BMW X5のモデルチェンジ情報:第5世代は5つの駆動方式、初のEV「iX5」も登場
BMWのプレミアムSUV(SAV)を代表する「X5」が、第5世代となる新型へとフルモデルチェンジを果たしました。1999年の初代誕生以来、モデルチェンジを重ねながらプレミアムSUV市場を牽引してきたX5ですが、今回の新型では「1つのモデル、5つのドライブシステム」という技術開放戦略を掲げ、シリーズ初となる完全電気自動車(BEV)「iX5」を含む多彩なパワートレインを用意した点が最大のトピックです。本記事では、新型X5のデザインや走行性能、安全装備、そして価格・発売時期の情報まで、注目ポイントを詳しく解説します。
BMW新型X5がワールドプレミア:SAVの先駆者が第5世代へ進化、初の電気自動車「iX5」も登場
独BMWは2026年6月30日、プレミアムSUV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の先駆者である「X5」の第5世代となる新型モデルを世界初公開しました。今回のフルモデルチェンジでは、「1つのモデル、5つのドライブシステム」という技術開放戦略を掲げ、BMWブランドとして初めて同一モデル内で5種類のパワートレインを展開するのが最大のトピックです。ラインナップには、48Vマイルドハイブリッド技術を搭載したガソリンおよびディーゼルエンジン車、システム出力489ps〜612psを誇るプラグインハイブリッド車(PHEV)に加え、シリーズ初となる完全電気自動車(BEV)の「iX5」が設定されています。さらに、トヨタ自動車と共同開発した第3世代燃料電池システムを積む水素燃料電池車「iX5ハイドロジェン」も将来的に導入される予定です。
注目すべきBEVモデルの「iX5 60 xDrive」は、第6世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、システム最高出力578ps(425kW)を発生するとともに、WLTPモードで最大645〜845kmという驚異的な航続距離を実現しています。また、800Vのシステム電圧に対応することで最大460kWの超急速充電が可能となり、わずか10分の充電で約350km走行分のエネルギーを補給できる性能を備えています。PHEVモデルにおいても、電気のみでの走行距離が最大102km(WLTP暫定値)に達するなど、電動化へのシフトが鮮明に打ち出されました。
エクステリアは、最新のデザイン言語「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の要素をSUVとして初めて取り入れ、垂直に配置された「BMWキドニーグリル・アイコニック・グロー」や、独自の「ダブルX」ライトアイコンを備えたLEDヘッドランプによって、一目で新型とわかる強烈な存在感を放っています。サイドビューでは、BピラーおよびCピラーに統合された新意匠のドアハンドル「BMWウィングレット」を採用したことで、フラッシュサーフェス化された滑らかでモダンなシルエットを実現しました。
インテリアもデジタル体験を中心に全面的に刷新され、フロントガラスの下部全域に情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」や、助手席専用の14.6インチ「BMWパッセンジャー・スクリーン」が初採用されています。物理ボタンを最小限に抑えたコックピットには、BMWとして初めて天然素材の「スレート(石板)」が使用されるなど、革新的な素材とデジタル技術が融合したラグジュアリーな空間となっています。新型X5の生産は、2026年8月より米国のスパルタンバーグ工場で開始される予定です。市場投入は、ドイツにおいて内燃機関モデルが2026年11月28日から、BEVおよびPHEVモデルは2026年10月から受注を開始し、2027年初頭の販売開始が見込まれています。
BMW X5の軌跡:SAVという新ジャンルを確立し、進化を続けるプレミアムSUVの先駆者
BMW X5は、1999年に初代モデルが登場して以来、「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」という独自のコンセプトを掲げ、プレミアムSUV市場を牽引してきた象徴的なモデルです。それまでのSUVにはなかったBMWらしい優れた走行ダイナミクスと、日常の使い勝手、長距離走行の快適性を高い次元で融合させたことで、世界的なベストセラーとなりました。約30年にわたる歴史の中で幾度ものモデルチェンジを経て、X5は常にBMWの「Xファミリー」のリーダーとして、ブランドの革新を象徴する役割を担ってきました。
初代(1999年):SUVの概念を覆した「SAV」の誕生
1999年、BMW初のSUVとして誕生した初代X5(E53型)は、BMWが培ってきた俊敏でスポーティなクーペやセダンのノウハウをミドルサイズSUVに注ぎ込んだモデルです。従来のオフローダーとは一線を画す、オンロードでの卓越したハンドリング性能を打ち出したことで、「SAV」という新たなカテゴリーを定義しました。生産は当初から米国サウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場で行われており、この地は現在も「Home of X(Xモデルの故郷)」として世界最大のBMW生産拠点となっています。
2代目・3代目:利便性の向上と電動化への第一歩
2006年に登場した第2世代では、BMW車として初めて3列目シートが設定され、ファミリーユースとしての実用性がさらに高まりました。2009年には、BMW M社が手がける初のSAVであり、かつ同社初のターボエンジン搭載車となるハイパフォーマンスモデル「BMW X5 M」が導入され、大きな話題を呼びました。2013年発表の第3世代では、空力性能の向上やエンジンの高効率化が図られました。さらに2015年には、BMW初の市販プラグインハイブリッド(PHEV)モデルである「BMW X5 xDrive40e iPerformance」が登場し、ブランド全体の電動化戦略における重要なマイルストーンを打ち立てました。
4代目(2018年):デジタル化と新技術の実験場
2018年に登場した第4世代は、すべてのモデルに8速ステップトロニックが標準装備されるなど、基本性能が底上げされました。この世代では先進的な運転支援システムが大幅に強化されたほか、2021年には次世代の駆動システムとして水素燃料電池車(FCEV)のプロトタイプ「BMW iX5 Hydrogen」が公開されました。2023年春からは世界各地の選定地域でパイロット・フリート(実証試験車)としての運用が開始され、カーボンニュートラルへの多様なアプローチを提示しています。
5代目(2026年):ノイエ・クラッセと共に歩む新時代
