ヴィッツのモデルチェンジ遍歴まとめ~2020年に「ヤリス」へ改名するまでの歩み
トヨタ「ヴィッツ」は、1999年にスターレットの後継として登場したコンパクトハッチバックです。海外では当初から「ヤリス」の名で販売されており、2020年2月のフルモデルチェンジを機に日本でも車名を「ヤリス」へ統一。これによりヴィッツの名は3代で幕を閉じ、現在は中身を「ヤリス」として現行販売が続いています。つまりヴィッツは消滅したというより、名前を変えて生き続けているモデルです。
このページでは、初代から3代目までのヴィッツの一部改良・マイナーチェンジ・特別仕様車を各世代ごとにまとめます。改名後のヤリスとしての最新情報は、記事末尾で簡単に触れたうえで、ヤリスのページで詳しく解説しています。
2020年、ヴィッツは「ヤリス」へ改名して生産終了(改名後はヤリスのページへ)
2020年2月、フルモデルチェンジと同時に車名が海外と同じ「ヤリス」へ変更され、この代をもって国内の「ヴィッツ」の名は消滅しました。中身は新世代のコンパクトカーとして刷新され、以降は「ヤリス」として現在も販売が続いています。GRヤリスの追加や度重なる一部改良など、改名後の詳しいモデルチェンジ情報は、ヤリスのページをご覧ください。
スターレットの後継車 ヴィッツのモデルチェンジ遍歴(初代〜3代目)
ヴィッツはトヨタのハッチバック型乗用車で、スターレットの後継にあたります。ここからは、車名がヴィッツだった初代から3代目までを、古い順にたどっていきます。
ヴィッツ 初代 SCP/NCP/NLP1#型(1999年〜2005年)
初代ヴィッツは1999年1月に発売されました。トヨタの「新基準コンパクトカー」を掲げ、3ドアと5ドアのハッチバックを用意。エンジンは1.0L(70馬力)、1.3L(87馬力)、ハイパワーな1.5L(109馬力)の3種類で、駆動方式はFFとフルタイム4WD、変速機は4速AT・5速MTに加え、トルコン付き無段変速のSuper CVTも設定されました。グレードは上級の「U」、標準の「F」、ベーシックな「B」に、クラシック調の「クラヴィア」、スポーティな「RS」、フロントベンチシートの「ペアスタイル」など多彩な構成で、丸みを帯びた愛らしいデザインとともに大ヒット。1999-2000年の日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝きました。
1999年8月には早くも一部改良を行い、四輪駆動車を追加。2000年10月にはスポーツグレードの「RS」を投入し、走りを求める層にも応えました。2001年には欧州で「RS」に相当する「T Sport」を発売し、同年12月には日本でマイナーチェンジを実施。フロントまわりのデザイン変更とグレードの見直しが行われています。
2002年3月には欧州でディーゼルターボ搭載モデルを発売。4月には日本で販売累計50万台達成を記念した特別仕様車「Beautifulセレクション」を、6月にはナビゲーションを加えた「ナビスペシャル」を設定しました。同年12月には2度目のマイナーチェンジでグレードを整理。2003年にはハイオク仕様の「RSターボ」や、新生ネッツ店の誕生を記念した「NEO Edition」など、複数の特別仕様車が投入され、初代は幅広いユーザーに支持されました。
ヴィッツ 2代目 KSP/SCP/NCP/NLP9#型(2005年〜2010年)
2代目は2005年2月に登場し、ボディを一回り拡大して5ドアハッチバックに一本化しました。エンジンは直列3気筒1.0L(71馬力)と、直列4気筒の1.3L(87馬力)・1.5L(110馬力)を用意。グレードは充実装備の「F」、快適装備の「U」、上質感を追求した「I’ll(アイル)」、スポーツグレードの「RS」、ベーシックな「B」をそろえ、CVTを中心にRSには5速MTも設定されました。先代より質感を高め、コンパクトカーの代表格としての地位を固めた世代です。
2005年4月には「F/B インテリジェントパッケージ」を追加し、8月には特別仕様車を設定。12月の一部改良では、アイドリングストップ機構を備えた「インテリジェントパッケージ」の拡充や、新グレード「I’ll」の追加が行われました。2006年以降も安全装備を高めた特別仕様車が投入されています。
2007年8月には日本仕様がマイナーチェンジを受け、安全性能の強化や外観の一部変更、快適装備の充実、グレードの見直しが実施されました。2008年から2010年にかけても、上質感を高めた「F Limited」シリーズをはじめとする特別仕様車が継続的に設定され、2010年には燃費を改善して環境対応車普及促進税制の減税対象となるなど、モデル末期まで手が加えられました。
ヴィッツ 3代目 KSP/NSP/NCP/NHP13#/NSP15#型(2010年〜2020年)
3代目は2010年12月にフルモデルチェンジで登場し、10年にわたって販売された息の長い世代です。全長を先代比+60mmの3,945mmとしつつ全幅は1,695mmに抑え、扱いやすいサイズを維持。ベーシックな「F」、華やかな加飾の「ジュエラ」、装備を充実させた「U」などをそろえ、多くのグレードにアイドリングストップ機構を採用しました。
2011年9月の一部改良ではアイドリングストップ搭載車を拡大するとともに、スポーティなドレスアップ仕様「G’s(1.5RS G’s)」を設定。2012年5月の一部改良では内装の加飾を追加し質感を高めました。2013年には3ドアのターボ車「GRMN Turbo」を200台限定で発売し、後年のGRMNへとつながる布石となっています。
2014年4月には1度目のマイナーチェンジを実施。フロントに当時の新デザイン「キーンルック」を採用し、1.3Lエンジンを刷新、スポット溶接の追加によるボディ剛性強化まで踏み込んだ、外観変更にとどまらない大規模な改良でした。続く2015年6月の一部改良では、多くのグレードに先進安全装備「Toyota Safety Sense」を標準化しています。
2017年1月には2度目のマイナーチェンジを実施。フロントデザインを再び刷新し、ボディ剛性やショックアブソーバーにも手を入れました。この改良最大のトピックが、1.5Lハイブリッドの追加です。リダクション機構付きのTHSⅡを搭載し、JC08モードで34.4km/Lというクラストップレベルの低燃費を実現し、ヴィッツにも本格的な電動化が及びました。
同年2017年9月には「GR SPORT」などのGRシリーズを設定してスポーティな選択肢を拡大。さらに11月には、150台限定の「GRMN」を発表しました。1.8L直列4気筒にスーパーチャージャーを組み合わせて212馬力を発生し、剛性の高い欧州製3ドアボディにザックス製ダンパーやトルセンLSDを奢った、歴代ヴィッツで最も過激なモデルです。2018年5月には一部改良で「Toyota Safety Sense」をアップデートし、以降も安全装備を強化した特別仕様車「Safety Edition」シリーズを継続的に追加。そして2020年、この3代目をもってヴィッツは販売を終了し、車名を「ヤリス」へと譲りました。
| モデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 SCP/NCP/NLP1#型 | 1999年〜2005年 |
| 2代目 KSP/SCP/NCP/NLP9#型 | 2005年〜2010年 |
| 3代目 KSP/NSP/NCP/NHP13#/NSP15#型 | 2010年〜2020年(ヴィッツ最終世代) |
| 2020年〜 「ヤリス」へ改名(現行) | 詳細はヤリスのページ |
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ヴィッツ HYBRID U -
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