ロールスロイス カリナン

カリナンが日本上陸 ロールスロイス初SUVはオフロードモードも

カリナンが2018年5月10日に世界初公開されました。ロールスロイスが初めてリリースするSUVに関する情報です。車名の由来や高級感と機能性が備わる内外装の魅力、「高解像度ヘッドアップディスプレイ」などの快適装備や安全装備の特徴、搭載するエンジンやボディサイズ等のスペックについても紹介。

カリナンが日本上陸 ロールスロイス初SUVはオフロードモードも

ロールスロイス初のSUVカリナンが2018年6月11日に日本上陸

ロールスロイスが2018年5月10日に、同社にとっては初となるSUV「カリナン」を世界初公開、2018年6月11日に日本上陸して発売開始しました。

カリナンは、ロールスロイスが販売する車種の中では最も実用的な車で、レジャー用ラグジュアリーSUVとして位置付けられます。

車名は、英国王室が所有する世界最大ダイヤモンドの原石の名前「カリナン」をインスパイアする形で名付けられました。

ロールスロイス初のSUVは、豪華な内装の魅力に加え、SUVならではの高い走行性能が魅力で、砂漠でも優れた走破性を誇る快適なアドベンチャートリップを実現する車です。

そんな、ロールスロイスの新時代を象徴する車であるカリナンのエクステリアやインテリアの特徴や、スペック情報を紹介します。

欧州仕様のロールスロイス・カリナンに”夜の王”こと「ブラックバッジ」を設定

ロールスロイス・カリナン ブラックバッジのエクステリアロールスロイス・カリナン ブラックバッジのエクステリア

欧州市場で販売されているロールスロイス・カリナンに、ブラックバッジシリーズが追加設定されます。広州モーターショー2019では、プレビューイベントにてカリナン ブラックバッジを発表しました。価格は4530万円から、納車時期は2020年第1四半期を見込んでいます。ブラックバッジは若いユーザーをターゲットとしたスポーティーモデルで、「ドーン」「レイス」「ゴースト」などのモデルにもラインナップされています。

パワートレインは6.75L V型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションに8速ATを組み合わせます。最大出力は571ps、最大トルクは86.7kgmを発揮。価格はおよそ4500万円前後と予想されます。

ロールスロイス・カリナン ブラックバッジの足回りロールスロイス・カリナン ブラックバッジの足回り

カリナン ブラックバッジのボディサイズは全長5,341mm×全幅2,164mm×全高1,835mmでホイールベースは3,295mm。ボディカラーには磨き工程を10回行う専用色「シグネチャーブラック」を設定します。車体横にはイエローカラーのストライプを入れることもできます。ホイールは22インチの鍛造アルミで、鮮烈なハイグロスレッドのブレーキキャリパーが見え隠れしています。

ロールスロイス・カリナン ブラックバッジのインテリアロールスロイス・カリナン ブラックバッジのインテリア

カーボン製トリムを採用したロールスロイス・カリナン ブラックバッジのインテリアは、レザーの新色としてフォージイエローを追加。イエローのストライプの入ったエクステリアによくマッチします。天井には、星空を再現する「スターライト ヘッドライナー」も搭載しています。

カリナンはスクエア型のエクステリアとスイートルームのような豪華なインテリアが特徴

ロールスロイスの初SUV「カリナン」のインテリアは、超一流ホテルのスイートルームのような豪華さと気品が漂う高級感に、デジタルインストルメントクラスター等のハイテク機器を絶妙に融合させています。

カリナンのコクピットシンプル設計のスイッチドライバーは使い易い位置に設置

コックピットでは、走行モードの切換え等の操作スイッチやダイヤルはシンプル設計とし、使いやすい位置に配置します。

カリナンのインパネ最高級な素材を使ったインストルメントパネル

インストルメントパネル等のパーツには、レーザーやウッド、あるいはメタルなどの最高級素材を用いています。

カリナンのオフロードスイッチボタンでオフロード走行に切り替え

オフロード走行への切換えは、ボタンを一押しするだけで簡単に行えます。

カリナンのリヤシートカリナンは後席に乗る人が快適に過ごせるように設計されている

ロールスロイスは、世界的に有名なショーファーカーを製造するメーカーです。そのため、カリナンも後部座席の快適性と機能性を追求します。

カリナンのリヤシートは3座タイプの「ラウンジ・シート」と2座が独立した「個人シート」タイプの2種類を用意します。

カリナンのワイングラススペース快適な後席にはワインスペースを設置

「個人シート」であれば、ワイングラスを置けるスペースを設置、キャビネット付きリヤセンターコンソールが左右の席で分けられるなど、最高にくつろげる居住スペースを確保しています。

