CX-3が2024年以降にフルモデルチェンジを実施 「SKYACTIV‐X」を搭載してディーゼルハイブリッド車を新設定か
マツダのコンパクトタイプのクロスオーバーSUVであるCX-3が、2024年以降にフルモデルチェンジを行う予定です。2015年に登場したCX-3の初代モデルは、SKYACTIVテクロノジーと魂動デザインを積極的に採用する魅力的な車ですが、室内スペースの狭さなどが影響を与えて、思うように販売台数を伸ばす事が出来ませんでした。
2024年にフルモデルチェンジを行って誕生予定の新型CX-3は、アクセラをベース車としてボディサイズをワイド化するなどして、競争が激化するコンパクトSUV市場でのシェア率アップを目指します。
CX-3の初のフルモデルチェンジは2024年予想 パワートレインにロータリーハイブリッド採用か
コンパクトSUVのCX-3は2024年にフルモデルチェンジすると予想
CX-3にとって初めてのフルモデルチェンジは2024年になると予想。MX-30が搭載するロータリーEVのロータリーエンジンとモーターを組み合わせた、ロータリーハイブリッドシステムを搭載する可能性があるようです。
フルモデルチェンジの周期を4年のタイミングとする2019年であれば、新型エンジン「SKYACTIV-D 1.8」を搭載し、内外装等の変更を行った2018年の大幅改良から時間的にさほど経過していないために現実的ではなく、6年のタイミングとする2021年であれば、ライバル車の多いコンパクトSUV市場で遅れを取ってしまう可能性が高まります。
そのため、COBBYはCX-3のフルモデルチェンジのタイミングを9年周期と考えて2024年と予想します。
2015年2月 | CX-3発売スタート |
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2015年12月 | 一部改良でディーゼル制御システムをアップグレード、G-ベクタリングコントロールを全車に標準装備 |
2017年6月 | 一部改良でガソリンエンジンを追加、i-ACTIVSENSEを標準装備 |
2018年5月 | 一部改良で新開発エンジン「SKYACTIV-D 1.8」を搭載し、ラジエータグリルやアルミホーイールのデザイン変更、アームレスト等を新設定 |
2024年 | フルモデルチェンジで2代目CX-3が誕生? |
CX-3が2023年9月21日一部改良で特別仕様車Vivid Monotone追加
シックな色彩が特徴のCX-3特別仕様車ビビッドモノトーン
CX-3へ特別仕様車Vivid Monotone(ビビッドモノトーン)などを追加する一部改良を2023年9月21日実施。
8.8インチディスプレイのコネクティッドサービス対応マツダコネクトを全グレードの標準装備することで先進性を向上、SKYACTIV-D 1.8搭載モデルの出力向上も実施しています。
CX-3ビビッドモノトーンはシック色彩、ブラックキャビンや光沢のクラッディング塗装を採用、エアログレーメタリックでエクステリアを引き締めます。
一部改良後のCX-3の販売価格は2,279,200円から3,038,200円。特別仕様車CX-3ビビッドモノトーンの販売価格は2WDが2,708,200円から3,192,200円、4WDが2,950,200円から3,434,200円です。
CX-3がフルモデルチェンジせず生産終了の噂も
CX-3がフルモデルチェンジせずに2023年をもって販売終了するという噂があります。マツダの新世代商品群として2015年2月に発売したCX-3は、当初ディーゼルエンジンのみラインナップするという個性的なコンパクトクロスオーバーSUVでした。2017年6月にはガソリンエンジンを追加してテコ入れしましたが、思いのほか販売数は伸びませんでした。
2019年10月24日にはCX-3と同クラスのCX-30を日本国内で販売開始。CX-3の影は増々薄くなり、時期を待たずに姿を消すのではないか?という噂も広がっています。
マツダからの公式発表がないため確定ではありませんが、CX-3の今後の動向に注目しましょう。
CX-30は次期CX-3ではなく新型車として登場 日本市場ではCX-3も併売
ジュネーブモーターショー2019ではCX-3とCX-5の中間を埋めるサイズのCX-30を発表 CX-3を併売することも決定
ドイツマツダが2019年3月7日から始まるジュネーブモーターショー2019で新型モデルを発表するとリリース、発表されたのは次期CX-3でも次期CX-4でもない「CX-30」という新型車がワールドプレミアしました。
新世代車両構造技術を駆使したSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREと、圧縮点火式のガソリンエンジンであるSKYACTIV-Xを搭載したモデルで、日本市場ではCX-3も併売します。
現在はデミオベースのCX-3ですが、次期型はアクセラ後継車のMAZDA3ベースに変更され大型化すると考えられていましたが、CX-30の登場により次期CX-3もデミオベースで開発すると予想します。