2026年に発表された第5世代となる新型X5は、BMWの次世代デザインおよび技術コンセプトである「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の要素を色濃く反映しています。この最新世代では、ブランド初となる同一モデル内での「5種類のドライブシステム」という戦略を掲げました。伝統の内燃機関から、シリーズ初となる完全電気自動車(BEV)の「iX5」、さらには将来導入予定の水素燃料電池車まで、顧客の多様なライフスタイルに合わせた幅広い選択肢を提供することで、SAVの物語を新たな章へと進めています。
BMW新型X5のエクステリア:ノイエ・クラッセの言語を纏った、SAVの新たな象徴
第5世代として登場した新型BMW X5(G65型)のエクステリアは、BMWの次世代デザインおよび技術コンセプトである「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の言語を、SUV(SAV)モデルとして初めて取り入れた記念碑的なモデルです。伝統的なX5の力強いプロポーションを維持しながらも、余計なラインを削ぎ落としたモノリシック(一体的)なフォルムへと進化し、どの角度から見ても自信に満ちた存在感を放っています。
フロント:垂直のキドニーグリルと革新的な「ダブルX」ライト
フロントマスクの最大の特徴は、垂直に配置され、縁取りが発光する「BMWキドニーグリル・アイコニック・グロー」です。これと組み合わされるアダプティブLEDヘッドライトには、新しい「ダブルX」ライトアイコンが採用されました。このアイコンにはロービーム、デイタイム・ランニング・ライト、ウィンカーの全機能が統合されており、昼夜を問わず一目で新型X5とわかる独創的なシグネチャーを形成しています。なお、ハイパフォーマンスモデルの「X5 M60e xDrive」には、専用の「BMW M イエローライト」が装備されます。
サイド:フラッシュサーフェス化と新意匠「ウィングレット」ハンドル
サイドビューは、滑らかで遮るもののない表面構成が特徴です。従来のドアハンドルに代わり、BピラーおよびCピラーに統合された新開発のドアハンドル「BMWウィングレット」を採用しました。このハンドルは、軽く触れるだけでドアを開けることができ、サイドセクションのフラッシュサーフェス化に大きく貢献しています。また、ホイールベースが従来より2.4インチ(約6cm)延長されたことで、より伸びやかでエレガントなシルエットを実現するとともに、足元には標準の21インチから最大23インチまでの迫力あるホイールが設定されています。
リア:奥行きのある3Dライトと力強いスタンス
リアセクションでは、フロントのテーマを反復する3次元的な「ダブルX」グラフィックを備えたスリムなリアライトが目を引きます。このライトは車幅いっぱいに広がっており、ワイドなショルダーラインを強調しています。また、リアバンパーのカラーを地面に近い位置まで引き下げて配置することで、視覚的な重心を低く見せ、路面に張り付くような安定感のあるスタンスを演出しています。車両に近づくと、前後ライトやドアハンドル、さらには路面に投影される「セレモニアル・ライト・カーペット」が連動する、パーソナライズされたウェルカムアニメーションがドライバーを迎えます。
ボディカラーとカスタマイズ:全11色の多彩な展開
新型X5には、合計11色のボディカラーが用意されています。その中には、X5として初採用となる以下の5つの新色が含まれます。
- スペース・シルバー・メタリック
- グレイ・パイン・メタリック
- バンクーバー・グリーン・メタリック
- BMW Individual フローズン・タンザナイト・ブルー・メタリック(2026年後半導入)
- BMW Individual フローズン・スペース・シルバー・メタリック(2026年後半導入)
さらに、2027年4月からは、より幅広い顧客の要望に応える「BMW Individual」の特別注文カラーの展開も予定されており、SAVの先駆者に相応しい高度なパーソナライゼーションが可能となっています。
BMW新型X5のインテリア:デジタル革新と天然素材が融合する、次世代の「ノイエ・クラッセ」体験
第5世代となる新型BMW X5(G65型)のインテリアは、エクステリアのモノリシックなデザイン言語を継承し、デジタル技術とラグジュアリーな素材が融合した、全く新しい空間へと生まれ変わりました。水平基調のアーキテクチャを採用したコックピットは、運転席から助手席までを包み込む「ラップアラウンド」デザインとなっており、乗員に開放感と安心感を同時に提供します。物理ボタンを極限まで削ぎ落とし、最新の「BMWパノラミックiDrive」を中心とした直感的なデジタル体験を中核に据えることで、ドライバーが運転に集中できる環境が整えられています。
「BMWパノラミック・ビジョン」と助手席専用スクリーンの初採用
新型X5のデジタル・センターピースは、フロントガラスの下部全域に情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」です。これにより、車速やナビゲーションなどの重要な運転情報が、ドライバーの視線移動を最小限に抑えた形で表示されます。さらに、ダッシュボード中央には17.9インチの大型セントラル・ディスプレイが配置され、助手席側にはBMW X5として初となる14.6インチの「BMWパッセンジャー・スクリーン」がオプション設定されました。この助手席専用スクリーンでは走行中も動画ストリーミングやゲームを楽しむことができますが、ドライバーの脇見を検知すると画面を自動で減光する「ビジビリティ・シールド」機能によって安全性が確保されています。
物理ボタンを削ぎ落としたミニマルな造形と、BMW初の天然石「スレート」
インテリア素材には、BMWとして初めて天然石の「スレート(石板)」が採用されました。この薄く加工されたスレートはセンターコンソールの操作パネルに使用され、ガラス製のギアセレクターやボリュームコントローラーと組み合わされることで、これまでにない触感的でラグジュアリーな雰囲気を演出しています。ステアリングホイールは「ノイエ・クラッセ」の流れを汲む2スポークの新デザインとなり、必要な時だけ機能が浮かび上がる「シャイ・テック」コンセプトのタッチ操作ボタンが統合されています。また、3次元的なバックライトを備えたアンビエント・ライト・ストリップがドアからダッシュボードへと連続し、走行モードや時間帯に合わせて室内の雰囲気をダイナミックに変化させます。
延長されたホイールベースがもたらす広大な後席空間と、究極の快適性
