スライドドアの外車

スライドドアの外車ってあるの?実は意外なメーカーも販売していた

スライドドアを搭載した外車ってある?ほとんどがセダンやクーペ、SUVというイメージのある輸入車だが、意外とスライドドアを採用したミニバンもある。子育て中もほかの人とは違う車に乗りたい人にピッタリのモデルを紹介。

スライドドアの外車ってあるの?意外なメーカーでも販売していたスライドドア採用の輸入車

スライドドアを採用している車といえばファミリーカーやバンに多いもので、最近ではコンパクトカーや軽自動車にも増えてきています。ですがスライドドアを採用した車種は国産車だけではなく、実は外車にもスライドドアを装備している車種はたくさんあるのです!

高級車というイメージのついたメーカーでもスライドドアのミニバンを販売していて周りは国産車ばかりの中、輸入車のミニバンを運転していると目立つこと間違いなしです。

そこで、日本で販売しているスライドドア採用の外車や、海外で販売している車種も紹介します!逆輸入という形で手に入れることもできますし、日本で販売していない車種でも入手できるチャンスはありますよ。

ルノーのスライドドア採用車種といえばカングー!キャンプや草野球がよく似合う外車

世界的にファンが多いルノーのカングーはスライドドアを搭載した使いやすい外車

ルノーのカングーはイエローのボディというイメージが強いですが、ボディカラーは6色展開しています。2002年にカングー1が発売されていて、2009年にはカングー2にモデルチェンジしています。初代のカングーは5ナンバーのボディサイズですが、2代目は3ナンバーに拡大しています。

日本仕様では6速EDCのトランスミッションと6速MTが用意されていて、エンジンは1.2Lターボエンジンを搭載しています。

ルノー カングー2のスペック
全長 4,280mm
全幅 1,830mm
全高 1,810mm
ホイールベース 2,700mm
エンジン種類 直列4気筒ターボ
排気量 1,197cc
最高出力 84kW/4,500rpm
最大トルク 190Nm/1,750~2,000rpm
駆動方式 FF
燃費(JC08) 14.7km/L
ルノー カングーの特徴と歴史
代表的なボディカラー イエローを中心に全6色展開
スライドドア 両側スライドドアを採用し、荷物の積み降ろしや乗り降りがスムーズ
初代発売年 2002年(カングー1)
モデルチェンジ年 2009年(カングー2に移行)
ナンバー区分 初代は5ナンバー、2代目は3ナンバー
トランスミッション 6速EDC(自動変速機)と6速MT(手動変速機)を選択可能
用途のイメージ キャンプや草野球などアウトドアによく似合う
海外での人気 フランスをはじめとする欧州で根強い人気を持つ

セダンやクーペのイメージがあるメルセデス・ベンツでもスライドドア採用の外車ミニバンを販売

ドイツのプレミアムブランドのメルセデスベンツはVクラスというミニバンをラインナップしている

メルセデス・ベンツといえば、SクラスなどのセダンやAクラスなどのコンパクトカーをイメージする方も多いですが、実は「Vクラス」というミニバンも販売しています。スライドドアを採用した7人乗り仕様で、オプションで6人乗りにすることもできます。

電動スライドドアや自動開閉テールゲートはもちろんのこと、駐車スペースが狭くてもトランクに荷物を乗せられるようにリアガラスのみ開く機能や、2列目・3列目シートを対座にしてテーブルを出してくつろぐなど家族や仲間と様々な使い方ができます。

メルセデス・ベンツ V220dのスペック
全長 4,905mm
全幅 1,930mm
全高 1,880mm
ホイールベース 3,200mm
エンジン種類 直列4気筒ディーゼルターボ
排気量 2,142cc
最高出力 120kW/3,800rpm
最大トルク 380Nm/1,400~2,400rpm
駆動方式 FR
燃費(JC08) 15.3km/L
メルセデス・ベンツ Vクラスの特徴と魅力
車種の位置づけ プレミアムブランドのミニバンとして展開
乗車定員 標準で7人乗り、オプションで6人乗りに変更可能
スライドドア 両側電動スライドドアを採用し、乗降が快適
テールゲート機能 自動開閉式で、狭い場所でもリアガラスのみ開閉可能
シートアレンジ 2列目と3列目を対座にでき、テーブルを展開してくつろげる
ファミリー利用 家族旅行やレジャーなど多目的に活用可能
ベースイメージの変化 セダン中心のブランドイメージに加え、実用性を訴求