CX-3は2019年にマイナーチェンジを予定、その後販売する時期CX-3にはマツダ3(アクセラ)とCX-30に搭載する次世代エンジン「スカイアクティブX」を搭載するでしょう。マツダコネクトも8.8インチに大型化する可能性が高く、便利で使いやすいコンパクトSUVになるでしょう。
アクセラをベース車とするCX-3はボディサイズをワイド化する可能性が高い
2015年2月に誕生した初代CX-3は、マツダのコンパクトカーであるデミオをベース車として開発されました。2024年にフルモデルチェンジが行われて誕生が期待される新型CX-3は、マツダの4ドアセダン「アクセラ」をベース車として開発される模様です。
CX-3の現行モデルは、魅力的なパワートレインを備えながらもボディサイズや室内スペースの狭さがネックとなり、ライバル車と比較すれば販売台数が振るわないのが現状です。
アクセラをベース車とする新型CX-3は、上位モデルであるミドルクラスSUVのCX-5の数値を超えない範囲でボディサイズのアップを行うと予想します。
CX-3(現行モデル) | 新型CX-3(予測) | CX-5 | |
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全長 | 4,275mm | 4,480mm | 4,545mm |
全幅 | 1,765mm | 1,795mm | 1,840mm |
全高 | 1,550mm | 1,630mm | 1,690mm |
ホイールベース | 2,570mm | 2,650mm | 2,700mm |
新型CX-3のエクステリアは魂動デザインを更に深化させて、クルマに命が宿るかのような躍動感を与え、東京モーターショー2017に出展された「RX‐VISION」のようにヘッドライトをシャープとし、フロントグリルはメッシュ構造を採り入れたアグレッシブでスポーティなスタイルを採用するものと期待します。
新型CX-3はアップグレードされた次世代型「マツダコネクト」やデジタルメーターを採用する可能性が高い
2024年に誕生予定の2代目CX-3のコックピットは、マツダの次世代デジタルメーターを搭載する見込みです。同アイテムは、運転に必要となる情報をクリアかつ立体的に表示します。
新型CX-3 は、インターネットラジオ等のネットコンテンツを利用でき、ナビゲーションシステムやハンズフリー通話を可能とするなど、アップグレードされた次世代型「マツダコネクト」を搭載する可能性が高いです。
新型CX-3はライバル車であるヴェゼルを意識して室内スペースを拡張させる見込み
アクセラをベースとする次期CX-3は、ライバル車であるヴェゼルを意識して室内スペースを拡張させる見込みです。
CX-3は室内スペースが広い方がより好まれる北米市場においては、日本市場以上に苦戦を強いられています。北米市場で好調な販売が続くライバル車であるホンダ・ヴェゼルと比較した場合には、CX-3の室内スペースはサイズ的には魅力的ではありません。
そのため、アクセラをベースとすることでCセグメントに移行する新型CX-3は、現行モデルよりも室内スペースを拡張させて、リヤスペースやラゲッジスペース等をワイド化させると思われます。
CX-3(現行モデル) | C‐HR | ヴェゼル | |
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室内長 | 1,810mm | 1,800mm | 1,930mm |
室内幅 | 1,435mm | 1,455mm | 1,485mm |
室内高 | 1,210mm | 1,210mm | 1,265mm |
2代目CX-3はマツダの次世代車両構造技術「SKYACTIV‐VEHICLE ARCHITECTURE」の基で開発される可能性が高い
2024年誕生するかもしれない新型CX-3は、マツダの次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」の基で開発される可能性が高いと考えます。
マツダのスカイアクティブ・テクノロジーを導入したエンジン・トランスミッション・プラットフォームを基本設計の段階から見直して、進化させて統合する「SKYACTIV-VEHICLE ARCHTECTURE」の基で開発すれば、CX-3はマツダが追い求める人馬一体の走りを実現できる車の理想形へと近づきます。
スカイアクティブ ビークル アーキテクチャーを採用すれば、CX-3は現行モデル以上の静粛性や低振動走行を実現し、運転操舵性が向上し、ワンランク上の乗り心地を体感できる車となります。また、フレームワークやシャシー等のパーツが見直されることで、車体の軽量化と高剛性化が行われます。
2代目CX-3のガソリン車は新型エンジン「SKYACTIV‐X」を搭載する可能性
