BMW iX3のモデルチェンジ

BMW iX3のモデルチェンジ最新情報:優先商談開始、価格982万円~と2026年夏発売

新型BMW iX3の優先商談がついに開始。モデルチェンジで電動専用設計へ刷新された注目のEV SAVについて、予定価格や預かり金、生産優先枠の確保方法を速報で整理。グレード構成や2026年夏以降の導入スケジュールもまとめて紹介します。

BMW iX3のモデルチェンジ情報:ノイエ・クラッセ第一弾EVが日本上陸、優先商談開始

BMWが「駆けぬける歓び」を電動化時代へと受け継ぐ次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」。その第一弾モデルとして登場した新型「BMW iX3」が、ついに日本市場で動き出しました。2020年に登場した初代iX3が既存のSAV「X3」をベースとした派生EVであったのに対し、今回の新型iX3は電動専用プラットフォームを採用し、デザイン・走行性能・デジタル技術のすべてを刷新した、独立した新世代モデルへと生まれ変わっています。本記事では、優先商談の開始情報を皮切りに、エクステリアからインテリア、走行性能、安全性能、価格・諸元までを詳しく解説し、最後にiX3のモデルチェンジ遍歴も振り返ります。

BMWの新時代を拓く「ノイエ・クラッセ」第一弾、新型iX3が日本上陸。優先商談を開始

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3

ビー・エム・ダブリュー株式会社は、2026年5月25日、BMWが提唱する次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の第一弾モデルとなる新型電気自動車(EV)「BMW iX3」の優先商談申し込みの受付を開始しました。本モデルは、プレミアム・コンパクト・セグメントのSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に属し、BMWがこれまで培ってきた「駆けぬける歓び」を電動化時代に向けて再定義する重要なマイルストーンとなります。

「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞

新型BMW iX3

新型iX3は、国際的な自動車ジャーナリストから高い評価を受けており、2026年の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」および「ワールド・エレクトリック・ビークル」をダブル受賞するという快挙を成し遂げました。2025年9月にミュンヘンで世界初公開された後、「ジャパンモビリティショー2025」ではアジア初公開され、大きな注目を集めています。

デザインとデジタル技術の刷新

新型BMW iX3

「ノイエ・クラッセ」としての新たなデザイン言語を採用したエクステリアは、ミニマルで明快な造形が特徴です。フロントマスクでは、左右のキドニー・グリルがヘッドライトと一体化した横長のユニットを形成し、グリルの縁取りには白く発光する細いラインのアイコニック・グローが走り、中央のBMWバッジを挟んで新たな時代を象徴しています。

インテリアも全面的に刷新され、フロントウィンドウの幅いっぱいに情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」を含む、次世代の「BMWパノラミック iDrive」を搭載しています。これにより、ドライバーは視線を逸らさずに必要な情報へアクセスできる、未来志向のコックピット体験が可能となりました。

「Heart of Joy」がもたらす異次元の走行性能

新型BMW iX3

走行性能の核となるのは、自社開発のスーパーコンピューターユニット「Heart of Joy」です。この高度な制御システムが、第6世代のBMW eDriveテクノロジーと連携し、駆動系とシャシーの挙動をミリ秒単位で最適化します。これにより、従来のEVとは一線を画す、圧倒的なダイナミズムと快適な乗り心地を実現しています。また、最新の800Vテクノロジーを採用したことで、一充電での航続可能距離は800km以上(WLTP暫定値)に達し、充電性能も大幅に向上しています。

日本導入と販売情報

日本市場への正式な導入は2026年夏以降を予定しています。主なグレードと予定価格は以下の通りです。

  • BMW iX3 50 xDrive:982万円(消費税込)
  • BMW iX3 50 xDrive M Sport:1,034万円(消費税込)

現在開始されている優先商談には、BMW正規販売店への5万円(預かり金)の支払いが必要となり、これにより生産優先枠の確保が可能となります。BMWは、この新型iX3を皮切りに、2027年末までにノイエ・クラッセのDNAを持つ40車種の新モデルをグローバルに展開する計画です。

伝統と未来が融合する「ノイエ・クラッセ」のデザイン。新型BMW iX3のエクステリア詳報

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3は、BMWが「新時代への旅立ち」を象徴する概念として掲げた次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の第1弾モデルです。そのデザインは、1960年代の「ノイエ・クラッセ」の美学を明確に受け継ぎながら、電動化時代に向けてミニマルかつ現代的に再定義されています。単なるリバイバルではなく、精密なラインとクリアな面構成により、BMWらしい個性を保ちながら未来志向の造形を実現しています。

