CX-60のモデルチェンジ

CX-60のモデルチェンジ コスパ抜群日本の伝統美が魅力のFRラージ商品群第一弾

CX-60の魅力はホイールベースを長めにとった伸びやかなスタイリングはもちろん、他車のミドルサイズSUVと比較しても購入しやすいコストパフォーマンス。FRプラットフォームにメインエンジンは3.3Lディーゼルターボで動力性能も国内SUVではトップクラスに。

CX-60のモデルチェンジ コスパ抜群日本の伝統美が魅力のFRラージ商品群第一弾

CX-60が2022年9月15日に販売開始 FRラージ商品群第一弾が満を持して市場投入

CX-60は2022年3月に欧州市場から発表。
その後2022年4月に日本市場でもプレスリリースを発表しました。発表前は発売中の同クラスにあたるミドルサイズSUVのCX-5と比較されることもありましたが、発表内容からCX-5とのパッケージングの違いが明確になりました。
次世代FRプラットフォームを採用するCX-60はマツダではラージ商品群という名称になり、気品溢れる伸びやかなフォルムから、既存モデルをより洗練された上質さを追求した車種になっています。
CX-60の魅力はエクステリアやパワートレインだけでなくコストパフォーマンスの高いスタートプライスで、他車のライバル車種と比較しても圧倒的に優位な点。

走る歓びを昇華したマツダCX-60のエクステリア・インテリア・パワートレイン・スペックなどを解説します。

CX-60一部改良版は2025年2月21日発売 新グレードXD SP・特別仕様車Trekker追加

CX-60の特別仕様車Trekkerのエクステリア専用ボディカラーのジルコンサンドメタリックを設定する特別仕様車トレッカー

CX-60が新グレードのXD SPや特別仕様車のTrekker(トレッカー)追加、バネやダンパー変更による操縦安定性・乗り心地向上や、騒音振動対策による静粛性向上を行う一部改良モデルを2025年2月21日に発売。

XD S PackageをベースにするSD SPはブラックメタリック塗装の20インチアルミホイールやピアノブラック・グロスブラックガーニッシュによりスポーティに引き締められた新グレード。
特別仕様車TrekkerはXD-HYBRID Exclusive Sportsがベースグレードになり、パノラマサンルーフを標準装備して特別仕様車限定ボディカラーのジルコンサンドメタリックを設定しています。

2025年CX-60販売価格一覧
グレード エンジン 駆動方式 値段
25S S Package SKYACTIV G 2.5 2WD 3,267,000円~
4WD 3,492,500円~
25S L Package 2WD 3,795,000円~
4WD 4,020,500円~
25S Exclusive Mode 2WD 4,097,500円~
4WD 4,323,000円~
XD SP SKYACTIV-D 3.3 2WD 4,125,000円~
4WD 4,350,500円~
XD L Package 2WD 4,224,000円~
4WD 4,449,500円~
XD Exclusive Mode 2WD 4,565,000円~
4WD 4,790,500円~
XD-HYBRID Exclusive Sports e-SKYACTIV D 3.3
M Hybrid Boost
4WD 5,307,500円~
XD-HYBRID Exclusive Modern
XD-HYBRID Premium Sports 5,670,500円~
XD-HYBRID Premium Modern
XD-HYBRID Trekker 5,527,500円~
PHEV L Package e-SKYACTIV PHEV 4WD 5,700,200円~
PHEV Premium Sports 6,462,500円~
PHEV Premium Modern

MAZDA CX-60のディーゼルモデルが2022年9月15日から販売開始

MAZDA CX-60 XD-HYBRID Premium SportsMAZDA CX-60 XD-HYBRID Premium Sports

MAZDA CX-60のe-SKYACTIV D搭載モデルが2022年9月15日から販売開始となりました。
MAZDA CX-60は6月24日から予約開始をしていましたが、すでに8,726台の受注を受けており、計画を上回るペースの受注となっているそうです。予約の段階では8割が直列6気筒ディーゼルエンジンを選択しているようで、MAZDAのディーゼルエンジンは高い人気となっているようです。

CX-60の受注パワートレイン比率
エンジン 比率
e-SKYACTIV PHEV(プラグインハイブリッド) 5%
e-SKYACTIV D(ディーゼルハイブリッド) 43%
SKYACTIV-D 3.3(ディーゼル) 37%
SKYACTIV-G 2.5(純ガソリン) 15%

MAZDA CX-60のその他モデルは12月以降の販売開始を予定していて、機種ごとの発売開始はMAZDAの公式サイトで発表される見通しです。

CX-60のエクステリアは引き算の美学を追求したシンプルでありながら伸びやかなスタイルが魅力

ラージ商品群第一弾CX-60のエクステリアCX-60はノーブルタフネスをコンセプトに流麗で伸びやかなプロポーションが魅力

CX-60の魅力は後輪駆動をベースにすることで実現する、「ノーブルタフネス」をコンセプトにした伸びやかで存在感のあるスタイル。
日本のメーカーが販売するミドルサイズSUVで、後輪駆動(フロントエンジン・リヤドライブ)を採用する車種は存在せず、全て前輪駆動(フロントエンジン・フロントドライブ)です。