カリナンのラゲッジルームラゲッジ容量は最大1,930L

後部座席はロールスロイスで、初めて折りたたみ式リヤシートを採用します。断熱効果が高くラゲッジルームと居住スペースを隔てる、開閉式テールゲート「ザ・クラスプ」を操作してオープン状態とし、シートアレンジを行えば、ラゲッジ容量は560Lから1,930Lへと拡がります。

カリナンのインフォメーションディスプレイインフォメーションディスプレイにはドライバーに役立つ情報を表示

マルチインフォメーションディスプレイは、ドライビングモードなどの運転時に役立つ情報をクリアに表示させます。

カリナンのリヤスクリーンエンタテインメントが楽しめる後席ディスプレイは格納式

フロントシート背面には、後部座席に座る方達が音楽などのエンターテインメントをスクリーン操作で楽しめるディスプレイが格納されています。

カリナンのエクステリア

カリナンは、エンジンルーム、居住スペース、ラゲッジルームのそれぞれが分離される3ボックススタイルのSUVです。

一般的なSUVと比較すれば、カリナンはあまりSUVっぽくはなく、セダンの雰囲気を最大限に残すその姿勢には、ロールスロイスらしさを感じます。

カリナンのフロントマスクファントムから継承するフロントグリル ボンネットにはスピリット・オブ・エクスタシーも見える

カリナンのフロントグリルには、8代目ファントムと同様のメッキ加飾を施し、世界に名だたる高級自動車メーカーのブランドネームにマッチする、最高レベルの高級感と存在感を与えます。

ロールスロイスのマスコットとも言える「スピリット・オブ・エクスタシー」のエンブレムは格納式です。

カリナンのヘッドライトヘッドライトに「RR」のエンブレムが設置される

ヘッドライトは、光源だけではなくデザインにもこだわります。光源と光源との間には、ロールスロイスのイニシャル「RR」のプレートを設置します。

カリナンのサイドプレートドアサイドのロールスロイスのエンブレムプレート

ドア部には光沢感抜群のシルバー調プレートを設置し、サイドビューにアクセントを加え、プレミアムさをアップさせます。

カリナンのホイールホイールにもロールスロイスのエンブレムが輝く

カリナンが採用するホイールには、ボディの高級感に見合うだけの存在感があります。また、過酷なオフロード走行をサポートできる性能面も優れています。

カリナンのフロントビュー大型エンジンを搭載するためフロントはロングノーズになっている

カリナンは走行性能を引き上げるために、大型サイズのエンジンをフロント部に搭載します。そのため、カリナンはロングノーズボディ設計を採用します。

カリナンのリヤビューボリュームのあるリヤ 乗降時には車高が40mm下がる

リヤドアはロールスロイス伝統のコーチドアを採用します。コーチドアでは、ドレスを着た際に乗り降りしやすく、その動作は美しくスタイリッシュとなります。

カリナンは、キーをアンロックするかあるいはドアハンドルに手を伸ばせば、車高が40mmほど下がって乗車をサポートし、エンジンを起動すれば、車高は元の位置に戻るというシステムを導入します。

カリナンのラゲッジシートラゲッジにはテーブルとシートが格納されスイッチ操作で自動設置される

ラゲッジルームには、スイッチ操作で簡単に、簡易テーブルとイスをセットできる機能が備わります。簡易テーブルとイスを利用すれば、景色に包まれながらアウトドアのひと時を優雅に楽しめます。

カリナンはSUVとしての走行性能にも優れている

ロールスロイスの車といえば、5つ星ホテルのような豪華さを誇る室内スペースが魅力的なプレミアムカーのイメージが強いと思いますが、カリナンはSUVとしての走行性能にも優れている車です。

カリナンは「魔法の絨毯のような乗り心地(マジック・カーペットライド)」を、深い雪道や砂漠地帯などのタフな路面に対しても、実現するために、最新型自動レベリング式エアサスペンションを採用します、

同サスペンションは、衝撃吸収力を最大限に引き上げる事ができる大型エアストラットを採用し、毎秒数百万回の計算を行い、車輪の加速状態に応じた最適なトルクを全輪に伝えることを可能とする制御システムを完備します。