車体設計の進化により、ホイールベースが従来モデルから2.4インチ(約6cm)延長されたことで、後部座席の足元スペースが大幅に拡大しました。標準装備のスポーツシートには、動物由来の素材を使用しない高品質な「ヴェガンザ」が採用され、長距離走行でも疲れにくいクッション性が確保されています。また、最大18個のスピーカーを備え、Dolby Atmosに対応した「Bowers & Wilkins サラウンド・サウンド・システム」が、車内を没入感のある音響空間へと変貌させます。ラゲッジルーム容量は、48Vマイルドハイブリッドモデルで650リットルから最大1,850リットルを確保しており、SAVとしての高い実用性も維持されています。さらに、AmazonのAlexa+ AIテクノロジーを搭載した最新の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」により、空調や照明の操作を自然な会話で行うことが可能です。
BMW新型X5の走行性能:革新の「Heart of Joy」と5つのパワートレインがもたらす異次元のダイナミクス
第5世代となった新型BMW X5(G65型)は、「1つのモデル、5つのドライブシステム」という技術開放戦略を掲げ、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)としての走行性能をかつてない高みへと引き上げました。伝統の直列6気筒エンジンから、シリーズ初となる完全電気自動車(BEV)の「iX5」、さらには将来導入予定の水素燃料電池車まで、あらゆるモビリティのニーズに対応する幅広いラインナップを展開しています。特にBEVモデルでは、次世代の制御中枢「Heart of Joy」を採用したことで、BMWが標榜する「駆けぬける歓び」をデジタル時代に再定義しています。
シリーズ初のBEV「iX5」:800V超急速充電と驚異のシステム出力
新型X5における最大のハイライトは、フル電動モデル「iX5 60 xDrive」の投入です。第6世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、前後2基の電気モーターによって最高出力425kW(578ps)、最大トルク805Nm(593lb-ft)という圧倒的なパワーを発生します。これにより、0-100km/h加速はわずか4.6秒に達します。また、800Vのシステム電圧に対応した革新的な充電技術を備えており、最大460kWの超急速充電が可能です。適した急速充電ステーションを利用すれば、わずか10分の充電で最大350km走行分のエネルギーを補給でき、EVの課題であった長距離移動の利便性を大幅に改善しています。
進化したPHEVとICE:Mモデルに迫るパワーと実用的な航続距離
プラグインハイブリッド(PHEV)モデルも大幅な進化を遂げました。ハイパフォーマンス仕様の「X5 M60e xDrive」は、直列6気筒エンジンと電気モーターの組み合わせにより、システム最高出力450kW(612ps)、最大トルク800Nm(590lb-ft)を叩き出し、0-100km/h加速は4.5秒を記録します。標準的なPHEVである「X5 50e xDrive」でも489psのシステム出力を誇り、電気のみでの航続距離は最大102km(WLTP暫定値)に達するなど、日常走行の大部分を排出ガスゼロでカバーすることが可能です。一方、48Vマイルドハイブリッド技術を搭載した内燃機関(ICE)モデルも継続され、ガソリンの「40 xDrive」は400ps、ディーゼルの「40d xDrive」は313psを発揮し、高い効率性と力強い加速を両立しています。
制御の革命「Heart of Joy」:AIと人が共生する「シンビオティック・ドライブ」
iX5および将来の水素モデルには、ドライビング・ダイナミクスを統括する新開発の中央制御ユニット「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」が搭載されています。この「スーパーブレイン」は従来のシステムよりも最大10倍高速に動作し、駆動、ブレーキ、ステアリング、回生ブレーキの各機能をミリ秒単位で統合制御します。これに付随する「BMWシンビオティック・ドライブ」は、AIによるアシストとドライバーの操作をシームレスに融合させます。例えば、停止直前のブレーキ操作を自動で最適化し、揺り戻しのないスムーズな完全停止を実現する「BMWソフトストップ」機能などが、上質な乗り心地に貢献しています。
精緻を極めたシャシー:巨体を感じさせない俊敏なハンドリング
新型X5は、前後約50:50の理想的な重量配分を維持しつつ、全車にアダプティブ・サスペンションを標準装備しています。さらに走行性能を追求するオプションとして、後輪を最大3.2度操舵させる「インテグラル・アクティブ・ステアリング」が用意されており、最小回転半径を約0.8m短縮することで、都市部での取り回しと高速域での安定性を向上させています。また、BEVおよびPHEV向けに設定された「アダプティブ・シャシー・コントロール・プロフェッショナル」には、48V電動モーターを用いたアクティブ・ロール・スタビライザーが含まれます。これにより、コーナリング時の車体の傾きを最小限に抑え、SUV特有の重心の高さを感じさせない、スポーツカーのような鋭いハンドリング性能を実現しています。
新型BMW X5の安全性能:人とAIが高度に融合する「BMWシンビオティック・ドライブ」でSAVの安全を再定義
新型BMW X5(第5世代/G65型)は、革新的な「BMWシンビオティック・ドライブ」の採用により、ドライバーと人工知能(AI)が高度に連携する新たな安全性能の基準を確立しました。このシステムは、単なる自動化の追求ではなく、ドライバーが常に運転に関与しながらAIが適切にサポートすることで、あらゆる走行状況において直感的で安心感のあるドライビング体験を提供します。
「BMWシンビオティック・ドライブ」:人とAIのシームレスな共生
新型X5に搭載されたSAEレベル2の運転支援システムは、ドライバーの操作をAIが補完する「BMWシンビオティック・ドライブ」を核としています。このコンセプトにより、アシスト機能が作動中であっても、ドライバーはシステムを完全に解除することなく加速やステアリング操作、ブレーキ操作を行うことができ、自身の運転スタイルに合わせた柔軟な対応が可能です。また、車線維持アシストなどのアクティブセーフティ機能は、ドライバーの視線やステアリングの挙動から意図を読み取り、衝突のリスクや意図しない車線逸脱を検知した際にのみ最適に介入します。
高速道路でのハンズフリー走行と「視線」による自動車線変更
オプションの「モーターウェイ&シティ・アシスタント」を装備すると、アクセス制限のある高速道路において、最高時速130km/hまでのハンズフリー走行が可能になります。このシステムには、BMW初となる「視線による確認(Eye Activation)」を備えた自動車線変更機能が含まれています。車両が前方の遅い車に追いついた際にAIが車線変更を提案しますが、ドライバーが適切なサイドミラーに目を向けるだけでその操作が承認され、安全が確認された場合に自動でウィンカーが作動し車線を変更します。また、「Address-2-Address」のコンセプトに基づき、分岐路での誘導や信号機での制動・再発進、ロータリーの通過なども高度に支援します。
