フィットのタイヤ～純正サイズのおすすめ低燃費タイヤ14選

フィットGK型におすすめの低燃費タイヤ7選

ここからは、2020年2月に販売終了となった3代目フィット（GK型）に適合する純正タイヤサイズ、具体的には175/70R14、185/60R15、185/55R16に対応した低燃費タイヤをご紹介します。GK型フィットは現在も多くのユーザーに愛用されており、適切なタイヤ選びは燃費性能や走行の快適性に大きく影響します。

ここでは、単に低燃費性能に優れているだけでなく、日常使いや長距離走行で求められる性能を兼ね備えた7つのブランドを厳選しました。具体的には、転がり抵抗性能のラベリング等級が「A」または「AA」の優れた低燃費性能を持つモデルに絞り込んでいます。さらに、静粛性や操縦安定性、高速走行時の安定性といった、フィットの乗り味を左右する重要な要素についても高い評価を得ている低燃費タイヤをピックアップしています。

フィットの14インチ純正サイズ175/70R14に適合するタイヤのおすすめ

まずは、一番ホイールが小さい175/70R14タイヤのおすすめから見ていきましょう。フィットで14インチタイヤが標準装備されているのは、次の2つのグレードのFF車です。

Honda SENSINGをメーカーオプションで搭載する場合、「3G・F」と「13G・Fコンフォートエディション」のFF車のタイヤサイズは185/60R15になります。

ヨコハマ（YOKOHAMA）の「ブルーアース A」はトータルバランスを損なわずにウェットグリップ性能にも配慮することでドライビングプレジャーを追求

YOKOHAMA BluEarth-A 175/70R14 84H

ヨコハマタイヤのBluEarth-A（ブルーアース エース）は、単なる低燃費タイヤの枠を超え、高い走行性能と安全性能の両立を目指して開発されたモデルです。このタイヤは、燃費効率を高める性能を確保しながら、特にウェットグリップ性能（雨の日のグリップ力）に重点を置いています。

このタイヤの大きな特徴の一つは、摩耗が進んだ状態でも高い静粛性を維持できるように設計されている点です。長期間使用しても騒音が大きくなりにくいため、フィットの快適な乗り心地が長く続きます。また、乾燥した路面でのドライ性能とともに、特に重要なウェット性能を高次元で実現しています。これにより、急な雨の日でもしっかりと路面を掴む高い安全性を確保し、安心して走行できる低燃費タイヤとして、毎日の運転をサポートします。走行性能と環境性能、そして安全性すべてをバランスさせたいフィットユーザーに最適な選択肢です。

ダンロップ（DUNLOP）の「エナセーブ EC204」はグレード「AA」の優れた低燃費性能に加えて耐摩耗・耐偏摩耗性能の向上により無駄なく長く使えて経済的

DUNLOP エナセーブ EC204 175/70R14 84S

ダンロップのエナセーブ EC204（イーシー ニーマルヨン）は、「長持ちする低燃費タイヤ」というコンセプトに基づき、特に耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を徹底的に追求したモデルです。優れた低燃費性能を維持しながら、タイヤの寿命を延ばすための独自技術を多数採用しています。

このタイヤは、まず、トレッド面（路面と接する部分）のランド比を高め、接地圧を均一化することで、タイヤ全体が均等に摩耗するように設計しています。これにより、特定のパターンの部分だけが早くすり減るのを防ぎます。さらに、フィットのようなコンパクトカーがカーブを曲がる際やハンドルを切る際に力が集中しやすい、タイヤのアウト側（外側）のブロック剛性を高めています。この剛性の向上は、コーナリング時のゴムの不要なヨレや変形を効果的に防ぎ、偏摩耗を抑制します。結果として、エナセーブ EC204は、長期間にわたって安定した性能と高い経済性を提供し、交換コストを抑えたいGK型フィットユーザーにとって魅力的な選択肢となります。

