エンジンルームの清掃

エンジンルームの清掃方法|専用クリーナーの使い方から水洗い時の注意点まで解説

エンジンルームの油汚れ・砂ホコリを落とすには専用クリーナーが効果的。フォームタイプ・シートタイプの選び方や、水洗い時に養生すべき電装品の場所など、失敗しない清掃のポイントをまとめました。

エンジンルームの清掃方法|専用クリーナーで油汚れ・ホコリを落とすコツ

車のメンテナンスの中でも見落とされやすいのがエンジンルームの清掃です。普段は目に入らない場所のため砂ホコリや油汚れが溜まりやすく、気付いたときには頑固な汚れになっていることも少なくありません。エンジンルームを清潔に保つことは、美観維持だけでなく、故障箇所の早期発見やオーバーヒートの予防にもつながります。

軽い汚れであればウエスで乾拭きするだけで十分ですが、油汚れが蓄積すると乾拭きだけでは落としにくくなります。そんなときに便利なのが、専用のエンジンルームクリーナーです。油汚れや砂ホコリをしっかり落とせるだけでなく、ゴムや樹脂パーツにツヤを与え、劣化を防ぎながら見た目にも美しく仕上げられます。

水を使った清掃方法もありますが、電装品に水がかからないよう養生する、作業後は完全に乾燥させてからエンジンを始動するなど、故障や錆(サビ)の原因とならないよう十分な注意が必要です。

この記事では、乾拭きから専用クリーナーの使い方、水洗い時の注意点まで、エンジンルーム清掃の具体的な手順を解説します。

KUREエンジンルームルックスを使ったエンジンルーム清掃の手順

KUREのエンジンルームルックスを使って清掃開始

今回はランドクルーザープラドのエンジンルームを清掃しました。まずはマイクロファイバークロスで乾拭きし、ハケや歯ブラシで細かいホコリをかき出したあと、KUREの「エンジンルームルックス」を使って仕上げていきます。

準備したのはクロス数枚とクリーナー、作業用手袋

用意するものは、拭き上げ用のマイクロファイバークロス数枚、KUREエンジンルームルックス、作業用手袋です。手袋は内側がラテックス仕様のものなど、滑りにくいものを選ぶと作業がしやすいです。

熱に強い皮膜で保護できるため新車のうちから施工しておくと効果的

「エンジンルームルックス」は、汚れを除去するだけでなく、ゴム・樹脂パーツへのコーティング効果も備えています。熱に強い保護皮膜によって美観を長期間維持でき、新車の段階で全体に塗布しておくとその効果をより高められます。1本で中型車なら約20台分に使用できる点もコストパフォーマンスの面で魅力です。

まずはボンネットを開ける作業から。左側のレバーを引くと解除できる

中央付近にあるロックレバーを外してボンネットを開ける

作業を始めるにはまずボンネットを開けます。ランドクルーザープラドでは、運転席下部に給油口と並んでボンネットリリースレバーがあるため、左側のレバーを引きます。その後、ボンネット中央付近のロックレバーを解除し、ボンネットをしっかり固定しましょう。車種によってレバーの位置は異なりますので、作業前に取扱説明書で確認することをおすすめします。

開けた直後の状態。砂埃で全体がくすんで見える

バッテリーにもホコリが堆積

エアクリーナーボックスも埃だらけ

ボンネットを開けると、エンジンカバーやバッテリー、エアクリーナーボックスにまでホコリが溜まっていました。いきなりクリーナーを使うのではなく、まずは乾拭きで全体のホコリを落とすのが基本手順です。

軽く拭くだけで見違えるほどホコリが取れるエンジンカバー

ホース類も忘れずに拭き取り

アドブルー補給口周辺には白く乾いた汚れが固着していた

エンジンカバーやホース類、アドブルー補給口周りも乾拭きで清掃します。ホコリを取るだけでも見た目が引き締まってきます。白く固着した汚れは無理に乾拭きせず、後のクリーナー工程でまとめて対処しましょう。

ウエスで届かない部分は歯ブラシで対応

バッテリー金具は毛足の長いハケが便利

ウエスが入らない細部は歯ブラシやハケを使うと効率的です。段差や隙間に入り込んだ砂ホコリもきれいに取り除けます。この下準備をしっかり行うことで、クリーナーの効果が格段に高まります。