センサーとAIが守る周囲の安全:野生動物やサイクリストも検知
標準装備のアクティブ・セーフティ機能も大幅に強化されており、回避アシスト付き緊急ブレーキ、アクティブ・ブラインドスポット・ディテクション、側面衝突警告などが網羅されています。最新の緊急ブレーキアシストは、道路を横切る歩行者や車両だけでなく、新たに野生動物の検知にも対応しました。さらに、停車時に後方からサイクリストなどが接近している場合に、ドアの開放を遅らせる、あるいは一時的に阻止して衝突を防ぐ「降車警告(Exit warning)」機能も備え、乗員だけでなく周囲の交通参加者の安全も確保します。
電気自動車独自の制御技術とデジタル安全機能
完全電気自動車の「iX5」および将来の水素モデルには、回生ブレーキと物理ブレーキをミリ秒単位で統合制御する中央制御ユニット「Heart of Joy」が搭載されています。これにより、停車直前の不快な揺り戻しを抑えてスムーズな完全停止を実現する「BMWソフト・ストップ」機能が作動し、快適で安全な減速を実現します。また、インテリアのデジタル面でも安全性が考慮されており、初採用の「BMWパッセンジャー・スクリーン」には、ドライバーの脇見を検知すると自動で画面を減光して注意散漫を防ぐ「ビジビリティ・シールド」機能が統合されています。
インテリジェントな駐車支援とリモート操作
駐車面では、AIによるスペース検知と操作計画を行う「パークアシスト」が標準装備され、マルチファンクション・ステアリングホイールの操作だけで直感的に駐車を完了させることができます。オプションの「パーキング・アシスタント・プロフェッショナル」を選択すれば、車両から最大約5メートル(15フィート)離れた場所からスマートフォンアプリ「My BMW」を使用してリモート操作で駐車を行うことも可能です。さらに、最大200メートルまでの走行ルートを記録して自動で再現する「マニューバ・アシスタント」により、狭い自宅の車庫入れなどもAIのサポートで正確に行えます。
BMW新型X5の価格と諸元:多様なライフスタイルに応える「5つのパワートレイン」の布陣
第5世代となる新型BMW X5(G65型)は、BMWの「技術開放戦略」を具現化し、同一モデル内でガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)、完全電気自動車(BEV)、そして将来的な水素燃料電池車(FCEV)という5種類のドライブシステムを展開します。2026年8月に米国のスパルタンバーグ工場で生産が開始され、同年11月のドイツ市場を皮切りに世界各国へ順次投入される予定です。
主要グレード一覧と市場導入価格
新型X5のラインナップは、伝統の内燃機関から革新的な電気駆動まで多岐にわたります。米国市場におけるメーカー希望小売価格(MSRP)は、ガソリンモデルの「X5 40」が69,800ドルから、シリーズ初となる完全電気自動車「iX5 60 xDrive」が79,800ドルからと発表されています。
日本市場での価格は現時点で未発表ですが、北米価格(約1,100万〜1,270万円 ※1ドル158円換算)に、日本国内での現行モデル(G05型)の価格帯(約1,300万円〜)や、800V超急速充電技術、天然素材「スレート」の採用といった大幅な技術刷新を考慮すると、エントリーモデルで1,400万円台から、ハイパフォーマンスなiX5やM60eは1,700万〜1,900万円前後になると予想されます。
主要諸元とタイヤ・ホイールサイズ
新型X5は、全長約5メートル、全幅2メートルの堂々たる体躯を維持しつつ、ホイールベースを従来より約6cm(2.4インチ)延長したことで、後席の居住性とSAVらしい力強いスタンスを両立しています。足元には標準で21インチの混合サイズタイヤを装備し、オプションでBMW X5として初となる23インチホイールまで選択可能です。
| 項目 | BMW X5 40 xDrive (ガソリン/MHEV) | BMW X5 40d xDrive (ディーゼル/MHEV) | BMW X5 50e xDrive (PHEV) | BMW X5 M60e xDrive (PHEV/M) | BMW iX5 60 xDrive (BEV) |
|---|---|---|---|---|---|
| パワートレイン | 3.0L 直6ターボ + 48V | 3.0L 直6ディーゼルターボ + 48V | 3.0L 直6ターボ + モーター | 3.0L 直6ターボ + モーター | 第6世代 eDrive (前後2モーター) |
| システム最高出力 | 400 hp (294 kW) | 313 hp (230 kW) | 489 hp (360 kW) | 612 hp (450 kW) | 578 hp (425 kW) |
| 最大トルク | 580 Nm | 670 Nm | 700 Nm | 800 Nm | 805 Nm |
| 0-100km/h加速 | 5.3 秒 | 6.1 秒 | 5.0 秒 | 4.5 秒 | 4.6 秒 |
| 全長 / 全幅 / 全高 (mm) | 4,994 / 2,000 / 1,751 | 4,994 / 2,000 / 1,751 | 4,994 / 2,000 / 1,751 | 4,998 / 2,000 / 1,751 | 4,994 / 2,000 / 1,748 |
| ホイールベース (mm) | 3,035 | 3,035 | 3,035 | 3,035 | 3,035 |
| 車両重量 (kg) | 2,365 | 2,430 | 2,640 | 2,715 | 2,900 |
| 航続距離 (WLTP) | – | – | 86 – 102 km (EVモード) | 81 – 98 km (EVモード) | 645 – 845 km |
| 標準タイヤサイズ | 前: 255/50 R21 / 後: 285/45 R21 (混合サイズ) | ||||
| ホイールサイズ | 21インチ標準 (オプションで22、23インチ設定あり) | ||||
| 参考価格 (US MSRP) | $69,800〜 | (欧州向け先行導入) | $77,500〜 | 未発表 | $79,800〜 |
2026年6月24日第4世代集大成「Final Edition」と新エントリー「original」発売
プレミアムSUVの代名詞として高い人気を誇るBMW X5に、2026年6月24日、現行第4世代の締めくくりとなる2つの注目モデルが追加されました。装備を厳選して価格を抑えた新エントリーモデル「original」と、豪華装備で世代の集大成を飾る特別仕様車「Final Edition」です。1999年の登場以来、モデルチェンジを重ねながら進化を続けてきたX5にとって、次期型への世代交代を控えた現行モデルの魅力を凝縮した内容といえます。この記事では、新たに加わった2モデルの価格や装備内容を中心に、X5の歴史やデザイン、走行性能、安全性能まで詳しく解説します。