フィットの15インチ純正サイズ185/60R15に適合するタイヤのおすすめ

次に紹介するのは、185/60R15タイヤです。15インチタイヤは、フィットの次のようなグレードに標準装備されています。

ここでは、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能がそれぞれ「A/a」「AA/ｂ」「A/ｂ」の3つの異なるグレードの低燃費タイヤを紹介していますので、重視する性能に応じて選ぶといいでしょう。

ヨコハマ（YOKOHAMA）の「ブルーアースGT AE51」はバランスのとれた低燃費性能とウェットグリップ性能に高い操縦安定性が高速の長距離運転に対応

YOKOHAMA BluEarth-GT AE51 185/60R15 84H

ヨコハマタイヤのBluEarth-GT AE51（ブルーアース ジーティー エーイーゴーイチ）は、長距離ドライブやスポーティーな走りを楽しむ「グランドツーリング（GT）」というコンセプトを意識して開発された低燃費タイヤです。単に燃費性能を高めるだけでなく、高速域や長距離走行における安定性と快適性の向上を目指しています。

このタイヤは、高い転がり抵抗性能を確保していることに加えて、安全性能の指標であるウェットグリップ性能において、ラベリング制度の最高ランク「a」を実現した点が大きな特長です。この「a」ランクの性能は、雨天時でもしっかりと路面を掴む高いグリップ力を意味し、フィットで安心して走行できる優れた安全性能を提供します。低燃費性と安全性を高いレベルで両立させた、雨にも強いタイヤとして、快適なドライブを求めるGK型フィットユーザーに最適なモデルです。ただし、一部サイズで転がり抵抗等級が「A」となる場合があるため、購入前にラベリングを確認することをおすすめします。

グッドイヤー（GOODYEAR）の「エフィシェントグリップ コンフォート」は優れた静粛性や上質な乗り心地とともにグレード「AA」の高い低燃費性能を実現

GOODYEAR EfficientGrip Comfort 185/60R15 84H

グッドイヤーのEfficientGrip Comfort（エフィシェントグリップ コンフォート）は、快適性という名の通り、上質な静粛性や乗り心地を最優先に追求して開発されたコンフォートタイヤです。このモデルは、ドライバーだけでなく同乗者にもリラックスできる静かな車内空間を提供し、フィットでの移動をより快適にします。

このタイヤの特長は、快適性を実現しつつも、単なる柔らかさで終わらせず、路面追従性に優れたシャープなハンドリング性能を両立させている点にあります。このシャープな操縦性は、フィットの持つ軽快な走りをさらに引き立てます。さらに、グッドイヤー独自の技術により、サイドウォール（タイヤの側面）の軽量化を図ることで、転がり抵抗を低減し、高い低燃費性能を実現しました。これにより、静かで快適な走りと、燃費効率の向上、そして正確なハンドリングをバランス良く求めるGK型フィットユーザーにとって最適な選択肢となります。

ブリヂストン（BRIDGESTONE）の「レグノ GR-X2」は独自のサイレントテクノロジーによる進化した静粛性能と優れた運動性能を高い次元でバランス化

BRIDGESTONE REGNO GR-XII 185/60R15 84H

ブリヂストンのREGNO GR-X2（レグノ ジーアール クロスツー）は、「グレートバランス」というコンセプトを掲げ、快適性能（静粛性・乗り心地）、運動性能（操縦安定性）、そして低燃費性能といった、タイヤに求められる主要な性能を高い次元でバランスさせています。このREGNOシリーズの最新作は、フィットのようなコンパクトカーにも、ワンランク上のプレミアムな走行体験を提供します。

このモデルは、特に静粛性の維持に注力しており、前モデルであるGR-X1からさらに進化したノイズ抑制技術を採用しています。これにより、タイヤのすり減り（摩耗）が進んだ後でも、初期の静かさが持続するように設計されています。通常、タイヤは摩耗すると騒音が大きくなりがちですが、REGNO GR-X2はその課題を克服し、長期間にわたって上質な静粛性を実現します。そのため、乗り心地と静かさを重視し、その性能を長く享受したいと考えるGK型フィットユーザーにとって、最適かつ経済的な選択肢となります。