よく振ってからウエスに取って使用する

泡タイプなので飛び散らず安心して使える

「エンジンルームルックス」はフォームタイプなので、ウエスに取って拭き上げる方式です。泡が飛び散る心配がなく、電装品周辺でも安心して使えます。拭き残しはシミになる恐れがあるため、ムラなく丁寧に仕上げることが大切です。

塗布前のホースはツヤがなく色あせ気味

塗布後はホースに深いツヤが復活

仕上げにエンジンルームクリーナーを塗布すると、ホースやゴム類にしっかりとしたツヤが戻りました。カバー類も同様に拭き上げることでコーティングされ、今後の汚れも付きにくくなります。定期的に続ければ、清潔で見映えが良く、劣化が抑制されたエンジンルームを長く維持できます。

エンジンルームクリーナーの種類と選び方

エンジンルームを清掃する際は、電装品への影響が少ない専用のクリーナーを使うのがもっとも確実です。主にフォームタイプとシートタイプの2種類があり、それぞれ用途と使い勝手が異なります。

エンジンルームクリーナーの種類

  • フォームタイプ(例:エンジンルームルックスなど)
  • シートタイプ(例:エンジンルーム専用フクピカなど)

フォームタイプには、電装品を養生してエンジンルーム全体に噴射したあと水で洗い流すものと、砂ホコリを除去したあとウエスに付けてパーツを拭くタイプがあります。水を使うと隅々まで綺麗になりますが、電装品の養生や乾燥の手間が不安な場合は、水洗い不要タイプを選ぶと安心です。シートタイプはウェットティッシュのようにクロスを取り出して拭くだけで手軽に清掃でき、初心者にも扱いやすい選択肢です。細かい部分を触るときはケガ防止のため、必ず手袋を着用してください。

軽い汚れならマイクロファイバークロスで乾拭きがおすすめ

砂ホコリ程度の軽い汚れであれば、マイクロファイバークロスで乾拭きするだけで簡単に落とせます。エアーコンプレッサーを使えば、ホコリを効率よく吹き飛ばすことも可能です。その際は舞い上がったチリを吸い込まないよう、マスクを着用しましょう。

砂ホコリを取る方法

  • マイクロファイバークロスで乾拭きする
  • 細部は歯ブラシやハケでかき出す
  • エアーコンプレッサーで一気に吹き飛ばす

エアーコンプレッサーは一般家庭への普及率は高くありませんが、整備スペースのあるガソリンスタンドで貸し出しを行っている場合があります。給油のついでにホコリを飛ばすなど、定期的に簡単な清掃をしておくと、本格的な洗浄もスムーズに行えます。

水洗いする場合は電装品の養生が必須|故障や錆を防ぐ注意点

エンジンルームにはバッテリーやオルタネーター(発電機)などの電装品が多く集まっており、水がかかるとショートによる故障や、配線・金属部品の錆(サビ)の原因になります。水洗いを行う際は、あらかじめビニール袋や養生テープを使って電装品をしっかり保護することが不可欠です。

養生が必要な代表的な場所

  • バッテリーの端子・本体
  • オルタネーター
  • ヒューズボックス
  • エアクリーナーの吸気口

エアクリーナーの吸気口は特に水分が侵入しやすいため、念入りに養生してください。清掃後はボンネットを開けて十分に乾燥させてから養生を外し、その後エンジンをかけると安心です。エンジンをかけることでベルト部分などに残った水分が飛び、トラブル防止につながります。不安な場合はフォームタイプやシートタイプの水不要クリーナーを選ぶことで、こうしたリスクを避けられます。

エンジンルーム清掃はDIYで十分できる|フォームタイプやシートタイプなら水を使わず安心

乾拭きだけでもホコリはかなり落ちますが、専用のエンジンルームクリーナーを使うと、ホースやカバーにツヤと保護効果を与えながら油汚れも落とせます。汚れが軽い場合はマイクロファイバークロスやハケで乾拭きするだけで十分です。

水を使わずに済むフォームタイプやシートタイプを選べば、電装品へのリスクを避けながら安心して清掃できます。工具不要でDIYでも施工しやすく、定期的にケアすることで新車に近い状態を長く保てます。

水洗いを行う場合は、必ずバッテリーやオルタネーター、吸気口などを養生し、水がかからないよう徹底しましょう。清掃後にエンジンをかければベルト部分の水分も飛び、トラブル防止につながります。