BMW X5に新エントリーモデル「original」追加、厳選装備で1298万円から発売
ビー・エム・ダブリューは2026年6月24日、プレミアムSUV「X5」のラインアップに新たなエントリーモデルとなる「BMW X5 xDrive40d original(オリジナル)」を追加し、同日より全国の正規ディーラーで販売を開始しました。納車は2026年7月以降を予定しており、メーカー希望小売価格は12,980,000円(税込)に設定されています。
この新モデル「original」は、X5が誇る高い走行性能や実用性を維持しながら、標準装備品を厳選することでより魅力的な価格を実現したモデルです。パワートレインには、直列6気筒ディーゼルエンジンに電気モーターを組み合わせた「BMW 48Vインテグレイテッド・ハイブリッド」を搭載しており、発進や加速時の燃料消費を抑えつつ、スムーズで上質なドライブ体験を提供します。また、快適な乗り心地を支えるエア・サスペンションや、狭い場所での取り回しを容易にするインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングも標準装備されました。
機能面では、最大7名の乗車を可能にする格納式の3列目シートを装備しており、ファミリーやレジャーといった多彩な用途に応える仕様となっています。さらに、安全・運転支援システムについても、高速道路渋滞時のハンズ・オフ・アシスト機能を含む最先端の「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」をはじめ、車両周囲を確認できるサラウンド・ビュー・システム、スマートフォンでエンジン始動が可能な「デジタル・キー・プラス」、BMWドライブ・レコーダーなど、上位モデルと同等の先進装備が多数盛り込まれています。
用意されるボディ・カラーは、BMWの伝統的な「アルピン・ホワイト」と、精悍な「ブラック・サファイア(メタリック)」の2色から選択が可能です。
第4世代BMW X5の最後を飾る特別仕様車「Final Edition」発売、豪華装備で1398万円から
ビー・エム・ダブリューは2026年6月24日、プレミアムSUV「X5」の第4世代モデルのラストを飾る特別仕様車「BMW X5 xDrive40d Final Edition(ファイナル・エディション)」を発表し、同日より全国の正規ディーラーで販売を開始しました。納車は2026年7月以降を予定しており、メーカー希望小売価格は13,980,000円(税込)に設定されています。この特別仕様車は、1999年に誕生したSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)の先駆者であるX5の現行世代が築き上げてきた、洗練されたスタイルとスポーティネスの集大成となる一台です。
ベースモデルには、力強い走りを実現する直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載した「BMW X5 xDrive40d M Sport」が選ばれました。パワートレインには48Vインテグレイテッド・ハイブリッド・システムを採用しており、電気モーターがエンジンをアシストすることで、発進や加速時の燃料消費を抑えつつ、スムーズで快適な走行を可能にしています。走行性能においては、路面状況に合わせて最適な乗り心地を提供する「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」や、後輪を操舵して取り回しを容易にする「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」を標準装備し、プレミアムSUVに相応しい高い動的性能と快適性を両立しています。
外装および内装には、その名に相応しい数々の特別装備が盛り込まれました。エクステリアでは「M スポーツ・パッケージ・プロ」を標準装備し、レッド・ハイグロス・キャリパーを備えたMスポーツ・ブレーキや、22インチのBMW Individualライト・アロイ・ホイール・マルチスポーク・スタイリング745Iを装着することで、圧倒的な存在感とスタイリッシュなデザインを強調しています。インテリアでは、Mカーボン・ファイバー・トリムやMアルカンターラ・アンソラジット・ルーフ・ライニングを採用し、上質な空間を創出しました。さらに、開放的なドライブを愉しめるパノラマ・ガラス・サンルーフや、BMW Individualエクステンド・レザー・メリノを使用したシート、そして最大7名の乗車を可能にする格納式の3列目シートも装備されています。
ボディ・カラーは、M カーボン・ブラック(メタリック)、ミネラル・ホワイト(メタリック)、マンハッタン(メタリック)、スカイスクレイパー・グレー(メタリック)の計4色が用意されており、選択したカラーに合わせてブラックまたはタルトゥーフォのインテリア・カラーが組み合わされます。
逞しさとエレガンスが共鳴する、BMW X5の精悍なエクステリア
BMW X5は、伝統的なスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)としての逞しさと、現代的な洗練さを高次元で融合させたデザインを特徴としています。2023年に実施された一部改良により、内外装はさらにモダンに研ぎ澄まされ、プレミアム・ミドル・セグメントにおけるリーダーとしての風格がより強固なものとなりました。ワイドなスタンスを強調する水平方向のデザインや、明快なキャラクター・ラインが、どの角度から見ても揺るぎない自信と気品に満ちたプロポーションを形作っています。
圧倒的な存在感を放つアイコニック・グローとLEDヘッドライト
フロント・セクションの象徴となるのは、キドニー・グリルを輝かせる「BMWアイコニック・グロー」です。これはワイドなフロント・マスクを印象付け、夜間でも一目でBMWと分かる圧倒的な存在感を主張します。これに組み合わされるアダプティブLEDヘッドライトはマトリックス機能を備え、車速やステアリング・アングルに応じて照射範囲を最適化することで、良好な視界を提供します。
躍動感を演出するサイド・ラインと独創的なリヤ・ビュー
サイド・ビューでは、リヤ・ドアから上方へと迫り上がるキャラクター・ラインが、精悍なプロポーションと躍動感を演出しています。足元には、力感溢れるホイール・アーチとともに、モデルによって20インチから最大22インチの大径アルミ・ホイールが装着され、SAVらしいパワフルな走行性能を視覚的にも強調しています。リヤ・セクションでは、立体的な造形と「X」をモチーフにしたデザインが特徴的なLEDテールライトが、モダンでダイナミックな印象を与えつつ、ワイドなスタンスを際立たせています。
彩り豊かなボディ・カラーのバリエーション