アイコニックな輝きを放つフロントビュー

新型BMW iX3

フロントデザインで最も象徴的なのは、「BMWキドニー・グリル」の再解釈です。左右に並ぶ縦型キドニーは中央のBMWバッジで連結され、その輪郭にはクロームの代わりに白く発光する細い照明「アイコニック・グロー」が縁取りとして組み込まれ、薄暮のなかでも自信に満ちた表情を際立たせます。グリル左右に伸びるヘッドライトは上下二段に分かれた構成をとり、下段に鋭く絞られた発光ラインを配することで、シャープな眼差しを生み出しています。グリル外側のボディパネルには運転支援システム用のレーダーが組み込まれ、伝統的な意匠と最新テクノロジーが高度に融合しています。バンパー下部は黒い樹脂で水平基調にまとめられ、明快なフロントシルエットを描き出しています。

空力特性を極めたシルエットとシームレスな機能美

新型BMW iX3

サイドからリアにかけては、航続距離を最大化するために徹底したエアロダイナミクス(空力特性)の追求がなされています。ルーフは前席上方を頂点に、リアへ向かってなだらかに下降しながら細く絞り込まれ、車高を抑えた流麗なシルエットを描いています。フロントフェンダーからドアにかけては抑揚を抑えた面で構成され、面そのものの張りで陰影を生む造形がとられています。

特に注目すべきは、ボディとシームレスに一体化した「自動展開式ドア・ハンドル」です。通常はドアパネルと完全に面一になっており、スマートキーやスマートフォンを持った乗員が約2メートル以内に近づくと、システムが瞬時に検知してハンドルが自動的にせり出し、夜間にはウェルカム・ライトで迎え入れます。足元には多本スポークのアルミホイールが収まり、センターのBMWロゴ周辺とブレーキキャリパーにはブルーのアクセントが添えられています。リアでは、力強く張り出したショルダー・ラインの下に、中央のBMWバッジから左右へ細く伸びるテールライトが水平に配され、赤い発光グラフィックがワイドなリア面を強調しています。バッジ下には「iX3 50」のバッジが置かれ、洗練された後ろ姿を引き締めています。

彩り豊かなボディカラーと利便性の追求

ボディカラーには、深みのある青に光の角度で表情を変える「オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)」をはじめとする多彩なバリエーションが用意されており、独創的なデザインをさらに引き立てます。

  • BMW iX3のボディカラー・オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・ポラライズド・グレー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・スペース・シルバー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・ユーカリ・グリーン(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・ファイヤー・レッド(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・アルピン・ホワイト
  • BMW iX3のボディカラー・フローズン・スペース・シルバー(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・ブラック・サファイア(メタリック)
  • BMW iX3のボディカラー・M ブルックリン・グレー(メタリック)

ボディカラー一覧(記載のカラーはヨーロッパ仕様)

  • オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック)
  • ポラライズド・グレー(メタリック)
  • スペース・シルバー(メタリック)
  • ユーカリ・グリーン(メタリック)
  • ファイヤー・レッド(メタリック)
  • アルピン・ホワイト
  • フローズン・スペース・シルバー(メタリック)
  • ブラック・サファイア(メタリック)
  • M ブルックリン・グレー(メタリック)

実用面では、インテリジェントな「充電フラップ」が新たに採用されました。充電スポットへの接近を検知すると自動で開き、充電中はプラグを天候から保護するために少し閉じ、完了後にプラグを抜くと自動で閉じる仕組みとなっています。車体サイズは全長4,782mm、全幅1,895mm、全高1,635mm(欧州仕様暫定値)と、プレミアム・コンパクトSAVとしての最適なプロポーションを維持しています。また、オプションのルーフ・ラック・システムを装着することで、アウトドアやレジャーへの対応力も高めることが可能です。

次世代コックピットが創る新たな没入感。新型BMW iX3の革新的インテリア詳報

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3

新型BMW iX3のインテリアは、BMW伝統の「ドライバー・オリエンテッド(運転手中心)」の設計思想をさらに進化させ、デジタルと物理的な質感が調和した未来的な空間へと生まれ変わりました。素材、光、サウンドを巧みに組み合わせることで、単なる移動手段を超えた、上質さと機能性を両立した心地よい体験を提供しています。

