スマートフォンアプリを通じて車両を監視・操作できる「ガーディアンモード」など、優れた接続性とセキュリティも兼ね備えています。
究極の走破能力と先進のパワートレイン:2027年モデルが提示する新たな走行性能の基準
ディフェンダー
ランドローバー・ディフェンダーの2027年モデルは、ブランドの核心である「どこへでも行ける」圧倒的な走破能力をさらに磨き上げると同時に、効率性とハイパフォーマンスを極めた多彩なパワートレインを展開しています。ラインアップには、最新のマイルドハイブリッド(MHEV)テクノロジーを搭載したディーゼルおよびガソリンエンジン、そして環境性能とパワーを両立したプラグインハイブリッド(PHEV)が用意されており、あらゆる地形においてドライバーに揺るぎない自信を与えます。とりわけ、ディフェンダー史上最も過酷なテストを経て誕生したハイパフォーマンスモデル「OCTA(オクタ)」の導入により、オンロードでのダイナミズムとオフロードでの限界性能は新たな次元へと到達しました。
効率と力強さを両立する多彩なパワートレイン
2027年モデルの心臓部には、用途に合わせて最適化された3種類の主要なエンジンがラインアップされています。主力となる「D350」は、3.0リッター直列6気筒Ingeniumターボチャージドディーゼル(MHEV)を搭載し、最高出力258kW/350PS、最大トルク700Nmを発生します。また、環境性能を重視するユーザー向けには、2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジンに105kWの電気モーターを組み合わせたPHEV「P300e」が設定され、システム最高出力300PSを誇ります。そしてフラッグシップの「OCTA」には、4.4リッターV型8気筒ツインターボガソリンエンジン(MHEV)が採用され、最高出力467kW/635PS、最大トルク750Nmという驚異的なスペックにより、0-100km/h加速わずか4.0秒というスポーツカーに匹敵する加速性能を実現しています。
「6Dダイナミクス」と革新的なシャシーテクノロジー
走行性能の大きな進化を象徴するのが、OCTAに新たに装備された「6Dダイナミクスエアサスペンション」です。このシステムは、油圧相互接続ダンパーと車高調整機能付きエアスプリングを組み合わせ、運転スタイルに応じてインテリジェントに反応します。これにより、オンロードではロールを抑えたスポーツカーのようなハンドリングを提供し、オフロードでは各ホイールのアーティキュレーションを最大化して卓越したコントロール性能を発揮します。また、専用の「OCTAモード」を選択すれば、緩い砂利道の走行に向けてブレーキ性能が最適化され、アクティブエキゾーストシステムから響く魅力的なエキゾーストノートとともに、過酷な地形をハイスピードで駆け抜けることが可能となります。
限界を更新するオフロード性能と渡河能力
ディフェンダーの本領であるオフロード性能も、最新テクノロジーによってさらに強化されています。全モデルに採用されている「テレインレスポンス2」は、路面状況を自動で検知し、パワーとトラクションを最適に配分します。また、オプションの「アダプティブオフロードクルーズコントロール」を使用すれば、ぬかるみや雪道などの複雑な地形でも一定の速度を維持でき、ドライバーはステアリング操作に集中できます。渡河性能については、標準モデルで最大900mm、OCTAではディフェンダー史上最大となる1メートルの渡河水深を実現しました。
冒険を全方位でサポート:ディフェンダー2027年モデルが誇る最先端の安全技術
ディフェンダー
ランドローバー・ディフェンダーの2027年モデルは、過酷なオフロード環境から都市部の過密な交通状況まで、あらゆるシーンで乗員の安全を確保するための高度なテクノロジーを搭載しています。堅牢なボディ構造をベースに、最新のセンシング技術を用いた運転支援システムや、周囲の状況をリアルタイムで可視化する革新的なデジタルデバイスを採用。これにより、ドライバーはどんな未知の道であっても揺るぎない自信を持ってハンドルを握ることが可能となっています。
周囲の死角を解消する高度なビジュアルテクノロジー
オフロード走行や狭い場所での取り回しにおいて、ディフェンダーは「3Dサラウンドカメラ」でドライバーの視覚を強力にサポートします。このシステムは単に周囲を映し出すだけでなく、渡河走行時には水深をリアルタイムで表示し、最適な進入地点や脱出地点をガイドする機能を備えています。また、荷室が満載の状態や後席の乗員によって後方視界が遮られた場合でも、「ClearSightインテリアリアビューミラー」がライブ映像を鏡面に映し出し、クリアな後方視界を常に確保します。
ドライバーの集中力を維持するインテリジェントな支援機能
長距離ドライブの安全性を高めるため、2027年モデルには「ドライバーアテンションモニター」が標準装備されています。車内カメラがドライバーの眠気や集中の低下を検知すると警告を発し、事故を未然に防ぐよう促します。さらに、高速道路での巡航をサポートする「アダプティブクルーズコントロール」や「レーンキープアシスト」など、オン・オフ両面で運転負荷を軽減する機能が充実しています。
車両のセキュリティと健康を守るクリーンテクノロジー
車両の安全は走行中だけでなく、停車中も「ガーディアンモード」によって守られます。これは、車両の不正な操作を検知した際に、スマートフォンアプリを通じてオーナーや車両追跡センターへ即座に通知する高度なセキュリティ機能です。また、安全な運転に不可欠なドライバーの健康管理として「空気清浄システムプラス」を搭載。CO2管理機能とあわせてクリーンな空気環境を維持することで、ドライバーの集中力維持に寄与しています。
先進の事故回避・被害軽減システム