CX-60が採用するプラットフォームの強みはFR駆動にすることで、フロントノーズを長めに取ることによる、伸びやかなでエレガントなスタイリングを実現すること。
クイックな操舵性で瞬間加速も高められるため、マツダが掲げる人馬一体の走りをより強く実感できるようになります。

CX-60 XD L Package 2WDのスペック
全長 4,740mm
全幅 1,890mm
全高 1,685mm
ホイールベース 2,870mm
室内長 1,910mm
室内幅 1,550mm
室内高 1,230mm
最低地上高 175mm
最小回転半径 5.4m
車両重量 1,810kg
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ
総排気量 3.283L
使用燃料 軽油(ディーゼル)
最高出力 170kW(231PS)/4,000-4,200rpm
最大トルク 500Nm(51.0kgm)/1,500-3,000rpm
WLTCモード燃費 19.8kg/L
駆動方式 2WD(FR)
乗車定員 5名

CX-60の全長はライバル車種のRAV4(4,600mm)やエクストレイル(4,660mm)より長く、ハリアーと同じ数値に。
全幅はハリアー(1,855mm)より35mm大きくなっていて、全高もハリアー(1,660mm)より25mm高くなりますが、数値の違いが僅かのため、ハリアーとほぼ同程度のサイズ感と言えます。

CX-60とハリアーで決定的に違うのが最低地上高で、ハリアーが190mmから195mmに対して、CX-60は175mmから180mmと低めの数値です。
最低地上高は見た目にもわかりやすく、CX-60はよりワイド&ローでスポーティーなスタイルになっているのが解ります。

CX-60はFR駆動を採用する恩恵として、ホイールベースを長くとることができ、ハリアー(2,690mm)に対して180mmも長くなっています。
そのため2列目の室内空間も広くなり、マツダがテーマにした「書道のはらい」のようなダイナミックなスタイリングになりました。

CX-60から採用するロジウムホワイトプレミアムメタリックを含むボディカラー7色を設定

CX-60のボディカラーには匠塗のソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリックを含む定番カラーの6色と、2022年6月に発表した匠塗の新色ロジウムホワイトプレミアムメタリックを設定。

CX-60のボディカラー一覧

  • ソウルレッドクリスタルメタリック(77,000円高)
  • マシーングレープレミアムメタリック(55,000円高)
  • ロジウムホワイトプレミアムメタリック(55,000円高)
  • プラチナクォーツメタリック
  • ジェットブラックマイカ
  • ディープクリスタルブルーマイカ
  • ソニックシルバーメタリック
  • ソウルレッドクリスタルメタリックのCX-60ソウルレッドクリスタルメタリック(77,000円高)
  • マシーングレープレミアムメタリックのCX-60マシーングレープレミアムメタリック(55,000円高)
  • ロジウムホワイトプレミアムメタリックのCX-60ロジウムホワイトプレミアムメタリック(55,000円高)
  • プラチナクォーツメタリックのCX-60プラチナクォーツメタリック
  • ジェットブラックマイカのCX-60ジェットブラックマイカ
  • ディープクリスタルブルーマイカのCX-60ディープクリスタルブルーマイカ
  • ソニックシルバーメタリックのCX-60ソニックシルバーメタリック

新色のロジウムホワイトプレミアムメタリックは注目のボディカラーで、CX-60が初めて設定する新規開発色になります。
今後マツダの様々な車種へ、モデルチェンジや改良のタイミングで採用が始まるカラーとのことで、CX-60では最新のホワイトカラーをいち早く楽しめることになります。

CX-60のインテリアは日本の伝統美に着想した繊細さが魅力

日本の伝統美から着想したCX-60のインテリア織物や本杢、ナッパレザーなど最上級の素材を使うインテリア

CX-60の織物や本杢を採用したインテリアは、日本の伝統美から着想したもので、繊細なデザインとプレミアムな素材を使用した、ラージ商品群らしいエレガントな質感に。
特にシートは最高級のレザー素材として、欧州の高級自動車メーカーも採用するナッパレザーを設定するなど拘りが感じられます。

CX-60のシート素材

  • クロス ブラック(S Package、XDに採用)
  • レザー ブラック(L Packageに採用)
  • レザー グレージュ(L Packageに採用)
  • ナッパレザー ブラック(Exclusive Sports、Exclusive Modeに採用)
  • ナッパレザー ピュアホワイト(Exclusive Sports、Exclusive Mode、Premium Modernに採用)
  • ナッパレザー タン+レガーヌ タン(Premium Sportsに採用)

CX-60の快適装備として、事前に登録した身長などの情報を元に、カメラで目の位置を測定することで、最適なシートポジションを自動設定してくれる機能や、顔認証をすることで、ユーザーが直前に変更した車両設定を自動で復元する機能などが用意されています。
クラウンなどの高級セダンなどにも搭載する、乗降時にシートとステアリングを自動スライドするエントリーアシストも装備します。