視界を覆う情報のパノラマ「BMWパノラミック・ビジョン」

新型BMW iX3

インテリアの最大のハイライトは、新開発の「BMWパノラミック iDrive」と、フロントウィンドウの幅いっぱいに情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」です。この革新的なディスプレイ技術により、ナビゲーション、音楽、天気予報などの個別にカスタマイズ可能なウィジェットを、ドライバーや同乗者全員が見やすい位置に表示できます。ダッシュボード中央には横長の「センター・ディスプレイ」が独立して立ち、画面の四隅を切り欠いたフリーカット・デザインを採用し、スマートフォン感覚で直感的に操作できます。これがステアリング・ホイールのすぐ横、ドライバーの手が届く位置に配置されています。ステアリングは上下を平面化したフラットボトム形状で、中央のスポークにブルーのアクセントを効かせています。これに「BMW 3Dヘッドアップ・ディスプレイ」を組み合わせることで、周囲の状況を精細な3Dビジュアルで把握しながら運転に集中できる未来志向のコックピット体験が実現しました。ダッシュボード下端からドアトリムにかけては、青く灯るアンビエント・ライトが水平に走り、夜間のキャビンに奥行きを与えています。

触覚で操る「Shy Tech」と高度な音声対話

新型BMW iX3

操作系には、必要な時だけ機能が浮かび上がる「Shy Tech(シャイ・テック)」コンセプトが導入されています。マルチファンクション・ステアリング・ホイール上の操作ボタンは、利用可能な時だけ点灯し、指先のタッチに対して触覚フィードバック(振動など)を返すため、路面に意識を集中したまま主要機能を操作可能です。さらに、学習機能を備えた「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」により、”OK、BMW”と呼びかけるだけで、車両設定やナビゲーション、エンターテインメントへ直感的にアクセスできます。

EV専用設計が可能にした広大な居住空間と実用性

新型BMW iX3

電気自動車(EV)専用のプラットフォームを採用したことで、新型iX3はフラットなフロアとクラスを超えた開放的な室内空間を実現しています。フロントシートはヘッドレスト一体型のスリムな造形で、座面と背もたれの中央に立体的なセンターパネルを備え、左右のサイドサポートとの間にコントラストカラーのパイピングを通しています。センターコンソールは低く水平基調にまとめられ、シフト操作部やコントロールダイヤルを集約しています。特に後席は、電気自動車ならではのアーキテクチャの恩恵により足元スペースが非常に広く、バックレストは23度から31度までリクライニング調整が可能です。

実用面では、最大1,750ℓ(欧州仕様暫定値)というゆとりのあるラゲージ・ルーム容量を確保しています。リアゲートを開くと奥行きのある荷室が広がり、後席を倒すことでフロア後端まで連続した積載空間が生まれます。加えて、ボンネット下には充電ケーブルなどを収納できる58ℓの「フランク(フロント・トランク)」も備えています。また、大型の「パノラマ・ガラス・サンルーフ」は、特殊なティント加工により直射日光の熱や紫外線を抑えつつ、室内に圧倒的な開放感をもたらします。

個性を彩るモダンなインテリア・デザイン

内装のバリエーションも多彩で、オーナーの好みに合わせた空間演出が可能です。明るいライトグレーで全体をまとめ、イルミネーテッド・インスツルメント・パネルが映える「デジタル・ホワイト・バイカラー」や、シート全体を赤茶のレザー調で覆いグレーのパイピングで縁取った温かみのある「バイカラー・カスタネア」、そしてリサイクル素材のエコニアを使用した「ビビッド・グレー・バイカラー」などが用意されています。よりスポーティな雰囲気を好むユーザー向けには、Veganza(ヴェガンザ)とM PerformTex(M パフォーム・テックス)を組み合わせたシートを採用する「BMW M インテリア・デザイン」も選択可能で、ブラックを基調にスエード調素材とブルーのステッチを配し、引き締まった印象を与えます。

  • BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア デジタル・ホワイト
  • BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア ブラック
  • BMW iX3の内装・コンテンポラリー・インテリア カスタネア
  • BMW iX3の内装・BMW M インテリア ブラック
  • BMW iX3の内装・BMW Individual レザー・インテリア ブラック