ボディ・カラーは、BMWの伝統を受け継ぎつつオーナーの個性を引き立てる多彩な選択肢が用意されています。標準的なラインアップには、ソリッドの「アルピン・ホワイト」をはじめ、「スカイスクレイパー・グレー」「ブラック・サファイア」「ミネラル・ホワイト」「M カーボン・ブラック」「M ブルックリン・グレー」「マンハッタン」といったメタリック・カラーが展開されています。さらに、「BMW Individual ドラバイト・グレー」などの特別塗装色も選択可能です。
2026年6月24日に発表された新モデルにおいては、カラー設定がより厳選されています。エントリー・モデルの「original」では「アルピン・ホワイト」と「ブラック・サファイア」の2色から選ぶことができます。一方、特別仕様車の「Final Edition」では、「M カーボン・ブラック」「ミネラル・ホワイト」「マンハッタン」「スカイスクレイパー・グレー」の計4色が設定されました。この「Final Edition」には、レッド・ハイグロス・キャリパーを備えたMスポーツ・ブレーキや、専用の22インチBMW Individualライト・アロイ・ホイールも装備され、よりスタイリッシュな外観が強調されています。
先進デジタルと上質さが融合した、BMW X5のラグジュアリーな室内空間
BMW X5のインテリアは、「ファンクショナル(機能的)かつエモーショナル(感情的)」というデザイン・コンセプトのもと、直感的な操作性と優雅な雰囲気が高い次元で両立されています。2023年に実施された一部改良により、最新のデジタル技術と職人技が息づくディテールが融合し、プレミアムSUVにふさわしい洗練されたキャビンへと進化を遂げました。
視認性と操作性を極めたBMWカーブド・ディスプレイ
コックピットの主役となるのは、高解像度のインフォメーション・ディスプレイとコントロール・ディスプレイを一体化させた「BMWカーブド・ディスプレイ」です。人間工学に基づき、ドライバー側に緩やかに湾曲したフレームレスのデザインを採用することで、優れた視認性と操作性を実現しています。また、最新の「BMWライブ・コックピット・プロフェッショナル」により、ヘッドアップ・ディスプレイやAR(拡張現実)ビューを用いた直感的なナビゲーション・ガイダンスが提供され、ドライバーの負担を軽減します。さらに、車両をWi-Fiホットスポット化する「パーソナルeSIM」を有効にすれば、車内でのYouTube視聴なども愉しめます。
五感を満たす上質な素材とクラフテッド・クリスタル
インテリアの質感にも一切の妥協はなく、柔らかい肌触りの「BMW Individual エクステンド・レザー・メリノ」を使用したシートが、乗員を心地よく包み込みます。さらに、セレクター・レバーやスタート/ストップ・ボタン、iDriveコントローラーなどの操作部には、手作業による特別なガラス仕上げを施した「クラフテッド・クリスタル・フィニッシュ」が採用され、車内に美しい煌めきと滑らかなタッチをもたらしています。ダッシュボードに配されたアンビエント・ライト・バーは、気分に合わせてカラーを選択でき、洗練された空間をより一層際立たせます。
多彩な用途に応える7人乗りの居住性と快適装備
実用面での大きな特徴は、最大7名の乗車を可能にする「格納式3列目シート」を装備している点です。2列目シートには電動式のコンフォート・エントリー機能が備わっており、3列目へのスムーズなアクセスを可能にしています。また、フロントの保冷/保温機能付カップ・ホルダーや、ステアリングおよびアームレストまでカバーするヒーティング機能など、季節を問わず快適に過ごせる装備が充実しています。さらに、夜間にLEDが美しく輝く「スカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ」や、Bowers & Wilkinsの高級音響システムといった、車内を特別な空間に変えるオプションも用意されています。
特別仕様車「Final Edition」の専用インテリア
2026年6月24日に発表された特別仕様車「Final Edition」では、スポーティかつ上質な個性がさらに強められています。インテリア・トリムには「M カーボン・ファイバー・トリム」が採用され、「M アルカンターラ・アンソラジット・ルーフ・ライニング」や「M シートベルト」と相まって、極めて精悍な室内空間を創出しています。シート・カラーはボディ・カラーに合わせて「ブラック」または「タルトゥーフォ」のレザー・メリノが組み合わされ、現行モデルの最後を飾るにふさわしい豪華な装いとなっています。
あらゆる路面を制する、BMW X5の卓越した走行性能
BMW X5は、「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」の先駆者として、オンロードでの俊敏な走りとオフロードでの高い走破性を高い次元で両立させてきました。2026年6月24日に発表された最新のモデル・ラインアップにおいても、インテリジェントなシステムの数々が精確なハンドリングとゆとりのパワーをもたらし、力強く俊敏なパフォーマンスを実現しています。
効率とレスポンスを劇的に向上させる48Vインテグレイテッド・ハイブリッド
最新のBMW X5には、48Vリチウム・イオン・バッテリーと電気モーターを組み合わせた「48Vインテグレイテッド・ハイブリッド・システム」が採用されています。トランスミッション内に組み込まれた電気モーターが、エンジンをよりダイレクトにアシストすることで、発進時や加速時の燃料消費を抑えつつ、極めてスムーズな走行を可能にしています。また、このモーターはスターターとしても機能するため、アイドリングストップからのエンジン再スタート時の振動が大幅に抑制され、快適で上質なドライブ体験を提供します。
快適な乗り心地と取り回しの良さを支える高度なシャシー制御
走行性能の要となる足回りには、優れた乗り心地を実現する「4輪アダプティブ・エア・サスペンション」が導入されています。これにより、プレミアムSUVに相応しい快適なクルージングを愉しむことができます。さらに、前後輪統合制御ステアリング・システムである「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」も装備されました。このシステムは、狭い場所での取り回しを容易にするだけでなく、高速走行時のレーン・チェンジなどにおける車両の安定性とハンドリングの精度を格段に高めています。
圧倒的なパワーを誇るモデル・バリエーション
パワートレインの中心を担う「xDrive40d」は、直列6気筒DOHCディーゼル・エンジンを搭載し、システム・トータル最高出力259kW(352ps)、最大トルク720Nmという圧倒的なスペックを誇ります。0-100km/h加速は5.5秒(ヨーロッパ仕様値)をマークし、巨体を感じさせない力強い加速を見せます。