カリナンはそういった安定走行に影響を与える、先進装備を導入することで、最大渡河水深はプレミアムSUVではクラストップレベルの540mmになっています。

カリナンの販売価格は3,800万円 ボディサイズやホイールベースなど詳細スペック情報

「カリナン」は、14年ぶりにフルモデルチェンジが行われた最上級サルーン「ファントム」と同じく、ロールスロイス独自のアルミニウム製スペースフレーム構造である「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用します。

ファントムとカリナンのボディサイズを比較すれば、ファントムの方が全長は400mmほどワイドサイズであり、全高はカリナンの方が200mm近く高くなっています。

カリナンのターボエンジンカリナンのV12ツインターボエンジンは最高出力571psで最大トルクは850Nmを発揮

カリナンが搭載する6.75L V12ツインターボエンジンの最高出力は571psで、最大トルク850Nmは、1,600rpmの低回転域でクリアします。カリナンは、高性能エンジンに4WD駆動方式などを組み合わせて、過酷オフロードにも対応する走行システムを実現させます。カリナンの英国での販売価格は、21万ポンドです。1ポンドを150円で単純計算すれば、日本円では3,150万円になります。

英国で発売するカリナンのスペック
全長 5,341mm
全幅 2,164mm
全高 1,835mm
ホイールベース 3,295mm
エンジン 6.75L V型12気筒ツインターボ
最高出力 571ps(420kW)/5,000rpm
最大トルク 850Nm/1,600rpm
日本で発売するカリナンのスペック
全長 5,340mm
全幅 2,000mm
全高 1,835mm
ホイールベース 3,295mm
車両重量 2,660kg
乗車定員 4名/5名
総排気量 6,749cc
最高出力 571ps
最大トルク 850Nm
トランスミッション 8AT

カリナンは最先端の安全装備や快適装備を備える

ロールスロイス初のSUV「カリナン」は、最先端の安全装備や快適装備を備えます。

カリナンは、オフロード走行時の安全性にも貢献する「野生生物・歩行者警告機能付きナイト・ビジョンアシスト」や「アラートネス・アシスタント」、クリアな映像で視界を確保する「7×3インチ高解像度ヘッドアップディスプレイ」、運転中に見えにくいエリアをキャッチする「ヘリコプタービュー付き4カメラシステム」など、先進の安全技術を全てパッケージングします。

また、同車は親会社であるBMWのiDriveがベース車両で、カリナンにマッチするインフォテインメントシステムを搭載したり、最新型ナビゲーション・エンターテインメント・システムを導入したり、WiFiホットスポットを室内に設置したりして、乗員の快適性を追求します。

ロールス・ロイスが初リリースするSUV カリナンのモデルチェンジ遍歴

カリナンはイギリスのロールス・ロイスが販売するSUVです。同社から初めてリリースされるSUVで、世界最大とされる英国王室が所有するダイヤモンド原石の「カリナン」からネーミングされています。

ロールス・ロイス・カリナン 初代 ABA-689X型/2018年~

2018年5月、「カリナン」がデビューしました。V12ターボエンジンが搭載され、日本市場では6月に発表されています。
2019年11月、強化されたエンジンでスポーティモデルの「ブラッグマッジ」を導入しました。

ロールス・ロイス・カリナンのモデルチェンジ遍歴
ロールス・ロイス・カリナンのモデル 販売年表
初代 ABA-689X型 2018年~

世界のセレブが待ち望む「カリナン」が2018年6月11日に日本上陸

カリナン

世界のセレブが待ち望む「カリナン」が、2018年6月11日に日本でも発売されました。

ロールスロイスの歴代シリーズから伝統的に受け継がれる、格式高いエクステリアと高級感ただよう豪華な室内空間の魅力に、オフロード時においてもマジックカーペットライドを堪能できる走行性能が加わる、カリナンは世界中のセレブの購買意欲を刺激できる車です。

ベントレーがベンティガを発売、アルファロメオがSUVステルヴィオを発表、アストンマーティンのSUV「DBX」は2019年に発売。世界の名だたる高級自動車メーカーは、SUVに力を入れています。

ロールスロイスは確実に訪れるEV時代を見据えて、カリナンのパワートレインにEVのパワーユニットも搭載できるような設計を施しました。世界的なSUVの人気、今後のEV化時代を考えると、カリナンが今後、ロールスロイスを代表する車となる可能性は高いと言えます。