新時代の「駆けぬける歓び」。新型BMW iX3が提示する異次元の走行性能

新型BMW iX3

新型BMW iX3は、BMWの次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」を具現化した最初のモデルとして、電動化時代における「駆けぬける歓び」を再定義しています。最先端のソフトウェアとハードウェアを高次元で統合し、従来の電気自動車(EV)とは一線を画す「別次元」のドライビング体験を実現しました。その核となるのは、自社開発のスーパーコンピューターによる知能化と、第6世代へと進化したeDriveテクノロジーです。

走行性能を司る超強力な「頭脳」:Heart of Joy

新型BMW iX3

新型iX3の走行性能において最も革新的な要素は、「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」と呼ばれる中央制御ユニットの搭載です。これは、駆動システムと走行ダイナミクス管理を一つのユニットに統合した量産車初のシステムであり、いわば車両の「スーパーブレイン(超高性能コンピューター)」として機能します。

このコンピューターの処理能力は、従来の車両世代と比較して20倍以上に向上しており、駆動系、ブレーキ、エネルギー回生といったあらゆるプロセスをミリ秒単位でコーディネートします。これにより、極めて緻密でレスポンスに優れた車両制御が可能となり、ドライバーの意思とクルマが一体になる感覚を呼び覚まします。また、回生ブレーキを最適に制御することで減速時の揺れを抑え、完全に停止するまで滑らかな乗り心地を提供する「ソフト・ストップ」機能も新たに導入されました。

第6世代BMW eDriveとインテリジェント4輪駆動

新型BMW iX3

新型BMW iX3

走行性能の基盤となるパワートレインには、最新の第6世代BMW eDriveテクノロジーが採用されています。

  • 最高出力と加速性能:「BMW iX3 50 xDrive」は、スポーツモード時に最高出力345kW(469ps)を発揮し、0-100km/h加速はわずか4.9秒(0-60mph加速は4.7秒)をマークします。
  • インテリジェント4輪駆動(xDrive):前輪と後輪の各車軸に配された専用設計の電気モーターにより、状況に応じて必要なパワーを瞬時に配分します。この高度な4輪駆動システムにより、過酷な天候下や険しい地形でも、優れたトラクションと安定したダイナミックな走行が可能です。
  • 最高速度:公道での圧倒的なパフォーマンスを支え、最高速度は210km/hに達します。

800Vテクノロジーによる圧倒的な航続距離と超急速充電

新型BMW iX3

新型BMW iX3

効率性と実用性においても、新型iX3は新たな基準を打ち立てました。800Vの高電圧システムと、エネルギー密度が20%向上した第6世代の円筒形バッテリーセルを採用することで、これまでにない航続能力と充電スピードを実現しています。

  • 航続距離:一充電での走行距離は、WLTPサイクルで最大805km(欧州仕様暫定値)を達成しており、長距離ドライブにも十分な余裕をもたらします。
  • 超急速充電:最大400kWのDC急速充電に対応しました。これにより、わずか10分間の充電で約372km分(WLTPモード)の航続距離を回復することが可能となり、バッテリー残量10%から80%までの充電も約21分で完了します。

さらに、車体設計そのものも空力特性(エアロダイナミクス)が徹底的に追求されており、低ドラッグなシルエットがエネルギー消費の低減と航続距離の拡大に大きく貢献しています。新型iX3は、まさにBMWが目指す「持続可能でインテリジェントな高性能SAV」の姿を体現しています。

最先端AIと「Heart of Joy」が守る次世代の安全。新型BMW iX3の安全性能詳報

新型BMW iX3

新型BMW iX3は、BMWの新時代を切り拓く「ノイエ・クラッセ」の第一弾として、安全性能においても劇的な進化を遂げました。その中核をなすのは、自社開発の高性能コンピューター「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」を中心としたデジタル・エコシステムです。車載のセンサー、カメラ、レーダーが常に周囲をモニタリングし、従来の20倍以上の処理能力を持つ「スーパーブレイン」がそれらの情報をミリ秒単位で解析することで、より緻密で「別次元」の運転支援を実現しています。BMWは単なる自動運転を目指すのではなく、ドライバーとシステムが支え合う「駆けぬける歓び」に基づいた安全性を追求しています。