基本的な安全機能として、自動緊急ブレーキの役割を果たす「エマージェンシーブレーキ」や、車線変更時の接触回避を支援する「ブラインドスポットアシスト」、後方からの衝突を警戒する「リアコリジョンモニター」などが包括的に組み込まれています。また、交通標識を認識して制限速度を案内する「トラフィックサインレコグニション」や、夜間の視界を最適化する「オートハイビームアシスト(AHBA)」などの機能が連携し、複雑な交通環境下でもドライバーを全方位からバックアップします。
「ディフェンダー」2027年モデルの価格と諸元:全ラインアップの最新情報を網羅
ディフェンダー
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2027年モデルの「ディフェンダー」において、圧倒的なパフォーマンスを誇る「OCTA」から、新たに導入されたタフラグジュアリーな新グレード「VERTEX」、そして実用的な「HARD TOP」まで、多様なニーズに応える幅広いグレードの国内価格を発表しました。2027年モデルは2026年7月9日より受注が開始されており、価格には2023年8月から導入された為替変動に伴う「経済変動加算額」が含まれています。また、今秋のアドベンチャー・コンペティション開催を記念した特別仕様車「TROPHY EDITION 2027」も限定150台で用意され、冒険の伝統を色濃く反映した価格設定となっています。
DEFENDER OCTA
DEFENDER 90
DEFENDER 110
DEFENDER 130
DEFENDER HARD TOP
グレード別メーカー希望小売価格一覧
2027年モデルのボディスタイル(90/110/130)およびエンジンタイプ別のメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。
| ボディタイプ | グレード名 | エンジン | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| DEFENDER 90 | X-DYNAMIC HSE D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 10,700,000円 |
| VERTEX D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 12,270,000円 | |
| DEFENDER 110 | S D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 9,600,000円 |
| HARD TOP X-DYNAMIC SE D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 10,490,000円 | |
| X-DYNAMIC SE D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 10,800,000円 | |
| X-DYNAMIC HSE D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 11,520,000円 | |
| X-DYNAMIC HSE P300e | 2.0L 直4 ガソリン (PHEV) | 12,550,000円 | |
| X D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 14,970,000円 | |
| VERTEX D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 14,970,000円 | |
| OCTA P635 | 4.4L V8 ツインターボ (MHEV) | 22,340,000円 | |
| OCTA BLACK P635 | 4.4L V8 ツインターボ (MHEV) | 23,870,000円 | |
| DEFENDER 130 | OUTBOUND D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 13,280,000円 |
| X D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 16,500,000円 | |
| VERTEX D350 | 3.0L 直6 ディーゼル (MHEV) | 16,500,000円 |
※特別仕様車「TROPHY EDITION 2027」は、仕様により13,400,000円〜14,000,000円となります。
パワートレイン別の主要諸元
各モデルに搭載される主要なパワートレインのスペックは以下の通りです。
| 項目 | D350 (MHEV) | P300e (PHEV) | P635 (OCTA) |
|---|---|---|---|
| エンジン形式 | 3.0L 直列6気筒ディーゼル | 2.0L 直列4気筒ガソリン | 4.4L V型8気筒ツインターボ |
| 最高出力 | 258kW / 350PS | 221kW / 300PS | 467kW / 635PS |
| 最大トルク | 700Nm | 625Nm | 750Nm |
| トランスミッション | 8速オートマチック | 8速オートマチック | 8速オートマチック |
| 駆動方式 | 全輪駆動 (AWD) | 全輪駆動 (AWD) | 全輪駆動 (AWD) |
車両サイズとタイヤ・ホイール設定
代表的なボディサイズおよび、グレードによって異なるホイールとタイヤの情報は以下の通りです。
| 項目 | 主要な仕様・数値 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,945mm × 2,005mm × 1,970mm (110モデルベース) |
| ホイールベース | 3,020mm (110モデルベース) |
| VERTEX 専用ホイール | 22インチ “スタイル7030” アロイホイール |