フルモデルチェンジ後の2代目CX-3は、マツダが開発を進める新型ガソリンエンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ-X)」を搭載する可能性があります。SKYACTIV-Xの第一弾は2019年にフルモデルチェンジするアクセラに決定していて、CX-3は第二弾の車種に選ばれる見込みが高いです。また現在のデミオベースからアクセラベースに変更され車格が高くなるという情報もあります。
2019年内に市販化が期待されるスカイアクティブ‐Xは、ガソリンを爆発させずに着火させて燃焼を起こす画期的なエンジンシステムを、「HCCI(予混合圧縮着火)」等の技術力によって実現します。
ガソリンを爆発させないことによるメリットには、CO2の排出量減少・燃費向上・トルク上昇などが挙げられます。そのため、次期CX-3がSKYACTIV‐Xを搭載すれば走行性能は向上し、更なる低燃費が達成されます。
新型CX-3もCX-5と同様にディーゼルハイブリッドをラインナップする可能性がある
マツダはCX-5以外のSUVにも独自開発を行うマイルドハイブリッドシステムを設定する方針です。そのため、新型CX-3からもディーゼルハイブリッド車がラインナップする可能性は十分にあります。
SKYACTIV‐Xを搭載した際の2代目CX-3の燃費は19.4km/L、ディーゼルハイブリッド車の燃費は28.4km/Lと推測
マツダの新型ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を導入した場合には、現行モデルが搭載するSKYACTIV-Dよりも20%ほどの低燃費を実現すると言われています。単純計算を行えば、同エンジンを搭載した場合の2代目CX-3のガソリン車のFFモデルは19.4.km/L、4WDモデルでは18.2km/Lの数値を実現すると思われます。
同様に20%ほどの低燃費を実現できると噂されるディーゼルハイブリッド車が、2代目CX-3から登場すれば、FFモデルでは28.4km/L、4WDモデルでは25.4km/Lもの低燃費を実現すると予測されます。
※ともに現行モデルのWLTCモードのデータを基にした推測値です。
エンジン | SKYACTIV D1.8 | SKYACTIV G2.0 | ||
---|---|---|---|---|
駆動 | FF | 4WD | FF | 4WD |
WLTCモード | 23.2km/L | 21.2km/L | 16.2km/L | 15.2km/L |
市街地モード | 21.3km/L | 19.7km/L | 11.9km/L | 11.9km/L |
郊外モード | 23.5km/L | 21.6km/L | 15.9km/L | 15.9km/L |
高速道路モード | 24.4km/L | 22.0km/L | 17.9km/L | 17.2km/L |
フルモデルチェンジによって誕生する2代目CX-3はバージョンアップしたマツダの安全システム「i-ACTIVSENSE」を採用する可能性が高い
フルモデルチェンジ後の2代目CX-3は、バージョンアップしたマツダの予防安全システム「i‐ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を搭載する可能性が高いです。
2017年6月に行われた一部改良によって、CX-3は車線逸脱警報システム等がパッケージングされる「アイ・アクティブセンス」を標準装備しました。
フルモデルチェンジによって更なる進化を遂げる2代目CX-3は、夜間における歩行者認識精度を引き上げた「アドバンス・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」や、新機能をパッケージングしたアイ・アクティブセンスを搭載すると思われます。
2代目CX-3の価格帯は、ガソリン車で230万円~300万円、ディーゼル車では320万円~350万円になると予想
2代目CX-3のガソリン車の価格帯は230万円~300万円、ディーゼル車の価格帯は320万円~350万円になると予想します。
ディーゼル車ではボディサイズの拡大、及び安全システムのグレードアップや室内装備の充実が図られるため、現行モデルの価格帯に10万円の金額を上乗せして求めました。
ガソリン車は、新型エンジン「SKYACTIV‐X」を搭載した場合の上乗せ額は15万円と算定し、合わせた計25万円を現行モデルの価格帯に加算して求めました。
CX-3の現行モデルとCX-5の価格差は約40万円です。新型モデルに移行する際にCX-3の価格帯がCX-5の価格帯を上回ってしまえば、両車のランクが逆転してしまうために、価格上昇は40万円以下と設定しました。
モデル | CX-3 | CX-5 |
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ガソリンエンジン | 2,279,200円~2,950,200円 | 2,909,500円~3,140,500円 |
ディーゼルエンジン | 3,192,200円~3,434,200円 | 3,228,500円~3,459,500円 |
