撥水コーティングの種類

コーティングの撥水・親水・滑水・疎水の違いとそれぞれのメリットやデメリットを解説

コーティングの撥水・親水・滑水・疎水の違い、それぞれの特徴、メリットやデメリットなどを解説します。親水や撥水は聞いたことがあるけど疎水や滑水は聞いたことない方も多いでしょう。車の保管場所や洗車頻度などで推奨されるコーティングの種類も違うのか、カーコーティングの種類についてです。

コーティングの撥水・親水・滑水・疎水の違いとそれぞれのメリットやデメリットを解説

カーコーティングの撥水の違いや特徴、それぞれのメリットやデメリットを解説

カーコーティングを検討中の方や、洗車用品を購入しようとしている方が必ず目にするのが「撥水」や「親水」です。これらは車の表面の状態を指す言葉で、水をかけたときにどのような流れで水捌けが起こるのかを示しています。
撥水とは、親水とはどのような状態なのか、近年耳にする滑水や疎水との違いやそれぞれの状態のメリットやデメリットを解説します。

カーコーティングの撥水・親水・滑水・疎水は全て「撥水」している状態を指す

撥水している車のフロントガラス「撥水している状態」により親水・滑水・疎水などと呼ばれる

カーコーティングと言えば撥水コーティングを想像すると思いますが、2017年あたりから親水コーティングが流行し始めました。最近では滑水や疎水というコーティングもあり複雑化してきています。
結論から説明すると撥水・親水・滑水・疎水これらは全て「撥水」している状態を指しています。

ではなぜ呼び方が違うのかというと、商品メーカーやコーティング施工業者が「強い撥水効果が見られるコーティングを開発したので滑水という名前にしよう」というように、それぞれでブランディングするために独自の名前を付けたのが理由です。

厳密な決まりがあるわけではないのですが、

  • 水接触角が150度以上で超撥水(滑水とも呼ばれる)
  • 水接触角が80度以上で撥水
  • 水接触角30度以下が親水
  • 水接触角10度以下が超親水(疎水とも呼ばれる)

このように呼ばれています。

水の動きが明確に変わる「撥水状態」と「親水状態」に大別でき、滑水は強い撥水効果がある状態、疎水は強い親水効果がある状態と覚えておくと分かりやすいでしょう。

撥水は頻繁に洗車できて車庫を持っている人、親水は青空駐車で忙しい人に向いているコーティング

撥水コーティングは水が玉になり雨の日のドライブが楽しいほど綺麗に水が飛びます。しかしこの玉がボディに残りやすいためイオンデポジットやウォータースポットの原因になってしまいます。そのためメンテナンスの時間を作れる方や、雨に濡れないよう車庫で車を保管できる方におすすめのコーティングです。

親水コーティングは水が広範囲に広がり雨粒ごと水分を吸収して下に落ちる特性を持っています。ボディ面に水分が残り難いため、青空駐車(屋外駐車)をしている方や忙しく洗車する時間をなかなか取れない方に向いているコーティングです。

また、ホワイト系の明るい色はウォータースポットが目立たないため撥水コーティングを、ブラック系の濃い色はウォータースポットが目立つため親水コーティングおすすめ、などと言われることもありますが、撥水・親水どちらのコーティングも「汚れたら洗車」を心がけるとウォータースポットを防げるため参考程度にとどめましょう。

撥水のカーコーティング「撥水」「滑水」の特徴・メリット・デメリット

撥水コーティングの特徴は施工面が水を弾き「水を玉の状態」にするコーティングのことを指します。

水接触角が80度以上のものを撥水、150度以上が滑水とも呼ばれる強撥水の状態で、撥水コーティングをした車は車速で水分を飛ばすことができるほど滑らかになります。
見た目にも楽しく、ワックスのような艶感と輝きでコーティングした満足感が得られるため最も人気のあるコーティングの種類です。

ただし玉状の水分はボディに残りやすいため、雨が降ったらしっかり水分をふき取ること、そのため屋外駐車には向かず車庫やカーポートがある方におすすめのコーティングです。