| TROPHY EDITION ホイール | 20インチ “スタイル9013” アロイホイール (グロスブラック) |
| OCTA タイヤ直径 | 838mm (ディフェンダー史上最大径) |
| タイヤタイプ | オールテレインタイヤ または オールシーズンタイヤ |
ディフェンダーのモデルチェンジ遍歴

ランドローバー・ディフェンダーは、イギリスのランドローバーが販売するクロスカントリー車です。当初は「ランドローバー」として販売されていましたが、後にディフェンダーへと改称されています。ここでは、モデルチェンジを重ねてきたディフェンダーの歩みを世代ごとに振り返ります。
ランドローバー・シリーズⅠ/Ⅱ/Ⅲ(1948年~1985年)
ディフェンダーの原型は、1948年に登場した「ランドローバー・シリーズⅠ」です。頑丈なラダーフレームのシャシに、当時入手しやすかったアルミニウム合金製のボディを組み合わせた構造が採用され、シリーズⅡ、シリーズⅢへとモデルチェンジを重ねながらも、その基本構成は長く受け継がれていきます。軍用車両や警察・消防車両として世界各国で採用されたことでも知られ、なかでも英国陸軍特殊部隊が使用した通称「ピンクパンサー」は有名な一台です。
ランドローバー 90/110/127(1983年~1990年)
1983年、ランドローバーのシリーズⅢがマイナーチェンジを実施し、「シリーズⅣ」とはせず「ランドローバー 110」として登場しました。翌1984年にはショートホイールベースの「90」が追加されます。数字はいずれもホイールベースの長さをインチで表したもので、90は93インチ(約2,362mm)、110は110インチ(約2,794mm)に相当します。
外観こそシリーズⅢに近いものの、サスペンションがリーフスプリングからコイルスプリングへ変更され、フルタイム4WDを採用するなど、機構面では大幅に近代化されました。1985年には、業務用としての積載性を高めた127インチ仕様の「127」も追加されています。
初代 ディフェンダー 90/110/130(1990年~2016年)
1990年、ランドローバー 90/110は「ランドローバー・ディフェンダー」へと改称されます。前年の1989年に「ディスカバリー」が登場したことで、車名の混乱を避ける目的がありました。1991年には127も切りのよい「130」へと改められ、ホイールベースはそのままに「ディフェンダー 90/110/130」という名称へ統一されています。
この改称と同時に、ディスカバリー用の「200Tdi」エンジンが搭載されました。1994年には完全新設計のターボディーゼルエンジン「300Tdi」が登場し、同排気量ながら最高出力113ps、最大トルク264Nmを発揮しています。
1998年には、レンジローバー由来の4.0L V8エンジンを搭載する50周年特別記念モデルの「90」が登場。同年、ユーロⅢ排出ガス規制に適合した2.5L直列5気筒ターボディーゼル「Td5」も搭載されました。
2007年には、排出ガス規制と安全基準を満たすための大幅な仕様変更が実施されます。Td5に代わって、フォード製の2.4L直列4気筒ディーゼルターボ(通称「プーマ」)が搭載され、トランスミッションも6速MTへ換装されました。インテリアではインストルメントパネルのレイアウトが大きく変更されています。あわせてEUの法改正により内向きのリアシートが廃止され、以前は6人乗りと7人乗りだったディフェンダー 90ステーションワゴンは4人乗りに、9人乗りだったディフェンダー 110ステーションワゴンは7人乗りとなりました。また、荷室を確保した5人乗りの「110ユーティリティワゴン」が新たに設定されています。
2012年モデルでは、ユーロ5排出ガス規制に対応した2.2L直列4気筒ターボディーゼルを搭載し、あわせてパッケージオプションの変更も実施されました。しかし、最新の安全基準や排出ガス規制への対応が限界を迎え、2016年1月29日、英国ソリハル工場での生産をもって延べ67年の歴史に幕を降ろします。
その後も特別な仕様は用意され、2018年1月にはランドローバー70周年記念の特別仕様車「ディフェンダー ワークスV8」が150台限定で、2021年には90と110のボディで25台限定の「ディフェンダー・ワークスV8トロフィー」が登場しました。
2代目 ディフェンダー 90/110/130(2019年~)
2019年9月10日、フランクフルトモーターショーにて2代目となる新型ディフェンダー(L663型)が発表されました。実質的に約70年ぶりとなるフルモデルチェンジであり、シャシは伝統のラダーフレームからアルミニウム製モノコック「D7x アーキテクチャ」へと刷新。先代とは部品も技術も共有しない、まったく新しい成り立ちとなりました。日本では2019年末に先行予約が始まり、2020年4月9日より正規受注が開始されています。
当初はショートホイールベースの「90」とロングホイールベースの「110」の2本立てでしたが、その後、3列シートで最大8人乗りを可能にする「130」が加わり、3つのボディスタイルによるファミリーを構成するに至ります。2024年7月には、4.4L V型8気筒ツインターボエンジンと6Dダイナミクスエアサスペンションを備えたハイパフォーマンスモデル「OCTA(オクタ)」が追加されました。
2025年には灯火類やバンパー周りを一新する大幅改良が行われ、そして2026年7月9日、新グレード「VERTEX」を加えた2027年モデルの受注が開始されています。
| ディフェンダーのモデル | 販売年表 |
|---|---|
| ランドローバー・シリーズⅠ/Ⅱ/Ⅲ | 1948年~1985年 |
| ランドローバー 90/110/127 | 1983年~1990年 |
| 初代 ディフェンダー 90/110/130 | 1990年~2016年(2018年、2021年に限定車) |
| 2代目 ディフェンダー 90/110/130 | 2019年~現在 |


