クロスオーバーSUVのCX-3のモデルチェンジ遍歴
CX-3はマツダが販売するコンパクトサイズのクロスオーバーSUVです。デザインテーマの「鼓動-Soul of Motion」と「SKYACTIV TECHNOLOGY」を前面に採用しています。ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの2タイプが用意されています。
1.5Lガソリン車には「15S」「15S Touring」が、2.0Lガソリン車には「20S PROACTIVE S Package」が、1.8Lディーゼル車には「XD」「XD PROACTIVE S Package」のグレードが設定されています。
CX-3 DKLFW/DKLAW/DKEFW/DKEAW/DK5FW/DK5AW/DK8FW/DK8AW型(2015年~)
2015年2月、CX-3がデビューします。「XD」「XD Touring」「XD Touring L Package」のラインナップで、直列4気筒1.5Lディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載しています。12月には商品改良で、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を標準装備とし、走行面では乗り心地を改善。インテリアに黒革内装仕様を追加設定しました。
2016年10月、商品改良で安全装備の充実とボディカラーの変更。同時に特別仕様車「XD Noble Brown」を発表。翌11月発売。
2017年6月、一部改良でガソリン車を追加のため、直列4気筒2.0Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を新設定しました。グレードは「20S」「20S PROACTIVE」「20S L Package」の3種類。特別仕様車「XD Noble Brown」に改良を加えて継続販売年、新たに「20S Noble Brown」を追加しました。
2018年5月、商品改良で「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」の一部を採用した商品改良モデルを発売。「20S PROACTIVE S Package」「XD PROACTIVE S Package」が新設定されました。
2020年4月、マツダ創立100周年記念の「100周年特別記念車」を発表。5月、商品改良で、「SKYACTIV-G 1.5」搭載車を新設定。グレード体系が整理されm2.0Lガソリン車は「20S PROACTIVE S Package」、1.8Lディーセル車は「XD」と「XD PROACTIVE S Package」のみとなります。また、「100周年特別記念車」に「15S 100周年特別記念車」を追加設定しました。10月、特別仕様車「15S Urban Dresser」を発売。
2021年10月、一部商品改良でグレード体系を整理し、ガソリンモデルは1.5Lのみに。「XD PROACTIVE S Package」を「XD Touring」に名称を変更しました。同時に特別仕様車「Super Edgy」を発表。
2022年6月、日本工場での生産を終了し、タイ・メキシコ工場での生産のみとなり、日本へは逆輸入という形になりました。
2023年9月、商品改良で「15S」「XD」を廃止。特別仕様車では「Super Edgy」にかわり、「Vivid Monotone」を新設定しました。
CX-3のモデル | 販売年表 |
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DKLFW/DKLAW/DKEFW/DKEAW/DK5FW/DK5AW/DK8FW/DK8AW型 | 2015年~ |
モデルチェンジによって更に魅力的な車へと進化する新型CX-3はライバル車を猛追してコンパクトSUV市場をさらに盛り上げる
2015年2月に誕生したCX-3は、発売当初はSUVに小型ディーゼルエンジンを搭載させた燃費特性に優れた車として話題を集めました。しかし、室内空間の狭さがネックとなり、ロングドライブに窮屈さを感じるなどのウィークポイントが指摘されたため、販売が伸び悩んでしまいました。
車種名 | 販売台数 |
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C-HR | 117,299台 |
ヴェゼル | 64,322台 |
CX-3 | 15,180台 |
CX-3の2017年の販売台数をライバル車と比較すれば、C-HRとは約7倍、ヴェゼルとは約4倍もの開きがあります。
2024年以降のモデルチェンジでボディサイズをワイド化して、画期的なガソリンエンジン「SKYACTIV‐X」を搭載し、ディーゼルハイブリッドを新設定して商品力を飛躍させる新型CX-3は先行するライバル車を猛追します。