撥水コーティングのメリットは水が綺麗な「玉」の状態になり「コーティング感」がでること

撥水コーティングをすると水分が綺麗な玉になり、するする地面に転がり落ちるようになります。車速でも十分飛ばせるほど軽いので、雨の日のドライブも楽しく感じるでしょう。
またワックスにも似た独特の輝きもあるため「コーティングを施工した満足感」が味わえるのもメリットです。

強撥水の「滑水」状態では施工面と水分が150度以上になり接触する部分が最小限になります。そのため撥水状態よりもさらに軽い力で水分が滑り落ちていきます。
例えば少しの強めの風がふいても水玉が落ちていくため、見てて楽しくなります。

撥水コーティングのデメリットは頻繁に洗車をしなければ雨ジミが残る

撥水コーティングは水が玉になることがそのままデメリットになります。
特に車が汚れている場合は、玉状の水分が汚れを含み滑り難い状態になります。そうしてボディに残った水分が乾燥するとイオンデポジットやウォータースポット(雨ジミ・水ジミ)になってしまいます。

これは滑水でも同じことで、撥水よりも水の弾きが良くても点在して残った水分をふき取らない限りはシミになりやすい状態が続きます。
防ぐためにはボディの水分をこまめにふき取ること、汚れがつかないように洗車頻度を増やすことが大切です。

親水のカーコーティング「親水」「疎水」の特徴・メリット・デメリット

親水コーティングの特徴は水なじみが良いことで、これにより撥水では玉になった水滴が、薄く広がり塊状態になることです。
親水には水の表面張力を分散する性質があることが要因で、これにより水をまとめて、ウォーターデポジットなどが発生し難い状態を維持します。

近年では下地作りをしっかり行い塗装の粗を綺麗にして親水コーティングを行うことで「滑水性」と呼ばれる状態にするコーティングを業者も増えてきました。
疎水とは水接触角が30度以下の親水とは違い、10度以下の角度をつけた「超親水」状態のことを指し、角度がついたことで水を重力だけで落下させるため水が溜まり難い状態のことです。

親水のコーティングはボディコーティングの魅力でもある艶感は撥水コーティングよりありませんが、しっとりした自然な輝きを楽しむことができます。

親水コーティングのメリットはサーッと広がる塊状の水でウォータースポットが出来難いこと

親水コーティングのメリットは玉の水にならないため、ウォータースポットが出来難いことです。
親水コーティングを選ぶ方の殆どがこのメリットを目的としていて、車庫などを持たない青空駐車がメインの方などに選ばれるコーティングです。

水接触角を10度以下にした疎水とも呼ばれる超親水状態では、少ない雨量でも重力だけで水と一緒に汚れも落としてくれるため、洗車する時間がなかなか取れない方にもおすすめのコーティングです。

親水コーティングのデメリットは水弾きがないため汚れが溜まりやすいこと

親水のコーティングは性質上、周りの水分を巻き込み重力で水分を落下させます。
撥水コーティングの玉状の水は車の車速で水分を飛ばせるほど軽いですが、親水コーティングは水が重いため車速で飛ばせないこともあり汚れが溜まりやすくなります。

コーティングの輝きも撥水コーティングに比べると少なく、施工する商品や施工業者により、コーティングしているのかどうかわからないこともあります。
また2018年頃は親水コーティングをする方が増えましたが、2019年以降は撥水コーティングの方が人気になっています。

カーコーティングをする場合は使用環境や洗車頻度などを考慮して撥水の種類を考える

プロの業者が行うカーコーティングでも、自宅でDIY施工するカーコーティングでも、必ず書いているのが「撥水・親水」のコーティングの種類です。

2017年ころから青空駐車やメンテンスの頻度が少ない方へ、水玉のイオンデポジットが出来難いためおすすめされ始めたのか親水カーコーティングです。
2019年以降は撥水コーティングが主流に戻り、超撥水や滑水という強撥水のコーティングをする方も増えています。

撥水や親水にはそれぞれ長所と短所があるため、車をどのように使うのか、洗車頻度はどのくらいかを考えてカーコーティングの種類を選びましょう。