シボレーからは生産終了しているが中古車で球数が多いアストロ・エクスプレスがスライドドアを採用

シボレー・アストロはスライドドアを装備したアメ車

シボレーが生産していたスライドドアを採用した車種といえば「アストロ」で、さらにおおきな商用車の「エクスプレス」もスライドドアを装備しています。日本での販売は1993年から生産終了の2005年まで行われていました。アメリカの車なので、ハンドルの位置は左・片側スライドドアの位置は右側と日本とは真逆の位置になっていて使い勝手は少し悪いですが、アメ車のスタイリングが好きという人にはバッチリ似合うモデルです。

シボレー・エクスプレスはアメリカンサイズのビッグミニバン

シボレー・エクスプレスはアストロよりも大きなフルサイズバンで、日本では8人乗りモデルが輸入されていました。2011年には日本での販売を終了していて、中古車でもアストロほどではないですがラインナップしています。ファミリーカーのほかにもキャンピングカーとしての使い道もあり、4WDモデルもあるのでキャンプ場への道や北海道へスキー旅行でも頼りがいのある1台です。

シボレー アストロ・LTのスペック
全長 4,805mm
全幅 1,960mm
全高 1,930mm
ホイールベース 2,820mm
エンジン種類 V型6気筒
排気量 4,295cc
最高出力 142kW/4,400rpm
最大トルク 339Nm/2,800rpm
燃費
シボレー・アストロとエクスプレスの特徴
販売期間(日本) アストロは1993年~2005年、エクスプレスは~2011年まで
ドア配置 左ハンドル仕様でスライドドアは右側、日本と逆配置
スタイリング アメリカンな迫力のあるデザインで個性が強い
用途の幅 ファミリーカーとしてだけでなく、キャンピングカーとしても活用
駆動方式の選択肢 4WDモデルも存在し、アウトドア向き
中古車市場の状況 アストロは流通量が多く選びやすい、エクスプレスはやや少なめ
乗車定員 エクスプレスは8人乗り仕様が輸入されていた

フォルクスワーゲンのスライドドア採用車種はシャラン!3列シート7人乗りで安全装備も充実している外車

ラインナップ車種が多いフォルクスワーゲンはスライドドアを装備するミニバンも販売している

フォルクスワーゲンのフルサイズミニバンであるシャランは、両側スライドドアを採用した車種でセカンドシートにはベンチシート、サードシートには2人分のシートが用意されている7人乗りの車種です。日本仕様のモデルなので右ハンドル・両側スライドドアが搭載され日本の道も運転しやすくなっています。

プリクラッシュブレーキシステムやアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストシステムを搭載した安全装備をパッケージングしており、家族や仲間を守ることができます。搭載エンジンは1.4Lのガソリンエンジンで、7人フル乗車でもスムーズな発進ができます。

フォルクスワーゲン シャラン・トレンドラインのスペック
全長 4,855mm
全幅 1,910mm
全高 1,730mm
ホイールベース 2,920mm
エンジン種類 直列4気筒ターボ
排気量 1,394cc
最高出力 110kW/5,000~6,000rpm
最大トルク 250Nm/1,500~3,500rpm
燃費 15.0km/L
フォルクスワーゲン シャランの特徴と機能
乗車定員 3列シートの7人乗り(2列目ベンチ・3列目2席)
スライドドア 両側スライドドアを採用し、乗降性に優れる
ハンドル位置 日本仕様は右ハンドルで運転しやすい
安全装備 プリクラッシュブレーキ、ACC、レーンキープアシストを搭載
エンジン性能 1.4Lながらターボ付きで7人乗車でも余裕のある走り
家族向け設計 広い室内と安全装備によりファミリーユースに最適
ブランド背景 実用性と信頼性の高いフォルクスワーゲンブランドのミニバン

アメリカトヨタで販売しているシエナもスライドドアを採用!日本で乗っていれば注目を浴びること間違いなしの外車

トヨタが海外専売車としてラインナップするシエナもスライドドアを装備している

USトヨタが販売しているミニバンのシエナは、2010年にモデルチェンジして3代目が発売されていてスタイリングはアイシス・ウィッシュと同じロールーフミニバンです。ボディサイズはアイシスよりもふた周りくらい大きく、エンジンも3.5LのV6エンジンを積んでいます。