高度な知能化を実現した「BMW Symbiotic Drive」

新型BMW iX3

新型iX3には、AIを搭載したシステムとドライバーが直感的に呼応し合う新次元の運転支援テクノロジー「BMW Symbiotic Drive(シンボリック・ドライブ)」が採用されています。これは、最先端のセンサーとソフトウェアがドライバーの操作とシームレスに融合し、ステアリングやブレーキの操作を協調的にサポートするものです。ドライバーの意思を尊重しながらも、AIが背後で常に安全を最適化することで、クルマとの深い一体感と安心感をもたらします。

手放し運転を可能にする「ハイウェイ・アシスタント」

新型BMW iX3

長距離走行の疲労を大幅に軽減する「ハイウェイ・アシスタント」は、特定の条件下において最大130km/h(約85mph)までの速度域で、ステアリングから手を離した状態での走行(ハンズオフ走行)を可能にします。このシステムには「アクティブ・レーン・チェンジ」機能も含まれており、ナビゲーションが作動している際、適切なタイミングで車線変更を促し、ドライバーがサイドミラーを確認するだけで車両が自動的に操縦を開始するインテリジェントな支援を提供します。

標準装備される充実の支援パッケージ「ドライビング・アシスト・プラス」

新型iX3には、包括的な安全機能パッケージである「ドライビング・アシスト・プラス」が標準装備されています。

  • ディスタンス・コントロール&ステアリング・アシスタント:前走車との適切な車間距離を維持しながら、自動で加減速を行い、車両を車線の中央に保持するようサポートします。
  • 衝突回避・被害軽減ブレーキ:前方の車両や歩行者との衝突の危険を検知し、必要に応じて警告やブレーキ操作介入を行います。
  • アクティブ・ブラインド・スポット・ディテクション:側面からの危険を回避し、意図しない車線逸脱を防ぎます。

視線を逸らさない安全管理「BMWパノラミック・ビジョン」

安全運転において最も重要な「視線の集中」をサポートするのが、次世代のディスプレイ技術です。フロントウィンドウの幅いっぱいに情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」は、ナビゲーションや運転支援システムの警告をドライバーの視界に直接統合します。これにより、ドライバーは前方の路面から目を離すことなく、周囲の状況や安全情報を直感的に把握できます。さらに、「BMW 3Dヘッドアップ・ディスプレイ」が周囲の状況を精細な3Dビジュアルで投影し、複雑な交差点などでも迷いのない運転を支援します。

スマートフォンと連携する革新的な「パーキング・アシスタント」

駐車時の安全性と利便性も極めて高く、「パーキング・アシスタント・プラス」では、サラウンド・ビュー・システムや、来た道を自動でバックする「リバース・アシスト」機能が備わっています。さらに上位の「パーキング・アシスタント・プロフェッショナル」を選択すれば、My BMWアプリを介して車外からスマートフォンで駐車操作を行うリモート・パーキングも可能となり、狭い場所での乗り降りや事故のリスクを低減します。

次世代EVの指標。新型BMW iX3の予定価格と主要諸元

新型BMW iX3は、BMWが提唱する次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」の第一弾モデルとして、日本市場での優先商談の受付が開始されました。日本への正式な導入は2026年夏以降を予定しており、第6世代のBMW eDriveテクノロジーや最新のデジタルインターフェースを搭載することで、プレミアム・コンパクトSAVセグメントにおける電気自動車の新たな基準を確立します。ここでは、導入が予定されているグレードの価格と、主要な諸元データをまとめます。

メーカー希望小売価格および主要諸元一覧

現在公表されている日本国内向けの予定価格と、車両の主要諸元は以下の通りです。なお、諸元値についてはヨーロッパ仕様車暫定値(参考値)を含みます。

項目 詳細・数値
BMW iX3 50 xDrive メーカー希望小売価格(予定) 9,820,000円(消費税込)
BMW iX3 50 xDrive M Sport メーカー希望小売価格(予定) 10,340,000円(消費税込)
全長 / 全幅 / 全高 4,782 mm / 1,895 mm / 1,635 mm
車両重量 2,360 kg
最高出力 345 kW(469 ps)
0-100 km/h 加速性能 4.9 秒
最高速度 210 km/h
駆動方式 電動4輪駆動(xDrive)
一充電走行距離(WLTPモード) 最大 805 km
交流電力量消費率(WLTPモード) 17.9–15.1 kWh/100 km
バッテリー総容量 112.3 kWh
急速充電時間(10%–80%) 約 21 分
最大充電出力(DC) 400 kW
ラゲージ・ルーム容量 最大 1,750 ℓ
フランク(フロント・トランク)容量 58 ℓ