また、より過激なパフォーマンスを追求するユーザー向けには、4.4L V型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載した「M60i xDrive」が用意されています。最高出力390kW(530ps)、最大トルク750Nmを発生し、0-100km/h加速は4.3秒という、スポーツカーに匹敵するパフォーマンスを実現しています。このように、BMW X5は日常の都市走行から過酷なフィールドまで、あらゆるシーンで「駆けぬける歓び」を具現化しています。
革新的な運転支援システムが守る、BMW X5の高度な安全性能
BMW X5は、プレミアムSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)として走行性能を追求するだけでなく、最先端の安全技術においてもクラスのベンチマークであり続けています。2023年の大幅な改良により、ハンドル支援機能を含む運転支援システムが最新世代へと強化されました。2026年6月24日に発表された新たなエントリーモデル「original」や特別仕様車「Final Edition」においても、最先端の運転支援システムが標準装備されており、あらゆる走行シーンにおいて高い安全性を実現しています。
渋滞時ハンズ・オフを可能にする「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」
BMW X5には、高性能カメラとレーダー、そして高性能プロセッサーを駆使した最先端の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」が搭載されています。これには、先行車との車間距離を維持しながら加減速を自動で行う「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」が含まれ、渋滞時の運転負荷を大幅に軽減します。さらに、高速道路での渋滞時に一定の条件下でステアリングから手を離しての走行を可能にする「ハンズ・オフ・アシスト機能」を装備しており、長距離ドライブの安全性と快適性を飛躍的に高めています。また、側面衝突の危険を回避する機能や、意図せぬ車線逸脱を防ぐシステムも統合されています。
駐車や取り回しを自動化する「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」
狭い場所での取り回しや駐車をサポートする機能も極めて高度です。「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」は、駐車時のステアリング操作などを車両が自動で行うだけでなく、過去に走行した経路を記録して自動で後退できる「駐車経路自動誘導機能(パーキング・マニューバー・アシスト)」を備えています。これは自宅のガレージなど、最大10個までの駐車ルート(1ルートあたり最大200m)を登録し、再現することが可能です。さらに、センター・ディスプレイに車両周囲の状況を鮮明に映し出す「サラウンド・ビュー・システム」により、死角の少ない安全な取り回しをサポートします。
視認性を高める先進ライトとデジタル・テクノロジー
夜間の安全走行を支える技術として、マトリックス機能を備えた「アダプティブLEDヘッドライト」が採用されています。これは車速やステアリングの角度に応じて照射範囲を調整し、対向車を眩惑させることなく前方の視界を最適に保ちます。また、コックピットの「AR(拡張現実)ビュー」は、フロント・カメラの映像に進行方向のガイダンスを重ねて表示することで、ドライバーの直感的な判断を支援します。加えて、万一の事故や煽り運転などの際に映像を記録する「BMWドライブ・レコーダー」も標準装備されており、ハード・ソフトの両面から乗員を保護する体制が整えられています。
BMW X5の価格と主要諸元:洗練されたラインアップとスペックの全貌
BMW X5は、優れた走行性能と高い実用性を兼ね備えたプレミアム・ミドル・セグメントのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)です。2026年6月24日、現行の第4世代モデルの締め括りとして、装備を厳選した新エントリーモデル「original」と、豪華装備を誇る特別仕様車「Final Edition」がラインアップに加わりました。次のモデルチェンジを見据えて現行世代を締めくくる重要なラインアップであり、ここでは、最新の価格情報および主要な諸元について詳しく解説します。
グレード別メーカー希望小売価格
2026年6月24日現在の日本市場におけるメーカー希望小売価格(税込)は以下の通りです。なお、プラグイン・ハイブリッド・モデルの「xDrive50e M Sport」は2026年3月をもって生産を終了しており、現在は在庫車両のみの販売となっています。
| グレード | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|
| BMW X5 xDrive40d original | 12,980,000円 |
| BMW X5 xDrive40d Final Edition | 13,980,000円 |
| BMW X5 M60i xDrive | 15,970,000円 |
主要諸元
主要モデルのスペックは以下の通りです。BMW X5は全車4輪駆動(xDrive)を採用しており、特にディーゼルエンジンモデルには48Vハイブリッド・システムが搭載され、効率的な走りを実現しています。
| 項目 | xDrive40d(original / Final Edition含む) | M60i xDrive |
|---|---|---|
| 全長×全幅×全高(mm) | 4,935 × 2,005 × 1,770 | 4,935 × 2,005 × 1,770 |
| エンジン形式 | 直列6気筒DOHCディーゼル(48Vハイブリッド) | V型8気筒DOHCガソリン(ツインターボ) |
| システム最高出力 | 259kW (352ps) | 390kW (530ps) |
| システム最大トルク | 720Nm | 750Nm |
| 0-100km/h加速性能 | 5.5秒 | 4.3秒 |
| ラゲージ・ルーム容量 | 550L(後席折りたたみ時 1,770L) | 500〜650L(後席折りたたみ時 1,720〜1,870L) |
タイヤ・ホイールサイズ
装着されるタイヤおよびホイールのサイズは、グレードや選択するオプションによって異なります。特に特別仕様車の「Final Edition」には、専用の大径22インチ・ホイールが標準装備されています。
- 【20インチ】M ライト・アロイ・ホイール・スタースポーク・スタイリング740M バイカラー(オービット・グレー)〔ランフラット・タイヤ〕
- 【21インチ】M ライト・アロイ・ホイール Yスポーク・スタイリング741M バイカラー(オービット・グレー)〔ランフラット・タイヤ〕