フィットの16インチ純正サイズ185/55R16に適合するタイヤのおすすめ

最後に185/55R16タイヤのおすすめを紹介します。16インチタイヤが標準装備されるのは、フィットの次の2つのグレードのFF車です。

「ハイブリッドS」や「RS」が装備しているのは、他のグレードにくらべて低扁平のスポーティーなサイズ。次のような剛性感がしっかりした操縦安定性の高いタイヤを選んで、フィットのスポーティーな走りを楽しみましょう。

ダンロップ（DUNLOP）の「ル・マン ファイブ」はグレード「AA」の優れた低燃費タイヤでありながら振動やパターンノイズを抑えた良質の快適性能を実現

DUNLOP LE MANS V 185/55R16 83V

ダンロップのLE MANS V（ル・マン ファイブ）は、走行中の快適性能を追求した、ワンランク上の低燃費コンフォートタイヤです。このモデルは、燃費効率を高めながら、車内へ伝わる不快な騒音を大幅に低減することを目的として開発されました。フィットに装着することで、静かで上質なドライビングフィールを提供します。

静粛性の高さは、ダンロップが誇る二大サイレントテクノロジーによって実現しています。一つ目は、タイヤのパターンや構造を工夫することで、路面から発生するパターンノイズやロードノイズを抑える「SHINOBIテクノロジー」です。二つ目は、タイヤ内部の空洞で発生する不快な共鳴音を、吸音スポンジ状の特殊技術「サイレントコア」がしっかりと吸収し抑制します。これらの技術が相乗効果を発揮することで、さまざまな周波数域のノイズを低減し、フィットの静かで快適な走りを実現します。長距離の移動や、静かな車内空間を重視するGK型フィットユーザーに最適な選択肢です。

ミシュラン（MICHELIN）の「プライマシー 3」は疲れにくい快適な乗り心地と足元をしっかり支える安定した走りを両立したアクティブコンフォートを実現

MICHELIN PRIMACY 3 185/55R16 83V

ミシュランのPRIMACY 3（プライマシー スリー）は、高性能なツーリングタイヤとして、優れた高速安定性を発揮するプレミアムなモデルです。このタイヤは、高速道路などでの安定した直進性を提供するとともに、路面からの不快な振動やノイズを効果的に抑え、静かで快適な乗り心地を実現します。長距離を快適に移動したいフィットユーザーに最適です。

PRIMACY 3の大きな特長の一つは、安全性能と環境性能を高いレベルで両立させている点です。転がり抵抗性能（低燃費性）を犠牲にすることなく、雨天時の安全に直結するウェット性能を大幅に高めることで、高いグリップ力を確保しています。これにより、雨の日でもしっかりと路面を掴むことができるため、ドライバーは安心して運転に集中できます。快適な乗り心地、高速安定性、そして高い安全性能を兼ね備えたバランスの良いタイヤとして、GK型フィットの走行性能を総合的に向上させます。

新型フィットの純正タイヤサイズと純正ホイールサイズ 夏タイヤ選びの参考なるサイズ一覧表

新型フィットはHonda独創のハイブリッドシステムe:HEVを搭載

新型フィットでは、Hondaが独自に開発した2モーターハイブリッドシステムを搭載した仕様の名称を、従来の「HYBRID」から「e:HEV（イー エイチイーブイ）」へと変更しました。このe:HEVシステムは、主にモーター走行を行うことで、優れた環境性能と、ハイブリッド車とは思えない力強い加速感を両立させています。

このようなe:HEVモデルの特性を最大限に活かすためには、タイヤ選びが重要になります。具体的には、モーター駆動の効率をさらに高めるために、転がり抵抗と、雨の日の安全性を確保するウェットグリップ性能をバランス良く兼ね備えた低燃費タイヤが非常にマッチします。さらに、e:HEV特有の滑らかで静かな走りをより一層引き立てるために、車内へのノイズ侵入を抑える静粛性や、路面からの衝撃を和らげる乗り心地にこだわったコンフォート低燃費タイヤもおすすめです。これらのタイヤは、e:HEVモデルの持つ高いポテンシャルを引き出し、毎日の運転を快適にします。