優先商談の申し込みには、BMW正規販売店への50,000円の預かり金の支払いが必要となります。また、日本導入時の最終的な仕様や販売状況は変更される可能性があることに留意が必要です。なお、近年のモデルチェンジのトレンドでは、内燃機関からEVへの置き換えが進んでおり、新型iX3はその流れを象徴する一台と言えるでしょう。これまでのモデルチェンジで培われたBMWの作り込みが、電動SAVという新たな領域で結実しています。

BMW iX3のモデルチェンジ遍歴

BMW iX3は、BMWのプレミアム・コンパクトSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に位置づけられる電気自動車(EV)です。2020年に初代が登場し、2025年には次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」を具現化した新型へと発展しました。初代がガソリン/ディーゼル車「X3」をベースとした派生EVであったのに対し、新型は電動専用設計の独立モデルへと大きく性格を変えています。ここでは、iX3としての2世代の進化の系譜を振り返ります。

iX3 初代 G08型/2020年~2025年

初代iX3は、2018年4月の北京モーターショーでコンセプトカーが世界初公開され、BMWブランド初のピュアEVとして大きな注目を集めました。2017年にフルモデルチェンジを受けた3代目X3(G01)をベースとし、ボディサイズもほぼ共通。フロントには専用デザインのキドニー・グリルやヘキサゴン(六角形)型ヘッドライトを採用し、グリルやサイドスカート、リアディフューザーにブルーのアクセントを散りばめることで、ガソリン車のX3との差別化を図っていました。アルミホイールにインサートを組み合わせた「BMWエアロダイナミックホイール」は、従来比で空気抵抗を約5%低減し、約15%の軽量化を達成しています。

2020年7月に量産モデルが正式発表され、BMWブランド初のフル電動SAVとして市場に投入されました。第5世代のBMW eDriveテクノロジーを搭載し、総電力量約80kWhの高電圧バッテリーを車両フロアに薄く敷き詰めることで、室内・荷室スペースを犠牲にしない設計を実現。駆動方式は後輪駆動で、WLTPサイクルでの航続距離は最大460km(日本のWLTCモードでは最大517km)、最大150kWのDC急速充電に対応しました。

日本へは2021年11月に「M Sport」の1グレード構成で導入され、車両価格は862万円(後に922万円へ改定)に設定されました。高性能3眼カメラとレーダーを用いた「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備し、高速道路の渋滞時には日本初認可となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」によって、一定条件下でステアリングから手を離した走行を可能としています。扱いやすい走りと静粛性の高い快適な乗り味で人気を集めましたが、2025年3月をもって生産を終了。後継となる新型iX3は、X3の派生ではなく電動専用設計の独立したモデルとして開発が進められました。

iX3 2代目 NA5型(ノイエ・クラッセ世代)/2025年~

2025年9月、ミュンヘンで開催されたIAAモビリティ2025にて、次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」の第一弾モデルとして新型iX3が世界初公開されました。初代がX3のプラットフォームを流用した派生EVであったのに対し、この新世代は電動専用設計へと全面的に刷新された、事実上のフルモデルチェンジに相当する大変革です。「ジャパンモビリティショー2025」でアジア初公開された後、2026年5月25日には日本国内で優先商談の受付が開始されました。

第6世代BMW eDriveテクノロジーと800Vの高電圧システムを採用し、一充電での航続距離は最大805km(WLTP暫定値)、最大400kWのDC急速充電に対応します。型式は「NA5」とされ、走行性能の中核には、駆動とシャシー制御を統合した自社開発スーパーコンピューター「Heart of Joy」を搭載。インテリアにはフロントウィンドウの幅いっぱいに情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」を備え、デザイン・性能・デジタル技術のすべてが刷新されています。日本への正式導入は2026年夏以降を予定しており、「BMW iX3 50 xDrive」が982万円、「同 M Sport」が1,034万円(いずれも消費税込・予定価格)でラインアップされます。

BMW iX3のモデルチェンジ遍歴
世代・型式 販売年表
初代 G08型 2020年~2025年
2代目 NA5型(ノイエ・クラッセ世代) 2025年~

BMW iX3の写真

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