- 【21インチ】M ライト・アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング915M バイカラー(ミッドナイト・グレー)〔ランフラット・タイヤ〕
- 【22インチ】BMW Individual ライト・アロイ・ホイール・マルチスポーク・スタイリング745I バイカラー(オービット・グレー):Final Edition専用装備
- 【22インチ】M ライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング742M バイカラー(ジェット・ブラック)
- 【22インチ】M ライト・アロイ・ホイール Vスポーク・スタイリング747M バイカラー(ブラック)
BMW・X5のモデルチェンジ遍歴
X5はドイツのBMWが販売しているSUVで、BMWでは初のSUVとなったモデルです。BMW自身は「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」という独自の呼称を用いており、オフロード性能だけでなくオンロードでの走行性能を重視した点が特徴です。前後50:50の重量配分や4輪独立懸架を備え、走りにこだわるプレミアムSUVというジャンルを切り開きました。アメリカではガソリンエンジンモデルのみですが、日本や欧州ではディーゼルエンジン搭載モデルもラインナップされています。生産は初代から一貫して米国サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場で行われています。
BMW・X5 初代 E53/2000年~2007年
初代X5(E53型)は1999年に世界初公開され、日本では2000年10月にV型8気筒エンジンを搭載する「4.4i」の販売を開始しました。2001年1月には直列6気筒エンジンを搭載した「3.0i」を追加し、同年10月にはスポーティなトップグレード「4.6is」を追加しています。2003年10月には「4.4i」のV型8気筒エンジンの出力を向上させるとともに6速ATを採用しました。翌2004年5月には「4.6is」を廃止し、新たにトップグレードとして新開発のV型8気筒エンジンを積む「4.8is」を追加しています。BMW・5シリーズ(E39型)をベースとしながら、駆動系には当時傘下にあったランドローバーの技術も取り入れ、新しいカテゴリーの自動車として市場を切り開いた一台です。
BMW・X5 2代目 E70/2007年~2013年
2007年6月、フルモデルチェンジで第2世代となり、日本では「3.0si」「4.8i」の2グレードが展開されました。初代と比べて全長が165mm、全幅が60mm拡大され、この世代でBMW車として初めて3列目シートが設定されています。2008年11月には「xDrive30i」「xDrive48i」へとグレード名を改称し、コンフォート・アクセスを標準装備しました。翌2009年7月には、4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載した高性能モデル「X5 M」を導入しています。2010年5月にはマイナーチェンジを実施し、3.0L直列6気筒ターボと4.4L V型8気筒ツインターボへとパワートレインを一新するとともに8速ATを採用し、グレード名も「xDrive35i」「xDrive50i」へ変更されました。2012年1月にはBMWの日本市場初(アルピナを除く)、かつBMWの右ハンドル車初となるディーゼル車「xDrive35d ブルーパフォーマンス」を導入。尿素SCRシステムなどにより、日本のポスト新長期規制と欧州のユーロ6をクリアする環境性能を実現しました。同年6月には「X5 M」が外装デザインを変更するマイナーチェンジを受けています。
BMW・X5 3代目 F15/2013年~2019年
2013年9月にフランクフルト国際モーターショーでワールドプレミアされ、日本では同年10月31日に発表、11月16日よりフルモデルチェンジした3代目の販売が開始されました。「xDrive35d」「xDrive35i」「xDrive50i」の3グレードが導入され、それぞれに「xLine」「Mスポーツ」のトリムラインが用意されています。エクステリアは日本人デザイナーが手がけ、ヘッドランプとキドニー・グリルがつながったフロントマスクが特徴です。先代E70からホイールベースは変わらないものの、全高を低く抑えたロー&ワイドなスタイルとなりました。2014年11月には、575ps/750Nmを発生する4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載した高性能モデル「X5 M」(別モデルコードF85)の販売を開始し、0-100km/h加速4.2秒を記録しました。2015年9月には、2.0L直列4気筒ターボエンジンに電気モーターを組み合わせたBMWコア・ブランド初のプラグイン・ハイブリッドモデル「xDrive40e」を発表し、同年12月より発売しています。モーターのみでの航続距離は約31kmでした。
BMW・X5 4代目 G05/2019年~
2018年に発表され、2019年から発売が開始された現行の第4世代です。2021年にはディーゼルの「xDrive35d」が48Vマイルド・ハイブリッド仕様となるなど、電動化との融合が進められました。2023年4月には内外装のデザイン刷新を伴う一部改良(フェイスリフト)が実施され、BMW車として初採用となる矢印型デイ・ライト付きのLEDヘッドライトや、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化したカーブド・ディスプレイなどが採用されました。パワートレインは48Vマイルド・ハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドを軸とする構成へと進化し、改良後のラインアップはプラグイン・ハイブリッドの「xDrive50e M Sport」、Mパフォーマンスモデルの「M60i xDrive」、Mハイパフォーマンスモデルの「X5 M Competition」などで構成されました。その後、直列6気筒ディーゼルエンジンに48Vマイルド・ハイブリッドを組み合わせた「xDrive40d」も設定されています。そして2026年6月24日には、現行第4世代の締めくくりとして、3列シートや先進安全機能を備えつつ装備を厳選した新エントリーモデル「xDrive40d M Sport original」と、22インチホイールなどでスポーティさを高めた特別仕様車「xDrive40d M Sport Final Edition」が追加されました。
| BMW・X5のモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 E53 | 2000年~2007年 |
| 2代目 E70 | 2007年~2013年 |
| 3代目 F15 | 2013年~2019年 |
| 4代目 G05 | 2019年~ |