駆動方式はグレードによりFFとAWDを選ぶことができ、ボディカラーは9色の設定です。2010年に発売したモデルながらマイナーチェンジでトヨタセーフティセンスPを搭載するなど安全面も充実していて、価格帯も30,850米ドルからの設定になっています。

日本でも中古車として販売されているシエナも全国で50台近くありますので、海外専売モデルの中では比較的手に入りやすい車種です。

トヨタ・シエナのスペック
全長 5,085mm
全幅 1,986mm
全高 1,750mm
ホイールベース 3,030mm
エンジン種類 V型6気筒
排気量 3,456cc
最高出力 206kW/6,000rpm
最大トルク 360Nm/4,600rpm
燃費 19MPG(8.1km/L)
トヨタ・シエナの特徴と実用性
販売国 アメリカ専売モデル(USトヨタ)
モデルチェンジ 2010年に3代目が登場、ロールーフミニバンとして設計
日本車とのサイズ比較 アイシスより2回り以上大きなボディサイズ
駆動方式 FFとAWDの2種類がグレードにより選択可能
安全装備 マイナーチェンジでToyota Safety Sense Pを搭載
ボディカラー 全9色をラインナップし、選択肢が豊富
中古車流通 国内中古車市場で50台近く流通、入手しやすい海外専売モデル
注目度 国内未発売モデルのため、注目を集めやすい

日本での販売期間はわずか2年!希少価値のあるプジョー1007は4人乗りプチコンパクトカー

外車では珍しいスライドドアの3ドアモデルがプジョー1007

輸入車のスライドドアモデルといえば、日本でのミニバンと同様に7人乗り以上の車が多いものですが、運転席と助手席に大きなスライドドアを備えた3ドアモデルのプジョー1007は4人乗りのコンパクトカーです。海外基準のボディサイズでミニバンとなると全長5メートル近くで幅も2メートル付近の車種が多いですが、プジョー1007は全長3.7メートル・全幅1.67メートルのコンパクトサイズな可愛い車です。

日本での販売期間は2006年から2008年のわずか2年間で、ガソリンエンジン仕様のFFモデルのみが販売されていました。スライドドアを備えた3ドアハッチバックなので、荷物も積みやすく狭いところでもドアを開けやすい・買い物から戻ってきた時に隣へビッタリと駐車されていても乗り込みやすい隠れた名車です。

プジョー・1007のスペック
全長 3,730mm
全幅 1,670mm
全高 1,610mm
ホイールベース 2,320mm
エンジン種類 直列4気筒
排気量 1,360cc
最高出力 54kW
最大トルク 118Nm
燃費
プジョー1007の特徴と実用性
販売期間(日本) 2006年~2008年のわずか2年間のみ販売
ドア構成 左右に大型スライドドアを備えた3ドアハッチバック
乗車定員 4人乗り設計で、前後席ともに快適なスペースを確保
取り回し性能 コンパクトボディにより狭い路地や駐車場でも運転しやすい
荷物の積み下ろし スライドドアにより乗り降り・積み下ろしがしやすく利便性が高い
駆動方式 FF(前輪駆動)のみが国内販売モデル
エンジンタイプ ガソリンエンジンのみの設定、日本向けに1.4Lモデルを導入
デザイン特徴 可愛らしく個性的な外観、ユニークな都市型プチバン
中古車市場 希少車種で中古市場では台数が少なく、状態が良ければ価値も高め

珍しい外車のスライドドア車種は過去に日本で販売していたモデルでも中古車で手に入るパターンがあり諦めるにはまだ早い

国産車のスライドドアを装備した車種は1日に1回以上見るほど普及していますが、外車のスライドドアモデルはあまり見かける機会が少ないものです。
また、過去に販売していた車種でもすでに終売していて新車で手に入らない場合は、中古車で見つけるしかありませんが意外と探せばあるもので諦めるにはまだ早いです。

メルセデス・ベンツのVクラスなど安全性を何よりも重要にしているメーカーや、トヨタのミニバンでもV6エンジンを搭載したパワフルなものなど、日本のミニバンにはない尖ったモデルがたくさんあります。子育て世代の車がヴォクシー・セレナ・アルファードなど被ることが多い中、外車のスライドドア搭載モデルは目立つこと間違いなしです。