パワートレインは3.3Lディーゼルターボを始めCX-60から初採用のPHEVを設定

CX-60のパワートレインCX-60のパワートレインはガソリンやディーゼルのほかマツダ最新技術のPHEVもラインナップ

CX-60

CX-60は最大トルク500Nmを発揮する3.3Lのディーゼルターボエンジンのほか、2.5Lの自然吸気ガソリンエンジン、3.3Lディーゼルターボエンジンとモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム、そしてマツダ史上初めて搭載する新世代ラージ商品群の目玉となる新パワートレイ「2.5Lガソリンエンジン+PHEVシステム」の4種類をラインナップ。

CX-60のパワートレイン一覧

  • SKYACTIV G 2.5 2.5Lガソリンエンジン
  • SKYACTIV-D 3.3 3.3Lディーゼルターボエンジン
  • e-SKYACTIV D+M Hybrid Boost 3.3Lディーゼルターボエンジン+48Vマイルドハイブリッドシステム
  • e-SKYACTIV PHEV 2.5Lガソリンエンジン+PHEVシステム

CX-60はグレードとパワートレインの組み合わせが複雑なため、パワートレインの特徴からどのグレードを選択するか考えるのも良いかもしれません。

2.5LガソリンエンジンのSKYACTIV Gはコストパフォーマンスを重視する方におすすめで、スタートプライスの3,223,000円は魅力的です。
SKYACTIV-Dは地を這うような力強い加速が魅力で、燃費性能を重視したい方はマイルドハイブリッドを選ぶのも良いでしょう。

購入予算がある方は最新パワートレインのPHEVで、マツダの次世代技術を体感するのも選択肢の一つです。
CX-60の注意点はパワートレインにより発売時期が異なることで、SKYACTIV-Dは2022年9月15日発売、PHEVを含むそのほかのパワートレイン搭載グレードは2022年12月発売しています。

CX-60の販売価格はライバル車種と比較しても圧倒的なコスパが魅力

CX-60の魅力はダイナミックなプロポーションや最新技術を搭載したシステムのほかにも、コストパフォーマンスの高さが挙げられます。

ライバルのハリアー、RAV4、エクストレイルなど、CX-60のベースグレードと比較すると、安全装備を含めた他モデルにはない最新技術を搭載すること、なによりFRプラットフォームを採用することなど、CX-60パッケージングと比較すると圧倒的なバーゲンプライスになっています。

e-SKYACTIV D+M Hybrid Boost搭載モデル、マツダ最新の次世代パワートレインe-SKYACTIV PHEVは、ハリアーハイブリッドの上級グレードや、レクサスNXの中間グレードなども視野に入るほどのプライスになりますが、CX-60の上質感と走行性能をバランスよく楽しめるSKYACTIV-D 3.3は手を出しやすい価格設定になっています。

CX-60のライバルはRAV4・ハリアー・アウトランダーPHEV・レクサスNXなど幅広い

CX-60のライバル車種CX-60と同様のシステムを搭載するアウトランダーPHEVやハリアーハイブリッド、NX350hバージョンLも視野に

CX-60の価格は幅広いため、トヨタ・日産・ホンダなど国産の主要ミドルサイズSUVの殆どがライバルになります。
セグメントが下のコンパクトSUVではヴェゼル e:HEV Z 4WD、上を見るとレクサスNX350h version L 2WDなど選択肢が豊富です。

サイズが最も近いハリアー、中間グレードを狙えるレクサスNX、PHEVモデルで最も売れているSUVのアウトランダーPHEVがCX-60の最大のライバルになるでしょう。
CX-60が上に挙げたライバル車種とは違う強みは、やはりFRプラットフォーム+FRベースの駆動方式でしょう。またディーゼルエンジンもCX-60にしかないパワートレインで、唯一無二と言えます。

  • 横から見たアウトランダー PHEVアウトランダー PHEV
  • アウトランダー PHEVのリヤシートアウトランダー PHEV

アウトランダーPHEVも製造コストや質感を考慮するとコスパの高いモデルとして人気がありますが、走りの面ではFRプラットフォームを採用するCX-60に軍配が上がると感じます。

CX-60~マツダの高級クロスオーバーSUVのモデルチェンジ遍歴

CX-60はマツダのラージ商品群の第1弾として位置づけられている高級クロスオーバーSUVです。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッド(ディーゼル)、プラグインハイブリッドの設定があります。基本と上質さを感じさせるエクステリアで、引き算の美学が魅力的な一台です。

CX-60 KH5P/KH3P/KH3R3P/KH5S3P:2022年~

2022年9月、CX-60のディーゼルモデルが発売されました。
2022年11月、「ドライバー・モニタリング」「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」「ドライバー以上時対応システム(DEA)」が評価され「2022-2023日本自動車殿堂テクノロジーオブザイヤー」に選定されています。2023年8月には原材料や物流費の高騰を受け、日本車仕様での価格改定で値上げが実施されました。さらにはグレードの一部見直しもテコ入れされ、「PHEV S Package」グレードが廃止されました。

CX-60のモデルチェンジ遍歴
CX-60のモデル 販売年表
KH5P/KH3P/KH3R3P/KH5S3P 2022年~